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月の裏側
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月の裏側の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
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| 月は夜空に浮かぶ。いつも月を見ているが、しかし、地球から月の裏側は見えない。それでも、月を見て、月は知っているような気になる。しかし、見えていない月の裏側で何が行われているのか? この物語は、見えていることだけでなく、実は見えていないものが、知らない間に存在し、それが現在の見えている世界に関与しているという。認識の不確かさと日常生活の脆さがあらわになる。随分前に、月の裏側に置き去りにされた夢を見たことがある。荒涼とした月の原野に見えるのは漆黒の空だった。本書は、堀と川が多い街で、人が忽然と姿を消し、数日後に記憶を失った状態で戻ってくるという不可解な事件を巡る物語。その事件の謎解きは、はっきりしていないし、解明はされていない不思議な物語だ。 ある日突然、大切な人が消え、何事もなかったかのように戻ってくる。その間、彼らがどこで何をしていたのか、なぜ記憶がないのか、誰にも分からない。常識では考えられない現象が起こった時、何を信じ、何を拠り所にすればいいのか。 九州の水都である箭納倉(モデルは柳川市だそうだ)で事件は起こる。大学の先生をしていた三隅協一郎とその教え子で、現在大手レコード会社のプロデューサーの塚崎多聞。そして協一郎の娘で京都の料亭の女将をしている池内藍子。藍子は多聞の後輩で、若い頃に多聞を好きだったようだ。地方新聞の記者の高安則久の四人が、見たこと、そして過去にあったことを重ねて、人がいなくなる事件の謎解きをする。 協一郎は、失踪を誘拐ではなく「盗まれる」という言葉で表現している。失踪者は数日間が空白となり、その間の記憶を失っている。時間や記憶、あるいは個人の存在そのものが奪われている。これは、失踪者の人生の一部、あるいはアイデンティティの一部がごっそり「盗まれた」状態と言える。残された人々は、突然の出来事に不安と混乱を覚え、それまでの平穏な日々が失われたと感じている。そして、過去にもそんなことがあったことを思い出したりする。空間軸とさかのぼった時間軸が交差する。 ここで重要な役割を果たすのが、白雨というネコである。白雨は、人間よりも早く異変を察知しているかのような描写がある。人間には見えない、感じられない何かを捉え、失踪の兆候やその後の変化に敏感に反応しているように見える。白雨は言葉を話せないが、その行動や視線は、物語の進行に静かに寄り添う。人間が混乱し、真実を追い求める中で、白雨はまるで達観したかのような存在。そして、白雨は、人間の指や耳を加えて、ヒントを与える。協一郎は白雨を追いかけるが、いつも見失ってしまう。人間には理解できないところと行き来しているのが白雨である。 そして、失踪する人の家は、堀に面している。また堀や川は増水すると街全体を覆うほどの勢力を持つ。雨が降り、増水し、堀に面した家の窓に水膜がへばりつく。また、その部屋にいた人は、びっしょり濡れた感覚となる。確かに、生命は海から生まれ、身体の水分は大人で60%もある。ある意味では人は水でできている。四人は、不確かな現象を見て、謎解きをしようとする。人が失踪し、何事もなく戻ってくる。そして、いつの間にか、街のすべての人がいなくなり、テレビ、ラジオの放送が途絶え、電話も繋がらない状態になる。そして四人だけしかいない街となる。街は盗まれた状態となる。そして、 | ||||
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| 読んでいる最中の恐怖はかなりのものでしたが結末の尻すぼみが残念でした ハインラインのアレを思い出しました | ||||
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| 黄色い三角や図書館の海から始まった私の恩田陸ワールド。今回は頭の中で収まりきれず5月の柳川まで行ってしまった。 無事帰ってこれだけど、ほんとの私は帰ってきてないのかも。なんてね。 | ||||
