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春期限定いちごタルト事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件の評価: 3.64/5点 レビュー 67件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 21~40 2/4ページ
No.47:
(1pt)

微妙

小市民にこだわりが強すぎる高校生二人組、寒い。小さな探偵さんが謎って言っていいのか分からないレベルの厄介事をクイズを解くがごとくに正解を導いている。どこが小市民なのか。西尾作品を無駄がなく、文字も少なく読みやすくしたって感じか。推理作品としても学園ものとしても面白い要素が少なくて物足りない。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
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No.46:
(4pt)

古典部とは違った面白さ

同作者さんの古典部シリーズが好きなので、今更ながら小市民シリーズに手を出してみました。
古典部シリーズと同じく「日常の謎」「ミステリー」なのですが、「青春」ミステリーかと聞かれたら私は違うと答えると思います。
最初に私がこの本を読んで感じたのは「どこか暗い」という印象でした。

メインの二人、主人公の小鳩くんとヒロイン(?)の小佐内さんは中学時代で失敗を犯してしまったため、
二度と同じような事をしないよう「小市民」を目指してています。
なので事件が起きても小市民を目指すものとして表面上はあまり乗り気じゃなかったりします。
どんなに理不尽でもどんなに気になる状況でも、作ったような顔や心で積極的に事件に関与しようとはしません。
しかし、やはり事件に関わりたいのかどこかお互い無理をしているという印象を最初に受けました。
お互いがお互いにその事を感じ、でも口にはしない、恋人でもなく束縛関係でもない、
でもどこか歪な関係を思わせる描写が上記に書いた「暗い」雰囲気を作りだしているのかもしれません。
結局事件に関わり謎を解いてしまっても「小市民としてやってはいけない」という事を咎め始めるので、少しだけ達成感の無さを感じました。

古典部シリーズは事件には省エネ主義の折木、気になって折木を引っ張る千反田、明るい福部、正義感溢れる伊原というバランスで青春を作りだしていますが、このシリーズはメインが2人(+サブメイン1人)しかおらず、事件に物凄く乗り気な登場人物はおらず、メインの二人も物凄く明るいと言う訳でもなく(むしろダークな一面を持ってる)、作ったような心で接しているため青春には遠い作品だと思います。夏期限定では少し甘酸っぱさを感じましたが。
どちらかというとドス黒さまで感じるかもしれません。

ですが決して悪いと言うわけではありません。
気軽に読める読みやすい短編、気になるメイン二人のお互いの距離感、今後が気になる展開。
ドキドキやワクワクする展開もあります。
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No.45:
(4pt)

最終話まで読めば納得

高校生の男女が学校生活を中心とした日常の謎を解くもので、物語のテイストは古典部シリーズに似ている。
古典部シリーズに比べると、キャラが弱く、目立たぬように高校生活を送ることを何より大切にするという心情が理解し難く、古典部の折木君の標榜する省エネ主義の焼き直しかとも思う。
そして、謎ときの対象も、3話目のココアの入れ方をはじめ、日常の謎にしても弱すぎる…

と、否定的な思いを抱えながらも読み進めると、最終話の「孤狼の心」は、前4話までに張られた伏線が回収されるスリリングな話。主人公たちそれぞれの人生観も明らかになり、人物像を掴むことできる。全話を読み終えると、次作以降の小市民シリーズへの期待が湧いてきた。
ただし、舞台設定の説明や登場人物紹介のためだとしても、地味な話に4話もかけずに、もう少し展開を早くしていただければ最高だったが…
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No.44:
(1pt)

うーん……

なんか世界観もキャラクターもミステリーまでもがふわふわしている。
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No.43:
(5pt)

人が死なないミステリが好きな人におすすめ!

