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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全354件 161~180 9/18ページ
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ホントかよーって思ったら負けなんでしょう、この本は。 そういうとこじゃない、現代に生きる人間に対しての背中押しのような本ですね。 効くも八卦効かないも八卦、呼んでいる人の心が投影される本だと思います。 そういう意味でサプリです。 効く人は効く、効かない人にはさっぱり。 私にはジワーと効きました。 他の2冊を買ったくらいですから。 文体もとても読みやすいです。 文字を追うことに全く苦痛を感じません、この方。 だから他の作品にも食指が動きやすい。 押しつけず、強制せず、それでも心に入ってくる、やられますね。 やっぱ、うまいんですね文章・構成。 さらっと書いてありますけど、力量は相当な方でしょう。 風呂敷をおっぴろげると、本来の宗教がやらなくてはいけなかったもの、期待されていたものを 偏狭な一個人がやっている、それをうまく表現してる、ってところでしょうか。 面白いですよ。 お勧めです。 | ||||
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読めば読むほど引き込まれていく。どこか安心できる伊良部一郎という人物。 伊良部総合病院精神科に来る患者はだれもかれも変わり者だが、対する伊良部も相当の変わり者。 しかし、どこか心のよりどころになるのが伊良部という男である。患者は皆、精神科に来ることで安心感を覚えている。 どうも無邪気でやることが荒唐無稽だが、どこか憎めない存在の典型的なパターンであろう。どの短編も面白い。 特に「フレンズ」のクライマックスは必見。世の中一筋縄ではいけないことを示唆している。 | ||||
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アニメから入ったんですがやっぱり原作読まねばと購読。 やっぱり面白い。 同年代の携帯依存症の話が特に好きです。 実際いないだろこんなヤツって思うのですが、作中では説得力があるんですよね。 理屈じゃないのですが。 あと現実の話ですが、高一の時に登校したら「直木賞受賞、奥田さんおめでとう」という垂れ幕がありました。 奥田さん、俺の高校の先輩だったんですか。 まだ作品に出会ってなくて「誰、コイツ」って言い放った自分をぶん殴りたいです。 | ||||
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主人公の精神科医・伊良部のキャラクター性は、その昔どこかで目にしたようなタイプ。 作品はキャラ依存度が強めだけど、気軽に読めてそれなりに面白かったです。 | ||||
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とても薄いと言うか、オヤジギャグレベルの様な気がする。 レビューがとても良かったので、 読んでいるうちに ツボに効いて大笑いするのかと思いきや 最後までイマイチ面白くない。 きっと、このお話を 映像化して役者さんが演じるその姿を見れば 面白い作品になる様な気がする。 | ||||
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依存症、強迫神経症、自意識過剰、逆ED……。医学博士の伊良部一郎は、それらの難題にユーモラスかつ的確に治療を行う。 伊良部一郎の、一見惚けていて、しかし鋭く病気の根源を見つけ出す様は「古畑任三郎」を彷彿させた。 リーダビリティが高く、どの短編も、現代人にありがちな病気ばかりで非常に興味深くて、且つ面白い。 一つ難点を言えば、どの短編も薄いこと。それがこの本の魅力でもあるが、メリハリを付けるために重い話を一つ入れても良かったのではと思う。 | ||||
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共感できます。 構成はとても奇抜です。え? こんな人ありえないと思っちゃう。 でも、どこかで「わかる、いるんだよね」って考えちゃう。 登場人物がみんなそんな人ばっか。 そして、その登場人物が、自分の中にも居そうな気がしちゃう。 そんな不思議な小説でした。 | ||||
