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(短編集)
イン・ザ・プール
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イン・ザ・プールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全354件 221~240 12/18ページ
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空中ブランコより症例が過激(笑)。こちらの方が幾分、伊良部が精神科医らしいセリフを吐いてる。笑ったのは、こちらも同じ。でも空中ブランコの方が、話の粒が揃っている気がする。この本の中では、「イン・ザ・プール」が一番好き。なんだか無性に泳ぎたくなった。 | ||||
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職場の人から「これ面白いから読んでみなよ」と薦められて読んだのがこの作品と出会ったきっかけです。 そしたら見事なまでにハマリました(笑) 患者さんと神経科医「伊良部先生」とのやり取りが面白くて、気がついたら数時間で読破。 あまりに楽しい内容にシリーズ作の「空中ブランコ」「町長選挙」にまで手を出しました。 ただし伊良部シリーズを世に知らしめたという意味で、まずはこの本から読まれるといいでしょう。そうすると続けて「空中ブランコ」も読みたくなると思います。 現実に伊良部みたいな医者が存在したら、日本の医療制度も違う意味?で変わるかも知れませんね(笑) | ||||
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とある精神科で繰り広げられる、患者と医師のお話。 一話完結で読みやすいです。 「型破りなようでいて、実は物事の本質を突いている」 これは、私が”先生”という立場にある人に対して抱く理想像ですが 本作に登場する精神科医 伊良部一郎は まさにこれに当て嵌ま・・・いや、”ほど近い”人物だと思います。 現代的な悩み--症状--を持つ患者の訴えを 右から左へ受け流す伊良部医師。 「え?不眠で困ってる?・・・でもそんなの関係ねぇ!」な伊良部医師。 そんな破天荒な伊良部医師だけど、みんな振り回されているうちに 症状が不思議と治っちゃうんですよね〜これが。 「周りの目なんて気にならないよ。ありのままの自分でべつにOKじゃん!」 なーんて本気で思えたら、どんなに楽だろう。 | ||||
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ある日、突然おとずれる心の病。 症状の大小は別として、きっと誰にでも思い当たる節あると思います。 伊良部先生はその病を、ある意味、すごい包容力で肯定してくれます。 ただし、受け入れ態勢はかなり幼稚。 だけど、五歳児のままの心を持つ伊良部先生に誰もが身も心も委ねていくのは、 本能として疲れた精神が癒しを求めているから? いつの間にか頑張りすぎてたり、現状に慣れすぎて変化を怖れていたり、 奢っていたりと、自分を見失ったときにシグナルが心の病として現れるのかな、 と感じました。 伊良部先生のように予断を持たない生き方が、結局は快適なのでしょうね。 「格好つけたらしんどいツケが廻ってきますよ。」と教えていただきました。 主題ほか四篇、すべて力作です。"抱腹絶倒"間違いなし!! | ||||
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誰もがみんなどこかしか病んでいて、他人には打ち明けられず、一人悶々とあがくしかない状況に追い込まれる。 単なる思い込みだと解っていても、自分を疑い、途方にくれるばかり。 そんな時、これを読むとちょっとだけ気が楽になります。 なにも無理に治そうなんてしなくていい、悩むのを少しの間サボろう、という気にさせてくれました。 | ||||
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伊良部シリーズを知らずにこの本を何気なく読んで、最初の短編「インザプール」を読んでぶったまげました。やはり最初の印象が強烈過ぎて、伊良部シリーズで最も印象に残っているのが表題作でもある「インザプール」です。伊良部は釣りバカ日誌の「浜ちゃん」を思い出しました(笑)こんな人がいたら、会ってみたい、というか、なりたいです・・。 常識的な考え方をしなくてはと思い過ぎていました。結局、他人の目を恐れるがあまり、型にはまった人間になってしまっていたんですね。 最も感動したのが「フレンズ」です。まるで自分を見ているようでした。どうしてこの人はこれほど今の若者の感覚が分かるのでしょうか?携帯のメール依存のあの感覚、ものすっごく分かります。もっともっと自分に正直でいたいと心から思いました。 | ||||
