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最悪



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【この小説が収録されている参考書籍】
最悪
最悪 (講談社文庫)

最悪の評価: 3.97/5点 レビュー 187件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全187件 161~180 9/10ページ
No.27:
(3pt)

転落・・・

3つのストーリーがそれぞれに展開していきます。みな、普通の人生を送っていたのに、何でも無いような綻びがどんどん広がって、やがて最悪の結果に・・といったお話です。鉄工所社長のストーリーは、妙にリアルで不幸具合が面白かった。でも、後の2人、有り得ない話なのは仕方ないとしても、全くリアリティが無かった。きっとOLやヤクザ業界を取材したわけではないのでしょう。3つの話が絡まる場面も、特にこの3人だから起こり得るわけでもなく、なんだか期待はずれの展開でした。この手の作品なら「邪魔」のほうがお勧めです。奥田 英朗さんの作品に興味があるのなら「イン・ザ・プール」か「邪魔」をお勧めします。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.26:
(4pt)

誰にでも起こり得る最悪

 この小説の一番恐ろしいのは、誰にでも起こり得る『最悪』なのではないか。小説だから多少大げさな場面を設定しているが、『最悪』に至る過程や結果は、それが大なり小なりとも、誰にでも起こり得る物語である。だから怖いのだ。 例えば雪ダルマ式に膨れる街金からの借金や、男女関係のもつれの末の破滅など、現実社会にはゴロゴロしている。この現実から逃れるわけにはいかないから、この物語に投影すればなお怖いのだ。 さて、本書では、ぐつぐつと煮えたぎる様な中盤までの展開に比べて、終盤に向けての展開はやや雑で、通俗的な感じがした。無理やり物語を終わらせた感が強くして、物足りなかったのは事実である。だからなのか、結果的には大変爽やかに感じたのは皮肉だった。逃亡過程にももっと重きをおいて描写して欲しかった。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.25:
(4pt)

ぜひとも一気に読みたい本です

明日は休みでしかも何も予定がない、仕事もあんまりうまくいっていない、なんとなく落ち込んでいる、そんな夜に読んでほしいです。爽やかな陽気の日、仕事で大事なお客様が来る日などにはあまりむかないかもしれません(人それぞれですが。)まさに坂を転がるように最悪な展開にはまっていく、零細工場の経営者、さえない銀行員、小さい犯罪を繰り返している青年、この三人の主人公それぞれの心理描写が本当にリアルで、幾つかある選択肢の中で、それはだめだろう、というものばかりを選ぶけれど、選ぶ気持ちも確かに分らないではない、と思わせてくれるところがまた素敵です。この三人や、その他にも市役所の環境課職員、隣のマンション人、ちやほやされているエリート銀行マンなど、どの登場人物もこんな人いる、と感じます。最悪すぎて、どこか乾いたおかしさを感じますが、同時にその痛々しさもとてもきついです。ラストに向けて、三人の人生が徐々につながっていく様も、とても自然で群像劇好きにはたまりません。読み終わったあとすがすがしさを感じる、とは私はいきませんでしたが、自分のなかの想像力をフルにつかわせてもらい、違う人生から帰ってきた感は十分にあり、小説っていいよな、と改めてかみしめました。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.24:
(4pt)

面白い。。後味は悪い

画面がパッパッと移っていくのが心地よい。どきどき感が持続される。口調がちょっと回りくどいので読み心地はよくないが、構成はよいのではまります。クライマックス後、気分は最悪に。。(タイトルどおりで良し!?)
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.23:
(3pt)

気分が・・・

3人のそれぞれの描写が順序よくあり、良かった。この3人が一体どこで繋がるのか、ワクワクしながら読めた。 が、何故か読み終わった後の気分は文字通り最悪になってしまった。 それぞれの生き方、受け止め方にやるせない気持ちを抱いてしまった。 
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.22:
(5pt)

ハマリます

同じ著者の『邪魔』に良く似た手法であるが、こちらの方が先駆の作品であり、完成度も面白さもこの作品に軍配を上げたくなる。深みにはまっていく主人公たちの境遇がリアルで、それでいてどこか現実ばなれした悪夢の様相もあり、グイグイと物語りに引きこんで行き、三人が出会う銀行強盗の場面から一気にカタストロフへと収斂していく。そう、その渦巻く強力な収斂こそが、この作品、もしくはこの作家の大きな魅力なのだと思う。そして事件そのものよりも、事件に巻き込まれていく人間描写が卓越しているだけに、このドラマから離れ難い魅力を感じるのだと思う。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.21:
(4pt)

