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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 21~40 2/10ページ
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とてもおもしろかった。 3人の主人公、それぞれの人物の描写が大変うまく、情景を思い浮かべながらぐんぐん読めた。 3人ともついてなくて、ドンドン状況は悪くなっていって、最後一気に3人のストーリーがつながってハチャメチャな展開に。 この後、すかさず「邪魔」も読んだ。 | ||||
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「次はどうなるのだろう。この後の展開が気になる」の連続で、読むことをやめられないほど読ませる。電車でも本書を読んでいるとあっという間に目的地に着いてしまう。それほど面白い。何より著者は人間の行動や内面の隆起を描くのが抜群にうまく、リアリスティックの筆致も見事で、なぜこんなことが書けるのか不思議に思う!作家の凄さを感じる。 「いい歳になっても高校時代の学歴や偏差値の話をしたがる男」「一刻も早く帰って溜まった仕事を片付けたかったが「ええ」と反射的に答えた」「自分があられもなく取り乱してしまったことの方がショックだった」といった何気ない一文に同意でき登場人物に感情移入してしまう。唯一、後半に主人公の三人が巻き起こす事件が余りに各々の行動がこれまでのそれとは飛躍し過ぎだと感じてしまい、なかなか入り込めなかった。もう少し日常に即して描いてほしかったというのが個人的な感想。 | ||||
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本屋で立ち読みしていたら、中年のカップルが私の傍でこんな会話を。 男「ねえねえ、奥田の『最悪』読んだ?」 女「読んでない。おもしろいの?」 男「おもしろいのなんの。これは絶対読まなきゃ!」 影響されやすい私。で、試しに読んでみました。そして、結果的に大正解! 実におもしろかったです。あの中年男性に感謝。 解説にある通り、正にノンストップのおもしろさです。お話自体は宇宙戦争でもなく、国家の謀略でもなく、平凡でどこにでもあるような題材なのですが、最後まで本当に読ませます。 主人公は最悪の状況を味わっている3人の男女。それぞれが独立して進みますが、最後にシンクロして爆発! 以前テレビで「ざけんなよ!」というオムニバス形式のドラマをシリーズでやってましたが、あれと通じるものがあります。 出張の移動時間と深夜のホテルで一気読みしました。久々のヒットです。 | ||||
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最悪の人たちの最悪な出来事がだらだらと綴られていき、最後に何かはっとすることが起こるのかと読み進めたが、結局最後までだらだらと尻切れトンボのように終わってしまった。設定が実に不自然だったのはまあ許せるが、その分結末を何かうまくまとめてくれよと言いたい。せっかくそんなに不自然な設定にしたのだから、最後に何か驚かせてくれるようなオチを期待していたが、何も起こらず…。結論、時間の無駄でした。 | ||||
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まさに奥田英朗版"人間悲喜劇"。近所との軋轢と不況に喘ぐ鉄工所の主人、家庭の問題や上司のセクハラに悩む憂鬱なる銀行レディ、ヤクザに弱みを握られ一発勝負に出るチンピラ餓鬼。 この三人を中心に、それぞれの生き様がパズルの様に組み合わさり、それぞれの複雑怪奇なドラマを生み、そして奥田ワールドへと読者を落とし込んでいく。最後にはこの三つのドラマが磁場によって惹き付けられる様に融合し、最悪のエンディングを迎える、と思いきや。 まるで、バルザックの人間喜劇を彷彿させるが、それ程までにはややこしくも理屈っぽくもない。登場人物も少なく、ドラマチックの連続でありながらも、ストレスなく一気に読み進める事ができる長編秀作。 この物語は日常生活の何処にでもある腐敗。ほんの些細な事で人生を踏み外すという危機。プロットよりディテイルに拘る奥田氏の手腕のお陰で、キメ細かな人物描写に惹きつけられ、読者を虜にする。 特に、清楚で生真面目な銀行員の藤崎みどりは、狂おう程エロティックに映る。上司に絡まれるシーンには、思わずドキッとなる。地銀の上司って、新人歓迎会てこんなもんかって恐ろしく興醒めもするが。 男女の情事は清楚に描く程、生真面目に描く程、衝撃と情欲が増すもんだと勉強になる。ゾラが描く大胆な性の描写とは随分と違うもんだ。 人物描写を主軸にした奥田氏のフィクションは、実に読み応えがあり、解説にもある様に、リアリスティックな筆致には、何時も頭が下がる。登場人物の個性と生き様に寄り添う様にして、微妙に揺れ動く心理を描く手法は、ゾラやバルザックも得意とする所だが。彼らの作風を念頭に置いて、この作品を読むと一層その素晴らしさに感服するだろう。 『邪魔』や『ララピポ』も殆ど同じスタンスにある作品だと思うが、後発だけあって多少過激かな。 | ||||
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もう素晴らしいです。中身の薄っぺらい、軽い本とは全然違う重みと深みがあります。奥田先生の本を読んだあとは余韻があります。この本に出会えて良かったです。 | ||||
