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氷菓
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氷菓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全190件 141~160 8/10ページ
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とても丁寧な描写と練りに練った展開ですが 物語を最後まで読み進めるとくだらなすぎて発狂します そこまで緻密に計算されて書かれたものだとしたらある意味すごい!! | ||||
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これは青春ミステリーを謳っていますが、実際にはそのどちらも中途半端な小説です。 ミステリーとしてはいわゆる日常の謎、それも学校で起こるちょっとした謎を解くと言うものになっています。 しかし、この作品においての推理と謎にはかなりの穴と矛盾点が散見されます。 外見だけは整っているように見えますが、不自然で違和感を覚えるような伏線張りとご都合主義展開のお陰で統合性が取れているように見えるだけに過ぎないと言ったお粗末な物です。 また、青春物として見た場合も登場人物の描写が稚拙かつ非常に浅いものである為、その点においても見るべき所がありません。 ただ、これを本格的なミステリーあるいは青春物として見た場合には非常につまらないものですが、本自体もかなり薄く内容もある意味平易な物ですので普段あまり本を読まない人かライトノベルなどしか読まない人にとっては面白いのかもしれません。 | ||||
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1話見た後話が気になり足が本屋に向かい買ってしまいました。 文章は非常に読みやすくサクサク読めます。読後感も良いです。 米沢穂信さんの本は初めてでしたが、今後の巻も購入予定です。 | ||||
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それよりももっと青い。 まさに青春。 少年が少女と出会うことで、世界が変わり自分という存在のありかたが揺らぐ、と書くと いかにもありがちですが、この作品の凄いところは いわゆる「日常の謎」というジャンルのミステリーである、ということ。 単なる「腫れた惚れた」の青春小説ではないのです。 日常のほんの些細な疑問を解き明かしていく内に、はるか昔、それこそ高校生にとっては「古典」でさえある「大昔」のある謎にぶつかります。 その謎さえ、誰彼が死んだという性質のものではありませんから、「大したことではない」のかもしれませんが、当事者にとってはこれほど「嫌な」事件もないでしょう。 その謎を「解き明かす」ことを通じて通じて主人公がどう変化していくのか。 そして何を感じ、彼の世界がどう変わっていくのか。 さわやかな読後感も含め、最高の青春群像劇であると断言できます。おすすめです。 | ||||
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アニメ化にあわせて再読。たぶんシリーズ完結後に読むと全く違う氷菓、いや評価になるだろう。当時はこの古典部シリーズをどこまで書けるかわからなかったはずだが、再読で伏線がいくつも発見できたと思う。苦いラストシーン。個人的には自分の考えが的外れであってほしい。猫を殺す、血と遺伝子。絶対えるには幸せになってほしいのだ。米澤さんお願いします。ショックだったんだ。あやさない場面とか、思い出した言葉とか。これがデビュー作とかもうね。古典部シリーズが絶えることなく続いて本当に良かった。影響を受けたという北村薫さんの『六の宮の姫君』も再読しましたよ。それも含めて今後も米澤さんの代表作だと思います。あとは英語の副題についてもいろいろ考えられて。どうして変更したのかなあ。You can't escape ですよね。地味だとか、ミステリーとして弱い等評価されていますが、まずシリーズ1作目の本書から読んでシリーズ完結、最終巻のラストを楽しみに待ちましょう。 | ||||
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アニメの第一話見て「だいぶ変わっているのだろうな」という印象を受けたので買って読んでみました。 …アニメを見ている人は、是非読んだ方が良いと思う。当然22分に脚本を置き換えないといけないので、全く同じ話と言うわけもなく、しかし話のトーンとアニメの絵のトーンがすごくボクの中では一致している。 悪い言い方をすると暗い。良い言い方をするならばシックだ。とても落ち着いている。 中身は少ない。個々人はどこかフェアリーテールのキャラクターめいている。キャラクターがステレオタイプという意見は受け入れがたい。なぜならばこうした学園ものでステレオタイプに準じたキャラクターがそこにいないと、かえって居心地が悪くなるからである。つまり、それは褒め言葉であっても貶す要因とはならない。(もっとも限度を過ぎると鼻につきますが。主人公の親友はややもすると「ちょっとあまりにも作者の心の中のささやきっぽくね?」という感じは受ける) 一応探偵もの、ミステリーのジャンルに入る。