超面白いけど世代の隔絶も感じる・・・・・・

「邪魔」を読んでからこちらを読んだのですが、超面白いですね。どちらがと言われるとちょっと優劣がつけがたい。出てくる人たちの生活もリアリティがあって共感できる(似たような煩わしいことが私の周りでも起きていたような気がします。最近は無いけど)し、会社を背負った中年の男性の悲哀みたいなものも感じます。この作品に出てくる近所の人が雇った弁護士と主人公のおじさんたちの隔絶に関しては、リアリティ有り過ぎて笑えません。「理屈が通じない」と言う弁護士と「あいつら一段高いところで暮らしてやがるんだ」という工場側の人間との、深い深い隔絶。トラブルそのものではなく、人間同士でぶつかるのが当然の世代とそうでない世代の、人間に接する態度や世の中をどう見ているかというところでの深い隔絶を感じます。それだけでもこの本には十分価値があると思います。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.20:
(5pt)

好きではないが。

 正直に言うと、この小説は好きではありません。でも、面白いのは分かります。それもべらぼうに。もしもこれが映画だったら、僕はきっとあらん限りの賛辞をつくして皆さんに勧めまくったでしょう。英訳してタランティーノとガイ・リッチーに読ませたら、絶対おれに撮らせろと莫大な金がからんだ争奪戦になること請け合いです。 そんなに面白いのになぜ好きではないのかというと、多くの登場人物の誰ひとりとして、共感を抱けなかったからです。小説というのはある意味、活字になってもなお未完成です。読者は文章を手がかりに、登場人物や情景を胸の裡に描いてゆくわけで、どんな小説も、読み手にとってはそれぞれのフィルターを通してしか存在できません。ですから、読者にとって想像しやすい内容の場合はどんどん世界観がふくらんでいきますし、感情移入しやすい登場人物には、わがことのように愛着がわきます。その点、この作品はプロットがハッキリしていて、鮮やかに状況を思い描くことができますが、三人の主人公をはじめ、彼らの家族や上司、同僚、近所のおばさんなど、誰に対しても、「ああ、分かる分かる」という気持になれませんでした。登場人物たちの微妙なハズレ具合が醸し出すブラックなおかしさが、小説という形態では違和感になってしまうように思いました。映画なら、他人事として楽しめたに違いないのですが。 と、さんざん言っておきながら、僕はなおも☆☆☆☆☆をつけます。自分の心の中で勝手に映画化した「最悪」は、最高に面白いですから。 
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.19:
(4pt)

まさに最悪な人生を垣間見てしまいました

 不景気でも地道に細々と仕事をこなし、なんとか鉄工所を維持している川谷信次郎。得意先はもちろん従業員や家族、それに工場の騒音に苦情を言いに来る近所にと神経をすり減らす毎日である。野村和也は定職につかずパチンコとカツ上げで日銭を稼ぎ、さえない毎日を送っていた。藤崎みどりは都銀の窓口業務につきながら年頃の娘らしい楽しみも無く、腹違いの妹の素行に悩まされている。三人が三人とも自分ほどつまらない人生を送っている人間はいないだろうと思っている。もちろん三人とも面識も無ければ何の関係性ももたなかった。 人生はどこでどう狂いだすかわからない。 信次郎は得意先の勧めで思い切った設備投資をする決意をする。和也は遊び仲間を誘ってトルエンを盗んでまとまった金を手に入れようとする。みどりは銀行のキャンプに行った夜、支店長に乱暴されかかる。 ここから三人の人生は音を立てて崩れ始める。何の関係も無かった三人が一堂に会したのはなんとみどりの銀行。和也はみどりの妹を伴い銀行強盗として現れた。そのとき信次郎は融資をめぐって誠意の無い銀行員と言い争い、頭に血が上った信次郎は和也を手助けする格好となり、そのまま和也、みどりの妹、信次郎、そして人質としてみどりの逃走劇が始まるのだが・・・。 三人が三人ともさえないながらも大それたことをしようなどとは夢にも思わず生きていたのに、ひょんなことから深みにはまりとんでもない事態に陥ってしまう。一人一人の毎日の様子や背景描写が細やかに描かれリアルであるからよけいに転落の様子が痛々しい。ラストがわずかに救いか。 とにかく面白かった!
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.18:
(4pt)

なんとなくしかし確実に追い込まれていく…

 犯罪小説というよりは、心理小説かな、と。 一点の曇りはあるものの、平凡な生活を送っていた3人。「まぁいいか」「なんとかなる」と思って踏み込んでしまった1歩から、それぞれがなんとなくしかし確実に追い込まれていく…。 3人の運命が微妙にクロスし、やがて偶然にも1点に結びついたとき暴走が始まる。 無理なく読ませる展開、差し迫る心理。巧妙な筆力で一気に読まされてしまう。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.17:
(5pt)

