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金雀枝荘の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
金雀枝荘の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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密室の館で起きた連続殺人ね……と、正直そこまで期待していなかったのですが、 良い意味で裏切られました。序盤から幽霊(正確には幽霊が見える人)が出てく るので、おいおい?となる方もいるでしょうが、心配せずに読み進めてください。 真相は幽霊が壁を通り抜けて殺人を行ったのだ!みたいな、窓から本を放り投げ たくなるような事にはなりません。本書はあくまでミステリです。多少の怪奇要 素は、物語の風味を良くするためのスパイスだと思ってもらって大丈夫です。 密室トリックや犯人はそこまで驚くようなものではありませんでしたが、事件に 至った経緯やその真相などに無理がなく、全体の構成も凝っているのでとても楽 しめました。全体的に雑な部分がなく細かいところまでちゃんと考えられてます。 ひとつ個人的に気になったのは、会話にトゲのある登場人物が目立つという点で す。理由があるにしてもなんでそんなに喧嘩腰なの?という印象で、読んでいて イラっとすることも何度かあり、人物描写だけはあまり好みではなかったです。 最後に。ミステリではどうしても特異で奇怪な事件そのものに目がいってしまい がちですが、本書はそれ以外の部分も良く出来ていると思います。古い洋館モノ、 怪奇風味、本格ミステリ……で、そそられてしまう方にはお薦めの一冊です。 | ||||
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曰く付きの館、密室、見立て殺人と本格ミステリー好きにはたまらない要素がてんこ盛りのミステリー。物語の展開も凝っていて、読み終えるとちょっとした仕掛けも分かるようになっています。 約70年に及ぶ話のため登場人物も多いですが、割と整理されており文体も読みやすい。事件の真相はやや強引ではあるけれど、ミステリーで楽しませようという作者の意図が伝わってくるようで、同業他社にファンが多いのも分かります。 | ||||
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小説の全編ほぼ90%が会話で成り立っています。 正直これいま誰がしゃべっているんだろうって、わからなくなります。 霊能力者?みたいな女の人も必要ないし・・ 登場人物のキャラ分けを明確にし、 性格描写などを盛り込んで、会話をあと20%カットして、 丁寧にガラッと書き直せば、 あの綾辻行人さんも真っ青な傑作になっていたかも・・ | ||||
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最初のページにあった登場人物の関係図的なものを見て、登場人物の名前が多い!!と、こいつは覚えるのが大変だと思いました。 また、冒頭に霊的な存在の描写があって、いきなり読む気をそがれました。幽霊なんか出てこられたらなんでもありなんじゃあ…と思ったからなんですが。実際、読んでみたら、そんなことは気にならないくらい面白かったです。気にならないというか、問題にならないというか…です。一気に読みました! ただ、やっぱり、幽霊の描写はなくて良かった気がするし。作中に出てきた霊感のある女性の役割がなんだったのかさっぱりわからなかったです。彼女は登場させない方がすっきりした気がする。親族の方に『なぜ、連れてきたのだ?!』と言っていいくらい。 | ||||
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久々にやられた―と思える本である。映画鑑賞で最後まで見て、安心して最後の出演者の名前が画面を流れているとき、 突然と死亡して埋められた墓の下から手が出てくるような、あっと驚く締めくくりに大ファンになった。 | ||||
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こういう、本格ミステリ?なら当たり前なのかもしれませんが、登場人物たちが事件のためだけに存在してるって感じで実に胸糞悪かった。 あまりキャラクターに感情移入せず、事件とトリックだけを推理して楽しむのが本来の楽しみ方なのだろうか……? 事件の関係者でも何でも無いのにたまたま呼ばれて殺される霊感少女とか まさに物語上「幽霊の姿を伝えるためだけに登場させられて殺された存在」って感じがしちゃって……なんかもう可哀想に思えてしまう これがもっと小説内の世界で確かに生きていた娘が、事件に巻き込まれて殺されたっていうなら悲しいけれどここまで胸糞悪くないんですが ただただ推理小説の設定のためだけに用意されて始末された存在って感じが哀れで仕方ない 他の、過去の事件で殺された6人のイトコたちとかにも同様の感覚を覚えます。妹ちゃんとか可哀想でしょうがない、はい死にましたじゃねえっつうの もちろん事件が7匹の子ヤギに見立てられてる以上、6人くらいポーンと死ぬのもしゃあないだろうとは思うんですが…… 犯人の動機がクソ過ぎるから余計に苛立つのか? クソ過ぎるけど、悪霊が精神に影響を与えていたせいだと言われれば反論もできない。