(アナザーはミステリーではない。なぜなら謎の原因が解明されないから。あれはホラーに区分けされるべき)しかし最大の魅力はそこではない。 と言うかミステリーとしてはかなりアンフェアである。以下ちょっとだけネタバレ。 最初の方の用務員が何かをしているのが聞こえる、というのは、そもそもそこに出てくるまで用務員の影すら見えず、そこを「想像する」事は読者には不可能。これだけにしておこう。アニメを見た人はここが逆に「簡単すぎ」と思ったに違いない。あれはボクもすぐに答えを出せた。 この作品の良さは、主人公といっしょに謎を解いたような気分を、読んでいる本人が味わえる、そこに尽きると思う。実際、ほとんどのトリックは読んでいるうちに「大体こんな感じ?」という所が頭に浮かび、しかしラストで読んでいる方の予想をほんの少しだけ裏切る。 その言葉が短い。これが心に突き刺さるように入ってくればしめたものである(作者のね)。その人はきっとボクのように続刊を買うことになる。 これが1作目だが、本作の結論は、本の3分の1ぐらいで大体分かった。分からなかったのはタイトルの引っかけぐらいだ。しかしそれでも3分の1まで読めばグイグイ引っ張ってくる感じはある。当然だが、タイトルがキーミステリーであり、しかし「これ分かる奴いねえよ!」と、読み終えた人のほとんどが思われたのではないか。言われてみれば「ああ」なあたりが、非常に「古典的」。 オチを見て下らないと言う無かれ。あれは全てのアメリカの子どもが気がついて、親にねだるときに実際に使うゴロである。つまり、とても愛着の強い表現なんですよ。誰でもあの言葉に何らかの思い入れがあって、そしてあれはなんといっても作者が思いついたものでは決して無い(ここ重要。下らないと思った人はあのゴロが適当な思いつきと思っているのだろう。大きな間違いである。あれが発明されたときからあのゴロはある。オチもきちんと「古典的」なんですよ。) 作者にとって「時間」はとても大事なものだと感じる。時間が経ったとき、誰かの人生から主観的意見が抜け落ち、そこに客観的な物語が生まれる。僕らの書いている言葉も、いつか誰かの古典になる。 …実際に古典になるのはごく一部だ。そこに作者の祈りを感じ取れれば、きっとあなたはこの作者を好きになるだろう。 ボクが言う「あれ」が気になる人は是非お読みください。 多分これだけばらしてても、読み終えるまでボクの言う「あれ」の正体は、あなたは分からない。分かったらスゲエ。寧ろ主人公が他の人間が分からなくてイライラしているのが一番分からなかったわ(爆)。これ以上は言わない。今、どうして彼が分かったか理由が分かってしまったけれど、それを言うと読む楽しみがゼロになる。そのような犯罪行為は敢えてここでは犯さない(笑) そう言うあらが見えるため、本当の評価は4つですが、アニメを面白くしてくれると言う意味で5つ。読んでも、「アニメでどう表現されるのだろう」というドキドキ感を、京都アニメーションは充分に与えてくれますね。伊達にCLANNADのようなファンなら誰でも知っている結末の話を最後まで見させた会社ではないな、と今回改めて思いました。 | ||||
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アニメ化で興味を持って読んだのですが、内容も本の厚さもずいぶん薄い。 青春物というには思春期らしい心の機微や体験が描かれているわけではないし、ミステリーというには謎というほどの謎がない。 主人公は省エネ志向のはずなのに最終的になぜそこまでエネルギーを注ぐのかという心の転換が描かれていないし、ヒロインが名家のお嬢様であることの必然性がなく、単なる雰囲気作りにしかなっていない。 主題となっている謎は読者が青春時代を重ね合わせられるような内容ではなく、学園物の雰囲気をなぞっているだけでしかない。 しかもその謎自体も素直に読んでいれば容易に想像がつく程度で、ミステリーとしての驚きが見当たらない。 かといって物語も死者が紛れているわけでもなく、ショッキングな内容は一切ない。 面白くないわけではないけれど、あえて読むほどではなく、ないないづくしな作品です。 | ||||
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アニメになったので、古典部シリーズ第1巻を読んだ。1969年、2ヶ月以上に渡ってバリケード封鎖中であった青山高校の校内に機動隊が突入した際に、火炎ビンを投げて立てこもった全共闘委員長(生徒会長でした)が逮捕され、その後の裁判闘争のかいなく、高校紛争で唯一の実刑判決がくだされた。高校紛争を知っている最後の世代が卒業した後の、1972年に入学した私が聞いている私の高校の伝説です。 | ||||
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少なくとも買って読むほどのものじゃなかったなというのが正直な感想 これが面白いと感じられるのは学生運動体験している人たちなんでしょうね | ||||