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| 恩田陸氏の初期の作品。モダンホラー。 とある町で人が失踪するも、無事帰ってくるという事件が多発。彼らは『盗まれて』しまったのか。 ・・・ 本作、失踪後に当人が帰ってきます。その時の意識だけないのですが、あとは普通なのです。 こうした筋から、自然と洗脳とか、死とかを考えました。 意識や記憶の連続性を自認できる場合、周囲から『お前洗脳されたんだ』と言われても『はあ?』って思うでしょう。もし死後の世界があるとして意識や記憶があり『あ、俺死んだんだ』ってわかったら、死への恐怖は薄いのではないでしょうか。 本作の『盗まれる』というのは言わばこのような状態。ただし『盗まれている』間は記憶がない。だったら別に恐怖とかは余りないんでないの?と感じました。 で、思いました。 意識・記憶の一体性・連続性こそがアイデンティティなのであり、これが保持されない(というか確証できない)のが死であり、だからこそ、死は怖いのではないでしょうか。 まあその意味では本作は余り怖くはなかったかな。 ・・・ いつも書きますが、恩田さんは作風の広さが半端ないです。創造意欲はどこから湧くのでしょうか?感心してしまいます。 青春小説やエンタメ小説としての恩田さんしか知らない方はこうしたモダンホラー系も読んでみていただきたいです。 | ||||
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| 最後まで読んだけど解らない | ||||
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| 映画「SF ボディスナッチャー」は好きな作品で、久しぶりに最近ブルーレイで見直した。以前見たときは、ハラハラドキドキのパニック映画の印象があったけど、意外に淡々とした進んでいく感じがした。 この小説もそんな感じがして、少しずつ積み上がっていくストーリーがリアルで怖さと説得力があった。 人を再生させた存在は、良いモノか悪いモノか。なんとなく、深層でひとつになることに、怖さがあるから、良くないモノの印象は残る。でも、分からないな。続く物語は、どんな世界になるんだろう。 | ||||
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| 「蜜蜂と遠雷」で有名な恩田陸さんの小説です。「蜜蜂と遠雷」はピアノコンクールをめぐる若者たちの物語ですが、本書はSF + ホラー + ミステリーみたいに紹介されていたので、「蜜蜂と遠雷」を読まずに本書を読んでしまいましたが、「蜜蜂と遠雷」を読んでおけば良かったと後悔です。 どうやら恩田陸さんはいろんなジャンルの小説が書けるらしいですが、本書のジャンルに関して言えば読むに値しませんでした。SF + ホラー + ミステリーと言えばスティーブン・キングあたりが最高ですが、キングの別の本を読めば良かった。 ダメ出しをすればキリがないですが、ざっくり言えば張った伏線が全て未回収のまま「これで良かった」で終わってしまうような話です。 あと、これは恩田さんが故意にそういう書き方をしているのかと思いますが、一人称の文章が数多く散りばめられていて、当然、一人称なので主語が「私」になる訳ですが、「私」が誰なのか分かりにくい。主要登場人物は4人ですが、時々「私」が脇役的な登場人物にもなります。群像劇的効果を狙ったのかと感じますが、読むのに疲れます。面白いストーリーならそれでも考えながら読みますが、面白くないので、誰でもいいやとなってきます。実際、登場人物の個性や行動に大きな違いがないので誰でもストーリーには影響はありません。 恩田さんのこの駄作を読んでしまったので「蜜蜂と遠雷」を読む気が失せてしまいました。「蜜蜂と遠雷」は面白いのかも知れません。 | ||||
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| ジャックフィニーの「盗まれた街」へのオマージュ、というより、それを下敷きにしてさらに上の日本情緒に溢れた怪奇談をものにした。恩田陸さんの作品は独特の雰囲気に溢れ、情景描写も実に印象的で美しいのだが、ストーリー展開に納得できないことがよくある。ここで終わってどうするんですか、と欲求不満に歯軋りすることもある。しかしこの作品は終わりまで完璧に完結し美しい。おまけに多聞というキャラクターは面白い。 「光の帝国」「夢違い」と並んで私のお気に入りになった。 | ||||
