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ユージニア
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ユージニアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 41~60 3/4ページ
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恩田さんの「Q&A」が好きな方には自信を持ってお薦めできますが、そうでない方や恩田さん作品初心者の方にはお薦めできません。内容については高評価をつけている方々とほぼ同意見です。残念な点は、単行本と装丁が全く違うのは当たり前なので問題はないのですが、中の文章の印字についてです。ハードカバー単行本では祖父江氏による不気味で素敵な装丁で、文章はまるで作品の世界感(酔い)を煽るかのように、やや縦斜めに印字されていました。この文庫は印字が直列になっていてその点が少し残念。微妙な読みにくさと気持ち悪さが魅力的だったのですが、そこは多くの方が手に取る文庫本故またコスト面故でしょうか。 | ||||
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最初は、 なんと読みづらい小説だ、 と思った。 読み進むうちに、 だんだん浮かび上がってくる、 一つの事件。 ある地方都市で起こった、 大量殺人事件。 ほどなく犯人の自殺という形で、 事件は解決する。 しかし、 はたしてそれが、 結末なのだろうか…。 数少ない事件の生き残りの少女が書いた、 一冊の本。 その本に隠されたメッセージ。 そして、 意外な事件の真相が、 解き明かされていく…。 3章くらいまで読んでしまえば、 あとは、 一気です。 | ||||
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恩田陸さんの作品らしく、淡々としながらもぬくもりのある文章が良かったです。 テーマや登場人物も何とも言えず重さと湿気があって、少しずつ怖くなってくる感じが読んでいて引き込まれました。 ただ、最後の謎解きがちょっと腑に落ちなかった・・・。期待しながら読み進めただけに、そこが残念。 でも、恩田陸ワールドが楽しめるので、ぜひいろんな人に読んでみてもらいたいです! | ||||
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過去に起きた大量毒殺事件を、関係者へのインタビューや、断片的な記録を元に解明していくという作品です。 インタビュー形式を採用している点から、著者の「Q&A」を彷彿とさせますが、物語の構成としては、本作の方が遥かに凝っています。 最後まで読み切っても、犯人が誰かということは言明されず、結論は読み手に委ねられているので、その点で評価が分かれるのかもしれません(暗示されてはいるので、そのまま受け入れてしまえば良いのですが・・・)。とにかく、物語の構成力が突出しています。 ある意味、そのテクニカルな部分を楽しむための作品なのかもしれません。 装丁も凝っています! | ||||
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とにかくこんなミステリーは初めてでした。 「真実は決してひとつではない。なんでも白黒ハッキリさせたがる人がいるけれど、真実はむしろその中間、グレーゾーンにあるのだ。」 といったことを、本書のキーパーソンである二人の女性が語ってくれます。 これは犯人が一人ではない、一人だと思い込んではいけない、ということを示唆しているのでしょうが、この本事態そのものが正にグレーゾーンに存在していると言えます。 それゆえ読んだあとも読者はなんとも言えない、もやもやしたものを抱えなければならないのですが・・・(笑) しかしそれゆえに、読んだ後もこの「ユージニア」に悩まされ、考えさせられました。 まるで、大量毒殺事件の後に思いを囚われ、死んでいった本書の登場人物のように。 とはいっても、犯人とそのトリックは明らかにしてくれます。 ミステリーとしての本質は守られているのでご安心を。 読み終わった後も尾を引くミステリー、旅行など時間があるときに読むのをオススメしますよ。 | ||||
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この作品は恩田陸の最高峰だと思っている。 発表された年の「このミステリーがすごい」に20位にも入らなかったのが今でも信じられない。ここまで、本をぼろぼろにするまで読み込める(楽しめる)話はそうそうない。読み返すとき一字一句もらさぬよう、気を張り詰めて読んだ。たくさんの話し手はそれぞれが、真実の断片となるカードを持っているけれど、本文中ではそれらは出会わない。でも、動かぬ証拠がある場所はわかる。誰がそれを書いたのかもわかる。わからない謎はまだある。いつか、真実に話し手の一人がたどり着くことだろう。その人間だけが手持ちのカード以外のカードを見つける可能性をもっている。 | ||||