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「古典部」シリーズの第一作「氷菓」は作者のデビュー作でもあり、表現に未熟な点、不自然な描写、各登場人物の性格が定まっていない、という弱点が散見される。 アニメは、そういう欠点を補ってシナリオや設定が作られるのだろう。 しかし、事件らしい事件の起こらない探偵もの?は読んでいて退屈。 第四作の「遠まわりする雛」まで読んでみたが、たいした事件は起こらないし、それに対して「える」はどうして気になっていったのかが、あまり描写されていない。(唐突に「わたし、気になります」と言うだけ) 普通の高校生だったとしても、たいしたことがない事件であっても、それに首をツッコむからには、何か強烈に興味をそそられるような「引っかかり」がないと、動機付けとしては弱いのではないだろうか。 さらに「クドリャフカの順番」以外はすべて主人公折木の一人称で描かれているので、他のキャラが何を考えているか、読者に伝わりにくいのだ。 (ゆえにクドリャフカがいちばんマシと言える) そして主人公でワトソン役である折木が自分の考えを上手く読者に伝えていない、しかも、そのワトソン役が実は探偵役も兼ねる王道から外れた設定。他のメインキャラは依頼人役、刑事役、ハドソン夫人役に過ぎない。 「える」が探偵役であった方が面白いはずなのに、依頼人役でしかない。(なのに推理に口を挟む、邪魔なキャラにしかなっていない) 古典部はメンバーとして四人もいらないのだ。(本来の部活内容ではいるんだろうけど) もう一度アニメ化の点について。 この程度の原作を大金を投じて映像化するのは、角川書店内の大人の事情が大きく影響しているのだろう。 | ||||
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ミステリとしてこの本を評価するか、それとも学園モノとして評価するか、そのどちらにしても中途半端で作品に魅力が無い。 ミステリとしては、解決までの情報が少ない、また断片的であったり不確定であり、いわゆる「主人公」の出す「正解」にあっと言わされるような説得力が全くもって皆無である。 伏線的な要素も無く、オチを見てから過去のページの描写を確かめ唸らされる事も無い。 ボーイミーツガールの学園モノとしても、キャラクターもステレオタイプの寄せ集め、なのにそれぞれの個性が立っておらず、表面上の設定だけで押し通している。心情やら風景描写も冗長で、薄めたコーヒーを飲まされているような感覚だった。 そもそもとって付けたようなミステリ要素が噛み合っていない。 普段レビューをあまり書く習慣は無いが、この駄作を読まされた憤りが、他のレビューの思わぬ高評価によって爆発し、不慣れなレビューを書かせて頂いた。 | ||||
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著者のデビュー作らしいですが、同じ高校を舞台にした、後年の小市民シリーズと比べるとかなり物語りのつくりが硬いという印象です。 アントリイ・バークレーの「チョコレート殺人事件」を意識したのか、推理を交互に語り合う、いわば推理合戦とでも言う趣向ももう少し推理や反論の中身を掘り下げて書いたほうが、物語の厚みが増したと思います。とういえ、出版上の制約などでやり太陽にできなかった可能性もありますが。 | ||||
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最後まで読みましたが、正直感想は「しょうもな。」でした。 出てくる登場人物が、あまりにステレオタイプで不快でした。 やらなくていいことはやらない、という無気力系、巻き込まれ体質、理屈っぽい、 なぜか美少女に慕われちゃう主人公。 黒髪さらさらロングヘア、いつも敬語、清楚、私服は白いワンピースで アクセサリーもつけない、超お嬢様な美少女ヒロイン。 口調が芝居がかってて、なんでも小器用にこなす賢い親友。 チビでロリで美少女でモテモテだが漫研に入っている毒舌な女友達。 が、学園の謎(というほどのものでもない)を解き明かしていくよ、 というお話。 会話という会話が全員やたら大げさで芝居がかっていて好きではなく、 謎、というのも「しょぼっ。」と思ってしまうくらいつまらない。 彼らに私は憧れないし、こんな学生生活送りたくもない。 彼らの仲間になりたくもない、なんだったら同じ高校に通っていても 友達になりたくないな〜と思う小説でした。 ミステリーというよりは青春小説なのかな?と思うのですが、 それであれば、もっと郷愁を誘うなり、登場人物に魅力があれば、 憧れを感じられればと思います。 私には合わなかったです。 でも最後まですらすらと読めました。作者は筆力のある方だと思います。 | ||||
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連続した短編三つのあとに中編一つで構成される200ページちょい、とすぐに読み終わってしまう短めの作品です。 短編は退屈で仕方がなかったです。謎もキャラクターも陳腐の一言。しかし、千反田えるによって謎が提示されて以降の物語は徐々に輝きを増していきました。そこにいたるまでの短編中に小道具が用意されていた点、冒頭の悪友から灰色野郎呼ばわりされるシーンなどが、表題の『氷菓』という耳慣れない言葉に迫り、紐解くための一要素になっていたのだと気がついたときには目から鱗の思いでした。退屈なんて感情はどこへやら。一気に最後まで読める魅力のある作品に変化していました。いい感じに青春小説してますね。 薔薇色の高校生活が送れる方はごく少数でしょう。願わくば、この物語を通して古典部の面々にはそうした人生を歩んでほしい(特にホータローとえる)。読了後にそう思える程度にはキャラクターたちに感情移入している自分がいました。できれば、私自信もこの物語に高校生のころ出会いたかったです。 | ||||
