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最悪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 1~20 1/7ページ
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それぞれの登場人物の個性と悩みを見事に描き分けています。しかも主役の3人以外の脇役の人物像も。この点ではある意味で優れた純文学作品に匹敵するでしょう。内容としては重苦しい展開なのに、何故かページを繰ってしまいます。これが作家の筆力というものでしょう。文庫本で648ページですが、一挙に読めます。著者の作品を読んだのは初めてですが、他の作品も読んでみようと思います。ただ、文庫本の池上冬樹氏の解説は、やたらと外国作家と作品名を羅列するだけで、どうにも独り善がりで、もう少しどうにかならなかったかと残念です。 | ||||
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もう読んでる最中にあったまにくる事の連続で、途中でやめようかと思った! マンションの住民、酷すぎる! 銀行の上司、酷すぎる! どうしてくれよう! でもスリリングな展開に引き込まれてしまった。 銀行の高梨って男にも、なんか罰を与えたかったな。 一気に読めます。 | ||||
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3人の最悪な状況が描かれていますが、私だったらどうしようかと考えながら読んだ。 特に鉄工所の経営者に関しての描写が面白く、本人に非がないのに気づけば深みにはまり、考える時間すら与えられないまま問題が山積し追い詰められていく様がどうしようもなく、誰でも陥りそうな状況にも思え、怖いなぁと思った。 3人が合流してしてからは微妙な展開に思えたが、追い詰められた3人が集まったのだからなげやりな展開になるのも仕方なしか。 追ってきたヤクザも最悪だったのだなとちょっとおかしくなった。 最後は最悪にならず救いのある結末でよかった。 | ||||
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この本を読むと最悪な気分になり ほんと最悪なことが起こる 気をつけた方がいい でも読後感は悪くなかったです | ||||
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読み終えるまで時間はかかったが楽しかった。 久しぶりにどくしょに夢中になりました | ||||
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いやはや、すごい小説だった。 「最悪」のことである。 奥田英朗2作目が、これだったというから恐れ入る。 「アマルフィ」にがっかりした後だから、余計にそう感じるもかもしれない。 主な登場人物は3人。 零細工場の経営に四苦八苦するおやじ。 高卒で銀行に勤めるOL。 そして、チンピラにもなれない若者。 この3人の日常、その中の心の動きに、まず引き込まれる。 そうそう、こうなんだよな、と登場人物に自己投影してしまう。 この一見関係ない3人の群像物語が、ある時点から急速に絡み始めて、そこからはジェットコースターのようにストーリが転がり始める。 それが、またすごい。 もう読み出したら止まらないのである。 こんな、すごい小説を、書かれてから10年も読んでなかった、などという自分が信じられない。 昨年、「サウスバウンド」を読むまで、奥田英朗には興味すらなかった。 そして、今年「オリンピックの身代金」を読んでしまってから、後は一気。 今では、未読の小説は「ウランバーナの森」と「マドンナ」「家日和」の3作のみである。 仕方がないので、入手できるだけのエッセイ集も4冊買ってしまった。 と、興奮もさめやらない中で書いているのだが、「最悪」の前に読んだ3冊も面白かった。 「真夜中のマーチ」は青春ピカレスクロマン。 考えようによっては、これも「最悪」よりは軽いタッチの群像劇。 どんでん返しに次ぐどんでん返しで、どう決着するかは読み終わるまで分からないというところも、「最悪」や「邪魔」と同じ。 ただ、それはこの作家の面白さの源泉だから、似ている、と済ませてしまっては失礼だろうとも思う。 「東京物語」は、奥田英朗自身がモデルといえるような若者が、名古屋から東京に出てきて浪人し、大学に入り、中退して広告制作会社に入り・・・、という自伝的小説である。 大きな事件は何も起こらないのだけれど、時代の空気と、そこに生きる人の息遣いや心の動きが、瑞々しく描かれている。 「ララピポ」は変な小説である。 毒がある。 やはり、群像劇の形式をとるのだけれど、ひとつの事件に収斂されるのではない。 社会的にはいかにも変な登場人物が、おかしな事件を引き起こしていくのだが、そのおかしな事件に引き込まれていく人間の、社会とのギャップ(つまり変人ぶり)を、変人の側から描いていて、そこがまた面白い。 | ||||
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登場人物達が細かく、わかりやすく表現されていて事柄にホント黒く重いキモチになる。 そのドロっとした中での個々の戸惑いやココロの葛藤が面白い | ||||
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登場人物3人とも悪い人間ではないのに、要領が悪く人生につまずいてしまう。ストーリーや読ませる筆力も素晴らしいが、人間の描写がリアルで深く読んでいる方も感情を揺さぶられ、途中つらくなる。これ以上ネタバレできないが、読後感は良かった。ミステリーというより人間を深く描く作者の力量にはいつも驚嘆する。 | ||||
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3人の主人公には真面目な人もチンピラもいますが、とにかく自分の責任ではない不幸にたくさん見舞われます。特に鉄工所の社長のオッサンなんか本当に可哀想で、通勤中の読書としてはもう気が滅入っちゃうから途中でやめようかと思ったくらい。 でも、もうその頃にはこの人たちがどうなっちゃうのか読み切らないと安心できない、という感じで読み進めました。最後にはほっとできたので、やはり読んでよかったです。 鉄工所で働いてる陰キャの松村君の行動、わけわかんないけど、なんか同じコミュ障としてわかるな~というムズムズ感があります。自分の失敗、誤魔化したいし、逃げたくなるよね……でも3人しか働いてないとこじゃバレるよ…… (↓ここからネタバレあります↓) 主人公たちに酷いことをする人はたくさんいまして、特にひどいなと思った都銀のエリート融資係とそこのセクハラ支店長が私の中では「最悪」だったので、銀行強盗のシーンではスッとしました。いいぞ! やっちゃえ! あいつら二人とも飛ばされろ!! あのね、ハッピーエンドです。みんな色々失うけど、結末は「最悪」じゃない! | ||||