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1回目の読みでは、何が何だか分からないままに終わっていた。 読み返してみて、自分が誤解していた部分が理解できた。 でも、過去の話を振り返ることの繰り返しからは、真相は見えてこない。 美しかった過去が現実に打ちのめされている感じだ。 二重写しされた過去と、故意に歪曲されている過去が繰り広げるだましあいのせめぎ合いなのだろう。 | ||||
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かつて城下町の名家で起きた大量毒殺事件の真相が 様々な関係者達の語りによって徐々に明らかにされていく。 毒殺事件の生き残りであり、かつ疑惑の渦中にある盲目の美少女、緋紗子の 神秘的な魅力もあって、たちまち物語に引き込まれる。 しかし最後まで読んでも事件の真相は結局謎のままであり、 全ての謎が解明されるべきと不満に感じた読者と 謎は謎のままで良いと感じた読者に意見が分かれるところだと思う。 終盤近くになって緋紗子が平凡な中年女性となって登場し、 聞き手がひどく幻滅してしまうのはとても印象的。 結局関係者達の思い出の中で勝手に美化されていただけなのか? もしも事件の真相が全て分かってしまったら かえって読者たちが幻滅してしまうという事を暗示しているのかも。 | ||||
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本の内容はほかの方のレビューや内容紹介で十分だと思うので割愛。 この作品のすごいところは、書き分けだと思います。 章ごとに主人公(語り手)が変わります。 だから、あまり本を読まない人はわけがわからずこんがらがるかも。 と、ある大量殺人事件を軸に、その事件へかかわった人間たちがインタビューされているというような形式もあれば、彼ら彼女らが、ただ語っているという章もあるので、深く読まれることをオススメします。 なんていうか、本当に書き分けがすごいなあと思います。 1冊の本に、こんなにもたくさんの人の視点から1つの事件について書く(しかも著書は1人)なんて、頭の中でこんがらないのかなあと思うくらい。 旅のお供にと、文庫を購入してしまった私は魅せられたのかもしれません。 | ||||
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私は恩田氏の作品は大体においてファンであるので、この作品は悪くなかったと思う。最後が少々余計だったし、それが作品の魅力を幾分落としたのは本当だが、プロセスは悪くない。レビュー全部読んだわけではないが、読み通せなかった方はいないみたいだし。 恩田作品は、地方都市の持つ独特の雰囲気を楽しみつつ、おまけとしてミステリーするのが正しい読み方のような気がする。「蒲公英草子」で失敗したお嬢様もこの作品ではよく描けているし(最後にコケるけど)、デビュー作以下、大賞やら大きな賞には届かないながらも選考委員が恩田作品を無視できないのは、そのあたりに理由があるのではないか。 | ||||
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ラスト2章までは紛れもない大傑作の予感を漂わせつつ展開するが・・・。うーん惜しい!決して謎が解決されない訳ではないが、非常に魅力的な登場人物達が最後で唯の人になってしまう(それが作者の目論見通りであるにせよ)のは如何にも勿体無い気がした。日本人の書くミステリーの限界なのかもしれないが・・・。小説技法としては卓越しており、物語を読む愉しみを満喫できることは間違いない。 | ||||
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芥川龍之介「藪の中」を彷彿とさせるオープンエンドなリドルストーリー。 とはいっても、作中において大量毒殺事件は実際に起き、 実行犯は特定される、という事実自体はブレません。 真犯人が誰であるかだけが、最後まで明かされないのですが、丹念に読み込めば、 おそらく、この人ではないか、という当たりはつけることができます。 ただ、本作の読みどころは、おそらく、そうしたフーダニット興味にあるのではなく、 後年になって、関係者それぞれの視点から語られた事件の「真実」が集められることで 形作られていく、虚構の迷宮とでも呼ぶべきものの佇まい自体を味わうことにあると思います。 一人の人間が把握できる事実などは、ごく限られて いますし、時が経つにつれ、したいに忘却していきます。 そして、後になって、いざそのことを語ろうとする際、改変・改竄された 「真実」には、色濃く自己の願望が反映されたものになっているのです。 よって、ミステリでよく見られる超人的な犯人による巧緻な《操り》なども現象に 整然とした意味と構図を求めてしまう現代人の願望に過ぎず、現実はそんなに 単純でも透明でもありません。 「真実」が人の数だけあるというなら、たとえ自分の理解が及ばなくても、 相手を思いやり、寛容の精神を持って接していくべきなのに、異端者を排除し、 わかりやすく、自分にとって心地よい「解決」に飛びついてしまう――。 本作は、そんな人間の哀しい業を描いているといえます。 | ||||