作者のことはアニメの氷菓で知り原作小説を読んだ。
今作はぼくにとっては古典部シリーズに続く2作目のシリーズ物となる。
結論から言うととても面白かった。
古典部シリーズを読んだ時から感じていたことだがこの作者はプロットをかなりしっかり作りこむタイプの作家であるようだ。
今作も日常という特別感のない物語を細部までしっかりと作り込むことで見事なミステリに仕上げてくれている。
小説に限らないが創作においてプロットがよく練られている作品というのは見ていてとても安心感がある。
変に斜に構えることなく作者の作る物語を信頼して作品に没頭できるといえばいいのか。
原作ファンの間では古典部より小市民シリーズの方を評価する人も多いらしいがぼくには今のところ古典部と比べて特に優れていると感じる部分はなかった。
語弊のないように言っておくとこれは古典部シリーズより面白くなかったと言う意味ではなく同じくらい面白かったと言う意味だ。
とはいえ全く欠点を感じないかというとそうでもなくこれも古典部シリーズとの比較になってしまうがぼくは日常の中のミステリという意味で古典部シリーズと同じようなことをやっているなと感じた。
主人公もヒロインも魅力的で十分好きなキャラクターではあるが小市民シリーズと古典部シリーズを分ける必要性がわからなかったのだ。
もちろん設定は変える必要はあるが日常の中のミステリを書くのであればどちらか一方でまとめても良かったのではないか?と感じてしまった。
多分ぼくがこっちの作品を読んでから古典部シリーズを読んでも同じように感じるのではないだろうか。
つまり「古典部シリーズは小市民シリーズと同じようなことをやっているな」と。
とはいえ現時点で次巻を読んでいないのでこの感想は全く的外れであり、ぼくもまた「古典部より小市民シリーズのが最高!」みたいな考え方になるかもしれない。
これから次巻を読み進めるつもりだがむしろそんな風に感じられるような続刊であればいいなと期待している。
あと小山内さんは可愛いと思います。
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No.42:
(5pt)

さすが完成度高い。

氷菓が好きで、違う作品も読んでみたいと思い購入。 同じ作者、高校生の日常推理もの、 主人公が標榜するテーマがある、などの類似点で 氷菓が好きな人にはお勧めできる作品です。 小市民シリーズということで、主人公たちは小市民として 小市民らしく生きていくことをモットーにしています。 が、しかし、、、というお話。 春季限定いちごタルト事件は物語の出だしなので まだ手探りな感じなのですが、夏季、秋季で また一気に面白くなります。 とてもお気に入りのシリーズになりました。
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No.41:
(4pt)

小市民ってなろうとしてなるものじゃないんだよね……

『日常の謎』カテゴリを代表するシリーズの一つといえる小市民シリーズの第一作。 高校生の日常の他愛もない謎を解いていく話ですが、真に注目すべきは小鳩君と小佐内さんの、おぼろげにしか明かされていない過去でしょう。 小佐内さんは何かあるとは思ってたましたが、後半で本格的に露わになってきた本性にゾクゾクさせられました。 主要登場人物は小鳩君、小佐内さん、健吾の三人のみで、ストーリーライン自体はまっすぐでわかりやすく、最低限のパーツのみですっきり組み上げられている印象。 理解者たる健吾の存在は小鳩君にとって救いですね。
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No.40:
(3pt)

“業” を抱えたふたりの “青春” ミステリ

渇くことのない内なる衝動を秘めた、高校生の小鳩くんと小佐内さんのふたりの活躍を描く〈小市民シリーズ〉第一弾。

『氷菓』で知られる同著者の〈古典部シリーズ〉と同じく扱われるのは “日常の謎” 。けれど同じ高校生を描いた〈古典部シリーズ〉とは異なり、“青春” という言葉で連想されるような、さわやかさは一欠片もありません。
主人公の小鳩くんとヒロインの小佐内さんは、それぞれ自分ではどうしようもない “業” を抱えており、中学時代に失敗を犯してしまいました。高校生になったふたりは、その “業” を抑え込むために互いに協力し合う契約を交わします。それでも “業” とは逃れられないからこそ “業” と呼ばれるのであり、どれだけ抑えつけようとしても、それらの宿痾を癒すことはできずというのが本シリーズのテーマとなっています。

シリーズ第1作である本作はちょっとしたキャラクター紹介といったところで、ミステリとしても弱いですし、さほど各キャラの掘り下げもなされないので物足りなく感じるでしょう。というのは、本シリーズでは徹底して小鳩くんの一人称メインで語ることにより小佐内さんの心情が明示されないよう描写されているのですが、そのため本作だけでは小佐内さんのキャラクターがつかみにくいからです。
けれど小佐内さんの “業” の深さが明らかになり、それが物語最大の原動力となって働き始める次巻以降は、より読み応えあるものになっていきます(扱われるのが “日常の謎” とは言いづらくなるのですが)。

初期の宮部みゆき作品が好きな方にはオススメです。また〈小市民シリーズ〉の第2、第3作は以下のタイトルで出版されていますが、タイトルどおり、おいしそうなスウィーツがたくさん登場するので、お腹が空くこと請け合いです。

第2作 夏期限定トロピカルパフェ事件
第3作 秋期限定栗きんとん事件(上・下)
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No.39:
(4pt)

