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最悪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 101~120 6/10ページ
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ここのレビューを見ていて、他の方は何が面白いのだろう?と 不思議になるくらい、読んでいて気分は悪くなるは、 主人公にはイライラするはで、途中で読む気が失せた程つまらないです。 本当は、★1つもつけたく無いくらいに… 作者は何の意図でこの作品を書いているのかも判らないダラダラの駄作。 とにかく主人公の人生がつまらないくて、ここまで主張出来ない人なんているのでしょうか? どなたかも書いておられましたが、最低だと思います。 | ||||
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主人公と様々な人々の人生の交錯、各登場人物の個性がいっぱいで、まるでテンポの良い映画を見ているようなリアルさを感じました。 ついつい主人公に自己投影しちゃって辛くなる事もしばしば。 経営者の方が読んだら鬱になりそうw でもそれだけ面白いです、これがきっかけで奥田ワールドにハマりました。 | ||||
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どれくらい面白いかというと、もう次のページをめくるのが嫌になるくらい話がどんどん最悪の方向に行くのだ。 でも読まないと次がわからないのだから読みたいのだが、読むと今よりもっと状況がとてつもなく悪くなるのが見えているのでどうしても読めない、出来たらこのまま途中で読むのをやめてしまったらどんなに楽だろう…とか思えてしまうくらい面白いのだ。 こつこつとまじめに小さな町工場で下請けの下請けの下請けのような仕事をしつつ、娘を大学に行かせるかどうか迷っている本当に小市民の社長。順調に行っていた仕事が、近所のマンションから「騒音問題」で住民運動を起こされる。それと平行して元受の担当者から、設備投資をしろと2000万もする機械を購入させられそうになり、結局断れずに銀行に融資を頼み乗り切ろうとするのだが…。 銀行に勤める女性は、毎日平凡に仕事をこなしていたが、ある会社の行事で酔った上司に強姦されかかり(未遂なのだが)、それを望んでもいない方向で解決しようとする色々な思惑を持った会社組織の派閥にもみくちゃにされる。家庭でも妹が高校を中退し家出をしてしまい、母親は病気がち。会社の親友の彼氏から食事に誘われホテルに行ってしまい…。 町のチンピラで恐喝とパチンコで何とか暮らしている20歳のばか者が、塗装工場からトルエンを盗みやくざに捌いてもらおうとして弱みを握られ、ある抗争に巻き込まれてしまう。お金を600万作らなければならず、仲間と事務所荒らしに入り、金庫を盗み出して橋の上から金庫を落としたら中から500万が出てきて、それをやくざに持っていこうとしていたら、その仲間が金を持ち逃げして自分はやくざに捕まり半殺しにされ、また一人で1000万作ってこなければならなくなる…。 この三人以外にもう一人重要な人物がいるのだが、それは置いといて、この3人がどんどんどんどん悪いほうに悪いほうに転がり落ちていくのだ。まさかこんな展開が…と思うのだが、普通の社会でも当然起こりえるようなことの日常の積み重ねなのでえらくリアル。 で、読むのが嫌になってしまうのです。これ以上落ちないでくれ〜という感じで。 この三人(と一人)がある事情で一緒に警察から追われる様な事になってしまい、最後はやくざにも見つかって追い込まれ…。 今までこんな面白い展開は読んだ事がない。宮部みゆきとはまた違ったタイプの小説家だ。 また別の本を読んで見たいと思う。 | ||||
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オリジナルは1999年2月リリース。文庫化は2002年9月15日リリース。 奥田作品で毎回感心するのは人物描写が完璧だ、という点だ。ここに登場するまったく接点がない3人の日常生活の人物描写があまりにもリアルで、とてもフィクションとは思えないほどだ。これは奥田作品全部に共通した特徴と言える。まさに『痛いほどリアル』だ。 複数の登場人物を時間軸をずらしながら小説を創り上げるのを得意とする作家で思い浮かぶのは、ぼくの場合伊坂幸太郎だが、奥田秀朗の場合、伊坂のように時間軸をずらしてストーリーがねじれをもって進行するのではなく、3つの世界が同時に進行してるように感じられる。つまり、描いているモノのリアリティがそう感じさせているように思える。逆に言えばリアルな3人の末路は予想どおりで、若干残念な気がぼくはする。 そうは言ってもこのリアリティだけでも読者を惹き付ける魅力は十分だろう。読むのが辛くなるリアルさが悲しい。 | ||||
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日々の齟齬を看過することで取り返しのつかないうねりとなっていく様は圧巻です。 三者の群像劇のくだりは淡々としながらもかなり読ませる。三者の人物描写は過剰なほど周到に描写されている。結末への仕掛けとしては充分すぎるほどの分量を用意している。ただ、その群像劇が終盤には集約されて行くのだが、その仕掛けが功をなしたとは言えないほど拍子抜けする場面設定を結末に配置している。生い立ちも現在置く生活もまったく異なる三者を結末に集約するのは無理があるのではなかろうか。三分割にして三者三様の「最悪」な結末を用意してくれたほうが有難い。 | ||||
