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氷菓



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【この小説が収録されている参考書籍】
氷菓 (角川スニーカー文庫)

氷菓の評価: 5.53/10点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.53pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全19件 1~19 1/1ページ
No.19:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

氷菓の感想

推理ものというほどではないような

mick
M6JVTZ3L
No.18:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

現代ミステリ旗手の片鱗

2001年に角川スニーカー文庫で発刊され、現在では角川文庫で刊行されて今なお版を重ねている米澤穂信氏のデビュー作はその人気ぶりが頷けるほど読みやすく、またキャラが立っており、しかもミステリ興趣に満ちている。

主人公の折木奉太郎はやらなくていいことはやらない、やらなければいけないことは極力手短にがモットーの省エネ人間、つまり事なかれ主義者なのだが、海外を放浪する合気道と逮捕術を会得したスーパー女子大生の姉供恵の命により廃部寸前の古典部に入部する。

部員の千反田えるは神山の四名家の1つである千反田家の出で、お嬢様ながら好奇心旺盛。友人の福部里志は減らず口の似非粋人でいつも笑みを浮かべている。幼い顔と低めの背丈で男子の耳目を集める伊原摩耶花は七色の毒舌を誇る女子、と古典部の部員は実に個性豊かだ。

しかしそれだけならば単なる読んで楽しい学園生活を追体験できるラノベに過ぎないのだが、本書の素晴らしい所は本格ミステリとして非常にレベルが高く、そしていわば理想の本格ミステリとなっていることだ。

ジャンルとしては北村薫氏に代表される「日常の謎」系だ。物語のメインの謎は33年前に神山高校の古典部のOBだった千反田えるの伯父、関谷純に幼き頃千反田が尋ね、大泣きしてしまった古典部に纏わる話の謎だ。この謎を主軸に物語には様々な小さな謎が散りばめられている。

入部初日になぜ千反田えるは鍵を掛けられて部室に閉じ込められたのか?毎週金曜日に昼休みに借りて放課後の返される本の目的は?

神山高校の文化祭はなぜカンヤ祭と呼ばれているのか?

以前は古典部の部室であったが、今は壁新聞部の部室となっている生物講義室で部長の遠垣内はなぜ折木たちを歓迎しないのか?

たった210ページ前後の分量しかないのに、ほとんど全ての内容が謎に絡んでくる、実に濃厚な本格ミステリである。これが理想の本格ミステリだと前述した理由でもある。

デビュー作にしてミステリとしても実に高度なレベルに達した作品を放った米澤穂信氏が今なぜこれほどまでに評判が高いのかがこの1作で理解できる。

また技術だけでなく、物語としても心に響くものがある。特に物語最後に判明する本書の題名でもあり、古典部の文集の名前でもある『氷菓』に託した千反田えるの伯父で33年前に退学を余儀なくされた古典部OB、関谷純の思いは何とも云えないほど切ない響きを湛えていた。

幼き頃に関谷純にある質問をして号泣した千反田えるが長く抱えていた謎に十分応えるだけの重みがある。

さて本書ではまだまだ語られるべきエピソードが残っている。千反田家を除く神山の地の四名家、荒楠神社の十文字家、書肆百日紅家、山持ちの万人橋家とそれに続く地位を持つ病院長入須家はまだ名のみが出たばかりだし、さりげなく学校史『神山高校五十年の歩み』の1972年の出来事に書かれた古典部顧問の大出先生と同姓の人物の死などなど。
これらはおいおいシリーズの中で触れられていくことだろう。

とにかく何事もなく日常を過ごすことを至上としている省エネ高校生、主人公折木奉太郎が古典部の面々と彼らが持ってくる謎に関わることで彼の中で変化が起きてくる。何かに一生懸命になってエネルギーを費やすことに理解が出来なかった彼が千反田の旺盛な好奇心によって否応なく関わりを持たされることで彼もそんな仲間に加わりたくなる。
これは折木奉太郎が変わるための物語でもあるのだろう。

さてこれから古典部の面々がどんな事件に遭遇し、解決していくのか、最初からこのクオリティだと期待しないでおくなんて絶対できないではないか。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.17:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

古典部シリーズの1作目

 ふとしたきっかけで古典部なるものに入ることになった主人公、先客として気になる系少女と中学時代の旧友も加わり、かくして古典部シリーズのビターで爽やかな青春ミステリーは始まります。