最高に最悪

タイトルに惹かれて読んでみました。タイトル以上に「最悪」な状況にびっくり。零細企業の社長、銀行のOL、パチンコに浸る無職者、それぞれがちょっとしたことからはまっていく「最悪」な状況。「社会的に弱い」立場にいる人々に容赦なく押し寄せる不幸の数々。でもそれらは、いつでも僕らの周りでも起こりそうなことばかり。とても身につまされます。他人事ではありません。胃が痛くなりそうです。そして3人の運命が交わる後半は意外な展開ですが、それまでの伏線が効いているので違和感なく入っていけました。途中ではとてもやめられない(やめると気分が「最悪」になるので・・・)長編なのに一気に読める(読まざるを得ない)、そんな本です。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.16:
(5pt)

必読

町工場の経営者、川谷さんがかわいそうでかわいそうで、読んでいてなかなか辛いものがあります。この可愛そうなおじさんを苛め抜く、銀行、近所のエリートサラリーマン、取引相手の憎らしい事! でも、この可愛そうな真面目なおじさんが、加速度的に大胆な犯罪に巻き込まれていく様子は、不思議と爽快な感じがして、読後はスッキリとカタルシスを感じさせてくれる気がします。必読の犯罪小説というのは言い過ぎではない気がします。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.15:
(4pt)

3つの物語が出会う瞬間は”最高”だ

別々に進んでいく話がある時点でクロスして一気に最後までドライブしていく、というこの展開は長編小説ならではの醍醐味で、クロスするまでが丁寧であればある程後半は本を置けなくなる。「最悪」を読んでこのタイプの長編が好きな方にはフレデリック・フォーサイスやアーサー・ヘイリーをお勧めしたい。じっくりと進んできた話が劇的に交わる瞬間は応えられない。この物語のその瞬間は突然訪れるが、そこから車がスタートするまでの展開は秀逸だ。特に鉄道の下を抜けて振り切る場面は前半にちゃんと伏線があり、思わずうなってしまう。ここからはノンストップだ。唯一惜しいのは前半が実に丁寧なだけに、登場人物の後日談をもう少し続けて欲しかった。しかしヤマ場の見事さで、読後はこれは面白かった!とどなたも思うのではないだろうか。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.14:
(4pt)

これぞサイアク

自分は100万の札束を近くで見たことはない。別に貧しい暮らしをしているわけではないが、それでも10万もの現金が財布の中に入っていると気になって仕方がない。そういえば銀行に勤める友人がいつかこんなことを言っていた。仕事中に200万足りなかったのでみんなで探したらゴミ箱の中に2つ札束が落ちていた・・と。銀行に勤める人にとっては100万の札束など100万の価値はない。本屋さんが扱う本と、八百屋が扱うキャベツと大して変わらないのだ。そう、社会には何千万のお金を右から左へ動かす仕事がある一方で、10万のお金を工面するのに苦労している人もいる。そんなお金に対する間隔の違いが、人と人との間に誤解や嫉妬やトラブルを生むことになるのだ。この「最悪」では、町工場を経営している川谷。チンピラとして生活している和也。銀行に勤めるみどり。まったく違う境遇で生活している3人はそれぞれ人間関係やお金に悩みつつ生き抜こうとする。そしてあるとき3人の人生は絡みあう。人生落ちていくってのはこういうことなのか・・川谷と和也の境遇は他人事のように傍観していられないリアルさがある。これこそ最悪である。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.13:
(5pt)

ひっくり返るくらい凄い!

 人から凄い凄いと勧められ、本当に凄いと思った本は本書が初めてかもしれない。比類なき犯罪小説という煽り文句には、嘘偽りなく、読んだ人全てが満足したのではないだろうか。 物語は、川谷・みどり・和也という三人の日常から突然始まる。それぞれが平凡に送っていた日常が些細な事から悪い方へ転がり始め、三人の人生が交わった時、更に加速度を付けて「最悪」へと一気に加速して行く。中盤から始まるジェットコースターのような展開は、本当に凄い。 ただ一つ、後半のバンガローに集まったシーンだけはちょっともたついた感があり、それだけが残念だ。 映画「パルプ・フィクション」にそっくりだが、日本人にとってはこちらの物語の方がリアルで、映画より勝っている。犯罪小説が楽しめる人には、ゼヒ読んでもらいたい一冊。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.12:
(4pt)

