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春期限定いちごタルト事件
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春期限定いちごタルト事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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出てくる謎も割とすぐに思いつくことで、そこまで謎ではなかったし、そんなに大げさに「謎解き」するほどのものでもなかった。 だけど、一つだけ気に入った所は、主人公の友達の健吾の人を見る目がとても確かだという所。 主人公に向かって、今のお前は「顔は笑っても腹に一物ありそうな嫌な野郎になっちまった」だとか、「いまのお前みたいにこそこそこぢんまりしたやつとは、俺は付き合いたいとは思わない。」とか、言葉はきついけれど、小鳩の長所を認めていて、それを無理やり封印しようとしている今の小鳩の不自然さを諫めているところが、良いなと思った。 それにしても、小鳩と小佐内さん、いったい過去にどんな事があったのやら、思わせぶりだなぁ…。 | ||||
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夏季限定を先に読んで、もしかしたら面白いかもと思い購入。 期待したほど面白くない。各キャラにも入り込めない。 あくまでライトノベル。どこまでもライトノベルで、青春もの としては爽やかさがなく、ミステリーとしては工夫が不足気味。 結局中途半端で、還暦すぎた私にはやっぱり合いませんでした。 すみません。好みの問題だとは思います。 | ||||
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小市民を目指す、男子高校生の主人公とその友人?小山内さんを中心に描かれる、日常の謎を紐解くプチミステリーです。 結論から言うと私には合いませんでした。 日常のなんてことのない疑問を、頭の回る主人公が論理的に解決していく。でも日常の中の疑問なのでそんなに主人公たちがピンチになるわけでもない。そんな調子なので読んでいるうちに眠くなって、途中何箇所が飛ばし読みしてしまいました。 じゃあ中身に問題があるのかと言えばそんなことはありません。 内容もキャラクター描写も(リアリティはないですが)しっかりしていると思います。日常ミステリーというジャンルにおいてこの作品が支持される理由がよくわかります。さすが米澤先生です。 何より明らかに日常物を全面に出したパッケージなのに、勝手に波乱や大事件を期待してこの本を手に取った私が悪いです。 ただやっぱり楽しめた訳ではないので星3で。物語の起伏やハラハラを楽しみたい方にはあまりおすすめできません。 | ||||
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渇くことのない内なる衝動を秘めた、高校生の小鳩くんと小佐内さんのふたりの活躍を描く〈小市民シリーズ〉第一弾。 『氷菓』で知られる同著者の〈古典部シリーズ〉と同じく扱われるのは “日常の謎” 。けれど同じ高校生を描いた〈古典部シリーズ〉とは異なり、“青春” という言葉で連想されるような、さわやかさは一欠片もありません。 主人公の小鳩くんとヒロインの小佐内さんは、それぞれ自分ではどうしようもない “業” を抱えており、中学時代に失敗を犯してしまいました。高校生になったふたりは、その “業” を抑え込むために互いに協力し合う契約を交わします。それでも “業” とは逃れられないからこそ “業” と呼ばれるのであり、どれだけ抑えつけようとしても、それらの宿痾を癒すことはできずというのが本シリーズのテーマとなっています。 シリーズ第1作である本作はちょっとしたキャラクター紹介といったところで、ミステリとしても弱いですし、さほど各キャラの掘り下げもなされないので物足りなく感じるでしょう。というのは、本シリーズでは徹底して小鳩くんの一人称メインで語ることにより小佐内さんの心情が明示されないよう描写されているのですが、そのため本作だけでは小佐内さんのキャラクターがつかみにくいからです。 けれど小佐内さんの “業” の深さが明らかになり、それが物語最大の原動力となって働き始める次巻以降は、より読み応えあるものになっていきます(扱われるのが “日常の謎” とは言いづらくなるのですが)。 初期の宮部みゆき作品が好きな方にはオススメです。また〈小市民シリーズ〉の第2、第3作は以下のタイトルで出版されていますが、タイトルどおり、おいしそうなスウィーツがたくさん登場するので、お腹が空くこと請け合いです。 第2作 夏期限定トロピカルパフェ事件 第3作 秋期限定栗きんとん事件(上・下) | ||||