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久しぶりに日本人作家の作品を読んだ。 ここ5年近く、外国作品(アメリカ人の女性作家のサスペンスがメイン)ばかり読んでいた。 本屋で何気なく、知ってる作家だし、なんだか面白そうなのか?と思い、購入。 なんでしょうね、このすっきりしない感… 腹が立つほどすっきりしないのではなく、消化不良に似ている。 膨満感? インタビュー形式で、20年ほど前の事件を、様々な視点で振り返る。 すごく不思議なのだが、どこにも登場人物一覧なんてないけれど、 とにかく読めば、分かる…というのは、驚きである。 ないほうが、「あ、この人、あの人の○○で…」と強い印象が残る。 会話…といっても取材されているほうが、一方的に喋っている感じだし、 他には、メモや新聞記事や日記や、通常の3人称で書かれているものもある。 その事件について描かれたという小説の中身も気になるし、 最後の最後で、根底から覆される事実が分かるわけでもないし、 その事件が終結するわけでもなく…本当に不思議な感じの本です。 会話だから、スピード感があり、どんどん読めます。 面白いけれど、お腹の中にしこりができる感じがします。 本当にすっきりしません。 真犯人は誰なのか、いつまでも推理してしまいます。 | ||||
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ある名家の祝い事の最中、突如起こった大量毒殺。事件から数十年が過ぎ、事件の関係者から語られる当日の供述の中で浮かび上がる少女の姿…。残された謎の詩、真犯人は誰なのか、何故痛ましい事件は起こってしまったのか、果たして真相は…。 恩田さんの作品からしばらく離れていたので、久しぶりに彼女の引き込まれる文章にどっぷり浸からせてもらいました。当時の事件に関わってしまった人達から話を聞くという形で物語は進んでいきます。それはとても生々しく、夏の暑さがこちらにも伝わってくるようです。続きが気になってしまい、次々とページをめくらせる文章力はやはり魅力的でした! しかし、残念なことに謎は明かされず、よく分からないままで終わりを迎えます。ここが評価が分かれるところだと思います。謎を解き明かすのが好きな方や白黒はっきりつけなきゃ嫌!という方にはお勧めできません。妖しい独特な世界観に浸りたいという方にはお勧めです。 謎が明かされないことは他の方のレビューで知っていたので、覚悟して購入したのですが…謎が解明されない度合いを受け入れることが出来ませんでした。まさかここまで明かされないとは…もう少しすっきりとした終わり方の方が個人的には良かったかな?と思います。ただ、そのラストのボカシ方が良い!という方もいらっしゃいますし…今回はかなり人を選ぶ作品だと思いました。 ラストまでおそらく誰でも引き込まれると思いますが、結末をどう受け入れるか?評価が難しいですが、楽しませてくれたのは事実なので、私は星四つにさせていただきました。 | ||||
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証言をあつめていくという小説のスタイルは、おそらく有吉佐和子の「悪女について」で一定の形式を整えたものといっていい。その後、この形式は宮部みゆきに引き継がれ「理由」を生むことになる。「理由」で頂点に達したこの形式は、あとはバリエーションをつけなければ既視感のあるつまらないものになってしまうだろう。そこで恩田陸の「Q&A」「ユージニア」と貫井徳郎「愚行録」が存在するわけだ。「ユージニア」は、ある大量殺人事件を追った小説(?)を書いた満喜子という女性をさらに追うという形式をとっている。もちろん、インタビュー形式なのだが、途中「三人称文体」が混じっている。ここが秀逸だ。おそらくは満喜子が書いたとおぼしい小説の一部が載せられていたり、事件を追った刑事の「過去」が三人称であるだけでなく、インタビューも一箇所だけ設問者が他の章とはちがうところがあるなど、計算し尽くされた構成になっている。もちろんこのような実験を嫌うひともいるだろうが、私としては満点をあげたい。 | ||||
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あの夏、丸窓の屋敷で催された米寿の祝い。運び込まれたジュースを飲み、17人が死んだ。 現場に残された謎の詩、「ユージニア」。唯一生き残った、盲目の美少女。 町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。 まず重要なのは、この小説は推理小説と思わないで読む事でしょう。 毒殺事件の犯人は、予め提示されているからです。まるで犯人を追いかけるように、関係者にインタビューをする形式を取っていますが、 それは主人公がインタビューにより受け取った、犯人の輪郭、言うならば雰囲気などを、読者が追体験する為の仕掛けだと思うからです。 構成はとても考えられており、伏線の張り方が緻密です。