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でした。 最悪の中に、あぁよかった…と思える場面も、通常であれば最悪なんだよな…という最悪さの構成が最高です。自分は学びや教訓云々よりもただただうわ最悪や…という気分とストーリーを楽しみました。私なんかより素晴らしいレビューがたくさんあるとは思いますが、読んで損なし!面白いです! | ||||
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酷いことになるのに やめられない・・不安を叩く ロックのように 怒涛の最後は・・・言わずに置く・・ みんな好きな人だ って思う ・・ | ||||
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普段の生活では交わることのない3人の主人公が最後に交錯する。3人の仕事や生活がどんどん悪い方向へ流れていくストーリー展開でしたが、自分に置き換えてみると負のスパイラルに陥った時は正常な思考ができなくなるかもしれないと思いました。個人的には町工場の経営者に思い入れがありました。傑作です。 | ||||
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特に町工場のおっさん、よくあるパターンでかわいそうで同情します。やることなすこと全てが悪い方向にむかってしまう、俺もこんな感じな事があった。 | ||||
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主人公は3名。町工場社長の川谷信次郎。都市銀行の窓口業務担当OL藤崎みどり。毎日、パチンコと恐喝で食いつなぐ20歳の野村和也。それぞれが自らの人生や生活、人付き合いなどの悩みを抱えて日々過ごしている。著者の人間描写が素晴らしい。文章も巧みで、様々な表現が小説を色づけている。気に入った表現としては、例えば次である。「今年の梅雨は、何とはっきりしているのか、皆勤賞で雨を降らせてくれる(p.640)」、「アクセルを力いっぱい踏む。ボンネットの下で獣の唸り声のような音が上がった(p.527)」。私が初めて読んだ著者の作品は「インザプール」で、精神科医伊良部が主人公の短編小説集であった。クスっと笑える作品であり、心が和んだ。それと比し、本作品は全く異なる様相を呈している。著者の作家としての幅広さを感じた作品であった。本書の最後に解説者・池上冬樹が「必読の傑作」と評していることには頷ける。(2019/2/4) | ||||
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それぞれの不幸な人生が交錯して、やがて大きな物語に発展していく作品。 それぞれの不幸な人生がいつのまにか1つになって終わりかと思ったら、それ以上に発展していって気付いたら一気読みしていました。 最終的にどうなっていくのかハラハラしていたけど、うん、なるようになったのかな? それぞれが納得しているようならいいか笑 | ||||
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作家のファンなので、長編に挑戦しようと、レビューを信じて購入しました。届いた本の暑さにビックリ! 読了出来るか?不安だったけど、読み始めたら、どんどん引き摺られて止まらなく、読み進む内に3つのストーリーが「あ~、ここで繋がった‼」と判った瞬間からは一気でした。 面白くてエンターテイナー的でありながら、社会派サスペンスなんて、今までなかったと思う。 一言で言うなら、こんなストーリー書けるなんて、ただただ凄い‼ | ||||
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四人の男女が異なる場所で坂道を転げ落ちるようにどんどん不幸に見舞われていく。何が間違っていたのかも気付かず、事態は最悪の方向へこれでもかと向かっていく。なにも特殊なことではなく、どこにでもある日常が次第に崩れていくのが恐ろしくもあり、客観的には楽しみでもある。読む手が、止まらなくなる。 | ||||
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とてもおもしろかった。 3人の主人公、それぞれの人物の描写が大変うまく、情景を思い浮かべながらぐんぐん読めた。 3人ともついてなくて、ドンドン状況は悪くなっていって、最後一気に3人のストーリーがつながってハチャメチャな展開に。 この後、すかさず「邪魔」も読んだ。 | ||||
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「次はどうなるのだろう。この後の展開が気になる」の連続で、読むことをやめられないほど読ませる。電車でも本書を読んでいるとあっという間に目的地に着いてしまう。それほど面白い。何より著者は人間の行動や内面の隆起を描くのが抜群にうまく、リアリスティックの筆致も見事で、なぜこんなことが書けるのか不思議に思う!作家の凄さを感じる。 「いい歳になっても高校時代の学歴や偏差値の話をしたがる男」「一刻も早く帰って溜まった仕事を片付けたかったが「ええ」と反射的に答えた」「自分があられもなく取り乱してしまったことの方がショックだった」といった何気ない一文に同意でき登場人物に感情移入してしまう。唯一、後半に主人公の三人が巻き起こす事件が余りに各々の行動がこれまでのそれとは飛躍し過ぎだと感じてしまい、なかなか入り込めなかった。もう少し日常に即して描いてほしかったというのが個人的な感想。 | ||||
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本屋で立ち読みしていたら、中年のカップルが私の傍でこんな会話を。 男「ねえねえ、奥田の『最悪』読んだ?」 女「読んでない。おもしろいの?」 男「おもしろいのなんの。これは絶対読まなきゃ!」 影響されやすい私。で、試しに読んでみました。そして、結果的に大正解! 実におもしろかったです。あの中年男性に感謝。 解説にある通り、正にノンストップのおもしろさです。お話自体は宇宙戦争でもなく、国家の謀略でもなく、平凡でどこにでもあるような題材なのですが、最後まで本当に読ませます。 主人公は最悪の状況を味わっている3人の男女。それぞれが独立して進みますが、最後にシンクロして爆発! 以前テレビで「ざけんなよ!」というオムニバス形式のドラマをシリーズでやってましたが、あれと通じるものがあります。 出張の移動時間と深夜のホテルで一気読みしました。久々のヒットです。 | ||||
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