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読みながら、とても気分が悪くなります。 三者三様の諍いがありますが、どれももどかしくイライラしてきます。 どんな結末になるのか全く予想できませんでしたが、3人が出会うところから急展開し、あっという間に読み終えてしまいました。 真面目にやっていても落とし穴にはまる時もある。 悪いことや後ろめたいことをしたら、その報いを受ける時が来る。 罪を犯しても、それと向き合いまっとうに生きていく方が、心安らかに過ごせる。 そんな教訓を得ました。 | ||||
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後半は面白くなるのでは?と思い読み進めたが、半分過ぎても最悪のまま。9割過ぎたところでようやく話が広がり始めたが結局ドヨーンとしたなんだかモヤモヤする感じで終わり。 作品名が作品名なだけに覚悟はしていたがこれ程だとは思わなかった。 600ページを超える作品で決して面白い訳ではないのでおすすめはしない。だが奥田先生感は多少ある。 | ||||
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ここまでの情報から(バッシングメーカーあってのこの作品)と言う(普遍の真理)のことを 二次元業界は(最悪の結果)と扱っていることが判明するのである (バッシング合戦)を(起こす)を意味する結果だから二次元業界は(普遍の真理)のことを(最悪の結果)と扱っているのである つまり(パパとママが助けに来てくれる)を(捨てましょう)を意味する結果だから (普遍の真理)のことを(最悪の結果)と扱っているのである つまり(みくるの容姿をしたみくるの言動をする長門)の事を(反面教師扱いしましょう)を意味する結果だから (普遍の真理)のことを(最悪の結果)と扱っているのである つまり(最悪の結果)を嫌がる(真相)にメタナイトは(気付いた)こそ (メタナイトはカービィとデデデと戦った真相)にして (みくるの容姿をしたみくるの言動をする長門の事を反面教師扱いする奴)の(象徴)こそ (カービィの容姿をしたメタナイト)だと言うことが判明する図式なのである 言い換えれば(みくるの容姿をしたみくるの言動をする長門の事を反面教師扱いしない方法)こそ (普遍の真理の事を最悪の結果扱いする方法)にして 二次元業界と評論家と(通常の受け手)の作品の読み方だと言うことが判明する図式なのである だから(みくるの容姿をしたみくるの言動をする長門の事を反面教師扱いしない方法)ってなんなのかを種明かしする事で (普遍の真理)の事を(最悪の結果扱いする)のは(おしまい)にしてください、お願いします | ||||
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いつも単行本持って通勤ですので本が届くの楽しみにしてましたが持ち歩きにはちょっと厚めでしたので自宅で読みました。 ナオミとカナコの単行本探してます。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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読後はなんとか持ち直しましたが、 中盤以降は読み心地があまり良くなかったです。 いや、正直にいうと、悪かった。。。 誤解のないように付け加えますが、 先が気になるという意味で、 ページをめくる手をなかなか止められないし、 閉じた本を開きたくなる本ではあります。 ただし、この本の読書には体力が必要でした。 例えば本書が初めての読書になる人(少ないでしょうけど)、 息抜き、楽しみ、娯楽として読書をしたい人、 私生活や仕事でストレスがやや溜まっている人などには、 本書は読むべきタイミングが今でないと、言わせてください。 単行本は二段組みでやや分厚い部類になります。 文庫が出ているようなので、 本書が気になる方には文庫をすすめます。 万人にはすすめられないこと、 読中の読み心地がお世辞にも「心地よい」と言えないことから まことに僭越ながら★の数は三つとさせていただきました。 繰り返しますが、 本の内容にひきつけられる、という意味で、 本書は間違いなく魅力的な一冊です。 その点に疑いの余地は一切ありません。 | ||||
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1、都内大田区で実際に有ったような 町工場主と地域住民との騒音訴訟問題 2、毎夜街の盛り場やゲームセンターでカモを探している チンピラヤクザのシノギ 3、行内でのセクハラ行為に悩み 家庭環境にも少し不安の有る銀行OL 三者三様の物語が交差し 最後にわ一つの目的に向かい出会い合体 ドタバタ喜悲劇です 序盤 中盤わページを進めるのが勿体ない位 入り込みましたが 終盤 結末わ非常にお粗末 (失礼) ・・・・・・・・・・・ 宮部みゆき 火車 のようなサスペンス要素が少し欲しかったです | ||||