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古典部シリーズ第一弾であり、米澤氏のデビュー作です。正直な印象として軽いミステリーですね。あとは、すごく地味ですね。古典部シリーズはシリーズが進むにつれて面白くなるからね。 古典部のメンバー達は、文化祭(カンヤ祭)のために、文集を書くことになった。文集を書くために、文集のバックナンバーを探すことになる。文集の内容は、33年前に古典部に起きた事件についてまとめることだ。 | ||||
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この作家は、”すべて承知した上で書いて”ますね。まあ作家たるものそれくらいでなくては困りますが。 悪い言い方をすれば、賢しいっつうか、しゃらくせえっつうか。 たまにはっちゃけるけど、決してはしゃぎ過ぎず、たまにシリアスぶるけど、決して重くなり過ぎず。 そこら辺りのバランス感覚こそが、天才の所以でありましょう。 若い世代の作家がまともな日本語を書けるというだけでも喜ばしいことです。 ほんと多いですからね最近、残念な日本語が。 で、この書ですが、面白いです。ミステリとしても、青春小説としても、一読にあたいする作品だと思います。 もっと若い時代に読みたかった… | ||||
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ミステリーって誰かが死んで、それを解明する探偵または探偵役がかならずいるんですよ。でも米澤穂信さんの一連の『氷菓』から始まる三部作は、誰一人として殺されることはありません。探偵的な役まわりをする折木奉太郎があざやかに推理を展開するこのシリーズに、気づいたらはまってしまいました。わたしは、いきなり『遠まわりする雛』を読んで折木奉太郎を知ってしまうのですが、それでも『氷菓』への感動はハンパではありませんでした。最初は、ふざけたタイトルだなと思ったんです。ちゃらちゃらした学園もの?と思っていました。でも、いい意味で裏切られました。なぜ『氷菓』なのか・・・これってあるもののタイトルなんですが、ふかーい意味があるんです。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、その意味をわかったときに、推論を積み重ねることのおもしろさと言葉の暗示する深さみたいなものを知った気がしました。そう、殺人事件の謎解きだけが、ミステリーではない。普段の生活の中にもミステリーは潜んでいる。 | ||||
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一応古典部シリーズなので、日常の謎だけでなく、33年前の古典部文集をヒントに過去の謎も追う展開になっている。このシリーズは初体験だったので、最初に出てきた謎にはちょっと首をひねってしまったが、大小さまざまな謎が出てくるにつれ面白くなっていった。 省エネをモットーとする主人公は、高校生らしからず、やらなくて済むことはやらないという”灰色”の高校生生活を送ろうとしているところに、海外放浪中の姉から手紙が来る。古典部に入るべし。部員がおらず廃部寸前の古典部に入ってどうするのか疑問に思いながらも、入部届けを出し部室に向かう・・・。 青春ミステリーというほどの華々しさはないのだけれど、33年前の謎を追う過程は面白く、限られた資料だけで頭をフル回転させてあれこれ議論する4人はなかなかいいキャラクターだ。そして最後に明らかになる文集「氷菓」の意味。これには途中で気がついたけれど、なかなかひねりのある作品で面白かったな。次も読んでみたい。 | ||||
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今まで何に対してもやる気を見せなかった少年が、 古典部の仲間と33年前に起きた事件を推理することを通して、 少し成長するという内容です。 非常に読みやすく、推理の説明がとても丁寧で ミステリを読まない人でも気軽に手を出せる作品だと思います。 また、登場人物のキャラクターも個人的には好みです。 ただ、ミステリの部分は無難で、良く言えば高校生が解いているという意味で現実味はありますが、 やはりミステリをよく読む人には物足りないかと思いました。 | ||||
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米澤穂信氏のデビュー作にして、「古典部」シリーズ第1弾。省エネをポリシーとする折木奉太郎が、アグレッシブな姉に脅されて入部した「古典部」。何をするのか全くわからない部活でであった千反田えるの「私は気になります」に引きずられて日常の謎を解決してゆく。本作では千反田の叔父、関谷の謎を解明してゆく訳だが、最終的には関係者から事の顛末が明かされること、氷菓の意味がだじゃれなことなどミステリとしては貧弱だ。ただ、「小市民」シリーズにしてもそうだが、キャラ設定と文章がまさにライトノベルであり、読んでいて楽しい。角川スニーカーから出されているのだから、もっとラノベらしいタイトル、装丁で出版すればうれたのにと思う。 | ||||
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