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1章で伊良部のクスッと笑える独特の人間性を描いて読者を話に引き込ませ、 2章では電車で落ち着いて読んでられないほど笑いの渦を起こす。 3、4章は人間関係をテーマにした現代の問題点を皮肉った、とても考えさせる内容。でも1、2章があるからこそすんなり入っていける。そして5章は再び、「そりゃないだろ」と思わせながらも笑いの連続。テンポも素晴らしい。 滑稽な言い回し、言葉の選び方、この面白さは小説だからこそ味わえると思う。 工事中の懐中電灯つきヘルメットのくだりには爆笑してしまった。 | ||||
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直木賞受賞作家・奥田英朗の伊良部シリーズ作品。 「伊良部総合病院」の地下にひっそりと佇む神経科。そこにいるのは、妙にご機嫌で破天荒な医者・伊良部一郎。今日もまた、他の科から見捨てられた患者が、そこを訪れ……。 キャラクターの造詣がとにかくすごいです。 なんと言うか、突き抜けているという印象。 ここまで書ければ、作者も気持ちよかったのではないでしょうか。 ある意味、悪漢小説でもあり、心理小説でもあり、ミステリーでもあり、コメディでもある。 ジャンル分けが無意味になるような、くだらなくも面白い小説でした。 | ||||
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短編集なので、読みやすくサクサク読み終わりました。 一番最初のストーリ「イン・ザ・プール」に登場する患者のプール依存症(?)は、なんとなく数年前の自分のこと?みたいな感じで、おーと思いながら読み進めました。 私の場合、500mくらいまでがつらいのですが、それを超えて1kmくらい泳いでいるとまだいけるって感じてくるんですよね。 泳ぎに行っていたのも仕事終わってからだったので、21時とか21時30分くらいから行ってたし、行けるときは週3回行ってましたからね。 ある意味プール依存症だったかも。。。。 | ||||
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伊良部先生シリーズはすべて読みました。 その中でも、インザプールに収録されている『フレンズ』という携帯中毒の話には感動しました。 もちろん他作品も文句なしに面白かったのですが、インザプールの中ではこの話がとびきり良かったです。 この話のキーパーソンは、伊良部先生ではなくマユミちゃんの方であり、そのマユミちゃんがとてもいい味を出しています。 もしも友達がいない、彼女がいない、ということで悩んでいる人がいたら、この話を読んでいただきたい。 自分自身、高校のころからずっと友達も彼女(こちらは生まれた頃から)いないネクラ人間ですが、この話に救われました。伊良部先生に治療された気持ちです。 今までは負い目を感じていましたが、今では堂々と「いないよ」と言えそうです。 | ||||
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それぞれに問題を抱えた患者たちが、精神科医、伊良部のもとを訪れる。彼らは伊良部の非常識な治療に振り回されるのだが、やがてそれぞれに問題を克服していく。 文章が読みやすくので、スラスラ読み進めていけます。話の内容も面白く、読んだ後、なんとなく心が軽くなったような気になります。一冊に一話完結の短編がいくつか載っています。現在このシリーズは三冊出ているので、結構な数の短編になります。そのせいか、一度読んだ話でも、一か月も経てば内容が思い出せなくなります。何度も読めるので経済的かもしれません。 誰かに面白い本を聞かれた時は、この本を読むように薦めています。簡単に読めるし、読者を選ばないので。読んだ後に感想を聞いてみると、評判はとてもいいです。通勤時間や待ち時間など、ちょっとした時間をつぶすのにはとても良い本です。 | ||||
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もう、何ですか。この医者。 「いらっしゃ〜い」と、患者を迎えるところからして普通じゃない。 でも、普通…って何だろ?…と、読み始めてからふと考える。 そういう固定観念に囚われている自分に気付く。 ここに来る患者のどれもが、何処か自分や周りにふと思い当たる節があるような。 ●イン・ザ・プール ●勃ちっぱなし ●コンパニオン ●フレンズ ●いてもたっても 5編の短編ですが、どれもこれもちょっとした日常から いつのまにか精神的に追い詰めらて、伊良部の元にくる。 「じゃ、明日もきてね」と、軽く言われて 毎日のように通う。 「この医者、絶対変だ」と思いつつ、いつのまにか 伊良部のことを、心の拠り所にまでしてしまう。 ちょっとしたことで、色々なことに囚われている私達に 「そんなこと大したことじゃないじゃんっ」と 肩を叩いてくれているような感じがする。 伊良部の言動に、心の中で突っ込みを入れる患者達がおかしい。 本を読みながら、何度噴出したことか。 とにかく、面白い。 難しいことは考えず、何気なく手に取って欲しい。 読後、なんだか心が軽くなりますよ。 | ||||