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ハードカヴァーで本書を初めて読んだのはもう十五年ほど前のことで、実に久しぶりに再読してみましたが、やっぱり面白いものは面白い。 どうにもならない焦操感と、それが爆発した後のスピード感が実に巧く、本書の後に執筆された「邪魔」とあわせて奥田英朗の力に驚かされたものです。 その後奥田英朗は、どこにでもいそうな普通の家庭の日常をユーモアを交えて巧みに描いた作品なども発表していきますが、本書でもその一端として町工場の社長の姿がなんともやるせなくて、可笑しい。 町工場(川谷鉄工所)の近隣住民から、町工場操業より後から居住するようになったくせに工場の騒音に対して苦情を言ってくる場面は、いかにもありそうな話で、土日もつぶして働く社長の辛い気持ちはよく分かります。 ところが、どっちにもいい顔をしようとするがあまり、どっちつかずで結論を先延ばししていく社長の性格から、問題は解決するどころかどんどん深みに入り込み、自身はどんどん追い詰められていって、ついには狂気に追いやられるような状況になってしまう。 このどんどん追い詰められていく川谷社長の心理状態の描写が上手く、それだけにぷっつんぶち切れた後の社長の態度が最高に可笑しい。 ヤクザに弱みを握られて、こちらも追い詰められている青年から「あんたは何者なんだよ」と問われ「わたしか。わたしは川谷だ」と答える場面は痛快なほどです。 本書の後に執筆された「邪魔」でもそうですが、奥田英朗は、追い詰められていく人々の心理状況の描写が本当に上手いです。 | ||||
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孤独で疎外された刑事の存在が、この作品を キリッと締めていると思います。 | ||||
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機械部品の町工場を経営している川谷信次郎(47才)、銀行員で窓口業務をしている藤崎みどり(22才)、カツアゲとパチンコの日々を送る野村和也(20才)の3人が主人公で、各人についての話が順に語られ、終盤に3人が出会って共演することになります。 出会うまでの各人は、標題通りの、読み手がイラつくような間の悪さ、ツキのなさで、シビアな毎日です。特に後半の信次郎は、本人の間抜けさが助長するひどい状況で、さすがにこのレベルでは、それまであったリアリティがまだあるとは言えなくなってきます。 そして、和也とめぐみ(みどりの妹)が企てた事件に、信次郎とみどりが巻き込まれて、それまで各々語られてきた話が1本にまとまるのですが、これ以降、それまでどうにかキープされてきた一定のリアリティが捨てられてしまいます。3人とめぐみの議論と行為はハチャメチャになり、若干ユーモアさえ感じられるほどです、ワタシには、ですが。そのため、中ほどまでは味わってチビチビ読み進んだのに、終盤はほとんど斜め読みになってしまいました。 | ||||
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内容はタイトル通りです。「最悪」な話です。 まったく接点のない三人がメイン視点となって進む群像劇スタイルですが、三者三様でよくもまあこうも最悪なことばかり重なるなといった感じで、長編になるのも納得の重厚さ。 本作は大分前に購入していたのですが、タイトルとあらすじを見て気圧されてしばらく積んだままでした。精神的に辛い話はなかなか手が伸びにくいというか読むまでに勇気がいるもので。しかしいざ読んでみると面白くて面白くて睡眠を忘れて読み耽りました。 この作家の小説は伊良部シリーズ、家シリーズしか読んでいなかっただけにこんな話も書けるのかとその多面性に驚き。伊良部シリーズや家シリーズとは文体からいって違います。 文章を読んでいて映画や漫画のように映像が頭に浮かび、内容が内容なだけに逆にそれが辛いのですが圧倒的なスピード感で「読ませる」作品です。 精神的・肉体的・社会的にもっとも追い詰められていたのはチンピラだと思うのですが、工場経営者のジリジリと真綿で締め付けられていく追い詰められ方が非常にリアルで、読んでいてこちらの息まで詰まりました。転落人生というのはこういうことをいうのだろうなぁ。 もうこれ以上最悪なことはない、という状態から何度もそれを上回る最悪が登場人物たちに降りかかり、終盤に向けて今までバラバラだった三人が巡り合った時点でこれからこいつらどうするんだよと話も大きくなるわけですが、ラストは綺麗に納得できる結末になっています。 けしてハッピーエンドではありませんが、あれだけ最悪だったことを考えるとこういう形で決着がつけられたのは素直に「ああ良かった」と思いました。 伏線の回収の仕方も見事です。長編に関わらず無駄な部分がひとつもない。読むのに非常に気力を消耗する作品ですが、久々に良質なエンタメ小説に出会えました。面白かったー! | ||||
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久々に読んでて暗くなり、途中で読むのをやめました。 読む方も最悪です。 ストレスなどたまってるかたは読まない方がいいかも、ただただ暗くてイライラする内容です。 | ||||
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罪を犯す人間と犯さない人間。その間には大きな溝がある。 自分はそこを越える事はないと誰もが信じて毎日を過ごしている。 だが、それは違う。 ほんの少しのすれ違いや、出来心、運の悪さ、心の弱さ――。誰にでもある、日常の小さな落とし穴が自分を犯罪者にする。 一歩間違えればそちら側の人間になる可能性がある。そんな恐怖を感じさせてくれる秀作だった。 | ||||
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