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なかなか分厚い頁量だったので、ゆっくり時間をかけて読もうと思っていたのですが、 どんどん加速度がついていき、気がつくとあっという間に読了してしまいました。 三人の主人公がそれぞれ徐々に人生の坂道を下っていくわけですが、まず何よりその 人物描写と心理描写の巧みさ。 特別肩肘張った語彙を乱発せず、的確にかつ軽快に彼等の生活や心理状態を描き出しており、 読み進めるほどに彼等の存在が具現化していく錯覚を覚えていきます。 最初はトゲが刺さったくらいの人生の道が、後半、怒濤のように急勾配の坂道を転げ落ちる様子。 特に三人が交錯してからのクライマックスは、気の毒を通り越して声を出して笑えるほどでした。 ありえないだろ!と思いつつも、いや、川谷さんならやりかねん、とか思いながら読んでいる自分がいました。 それまでの地味で暗い降下具合から一気にぶっ飛びます。 この緩急の付け方も絶妙。 終盤、ホロリとさせる場面もあったりと、どちらかというと人間ドラマに近い感じですね。 自分的にはとても楽しめましたが、殺人事件やミステリー、サスペンスなんかを期待して読んだ人は もしかしたら物足りなさを感じるかもしれません。 | ||||
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奥田英朗と言えばイン・ザ・プールや空中ブランコのイメージだったので、本著も同様に大いに笑わせてもらえると思っていたので、川谷、みどり、和也、それぞれの最悪の状況のシリアスな描写に最初は若干戸惑いました。 ただ、窮地に陥った時の3人それぞれの言動や考え方のハチャメチャ振りは伊良部先生のキャラクターに通じるところがあり、別の意味で笑わせて貰いました。 根っからの悪人ではない3人が、ヒョンな切欠で堕ちていく様子はやけにリアリティがあり背筋が寒くなるほど上手く描かれています。 奥田英朗の底深さを感じさせる作品です。 | ||||
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結構分厚い作品だけど続きが気になってあっという間に読めた。川谷、みどり、和也の三人が銀行で交錯してからの奇妙な関係がおもしろかった。 | ||||
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人にとって最悪の定義が全然違うところが見事に表現されていてとてもおもしろかった。川谷にとっては、近隣の住民からの訴え/銀行からの融資/日々の小さな仕事で得た信頼、それらがうまくいかないことが最悪なのだが、野村にとってはやくざに目を付けられたこと/窃盗をしたことが最悪なことであり、当然のことながら立場によって最悪の定義も違う。また、銀行員のみどりにとっては、上司のセクハラ/職場での風当たり/母と妹の心配ごとがうまくいかないことが最悪で、3人の最悪がぶつかったとき、奇妙な連帯感が生まれた。最後は結局みんな幸せになっていないのだがどこか爽やかに思えた。 | ||||
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他の多くのレビューにも書かれているように、非常にスピーディな展開で、余りの面白さに通勤電車で降りる駅をすごしてしまいそうになったこともありました。本書のストーリーを簡単に表現すると、零細企業ながら堅実に経営をしていた中年男、日々の生活にちょっとだけ疲れ憂鬱な毎日を過ごす銀行窓口勤務のOL、パチンコと恐喝で生計を立てながら将来の不安を感じている若者。これら3人がちょっとした事がきっかけで別々の坂道をどんどん転がってきて、谷底で合流し、ぶつかり合いながら、ちょっとだけ違う成分の石に生まれ変わるといった感じでしょうか?しかしその石ころの転がるスピードが半端ではありません。ぐんぐん転がっていきます。そのスピード感はジェットコースター並みです。読者が不安定な精神状態で本書を読むと、立直っていけないのではないこと思えるくらいのスピードで悪い方向に落ちていくのです。それでも読み終えたあとは、ジェットコースターの終わりのように「ああ面白かった」と思えるから不思議です。奥田英朗の作品は何冊か読みましたが、どれもスピード感があり、面白さでも群を抜いていると思います。本書はその中でも一番スピード感があり面白かったです。 | ||||
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偶然本屋で何気なく買ったんですが、久し振りにおもしろい本に 出会えました。 なかなか早く先が読みたいという本には出会えないんですが。 非常におもしろかったです。 | ||||
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インザプールなどを読み、この最悪を読みました。どちら側(コメディみたな感じとシリアスな感じ)でも奥田さんの本は面白く、わたしにしては分厚い本で読みきれるか不安でしたが、あっという間に読めました。ただ、殴られる等の描写はちょっとグロい感じで、ザーッと読んでしまいました。 | ||||