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ロシア語通訳者で作家の故・米原万里さんの書評本、「打ちのめされるようなすごい本」に出ていたので、この本を読むことにしたのですが、米原さんが絶賛するだけあって、最高に面白かった! 読みやすく、ぐいぐい引き込まれ、1章ずつ読むたびに、デブでちょっと変態気味の医師、ドクター伊良部の不思議な魅力のとりこになることうけあい。みんな悩んでいるけれど、人生まんざらでもないよ!という明るい気持ちになれます。 最近この本がドラマ化されたと聞いて、やっぱり!という感じです。 ジャンルはちょっと違うけれど、東野圭吾と同じ種類の「ストーリーテリング」の巧みさに脱帽です。 | ||||
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ただ、毎回ワンパターンな内容で飽きます。伊良部先生には興味を持てるのですが内容がくどいです。 | ||||
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表紙が気味悪いというアホな理由で読むのを敬遠していましたが、友人から借りてよんだら、まぁ…抱腹絶倒モノの、精神科医の話でした。かなりファンタジーっぽいけど、でもいいんですよ、だって伊良部だもん。「心配をかける人間がいて、頼まれもしないのにハラハラする人間がいる。性格こそが不治の病だ」 …納得。 | ||||
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知り合いから勧められました。「主人公がGさんを彷彿とさせるから読んでみて」と。 ぎゃははは、確かに。Gさんをイメージして読んだらすんごく面白かった。 そうか、誰かを想定して読む、という本の楽しみ方あるんだなあ…などと、意外な発見をさせてくれた小説でした。 …とここまでは私事。さて内容は、喜劇といえば喜劇なんだけど、それぞれの患者が持ち込む病気&症状の根っこに現代の深刻な病巣を見ているみたいで、辛らつな警告とも取れました。 それにしても、Gさんに似てるなあ・・・ | ||||
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人は固定観念で人生をきめている。 こうに違いない、普通こうでしょ、 みんなこうだし、 そんな気持ちと相撲をとって生きていると言える。 イン・ザ・プールは奥田作品の中で 初めて読んだ作品でした。 その後、町長選挙、空中ブランコと読み進めています。 固定観念 対 伊良部の無邪気 さて、現代人は本当に賢く生きているのでしょうか? なんだか自分がヘン?たまにそんな自分に出会うことがあれば、 是非読んでください。 良質な落語を聞いた後のような そんな爽快感のあるシリーズです。 | ||||
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名匠・奥田英朗先生の大傑作。星6つ差し上げたい出来映え。「最悪」「邪魔」で追求した奥田ワールドが熟成され、円熟の境地に達している。大きな事件や起伏なしに読ませるのは卓抜した技量の表れだ。まず主人公・伊良部ドクターの造形の鮮やかさが素晴らしい。5話構成の中でそれぞれ癖のある患者達が伊良部病棟を訪れるが、それを受けた伊良部ドクターが、まるで水を得た魚のように生き生きと動き出し、個性的な患者達を完全に食ってしまう。それでいて物語は破綻せず、社会倫理も一線を踏み越えることなく、巧みにまとめ上げるだから、うまいの一言につきる。キャラがシチュエーションに応じて勝手に動き出すのは小説冥利につきることで、直木賞ノミネートも当然と思わせる。アマよりプロ好みする作品だ。 もう一つ、奥田英朗は自分と性別・年代の異なる人物を視点者に据えることが異常にうまい。これは卓抜した技量なしにはできない。なぜなら中年男性作家が女性あるいは今時の若者目線で心理描写することは難しいからだ。奥田英朗はこれをいとも簡単にやってのける。本作の第3話・第4話(コンパニオン・フレンズ)がこれにあたる。この作者の技術を堪能されたい。 | ||||
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伊良部をはじめ、力の抜けたひとくせある登場人物たちの魅力で 一気に読み進みました。 ちょうどいい軽さと毒のあるタッチ、エピソードのおもしろさ。 この作品を映像で見たいと思わされます。 続編もあるようなので、さっそく注文したいと思いました。 | ||||
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