できないけど、まさにこれとか「動機なんかどうでもいい、事件とトリックがあればいい」って感じで。これが本格ミステリってやつなのか? 肝心要のトリック自体はまあまあ面白く感心した(本格ミステリ物に詳しい人ならすぐ気づくのかもしれないが、俺はほへーすごいーって思った)んですが これなら30ページくらいの短編で、こういう事件がありましたよ→さてトリックは何でしょう?みたいな感じで出してくれた方がいい 長編でほーらこういう登場人物たちがいるよーって見せられた後では その人物たちが事件のためだけに、はい死んだって殺されるのが本当に苛々してしまう あと一つだけ気になったのが 身長180センチもあるスポーツ得意な男を、外傷もなく浴槽で溺死させたのはいったいどうやったんだ??? それとも記述されてないだけで外傷あったの? 押さえつけて溺死させるとか、普通に考えれば不可能だと思うのだけど(てっきり腰を痛めてるやつと入れ替えるトリックかと思ったよ、そう思わせるミスリードだとしても殺害方法が不明なのではただの無茶苦茶) こういうところも、「はい死んだ!」的に適当に殺してしまっているが故の弊害なのでは? | ||||
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久しぶりに手放しで面白く読めた作品です。 個人的にはもっと世に出るべき作品だと思うレベル。 閉ざされた洋館の中で繰り広げられる見立て殺人と、それに翻弄される資産家の人々。 随所に散りばめられた仄かに這い上がるような恐怖と、クライマックスでの迫り来る殺人者の描写はその息遣いが聞こえてくる程に臨場感があり、読後は気持ちよくしてやられた気分も味わわせてくれます。 ただ、館の窓を釘で打ち付けた必然性が最後まで?だったのと、如何に広いとは言え、あれだけ複数の人間を順番に殺して、他の人に気づかれないというのは流石に無理があるように思うので星は4つで。 | ||||
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この手のミステリーにしては短い。 それゆえにあっさり、一晩で読める。 しかし内容は濃い。たっぷり詰まっている。 スピーディーな展開。そして二転、三転する結末。 本当に面白かった(^o^) | ||||
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今邑さんの本は読破していますが、構造的にも優れた一冊!やられました。 | ||||
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何も不満がない。 本当に心から楽しめた本格派の推理小説だった。 是非お読み頂きたい。 | ||||
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新本格ブーム時の女流作家である今邑氏の意外にも本書が唯一の講談社ノベルズからのリリース作品で、本書はその復刻版。 正直この復刻セレクションは当時は凄かったのかもしれないが今読むとなんか古臭い作品ラインナップばかりで、読み進めてもイマイチな作品が多かったが、本書はこの復刻シリーズとしては最高峰の今読んでも十分楽しめる作品と言える。 当時の新本格らしい館でのクローズドサークル連続殺人ものだが、過去の事件や人物をリンクさせてストーリーに深みを与えており、読み応えは十分。著者の新本格路線の代表作と言える。 | ||||
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去年起きた5人の親族が犠牲になった迷宮入り事件の謎を解くため終結した従弟たち。 それに偶然通りかかったと主張するフリーライターが加わり物語は始まっていきます。 その中で何十年も間に起きた事件との関連も疑われていき、終わってみれば。。。。。 この密室のトリックは定番と言えば定番ですが、うまくいれたなと感じました。 それにしても、今邑彩さんの事だから、これで終わりと見せかけて衝撃の真相が待っているのかと期待していましたが、 今邑彩さんにしては、いたって普通の終わり方でした。 別に悪くないんですが、今邑彩さんと言えば・・・・期待してしまいます。 | ||||
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最初は登場人物の多さに引いてしまいましたが、読み始めると止まらなくなりました。 事件の真相、真犯人、自分が考えていたものと全く違っていました。 おかげで、クライマックスは大変驚き、とっても読み応えがありました。 「金雀枝」という言葉も読める&書けるようになって、万々歳です。笑 | ||||