インタビューで何気なく語られた話が次のインタビューによって、 その重要さに気付かされたり、また関係者のぼやきとも価値観とも思える呟きが、(主人公ではなく、読者が)犯人像に迫る助けになりもします。 またインタビュー形式ではなく、幕間の章はかなり重要です。 おそらく読み終えた後に、その章を読み直すと、その意味にはたと気付く事になります。この絶妙の上手さに、私は舌を巻きました。 ラストに関しては、賛否両論あるようです。 ただ私は、何もかもぼかしたラストは、この小説らしいラストだと思いましたね。 事件の真相や犯人の動機など、そういった匂いを嗅ぎ取った上で、読者が想像で補完すればいいのではないかと。 そういう類の小説ですので、何事も白黒付けたい人にはオススメしませんが、私には作者の仕掛けや試みはとても愉しかったです。 オススメの一冊です。 | ||||
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はじめから、ある人の視点から見たインタビュ?みたいな感じに話は進んで行きます。 事件に関係した刑事さんや、その事件に付いて本を書いた作者、その作者を手伝った男性や、被害者の家に使えていたお手伝いさんの娘、犯人とされている人と親しかった人 etc... と、ある人との会話で成り立っています。 と言っても、インタビュしてる側、聞き手側のせりふは一切出てこず、そのある人に自分がなっているという感覚で読めます。 途中で事件当日の話に戻ったりし、いろいろと補足説明をしてくれ、何の苦も無く読み進めて行く事ができます。 個人的感想で言えば、最初は、こういう感じの本は呼んだこと無かったので結構戸惑って、これってつまらないんじゃないのって思ったけど、すぐに内容に引き込まれて行きました。 最後の方にある程度の謎の答えが書いてあり、なるほどーという感覚で呼んでいられた。 単に俺に読解能力がないだけだろうか、最後の最後がいまいちよくわからなかったです。 でもそこまでの間に、いろいろな謎は全て明かされているのでそこがわからなくても問題ないかもw その部分におそらく作者の意図が隠されているのでしょう。 こういう作品は始めてよんで結構戸惑ったけど、正直面白いと思った。 でも、普通のミステリで犯人を見つけたり、謎解きしたりするのがすきな人にはあわないかも知れないです。 | ||||
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あいかわずの恩田ワールド。といっても良い意味で!!! この人のように読者の頭脳を信じてくれている作家は少ないでしょう。確かに全編バラバラでジクゾーパズルのピースのような文章。中盤から後半にかけて、段々とつながりが見えてくるのですが、それも読者は記憶力と思考力で解き明かしていかなければいけないという、とても知的な面白さ。答えをすべて提示してくれる作家の作品を読むのは楽です。しかし、恩田さんのように、読者の思考力に訴えかけるかのような作品も、とても楽しめる小説ではないでしょうか。 全体像が見えないため前半の節が少々意味不明だったりと、確かにわかりにくいところもあります。しかし、そこをミステリアスとして愉しむ事をぜひお勧めします。そしてラスト「え〜!?!? 意味がわかんないよう」という読者が大半(私もそうです。笑)でしょう。もう一度頭から読み直しましょう。不思議です。確かに読んだ話なのにそこには別世界が広がっています。繰り返し読めば読むほど新たな世界が広がります。 愉しみ方がやや難解なので、一般的にお勧めするのはどうかとの星4つです。個人的には星5つ。 恩田さんは読者を対等にあつかってくれる数少ない作家だとおもいます。 | ||||
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表紙は割とジミですが、開いてビックリ、なんておしゃれな装丁!読み進めていっても夏の暑さがじりじり迫ってくるような、ドキドキする本でした。ただ、結末が??? 正直いって、よく分かりませんでした。途中まではホントに一気に読んだだけに、ラストが理解できなかったのは自分でもショックで、もう一度読み直してみたのですがやはり納得がいきませんでした。”そこが恩田陸の世界だ!”と言ってしまえば簡単なのですが。 | ||||
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第133回直木賞候補作品。20年以上前におきた大量毒殺事件の真相が、当時の事件の関係者のインタビューを中心に明らかになっていくという、昨年出版されたQ&Aに近い作品。非常によく構成された作品であり、遠い昔の事件が、当事者達に臨場感を持って語られながら犯人像が明らかにされていく過程は、圧巻であった。一方で、犯人の名前を明らかにしない作品の終わり方についてはすっきりしない。もちろん狙っていがあってそうしているのであろうが、「そこまで書いたなら名前まで書けよ」と叫びたくなるくらいすっきりしない終わり方だった。(この点でもQ&Aに近いが・・・)。 | ||||
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