題名から受ける印象とは違って、けっこうまとも

題名やカバーのあらすじ紹介からもっとハチャメチャな「最悪」な結末を予想したが、いい意味で外れた。3人の主人公の日常を細かに描き出した前半部から、それぞれがちょっとしたつまずきからやることなすこと悪いほうに転がっていき、何の関係もないかと思われた3人が交錯する後半部の展開。当人たちには悪いが、彼らが転がり落ちる姿は悲惨さを通り越し、可笑しい。後半のスピード感ある展開は、真保裕一の「奪取」を思わせる。かなり分厚いが長さを感じさせない。ハッピーエンドとは言えないが、きちんと収まるところに収まった納得感のある結末も悪くない。零細の町工場経営者、窓口係の女子銀行員、パチンコでその日暮しを送る20歳無職男の3人。3人の日常を細かに描き出す。それぞれ大なり小なりの問題を抱える。とは言っても大それたものではなく誰にでも起こりそうなトラブル・・・。不況で思うにまかせない仕事、近隣住人との騒音トラブルに不良品トラブル、使えない引きこもり社員、無言電話。素行不良の妹、支店長のセクハラ、上役の顔色しかみない課長、あげくは友人の彼氏と寝てしまう。小金欲しさに手を染めたトルエンの横流しをヤクザに見つかり事務所強盗。だが盗んだ金をもったまま相棒は逃げ、ひとり残される男。それぞれがトラブルを抱え、それがだんだんと連鎖的に広がっていき、どうしようもない状況に陥っていく・・・。主人公たちの周囲の人間もイヤなやつが多く、「こういう人いる!」と思い、可笑しい。騒音の抗議にくるマンション住人、市役所の公害担当者、傍若無人の支店長、バカ呼ばわりされるオチこぼれ行員、銀行員はみんなヘンに描かれる。零細町工場の実態もかなり詳細、それだけに主人公が陥る状況が身につまされる。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.11:
(4pt)

気持ちがよくわかる

何をやってもうまくいかなくて、理不尽だと想いながらも流されるしかない時は誰に出もあると思います。こんなはずではない、こんなはずではないと思ってもどんどんどん底に落とされていく、その過程がこの本はとてもおもしろい。正直言って3人が出会ってからのことはイマイチだったような気もするし、めぐみが逮捕された後、どう考えたのかを知りたかった。でも、その前のどうしてどうして…と思いながらもあらがえない何かに押される描写は見事でした。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.10:
(5pt)

極上のエンタテインメント

町工場の経営者、銀行の女子行員、パチンコで食いつないでるチンピラ。この何の関係もない三人が、出会ったときに何が起こるかと言えば…。三人が出会ってからのことは、作品全体の割合からすれば少ない。しかし、出会うまでの彼らの日常の描写も秀逸で、それだけでも十分楽しめる。また、この作品では、固有名詞を伏せたり、時間を前後させると言った叙述のテクニックを使わず、誰が何を感じ、何をしたかを明確に、時間軸に沿ってストーリーが展開していく。叙述のテクニックを否定するわけでないが、この作品のとった方法が、読者に下手な気を使わせず、作品の中の世界に没頭させる最良の方法であることは間違いないと思う。この点に関しても、高く評価したい。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.9:
(4pt)

ちょっと惜しい

零細企業の親父の描写は相当リアル。壊れていく様は秀逸。それだけに、終盤に入るにつれて、ストーリー自体にリアル感がどんどん失われていくのは残念。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980
No.8:
(4pt)

ここまでひどくなくって幸せ?

ごく普通にまっとうに生きているつもりなのに、なんだかやることなす事、裏目にでちゃうことって、ありますよね。どうしてそうなるの?ってくらい、うまく行かないときはうまくいかない。だけど、まあたいていは、どっかでちょっと反転したり、思いがけずに踏みとどまる道がみつかったりするもんだけど、この主人公たちは、そうはいかない。これでもかこれでもかって言うほど、悪いことが重なって、加速度がついて転がり落ちる犯罪への坂。本人たちだって「なんで、どうして?」って思ってるだろうってほど、スピード感あふれる展開に、思わず、読むのがやめられない、止まらない状態になります。中盤あたりまでは、主人公三人の日常生活と、なんとなく不穏な空気になっていく様子を、細かく丁寧に描いていて、終盤、思いがけず犯罪を犯してしまうことになってからが、ジェットコースタームービーさながらで、悲惨なのに、思わず笑っちゃうシュールなシチュエーションの連続です。なんか、普通に暮らしてても、はずみでこんなことになっちゃうかもって、怖くなったり、いゃあ、ここまでひどくなくって幸せって思ったり。分厚い文庫読みして、久々にがっつり読んだぁって気分味わえました。
最悪Amazon書評・レビュー:最悪より
4062092980

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