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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全354件 341~354 18/18ページ
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作者・奥田英朗は、登場人物が、ある切迫した状況に追い込まれていく様子を描くのが非常にうまい。『最悪』『邪魔』においてもその巧妙さは証明されているが、巧妙なあまりその切迫感は読者に伝染し、『最悪』『邪魔』には読後に幾分かの後味の悪さが残ってしまう欠点があったように思う。 この『イン・ザ・プール』および『空中ブランコ』では、精神科医伊良部一郎が、登場人物の切迫感をあらぬ方向からの「治療」によって解放してゆく……。 切迫感から解放される心地よさを読者も共有できるバランスのいい作品である。 | ||||
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正直、イイとおもいました。ただそれだけ。そういう人にはお勧めできます。 | ||||
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書店で綺麗な表紙に惹かれて手に取ったのが出会いだった。するとすぐに、何とも、表紙のような神秘的な雰囲気とは大きくかけ離れた精神科医伊良部が登場。本当に精神科医?と、登場する患者達と私も同じ思いを抱いた。各患者の症状にも驚くが、その治療方法(?)は更に特殊。きっと彼も、治療だなんて思っていないんだろう。しかし、患者達は最後にはそれぞれの病を克服していく。全て、伊良部の治療の成果だ。私たち読者は、登場する患者達と同じ「現代病」の予備軍なのだろう。だからこそ、患者と共に伊良部に振り回され、そして癒される。この癒しを、是非多くの方に体験していただきたい。 | ||||
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まさに怪作である。この作品は、すごく好きな人と、全く受け付けない人の二通りにわかれるとおもうが、私にとっては「ハマッタ」作品である。とにかく、主人公の精神科医・伊良部のキャラクターがよい。ひたすら笑わせる小説でありながら、泣かせる(?)ツボをおさえている。作者の代表作「最悪」「邪魔」とは、全く違った路線の作品でありながら、文章展開のうまさは両群の作品に通じるものであり、本作品ではあらためて作者の才能を痛感させられた。さて、本作品をドラマ化するなら、伊良部役はだれが適任だと思いますか?惜しくも受賞は逃したが、第127回直木賞の候補作であった。 | ||||
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爆笑できると謳っていますが実際は心に悩みを抱えた患者を破天荒な精神科医伊良部が破天荒な行動でそれぞれの患者の心の病を治していくという読むとちょっぴり幸せになれるような名作です読む機会があったら是非読んで欲しい1冊です | ||||
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本屋で立ち読みして、笑いをこらえるのに苦労したので購入。そしたら、なんと泣けてきました。一話づつ ありえない精神科医がこっちの心の中にも ずけずけ、ずんずん入り込んできて。きっと居るはずの無い看護婦さんも、なんか 好き。「フレンズ」「いてもたっても」携帯の話だけど、実は 人と人のつながりって・・・・っていう根本的な悩みとか、日ごろのストレスに 効きます。あと、自分にとっての小さい気になること(私は 鍵がかかっているかどうかかなりガチャガチャする性質..)についても親身に見えないのに 親身に考えてくれてます(笑)ありえないーー、けどどっかに居るんだよね、と思いたい本です。 | ||||
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真面目に生きよう、という考え方を鼻で笑うような主人公の生き方、大好きです。自分を知らず知らずのうちに縛っている制約条件なんかこの際忘れて、こんな風に面白おかしく過ごしてみたいもんです。(無理なんでしょうけど、ね・・・) | ||||
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へんてこな精神科医にさんざん振り回された結果、患者自身気が付かないうちにその病気が治ってしまう、というユーモアたっぷりの話。どの話もおもしろいのだが、私は携帯電話依存症の高校生の話が印象深い。誰もが携帯電話を持つようになった時代、この便利な道具なしの生活はもはや考えられなくなった。それを考えた時、携帯電話を失いパニックに陥り狼狽する高校生の姿は、笑って読んでいるだけでは済まされなくなってくる。(セクシーな看護婦についてもこの話では、かなりいい感じで描かれています。毎回一気に読みきれる分量なので、忙しい人でも気楽に読めると思います。) | ||||