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| 過去にも「これ」をテーマにしたSFやホラーは、いくつかあった。 例えば、『エヴァンゲリオン』(テレビ版) 『ボディスナッチャー』(映画) 『生物都市』(漫画) など。 エヴァでいう所の人類補完計画や生物都市なんて、もろそのまんまの描写がある。 (映画ボディスナッチャーは、『盗まれた街』という小説が原作だが、この『月の裏側』の作中にもオマージュとして登場する。) 簡単に三つの作品内容を紹介します。 ボディスナッチャー=盗まれた街 アメリカの片田舎で起こる、静かな侵略もの。 家族が、友人が隣人が、少しづつ、異星人の侵略により、別のモノに置き換えられていく恐怖を描いた作品。 生物都市諸星大二郎による、コミック作品。 人類全体が、機械類と一体化して行きながら、意識を共有する巨大な存在となっていくさまを描く。 ある意味、滅びであるし、進化でもある。 悩み、苦しみ、恐怖といったものは全て無くなる、のだから進化だろうけど、人間ではなくなってしまう。 エヴァの人類補完計画に至っては、説明不要だと思うけれど、俺はテレビで最終回を観て、『生物都市』と同じだ!と思った。 俺は、偶然だけど、この三つを全て過去に鑑賞していた。 この、月の裏側は、この三つを足して、割った要素に、叙情感あふれる自然の豊かさを絡めたようなストーリーが、箭納倉(やなくら)という九州にある架空の街を舞台に展開する。 侵略もの?であるが、ゆるやかに、たおやかに時間が流れていく。 水路を廻らせた、水の都という設定の箭納倉で、文字通り、水の流れの様にゆったりとした、展開だが、ゆったりとした恐怖も味わえる。 人に畏怖の念を起こさせる自然。 ここでは水がその役割を果たしている、普段はゆるゆると、しかし、秘めた恐ろしさを水路の底奥深く湛えながら。 そして時に、激しく!はっきりと意思表示をして、挑戦してくる。 どこそこに、近寄ってはいかん この時刻に、どこそこに行ったらいかん 各地に伝わる、伝承は事実に基づいたもので、先人達が身を守るために残した教訓に他ならない。 そんな怪談(民間伝承、都市伝説)要素をもたっぷり含んでいる。 そして、人間が多くのものを共有することの、心地よさ、裏返れば怖さ(これは、こんにちの電脳事情を見ればあきらかだが) も予見している。 結局、人類は『ひとつのもの、ひとつの意識 無意識』に向かって歩いているのではないだろうか。 集団無意識、という概念があるが、それの中でさえ、ひとつのものに収束するという結末。あるいは、はじまりが来ることを自覚しているのかもしれない。 snsにより、繋がる個人の意識、これらは、そのはじまりなのかもね。 以下引用 我々は少なくとも『あれ』から逃げてきたはずだ、なぜなら『あれ』はひとつだからだ。 あれに、つかまると我々は誰もが同じ『ひとつの』あれになってしまうからだ。 だが、一方で我々は『あれ』に捕まりたいという誘惑と闘っている。 『ひとつ』になりたいという誘惑だ。 宗教も家族も社会も『ひとつ』になりたいという誘惑が生み出したものなのだ。 | ||||
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| つまらなかった 科学的素養の無い筆者がSFチックの話をかいても説得力なし | ||||
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| 今日は休日で、朝カフェでラテでも飲もうと思って外出。まずカフェの近くのツタヤで平積みになっていたこの本を買った。そしてカフェでいきなり100ページまで読んでしまった。その後、外に出たのだが、頭の中が小説のことでいっぱいで、赤信号で横断歩道を渡ってしまい、クラクションを派手に鳴らされたもんだ。 結局、今日一日がこの小説で終わってしまった。(ま、他のこともしたんですけどねw) それほどのめり込んでしまったのだ。 恩田陸は名前は知っていた。この人は「夜のピクニック」が代表作ということで青春小説のイメージが強く、あの「蜜蜂と遠雷」も少し読んだのだが、あまりピンとこなかった。なので今日読んだこの小説が、初めて読み通した恩田作品ということになる。 そう、ツタヤでこの小説が私に「呼びかけた」のだ。いい小説とはこうして出会うものだ。 作中にもあるのだが、この小説には先行する作品があり「盗まれた町」という50年以上前のアメリカSF小説がそれらしい。パクリと言われないようにと思ってか、作中でこの小説をモチーフとして出している。 アイデアは先行するオマージュ作品があるのだが、この小説の面白さを作り上げているのはむしろストーリーだ。「じわじわ迫ってくる恐怖」がこの小説を読むのを止めさせてくれない。 作者の構成力、文章力はすばらしいの一言。 今日中にもう一冊、恩田作品を買ってしまった。さらにこの小説、映画化してもらいたいと思う。モダンホラーの傑作になるはずだ。 | ||||