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故・米原万里が書評集『打ちのめされるようなすごい本』の中で本書を褒めていたので、読んでみた。米原の書評の検証、という意味合いの方が強かったかもしれない。で、そこで初めて、結構な人気作家だと知った。そして結論から言えば、ま、暇つぶしにはなるだろうと思った(ただし私はあんまり暇でもないのだが…)。 この作家と筒井康隆の類似に言及した評をチラホラ見かけたが、私も同じことを感じた。間違いなく趣味で精神科医をやっている伊良部の設定に『富豪刑事』を連想する方もおられたようだが、そもそも神経症的な右往左往の滑稽さに着目しているところが筒井的だと思える。本書所収の5編中では「コンパニオン」なんか特に筒井っぽいと感じたけれど、「勃ちっ放し」や「いてもたっても」も同様。ただし筒井には神経症を超えて精神病的領域(…?)にまで突き抜けようとする神経症的拘泥があるけれど、この作家にその種の過剰さはあんまり感じない。 表題作「イン・ザ・プール」では伊良部に会うために夜の体育館プールへ出かける場面で、和雄が思わず泳ぎの支度をしてしまう…という件りの描写などは、人間の深層心理とドタバタなギャグのどちらを優先させたいのか曖昧で、やや無理な展開だった。「フレンズ」なんかは斎藤環の『若者のすべて−ひきこもり系vsじぶん探し系』(01)でも参考にしたのかナー、という気がした。 もう一つ、あちこちに「旬の固有名詞」が紛れ込んでいるのも、「別に後世の人間に読んでもらいたくて作家になった訳じゃねェ」というフテブテシサというか…しかし「どこかの元教祖のようにソファで胡坐をかいている」(p247)は、そろそろ通じませんからお気をつけください。 | ||||
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ハチャメチャな行動で結果的に患者の症状を治してしまう伊良部に感動すら覚えました。心が病んでしまったら、自分も伊良部先生に診てもらいたいです。 | ||||
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筒井康隆先生も齢を重ねられ、往年のパワーがなくなった現在、 ああいう小説を書ける作家を探していたが、やっと見つけた。 筒井康隆ほどのパワーはまだないが、いずれ筒井康隆をしのぐであろうことは 奥田英朗のほかの作品を見ると、想像に難くないところである。 「インザプール」 映画は見ていないが、TVでアベちゃんがやっているのを少しみた。 そのイメージで読んでいたら、伊良部の体型がまったく違うではないか。 それを知ってからというもの、伊良部が出てくるたびに 米米クラブのジェームス小野田がちびになった姿が脳裏に浮かび続けている。 私の中で、伊良部がジェームス小野田のような格好で「ぐふふ」と笑うのだ。 もう声まで聞こえてきた。 あぁ、私も伊良部総合病院へ急がねば。 注意点:本書は電車などで読まないように。 | ||||
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癒されたい。 伊良部氏にうちも癒されたい。 でも伊良部だけじゃなくて看護婦さんも実は癒しキャラなの。 ちょと細かいとこに言及なんですけど。 映画では見られなかった彼女の顔に惚れてまいました。 | ||||
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この小説は5編の短編集からなり、登場人物は皆程度の差はあれ心身症だ。原因不明のストレスで呼吸困難になる出版社勤務のサラリーマン、被害妄想のコンパニオン、携帯電話中毒の高校生などなど。 彼らが治療のため訪れた伊良部総合病院の神経科の医師は、この病院の跡取り息子のようで金には不自由していないようだが、30代なのに40代に見える肥満で冴えない容姿の上、性格は我儘で自分のやりたいことしかやらないような幼児性を残している人物だ。 5編の患者達は皆この風変わりな医師に程度の差はあれ振り回され、どたばたが繰り広げられるが、その中で最後には何らかの形で病気と折り合いをつける方法を見出していくことになる。 心身症の患者本人は大真面目に悩んでいるのが、その行動は第三者が客観的に見ると客観的に見るとどこかおかしくて、読んでいる最中に思わず吹き出すこともしばしばあった。最後まで面白く一気に読んだが、その後わが身を振り返ってみると、程度の差はあれ本書の登場人物の心身症の要素を自分が有していることに気づいてちょっと背筋が寒くなった。 | ||||
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患者はみな異常ではあるが現代人たる異常なのかもしれない。そしてそれは誰もが見覚えのある事柄だと思う。 伊良部みたいの純粋な考え方を持てる人がいるなら心理学なんてものは案外いらないのかもしれない。伊良部みたいになつっこい先生がいたらいいなと思う。 | ||||