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私好みの表紙カバーとタイトルの可愛らしさにつられて読んでみた。 ライトノベルと分かってたので、ミステリー作品としては大して期待してなかったが、予想どおりというところか。 読みやすいことは読みやすいが、小鳩君と小山内さんの隠された設定(小市民を目指す理由や、2人の間で交わしている約束)が、それを隠しているのがミソだと分かってはいるものの、なかなかきちんと見えてこないので、もどかしさを感じたりもする。 ラストでやや緊迫感があるが、基本的には高校生の日常の延長ドラマという感じで、冒頭にも記したがミステリー作品として期待する作品ではない。 ただ、巻末解説(感想というべきか)と同感で、今後の小鳩君と小山内さんの関係がどのようになるかが気になるところである。 | ||||
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単刀直入にミステリとして物足りなかったです。 同じような日常の謎を追ったものなら、近藤史恵さんの『賢者はベンチで思索する』を事前に読んでいたのでどうしてもあちらと比べてしまいました。あんまりにも『日常』の部分が強調されていて、逆に「あ、こういうのもミステリっていうんだぁ・・・」と教えられた気分です。まあ、そんな普通の作品でした。 | ||||
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「小市民」シリーズの第一作目の作品である。この作品の主人公は互恵関係(互いに利益を与え合う関係)にある共に高校一年生の小鳩君と小山内さんである。この二人は訳あって、清く美しい小市民を目指すのである。話としては、この二人にもたらされた日常の謎を解くということですかね。 ○各短編の紹介 ・プロローグ ・羊の着ぐるみ:女子生徒のポシェットが盗まれた。それはなぜか? ・For your eyes only:意味不明の二枚の絵の美術的目的を解き明かせ。 ・おいしいココアの作り方:健吾の家に招待され、ある謎を解く。シンクを濡らさずに、ホットミルクココアを作る方法は?この話がいちばん良かったかな。 ・はらふくるるわざ:小山内さんの教室でテスト中に瓶が落ちて割れる。その意図は? ・狐狼の心:小山内さんの盗まれた自転車を取りに行く。そこで、小市民あるまじき行為で小山内さんは、自転車泥棒に仕返しを企てようとしている。 ・エピローグ:「狐狼の心」の後日談見たいなもの。 全体的にはあっさりした謎なんだろうと思う。小鳩君が小市民を目指そうとする理由はわかったのだけど、続編で出てくるのかもしれないですが、小山内さんの人となりは漠然としていてわからなかった。主人公たちに魅力がなく終わったかなという印象でした。 | ||||
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高校生の、小市民をめざす二人の、5つの小さな事件。小山内さんのギャップが素敵だぁ。 とってもライトな青春?日常ミステリー。なんせ軽やか。 | ||||
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“小市民”を目指して高校生活を送ることを誓う主人公2人の物語. 米澤氏お得意の高校生と日常の謎のミステリーである. 直接関係のない小さな事件を積み重ねて 大きな真相に迫っていく手法は今回もうまく機能している. それぞれの謎解きもまあまあといったところ. ただ,冒頭から連発される「小市民」へのこだわりの理由の解明が なんだか説明的すぎる. こういうことはそれらしいエピソードを交えてアピールしないと 今ひとつリアルに伝わってこない. 読後感にやや不完全燃焼感が残るのはそのためではないか. このシリーズの最大の謎,つまり「小市民」へのこだわりが 納得いく形で説明されるのは次巻以降であろうか. | ||||
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ライトな探偵物語。これに尽きる。 ミステリ小説と言うより、ライトノベル。 過去の経験から、目立つことを好ましく思わない主人公。 そんな彼らが、日常のちょっとしたなぞをつつましやかに解き明かす。 軽くても、薄くはない。 ちょっと物足りないけど、退屈ではない。 「For your eyes only」が好きでした。続編に期待です。 | ||||