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| 登場人物の気持ちや情景を、恩田ワールドともいえる叙情的な描写で描く事に多くのページを割きすぎて、物語の本質がぼやけ過ぎ。 結末もひどく中途半端です。 ここ何年かで、これほど完読するのが苦痛で「買ったからには、なんとか完読しなければ」という“義務感”で仕方なく読んだ本は本当にありません。 目に見えない“怪物”に対抗する唯一の手段が「長靴を履くこと」って、あまりにもB級でチープじゃないですか(苦笑) この作者の本は今まで2冊読んで、いずれも読んでる途中でゴミ箱に直行でしたが、Amazonのレビューでは割と高評価なところを見ると、ただ単に私の感性とは合わないだけなんだと思います。 とりあえず、自分が書いている文章に酔いすぎな恩田陸さんの本は、もう二度と読むことはないでしょう。 | ||||
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| 途中からすごく引き込まれて最後まで一気に読みました。 藍子さんの気持ちが切ないです。 | ||||
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| とある小さい町で起こっている失踪事件。すぐに帰ってくることから、人間と何かが入れ替わっているのではないか…というSFです。 主人公?の男性も何を考えているのかよくわからないし、周りの人も何の目的で集められたのかが明確ではなく、思わせぶりな言葉でよくわからないままどんどん物語が進んでいきます。不思議の演出だとは思うのですが、こんなフワフワしたままの設定だと感情移入もできないので、文章は読みやすいのですが、読み進めたいワクワク感がないまま淡々と読み終えてしまいました。この作家さんの作品の中では、好みではありませんでした。 | ||||
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| おそらくスタニスワフ・レムのソラリスを意識して書かれた作品。 正直、ソラリスよりもこっちのほうが好き。 ミステリアスな雰囲気、ホラーな演出、登場人物の情緒、いずれも秀逸。 ラストの数ページには独特の郷愁さえ覚える。 この手の作品を書かせるとこの人は天才的だと思う。 | ||||
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| 盗まれた系、どこかからやってきたモノが支配する系は、 ブラッドベリなどの印象があまりに強く、なかなか超えるのが 難しいのかもしれませんが、日本の情緒あふれる街という シチュエーションがそれを補ってくれました。 若い作家に言えることですが、三島などは紅葉の一枚、 波の一波まで丁寧に言葉で表現し、その有様が目に浮かびました。 もう少し街の様子は詳しくても良かったような気がします。 あと、不思議なのはコンビニの客全員が盗まれているぐらい 大勢の人が盗まれているのに、全く街に人がいなくなった時に、 なぜ「既に盗まれた大勢の人たち」の存在が全く消えてなく なったのか?そこは疑問でした。 | ||||
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| あ~、う~、盛り上がんねんぇなぁ~。 2/3は読んだけど。 なんだかなぁ~。 | ||||
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| 恩田さんの作品にありがちな途中まではすごくいいんだけど後半尻すぼみという。でも雰囲気は好きなんですよね…。人の理解の及ばないようなものが存在し見えないところで動いているという描写はやっぱりうまくてとても怖い。日常生活の隙間から水がじわりじわりと染みこんでくるような恐怖感。恩田作品は途中までかなり面白いのに後半なんでこうなっちゃうんだよ!!と読むたびにがっかりさせられますが途中までが面白いし雰囲気が好きなので読むのがやめられない…。それにしてもこの作品はちょっとダラダラ長い印象があるので伏線ほとんど回収されないんだったらもうちょっとコンパクトにならなかったのかなとも思います。後半からあっこれグダグダになって終わるパターンだ!と気づいてからはちょっと読む気力が失せてしまいました。恩田さんの書く世界観が好きでそれさえ味わえればいいという人なら楽しめるかもしれません。オチには期待しないように!雰囲気を味わいましょう! | ||||
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| 少し恩田陸にハマりまして・・・・。とても面白かったです・・・。 | ||||
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| 何気なく、久し振りの読書をしたら、恩田ワールドはホラーでした。 | ||||
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