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伊良部医師はとんでもない名医である。 初めて病室を訪れた患者は間違いなく、引く。 が、そのうちというか気付かないうちに伊良部に対して患者は抵抗感を全く感じなくなってゆく。それどころか親しみ、もしくは好感さえ抱くようになる。 これはすごいことだ。医師との信頼関係こそが治療を進める。 みごとな名医である。が、伊良部自身はそれに気付いているのだろうか。 医師としての自信はあるのかもしれないけれど、自分自身の存在が一番の特効薬になっていることに気づいてはいないのではなかろうか。 人間味あふれる伊良部医師がたまらなく好きになった。 | ||||
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「最高」とか「めちゃくちゃ」といった形容詞は抽象的で使いたくないけど、本書の感想を一言で言うと「最高に面白い」とか「めちゃくちゃ面白い」になります。精神科医の伊良部一郎は名医なのか迷医なのか?しかし誰よりも人間らしく生きている先生です。自分の思ったことを発言し行動する。そして失敗もする。反省しつつも新たな興味に対して行動し、実行しそして失敗する。そんな伊良部先生の患者達はいつの間にか先生のファンになり、いつの間にか病状が改善している。電車の中で何度も笑いそうになり、周りの目を気にしてしまいました。本書の続編的な本で直木賞受賞作品の「空中ブランコ」も是非購入したいです。 | ||||
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さらっと読めてしまう本。漫画よりもお手軽。 患者以上に患者らしい精神科医の伊良部が、患者達を突き放しながら、治癒したような治癒しないような話。 プール依存症、携帯電話依存症の高校生などが患者として登場。 私は、どの患者も現代人である自分自身の一部を映し出していると感じました。笑い飛ばしつつも、振り返ってみたり。 主人公の伊良部のように、他人の目ではなく、自分自身の視点だけで、という風に吹っ切れることにあこがれます。 | ||||
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JRのローカル線やら田舎バスやらを乗り継いで待ち時間やなんかを含めると4時間かかってしまう実家への帰省の時に 何か時間つぶしになるもの、と、思って本書を連れてゆきました。 さまざまな偏執狂、依存症、強迫観念を訴える患者をへんてこりんな精神科医が治療してゆく短編集。 大爆笑というほどでもない、笑わせるキャラと思わしき精神科医もどちらかというと平凡ありきたり。 ただ、全部が一応ハッピーエンドだったのが、待ち時間つぶす身としては救われた感じ。 それと私個人の話として、以前プールにはまったことがあって、やはり泳ぎはじめは苦痛でしかないのが、 一キロほど泳ぐと(作中人物とは数字は異なるが)体がふっと軽くなって2キロ目は天国、 3キロすぎるともう、プールを出る理由が見つからなくなるという、 非常に危ない日々を送り、怖くなってやめたことがあるので、 多分他の症状への描写はそこそこリアルだと言えると思いました。 | ||||
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『空中ブランコ』も読ませていただきましたが、伊良部先生を考えだした、奥田英朗さんにただただ感激です。このような時代に笑わせてくれて、勇気や力を与えてくれます。疲れない小説を書き続けてほしいです。伊良部先生、本当にあんな人がいたらいいですね。 | ||||
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神経症の医師、伊良部一郎を訪ねる患者たちの物語。 出てくる病状はそんなに深刻ではないですが、その分 人と競争したり(自分では気付いていなくても)、仲良くしていかなければいけない社会のなかで 誰もが少しだけ持っているストレスを認識します。 患者たちよりもずっと変な伊良部のキャラクターが救いになって 何となく元気を与えてくれる1冊です。 | ||||
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朝のニュース番組でおすぎがべた褒めしていたのを見て興味を持ち購入! 感想は・・・最高!!! 小説ってこんなに楽しいもんだったんですね!?っていうのを教えてくれた作品です。 初めての奥田作品だったのですが、これ以来熱狂的な奥田ファンですハイ。 小説を普段読まない人も、ぜひ一度読んでみてください^^。 読み終わった後の心地よさがたまりません! | ||||
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軽くさくさくと読めて、読後感は爽快。 心に問題を抱えている自分を作中の登場人物に投影し、彼らと一緒になって伊良部に癒されているのかもしれない。 携帯依存症の高校生にはさすがにジェネレーションギャップを感じたが、こういう子って実際今の高校生には多そうで大変だな。 | ||||
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