小柄で人見知りの小佐内さんが気になります

高校1年の小鳩くんと小佐内さんのコンビ、それにサブで小鳩くんの友人の堂島くんが、身近に起こる謎を解明する5つの話が載っています。高校生の身近な謎なので、大半のミステリにあるアクションはありません。
話題に似つかわしく、文章が軽快で、するすると読み進められます。題名や表紙カバーデザインを見て購入した方が、軽すぎるとの不満を持つとは思えませんが、念のため注意を喚起しておきたいと思います。
小鳩くんのキレのある推理に感心しつつも、気になるのは、小佐内さんの本性です。小鳩くんが、小柄で小学生のような外見の彼女を、自分が狐なら彼女は狼なんだと言うのですから。シリーズ次作を続けて読みます。
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No.38:
(2pt)

この作品を読んでがっかりしないでください

この作品は〈小市民〉シリーズのいわば前座なので、キャラクターの表面的な部分しか扱っていなく内容的にはたいしたことないです。
むしろつまらないとさえ思うでしょう。キャラクター紹介とでも思ってさらっと流してください。
このシリーズの本番は夏季、秋季です。
ここで切ってしまうのはもったいないと思います。
騙されたと思ってとりあえず、続きを買ってみてください。

ただ本格的な推理小説を求めている人には合わないと思います。このシリーズはキャラクターあってのものなので。
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No.37:
(2pt)

中高生向けの推理小説

すみません、58歳のおっさんが、アマゾンの評価をみて買ってしまいました。最近の「謎解きはディナーのあとで」とか、なんでこんなものが面白いと言われるのか不思議に思っていましたが、これもその一つです。
ただ、自分が高校生のころに赤川次郎の小説が流行っていて、それにかぶるものがあり、中高生が本を読むきっかけになればそれもいいかな、と思いました。
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No.36:
(5pt)

恐ろしい人間の深淵

怖い話です。日常系のミステリと思っていたら、大変なことになり、その女子の本性が一体どういうものなのか、知ることそのものが恐ろしいと思う。そして。
実は「○○さんは実は」と言っている語り手の主人公がその内実としてこれも恐ろしいものをもっている。それは前書き的な冒頭の文章で、少し明かされるのだが。・語り手が「おそろしい怪物を内包していて、そのことに本人も気づいていると本人は言っているが、実はそれは本人がしらないだけで、もっと、もっと恐ろしいものなのではないか」とさえ思えてくるお話です。
 つまり階層があるわけですな・・・・こわいこわい・・・
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No.35:
(4pt)

なぜという疑問符が

最初の話なので、なぜ小市民を目指しているのかが分からないまま話は進んでいきますが、それは別にしても、軽い謎を解くという感じです。話によっては、氷菓よりライトな謎のように思いますが、最後は決めてくれますので、驚きもあると思いますし、楽しめると思います。
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No.34:
(4pt)

小市民になる!

大抵の人は小市民でありソコからの脱却をもがいてりするもんですが、小市民でないことを自覚している2人の物語。小市民でないって思ってる時点で厨二病なのかもしれないと読みつつ思うが、読んでてニヤッとさせられる。次巻以降にも期待が膨らみます〜
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No.33:
(5pt)

利害関係が一致した、少し不思議な二人の物語

自意識過剰故に「小市民」として日々の平穏と安定のため、中学三年の夏から友達でも恋人でも依存関係でもなく、
互恵関係を結んでいる小鳩常悟朗と小佐内ゆき。高校生活において二人の意図とは裏腹に女子生徒の
ポシェットを探したり、卒業した美術部員が置いて行った絵の真相に迫ったり、シンクを濡らさずに
バンホーテンココアを作る方法を考えたり、中間考査の最中に栄養ドリンクの瓶が転がり落ちた理由に
思考を巡らせたりといった日常の謎に巻き込まれ、それを解決せんとする連作短編と、自転車を洋菓子店『アリス』で
購入した春季限定いちごタルトごと盗まれてしまったことがきっかけとなって大きな事件に巻き込まれてしまうさまを
並行して描いています。

プロローグで小鳩常悟朗が現在のように自意識過剰となり、「小市民」を目指すようになったのかという経緯と、
作中において現在の彼の行動原理をよしとしていない堂島健吾の言動を通じ、どんなに自分が毒でもなければ
害にもならない人物でありたいと思い、色々あがいたとしても、何をしても自分を貶す人間は必ず存在すると言う
メッセージにも受け取れます。