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不可能を可能にする傑出した外科的手腕で患者を治癒させるブラックジャック.医師免許を持たず、己の信念にしたがう奔放な生き方は、ヒロイックで実に分かりやすく、カッコいい.一方、こちらの主人公「医学博士・伊良部一郎」.結果的に患者は治癒するのであるが、彼は患者にこれと言った治療も施さず、己の信念というよりはわがまま奔放に生き、しかも、読んでいくと途方もなくカッコ悪い.不愉快である!この本、一体、何がおもしろいのか?実に分かりにくいのである.古本屋行きだな....諦めて読み続けていると、最終話にさしかかった頃、何やら精神的に開放された自分に気づく....そう!この本自身が「伊良部一郎」だったんだ!「伊良部総合病院」に通院していた自分に気づく....ストレス多き現代社会、もっとお気楽に生きようよ!.....かくして、この本、書棚の奥に大事にしまわれたのであった. | ||||
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伊良部先生の大ファンになってしまいました。こんな変な医者、いたら私もかかりたい。続編がでることを期待しています。 | ||||
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うひゃひゃひゃひゃ! 笑っちまうぜ。伊良部一郎。ナメた名前だし。デブだし。35で45には見えるし。ポルシェ乗ってるし。しかも黄色。美貌でナイスバデな看護婦(おう、今は看護師なんだな、つか「看護師」ってこのパソコン辞書一発ででないし…)は露出狂だし。って、ここまで読んだ人、大バカな本だと思うだろうなぁ。だけど、超・大プッシュです。「最悪」や「邪魔」、方向違うけど「東京物語」どれとも全く違う「奥田英朗」が読めまっせ。もう続編の短篇って小説誌には出てんのかしらん。ドクター伊良部の禁断症状がでそうだなあ。あ、あと、装丁がニルバーナの「ネバーマインド」くりそつなのも、結構ナイスです。 | ||||
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『最悪』『邪魔』といった、何者かに追いつめられた者を主人公にしたミステリを発表してきた著者だが、本書を読みながら筒井康隆の小説を思い浮かべた。主人公は精神科医。彼の診察室を訪れる患者は水泳中毒・持続勃起症・被害妄想・ケータイ中毒・脅迫神経症にかかった面々(この辺は何者かにおいつめられた登場人物というパターン)。主人公は彼らを独創的な方法で治していく、筒井康隆の『富豪刑事』の主人公が金に糸目をつけずに次々と難事件を解決したように。その独創的な方法とは? それが果たして主人公の意図したものなのか、彼本来の幼児的性格による本能のおもむくまま、ゆきあたりばったりの行動がたまたま上手くいっただけなのか? それに彼が時々患者にする医学的アドヴァイスが、ひょっとすると名医かも?と思わせるところと、主人公の造型が『文学部唯野教授』の唯野教授を想わせる。小説全体の味わいが筒井康隆を感じさせ(似ているといことではない)て、一気に読んでしまった。笑いの質は似ているので筒井ファンは必読です。 | ||||
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主役の神経科医が悩める患者を次々と救う・・・字面で書けばそういうことなんだけど、この主役の伊良部医師。主役(またはヒーロー)の既成概念におよそ収まらない。というより対極的位置にいる変人。色白のデブで脂ぎった顔。伊良部総合病院の息子にして典型的なおぼっちゃん&気味の悪いマザコン。注射フェチで患者にはまず注射。針が肌に刺さる瞬間に異常に関心が強く間近で興奮して鼻を膨らます。おいおいこの医者大丈夫か?と疑いたくなる。ところがこれでも主人公。健康を害してまで几帳面に水泳をやめられない編集者、携帯メールができないと禁断症状まで出る高校生などなど、神経症患者とこのへんてこな医者との4つの短編集。この主人公医師、実はすご腕の・・・なんてことはなく、信じられないことにずーっとこのままの調子。それどころか患者と一緒になって水泳にのめりこんで、しまいには真夜中の区民プールに不法侵入するわ、携帯にハマって患者に一日百通もメールするわ。患者側がおいおいと止めたくなるほど。けれどこれでちゃんと、患者を快方に向かわせてしまう。名医か?ただのバカか?本当にそこは読んでいてもわからない。しかしこの変人医師、これで患者にとっては時によき理解者でもあり、患者自身が変だということを肯定し、忘れさせてくれる存在でもあるわけで、このことが患者をリラックスさせるのかもしれない。結局神経症治療の理に適っているわけだけど、それでもそれって狙ってやってるのか?どうもそうは見えないんだなあ。というわけで、現代人の心の病というテーマにこんな奇襲攻撃でアプローチは見たことありません。是非読んでみて。面白いこと請け合い! | ||||
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