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今邑氏の作品にははずれがない。これも文句ない秀作。 金雀枝荘の持ち主である実業家のドイツ人妻の唐突な出奔、70年前の管理人による理由なき殺人と自殺、前年のクリスマスに起きた奇怪な惨劇など次々と謎が提示され、目が離せない。一見荒唐無稽に見えた見立て殺人も、その必然性と殺人の動機が解き明かされると、無理がなくすとんと腑に落ちる。不自然なところがないように、隅々まで配慮がされている感じ。しかも、真相はちょっとやそっとで予測がつかなくて、終盤であっと驚かされた。 クライマックスで若者たちが犯人に襲われるシーンは、迫力満点で映像が目に浮かぶようだ。古い洋館という舞台装置もいい。 合理的な解釈がなされながら、超自然的な要素も織り交ぜられているし、最後に皮肉などんでん返しもあって、一粒で二度も三度もおいしい作品だと思う。 ひとつ残念なのは、ヒロインともいえる杏那に好感が持てなかったこと。惨劇の起こった館に一人で住もうとするなんて、大胆というより合理的過ぎて情趣に欠けているとしか思えない。霊感少女・笠原美枝は相当いらつく娘だが、それを考慮しても杏那の彼女に対する言動は悪意に満ちすぎていていやな気分になる。こうなると、料理が下手なことまで気に食わなくなってきて「親の手伝いなどしてこなかった横着な子」という悪いレッテルを貼りたくなる。作者は「男勝りでさばさばした娘」として描いたのでしょうか? ならば少し見当違いな気がする。 でも、とても面白かったので評価は満点。 | ||||
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今邑氏の作品にははずれがない。これも文句ない秀作。 金雀枝荘の持ち主である実業家のドイツ人妻の唐突な出奔、70年前の管理人による理由なき殺人と自殺、前年のクリスマスに起きた奇怪な惨劇など次々と謎が提示され、目が離せない。一見荒唐無稽に見えた見立て殺人も、その必然性と殺人の動機が解き明かされると、無理がなくすとんと腑に落ちる。不自然なところがないように、隅々まで配慮がされている感じ。しかも、真相はちょっとやそっとで予測がつかなくて、終盤であっと驚かされた。 クライマックスで若者たちが犯人に襲われるシーンは、迫力満点で映像が目に浮かぶようだ。古い洋館という舞台装置もいい。 合理的な解釈がなされながら、超自然的な要素も織り交ぜられているし、最後に皮肉などんでん返しもあって、一粒で二度も三度もおいしい作品だと思う。 ひとつ残念なのは、ヒロインともいえる杏那に好感が持てなかったこと。惨劇の起こった館に一人で住もうとするなんて、大胆というより合理的過ぎて情趣に欠けているとしか思えない。霊感少女・笠原美枝は相当いらつく娘だが、それを考慮しても杏那の彼女に対する言動は悪意に満ちすぎていていやな気分になる。こうなると、料理が下手なことまで気に食わなくなってきて「親の手伝いなどしてこなかった横着な子」という悪いレッテルを貼りたくなる。作者は「男勝りでさばさばした娘」として描いたのでしょうか? ならば少し見当違いな気がする。 でも、とても面白かったので評価は満点。 | ||||
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って感じのロマンティックなお屋敷モノです。 最初に起きた事件が有って、その後にも事件が有って、そして今の時代の新たな・・・。 全部が無理なく、しかも面白く繋がっていて良かったです。 ただ今邑センセはタマ〜によく有るんですが(どっちなんだw) それは通常の人の話し言葉じゃないよb・・・って台詞が有るんですね。 例えば「○○なのだ。」とか。普通「○○なんだ。」ではないのかと。 あまりこれについて指摘する人は居ないので、私だけが変なのかもしれないけど(笑) あと冒頭でこの人は生き残るって確定してる方が居るんですが。 なので仕方ないんでしょうけど、どう考えても犯人と2人っきりのタイミングが有り、 なんで其処で殺さなかったのかとw しっかりその後で殺そうとしてるんですがw まぁアレですね・・・。 誤解を解消するべく話し合いは大事だよね!愛し合っているなら尚更ね!! | ||||
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著者の作品は初読でしたが楽しめました。 トリックに派手さはないけれど、本格ミステリの楽しさが味わえる一冊です。 全体として、とても緻密に計算されていて、なおかつプロットや、登場人物にも 無理がない優れた作品だと思います。 ★4つなのは、著者がホラー作家との認識が強くて、もう少しおどろおどろ しいものを期待していたため、その分マイナスです。 著者のほかの作品も読んでみようと思います。 | ||||
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久しぶりにこんな作品に出会いました。本格好きにオススメです。 | ||||
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だけど鮮烈。いかにも今邑彩らしい一品。 鼠一匹這い出すことができないように完璧に密閉された館で起こる惨事。グリム童話「狼と七ひきの子やぎ」に見立てた古臭い解釈なのに、 読者を二転三転迷わせてアッといわせる斬新な手法は見事。また、序章と終章が一緒ってアイディアも光る。時の流れの恐ろしさ、時の流れ の美しさを感じる素晴らしく惹きこまれる世界観。 後、、本編もいいが解説の辻村深月に感動する。ミステリの解説って必要以上にオブラートに包むか、嫌な自己主張の場になりがちだが、 稀に見る好解説だ。 | ||||
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私の好きな「館」モノであります。確かに正統派ではありましたが、起承転結でいえば起からいきなり結にいってしまった感があります。 もうすこし、中味が濃いとよかったのですが。 期待していただけに不完全燃焼気味でありました。 | ||||
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