 本作は文集「氷菓」の真実に迫るストーリー。 ミステリーであると同時に高校生の機微な成長を描く青春物語としての一面も覗かせます、むしろそっちがメインかもしれないです。

りーり
9EDFH0HC
No.16:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

私は気になりません

作中で明かされる謎がどれも「どうでもよすぎて」まったく真相が気にならなかったので、面白くなかったです

そもそもそういう他愛ない「日常の謎」を解くことがコンセプトの作品だと思うので、あくまで私の好みではない、というだけで批判ではないですが

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.15:
(3pt)

氷菓の感想

青春ミステリーとは?
読んでみた
軽快でよいのだが、物足りなさで
時間の無駄だった
なぜかよんでたら榊原郁恵が出てきた
ナッキーはつむじ風の雰囲気でもあったのか?
変な予感があたった

jethro tull
1MWR4UH4
No.14:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の評価(笑)

はじめに一言、すみません!
私はアニメを先に見ました。
アニメを見ておもしろかったのでそのうち原作も読んで見たいなと思っておりました。しかし小説初心者にとってはなかなか手が伸びない作品(最近は完全に貴志作品にハマっていた)でした。
とは思っていたものの、読もうと思っていたものが終わってしまい、書店に行って次に読みたいものを探していたらたまたま本作が目に入り、しかもかなりページ数が少なそうだったので自作と合わせて買ってしまいました(笑)

基本的に映像化される作品は原作には及ばない、原作も比べてらクソだ。と言われがちですが本作に関してはアニメを見たからこそ登場人物の良さが浮き出てくるし、文中の会話などが面白かったりもします。
私はクスっとせずにはいられませんでした。

アニメだけ見た方は確かに”える”が可愛いだけとかお思いでしょうが、原作は全くそんなことはありません。
私は主人公に感情移入してしまう(他のレビューでも言っていますが)。
それはアニメだろうが、ドラマ、映画、小説だろうと関係ありません。全てにおいてそうなのです。

本作は、アニメのように千反田えるに重きをおくのではなく、主人公に、または里志に置くべきだと思います。

長々と書きましたが、本作は短編を思わせるような展開運びにもかかわらず、一章が最終章の伏線になっている。しかも他の章でも伏線を回収する場面がある。のて、伏線回収好きにはハマる作品だと思います。私がそうです。

一冊が短いので気軽に取って読んで見ては?
気に入ればシリーズで。気に入らなければシリーズを読まなくてもいい。そのくらいの気持ちで読める作品です。

▼以下、ネタバレ感想

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マビノギオン
ETOPY8N1
No.13:
(3pt)

苦手…

日常の些細な部分を切り取ったミステリーですが、ミステリー云々よりも文章が苦手でした。相性が悪かったのでしょうか。
針小棒大な言い回しや台詞めいた台詞は、高校生が主人公なのでよく書けていると言えばそうですが語彙力のある中学生が書いているかのような文章でどうも私には合いませんでした。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の感想

アニメを見てから読みました。とても良かった。涙もろい私は泣いてしまった。トリックもいちいち素晴らしいが、なによりキャラクターが良い。続きも読みたいと思えた。

▼以下、ネタバレ感想

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レオ
06G2TATX
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の感想

若干マンガちっくな学園ミステリーの古典部シリーズですが、なぜか読み進めていくとはまってしまいます。
ミステリー自体も大掛かりなものはなく、特にこの’氷菓’はシリーズの中で一番地味かもしれませんが、ページ数も薄くサクっと読めてしまうので、気づくと夢中になって読み終わってしまいます。
主人公はまったくやる気がない’省エネ人間’ですので、読者もまずはお気軽に読むことをおすすめします。(決して期待して読まないように)

フレディ
3M4Y9ZHL
No.10:
(5pt)

氷菓の感想

古典部シリーズの第一弾。
読みやすいですがミステリーとしては微妙です。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の感想

「日常の謎」学園ミステリー。作中を通して語られる折木奉太郎の心の変化・「氷菓」の真相等見どころの尽きない内容でした。

水生
89I2I7TQ
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の感想

いまやミステリ界になくてはならない存在にまでなった米澤さんの記念すべきデビュー作にして、古典部シリーズ第1作。トリックのネタの意味が分からなくて、辞書で調べた自分の語学力って一体(笑)古典部シリーズも小市民シリーズと同じく気楽にサクサク読める「日常の謎」を扱っていて好感を持てたので、これから読んでいきたいと思います!