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うーん、期待しすぎたのかなんなのか。 とりたてて面白くもなく・・・。 殺人のおきないミステリーというと、ミス・マープルみたいなものを連想しましたが、 (もちろん同じタイプでもなんでもないですが)クリスティとは違い、 謎そのものが興味を惹かれなかったのでそれを解く過程自体を楽しめませんでした。 小市民的謎自体が、小市民的ゆえにつまらないものでしかなく、 (比べてもしかたないですが、クリスティは謎自体が面白かったので) それを理屈っぽくひもといていく高校生に好感も愛着も持てませんでした。 キャラ設定的にもなんだかよくわからない性格で、 以前は頭の切れる目立つタイプだったが、高校デビューで小市民をめざした・・・と あったのに、その以前の性格描写をちゃんと書いてなかったので、 ただの地味な暗いキャラでしかないです。 今と昔の落差をくっきり書いてくれたら面白かったかも。 あらすじを読む限りでは面白そうだっただけに残念。 | ||||
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友人が、大絶賛していた本です。 その内容は、 ・羊の着ぐるみ ・For your eyes only ・おいしいココアの作り方 ・はらふくるるわざ ・狐狼の心 と、いう5つの短編にプロローグとエピローグがついた推理モノの連作短編集です。 人死になし。主人公たちが高校生活をおくる中で、身近におこったものすごく小さな謎をとくお話ですが、読み始めは友人が絶賛していたほど、 イマイチ乗り切れず・・・・でした。 ところが、ところどころに張られていた伏線が、最終話「狐狼の心」にてドドーンと明らかになるにつれて、「なかなか・・・・良いかも」と、思わず うなってしまいました。 何しろ、私の中での一番の謎は、目次を見た時、連作短編集なのに、タイトルと同じ話がなかったことだったのですが、それもちゃんと見事に 解決してスッキリ。全部読み通すことで、読み応えアリになります。 それに、主人公ふたりがユニークです。 清く慎ましい小市民を目指すなんて、高校生の目標にしてはヘンすぎて、でも、そんなヘンなことを大真面目に実行しようと四苦八苦・試行錯誤 してるところが、とってもカワイイのです。 さてさて、小市民を目指すふたりの運命やいかに? | ||||
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自らの本性を隠し,「小市民」として学園生活を送るため,パートナーを組んだ高校一年生小鳩君&小佐内さん。 等身大で日常的な高校生活のなかで出会う小さな事件,そしてふたりは一体何があってこういう生活をしようと思ったのか,隠された本性とはどのようなものかを,軽妙なユーモアを交えて描き出していく。 キャラクター設定の面白さ,ミステリーとしての構成もしっかりしていて読ませます。ライトノヴェルと侮る事なかれ。 小佐内さんの「本性」が爆発する続篇「夏季限定トロピカルパフェ事件」も一緒にどうぞ。 | ||||
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ベントリー『トレント最後の事件』、麻耶雄嵩『翼ある闇』など、「名探偵」最後の事件を謳った作品はあれど(※しかもこの両者いずれもデビュー作)、「名探偵」最後の事件「以後」を描いた作品というのはなかなか思いつかない。要は「事件」を解決したならば――否、「名探偵」が「推理」を行使したならば、それで以てその「推理」が志向された事象が「事件」へと変容されてしまうのだ。だから、「名探偵最後の事件」を真にものしたいのならば、原理的に彼/女を殺さなければならない。ゆえに、最後「以後」の「事件」は語りえぬものなのだ。東野圭吾の作品ではないがまさに「名探偵の呪縛」といったところだろう。 であるならば、「名探偵」最後の事件「以後」を騙ろうとするにはどうしたらよいか。――作者は小鳩くんに「小市民」を擬態させるが、これが「群集」への埋没であるのは明らかだ。いわば、観察するものから観察されるものへ――。孤独の「狐」であれば、容易に群集のひとりに化けることが出来ただろうが、作者は「狐」のそばに「狼」を這わせたのだ。「狐」が擬態の象徴なら、「狼」は本性の象徴で、「名探偵」であった者の主体性は分裂する。……無論、彼らの行為の意味するところは「名探偵」のそれに他ならず、その分裂を「小市民」の方向へ克服するというネガティヴな教養小説的枠組みを設定することで、最後の事件「以後」の物語を騙り出すことを可能にしたのだ。 ……ということを抜きにして、ケーキの踊り喰いの場面で胸焼けしてきたのは、もうトシということなんだろうな。 | ||||
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