また、小鳩常悟朗と小佐内ゆきが結んでいる『互恵関係』の詳細な合意事項が明らかになっておらず、
しかもどうして相手が小佐内ゆきなのか、小佐内ゆきの過去に何があったのか。そして、「あの二人はデキてる」と
噂されるリスクがあるにも関わらず『互恵関係』を結ぶに至った理由は何だったのか。そのあたりは次作、
次々作あたりで少しずつ明らかになっていくのでしょう。
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No.32:
(5pt)

最初の一歩

作者との出会いはテレビアニメ「古典部シリーズ」。
アニメ放映を追いかけるように原作を読み始め、こう言う日常の謎系ミステリは実に面白いと感じるようになりました。
もともと、ミステリは好きなジャンルであり、子供の頃はお定まりのシャーロック・ホームズから始まり、これまで所謂本格派を中心に読んできました。
しかし、高校生が主人公の軽いタッチのミステリというのは実に新鮮で、しかも十分に満足する奥行きを持っていたのです。
この作品は、「小市民シリーズ」の第1作。
まずは、登場人物の人となりを知る上で重要な位置づけでしょう。

思わせぶりな出だし、ゆるゆる感たっぷりの中盤、そして、最後の急展開。

小鳩&小山内コンビは、古典部シリーズの折木&千反田コンビとは随分性格が異なりますが、それでも、共通点を探すと面白いと思います。
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No.31:
(3pt)

ライトノベル、だなぁ

私好みの表紙カバーとタイトルの可愛らしさにつられて読んでみた。
ライトノベルと分かってたので、ミステリー作品としては大して期待してなかったが、予想どおりというところか。

読みやすいことは読みやすいが、小鳩君と小山内さんの隠された設定(小市民を目指す理由や、2人の間で交わしている約束)が、それを隠しているのがミソだと分かってはいるものの、なかなかきちんと見えてこないので、もどかしさを感じたりもする。

ラストでやや緊迫感があるが、基本的には高校生の日常の延長ドラマという感じで、冒頭にも記したがミステリー作品として期待する作品ではない。
ただ、巻末解説(感想というべきか)と同感で、今後の小鳩君と小山内さんの関係がどのようになるかが気になるところである。
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No.30:
(3pt)

日常の謎

単刀直入にミステリとして物足りなかったです。 同じような日常の謎を追ったものなら、近藤史恵さんの『賢者はベンチで思索する』を事前に読んでいたのでどうしてもあちらと比べてしまいました。あんまりにも『日常』の部分が強調されていて、逆に「あ、こういうのもミステリっていうんだぁ・・・」と教えられた気分です。まあ、そんな普通の作品でした。

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No.29:
(3pt)

主人公たちに魅力がなく終わったかなという印象

「小市民」シリーズの第一作目の作品である。この作品の主人公は互恵関係(互いに利益を与え合う関係)にある共に高校一年生の小鳩君と小山内さんである。この二人は訳あって、清く美しい小市民を目指すのである。話としては、この二人にもたらされた日常の謎を解くということですかね。

○各短編の紹介
・プロローグ
・羊の着ぐるみ:女子生徒のポシェットが盗まれた。それはなぜか?
・For your eyes only:意味不明の二枚の絵の美術的目的を解き明かせ。
・おいしいココアの作り方:健吾の家に招待され、ある謎を解く。シンクを濡らさずに、ホットミルクココアを作る方法は?この話がいちばん良かったかな。
・はらふくるるわざ:小山内さんの教室でテスト中に瓶が落ちて割れる。その意図は?
・狐狼の心:小山内さんの盗まれた自転車を取りに行く。そこで、小市民あるまじき行為で小山内さんは、自転車泥棒に仕返しを企てようとしている。
・エピローグ:「狐狼の心」の後日談見たいなもの。

全体的にはあっさりした謎なんだろうと思う。小鳩君が小市民を目指そうとする理由はわかったのだけど、続編で出てくるのかもしれないですが、小山内さんの人となりは漠然としていてわからなかった。主人公たちに魅力がなく終わったかなという印象でした。


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No.28:
(4pt)

ちょっとした時間に可愛いミステリーを

高校生の主人公男女コンビ(恋愛関係ではない)の日常に起こるミステリー。
章ごとにまとまりがあるのでちょっとした時間、通勤通学時にも読みやすいです。
シリーズが出てますがこれ一冊でもまとまってるので全部読まないとと気負う必要はないです。

表紙とタイトルを見た時、こってりしてるのかなと思ったのですがさっぱり読後感爽やかでした。
ストーリーは殺伐としてない謎なんだけどなぜか気になって読ませる力があると思います。
どことなく可愛い雰囲気なので女性にオススメかも。
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