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まったく関連の無い三人の人物が、それぞれ事情を抱え、徐々に 追い詰められて行く。特に鉄工所社長の川谷が精神的に追い 詰められて行く描写は見事である。 彼らは節目の選択でかなりバカな事をしている。 しかし、それは冷静な第三者の目で見ているから判る事であり、 追い詰められている彼らに取っては最善の選択をしたつもり なのだろう。 やがて無縁だった三人の人生が交わり、みどりの妹を加えた 四人で御殿場のバンガローで一夜を明かす。それぞれの事情を抱え、 エゴとエゴがぶつかり合う様子は読んでいてとても面白かった。 かなり厚い本だが、物語に引き込まれ一気に読める。 ただ、ラストは『最悪』と言うタイトルに相応しい内容を期待していたので、 少し物足りなかった。 | ||||
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登場人物の判断とその後の状況などが悪い方向に進んでいくのですが、 本当に悲惨で、非常にいたたまれないない気持ちになりました。 読むのが辛かったです。 テレビで痛々しい場面が出てきたときに、 手で目を隠ししながらも指の間から画面を チラリとのぞくような心持ちといいますか。 そういうイタイ状況を表現することが意図の小説なので、 著者が目論んだことは成功しているといえます。 ただ、それを好んで読みたいか、どうか。 これは、また別の次元の話である気もしました。 完全に好みの問題ですが、私はあまり好きにはなれませんでした。 | ||||
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3人の主人公が、普通ありえんだろ?っていう位の馬鹿な行動を態々とります。 妙なところで頭が切れるのに、分岐点では幼稚で利己的になります。 3人とも多重人格なのかと疑いました。 半分位読み進んだところで馬鹿馬鹿しくなり、最後の数ページだけを読んで、閉じました。 今までに読んだ小説の中で、1,2を争う程下らない小説でした。 | ||||
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こんなに分厚い本なのでどれほど時間がかかるのかと思っていたら… スピーディーな話の展開にのめり込んでしまって一気に読みました! 奥田英朗さんの作品の大ファンになってしまいました。 本当に楽しくて笑えて、ちょっとキュンとなります。オススメします! | ||||
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筒井康隆の作品を髣髴とさせる、3人の掛け合いが最悪感を高めるところが最高だ。 筒井康隆の往年のパワーが好きな人にはぜひ薦めたい。 私は「邪魔」よりもこちらのほうが好きだな。 | ||||
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読書嫌いの私が仕事でイッパイイッパイの時に、『最悪』という表紙と「三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める」という展開が面白そうだと思って購入。 この本には主人公が3人いて、共通点がまるで無い。その一人ひとりの生活が実に丁寧で分かりやすい表現で描かれいるため、小説初心者でも読んでいて入り込み易かった。 その3人の性格や人生が前半〜中盤までゆっくり描かれていたおかげで、後半3人が一緒になってからの同じ場面でも3人それぞれの緊迫感が味わえた。 人生転がり落ちるのは早いものと思い知らされる作品だった。 これを読むと絶対、大藪晴彦賞受賞の『邪魔』も読みたくなり読む。そして『東京物語』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『真夜中のマーチ』、『ウランバーナの森』、『野球の国』、『サウスバウンド(上)(下)』と8冊一気に購入し読破してしまった。 奥田作品は、作風が毎回違って飽きない。だから嵌った。 その嵌らせた記念すべき一作品目が私の場合『最悪』だったので、思い入れが強い。 | ||||
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登場人物たちがふとしたところから転げ落ち抜け出せなくなる。 踏み外すというべきか?そして蟻地獄へと。 物語はテンポよく進み、「あーひどいわー」と言う展開になっていく。 しかし、ある時点からか酷すぎて、「喜劇」?と思えてきた。 もう笑うしかないと言ったところか? 3人が出会ってからラストに掛けてのシーンは笑いながら読んでいた。 最悪もあるラインを超えると喜劇になると実感した一冊。 | ||||
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ふと、犯罪小説を読みたくなり検索していると、この「最悪」をおすすめする人が多かったので、いっちょ読んでみっかと思い手に取りました。中古で。 序盤はものすげー普通というか、緩やかな展開で眠りそうになりました。 でも、登場人物3人の生活がローテーションするので読みやすいというか、くぎりがつけやすい。 二度読みしたらまた違った感情がつかめると思います。 はじめは犯罪小説か?と思いましたが、話が進むうちにだんだん速度が上がり、最後はいっきに読めました。 印象に残ったのは、おっさんが我を忘れて立て看板はずすあたりの描写。もう、おっさんの焦りが伝わってきてこっちが焦った。 | ||||
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