ジャム
RXFFIEA1
No.7:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

氷菓の感想

個人的には、あくまで米澤穂信さんの処女作だという事で手に取ったのですが、何やらアニメ化されていたようす。
中学生の娘に「パパ、氷菓読んでるの?」と・・・恥ずかしいやら何やらで・・・どうやらアニメを見ていたようだ。
今は早く続編を買ってくれとせがまれています。 まぁいいけど。

他のレビュアーの方も多く指摘されている通り、謎は提示されるものの些細であり過ぎて物足りなさを感じます。
推理というよりも寧ろ仮説といってしまっていいような内容だし、
事情を知る人に話を聞きに行ってしまって解決というのはミステリー的にどうなのだろうか。
シリーズ1作目という事もあり、主要メンバの紹介も兼ね高校生活に重きを置かれている印象を持ちました。
主要登場人物の、役割分担も今作である程度明確になった気がしますし、今後面白くなりそうな印象を(少し)感じたのでそこに期待したいです。

梁山泊
MTNH2G0O
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷菓の感想

アニメ化ということで読んでみました
ミステリーとしては少し弱いですね
ただ、登場人物たちはみんな個性豊かで
きっと引き付けられると思います
謎解き重視ではなく、登場人物の青春に
焦点を合わせた作品でした
そういうのが好きということもあるので
他の方より少し高評価でいきたいと思います

LN
XL1SRHRZ
No.5:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

氷菓の感想

非常にわかりやすくすらすら読める一冊。古典部シリーズの第一作。
主人公は、労力を極力控える「省エネ」をモットーとする「折木奉太郎」。
彼が姉の推薦で入部した「古典部」で一人の同級生「千反田える」と出会うことで、彼の高校生活は一変してまうところから物語が始まります。
シリーズ通して日常の学校行事や出来事から生まれる「謎」を「千反田える」からの一言
「わたし、気になります」
をきっかけに「奉太郎」を主軸とし古典部員が全力で解決していく青春ミステリーです。
シリーズ一作目「氷菓」は、同級生「千反田える」がなぜ古典部に入部したのか?という内容がメインとなっており
その解明のため古典部員は33年前の過去の「謎」と対峙する物語となっています。
作中、徐々に「奉太郎」という人間が少しずつ変化していく描写が見られてたり、部員たちが個性的なのは最大の魅力だと思います。
是非、一作目を読んで好感をもたれた方は、以降の作品も読んでみてはいかがでしょうか?
ちょっぴり高校生活が懐かしく感じられるような、儚くもおもしろい、切なくも温かいシリーズです

kariya
NFQORK3W
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ごく平凡な青春ミステリー

読んだのは一年以上前なのですが、アニメ化されるということでレビューを。
内容は今の米澤作品を見ている方なら「ずいぶんと薄い内容だな」と感じると思います。
一つ一つの謎が軽く、ミステリとしてはかなり物足りないです。ですから「初心者向けタグ」は正しいと思います。
『氷菓』→『春期限定』→『夏期限定』→『折れた竜骨』という流れで読むといいかもしれません(笑)

アルバトロス
CRRRDTJB
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

氷菓の感想

アニメ化される青春ミステリーだと聞いて読んだのですが、かなり読みやすい作品でした。
ただあまり謎にひねりが無いような気がしますし、そもそもの謎が小さすぎて物足りない気もしました。この作品での謎は、長編で中心の謎を深める形で出てくるべき謎かもしれないです。

アンコウ
BKBVHN0W
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

氷菓の感想

インシテミルでこの作家さんを知り、他の本も読んでみたいと思いこの古典部シリーズを読み始めました。
青春ミステリー?というジャンルを初めて読んだので新鮮でしたが、最後まで飽きずに一気に読める作品です。

granite
RJUQO5T4
No.1:
(3pt)

氷菓の感想

いわゆる「日常の謎」という区分なのでしょうが、僕の肌には合わないと感じました。
謎の一つ一つが小さく、答えを知ったところで別段大きな驚きを得られませんでした。
キャラクターからライトノベル調の作られた印象を受けます。

判子
9NSL6FZ2

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