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イニシエーション・ラブ
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イニシエーション・ラブの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全792件 681~700 35/40ページ
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| 「おお、これは凄い!」というのが読後の素直な感想です! 物語はマユちゃんと鈴木君の青春ラブストーリー。 Happyいっぱいの「sideA」と、お互い社会人になり遠距離とたたかううちに苦いものが混じってくる「sideB」。。。 …と思いきや? 最後の鈴木くんの回想セリフで「…ん」と思わせてその直後のセリフで「ぐわ〜〜〜ん!」とした衝撃をもってくる! 「えー、じゃあ、これもあれもどういうこと?」と思いながら、もう一度読み終えたページをめくってしまいました。 (私は紙に書いて確かめました。もちろん“2段組”です) なるほどー、「2度読みたくなるミステリー」というキャッチのわりに、ただの青春小説じゃん。などと読み進めていたら、最後の最後に背筋がゾクり。 「なるほどミステリーだ」と思うような意外性の切れ味! 思えばテープもレコードも、B面の終りはA面の始めなわけで。。。 いやー、こりゃやられました。 作者の思うツボにはまり、とても心地よい読後感です。 誰かと話したくなるようなすばらしい作品です! | ||||
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| 久しぶりにこれだけのコテコテの恋愛小説を読んだからか、すっごくおもしろく感じました。作者の描写が端的でうまく、不必要な修飾語を含まず、どんどん行為や場面を進めてくれるので、映画を見ているように、恋仲を深めていく二人が目に浮かびました。 オクテな鈴木は職場にいるあの人にそっくりで、その人になり替わりましたし、繭はファニーフェイスのかわいい女の子として自然に形が自分の中でできあがりました。 なんというか、読者が若すぎたり、あんまり恋愛を経験し過ぎて達観しているようなベテランの人だったら、この「通過儀礼」という意味の恋愛はよく分からなかったり、ありふれたものすぎて、感銘を受けることはないのかな、と思います。 でも、20代後半からの、なんとなく恋愛に行き詰っていたり、結婚したはいいけど毎日に刺激がなかったり、仕事と恋愛の両立に悩んでいたりする人たちには、ものすごくピッタリくる小説なんではないでしょうか。少なくとも私は、恋愛初期のドキドキ感とか、中期の倦怠感とか、終期の惰性とか、すべてにおいて「あ〜」と言葉が出るくらい共感したし、おもしろかったです。 「最後の二行でミステリーに変わる」というのは確かに魅力的なフレーズですが、途中からそんなことがどうでもよくなるくらい小説の恋愛小説としての側面に入れ込んでました。 もちろんミステリーに変わった瞬間は「え?」と声をあげて再読しましたが・・・。 なんだか切ない一連の映画を見たような、感慨深い気持ちになりました。 エロもあり、そこがまたリアルでいいのですが、ミステリーもあり。 盛りだくさんの読みやすい小説でした。 | ||||
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| 正直言って評判になっているほどではなかったと思います。 「男女7人」のくだりもいまとなっては、そんなドラマもあったかな程度で、 昔放映していた時もあんまり熱心に見ていなかった私としては、どうもピンと きませんでした。詳しいレビューを読んで、あ〜そういう伏線だったのね。 と納得したものの、ストーリー自体はちょっと退屈でした。 | ||||
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| 「最後の二行で云々」という表現がなければ途中で放り投げていた作品。 とにかくつまらない。 事件もなければ、ミステリアスな人物や奇怪な屋敷も一切出てこない、 ごくごく平凡な、はっきり言うならものすごくどうでもいい話がつらつらと展開されている。 いっそ最後の二行だけ読んでやろうかと何度思ったかわからない。 それでも我慢して、最後の二行を読んだとき、これまで読んだ物語が一変したかというと・・・ 確かに読み返したくなるという気持ちはわからないでもない。 けれど、そこに至るまでにいくらでも「あれ?」となるシーンはあって、 おそらく最後の二行を待つまでもなくネタの割れる人もいたのではなかろうかと。 あらすじに期待を煽られすぎました。 しかし反芻することでうまみの増す作品ではあると思います。 とても巧みな作品であることも間違いないと思いました。 読後の達成感アリ。但し自己満足的な意味で。 | ||||
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| これはやられた。最初なにがなんだかわからなかったが、読み返すとそういうことかと。 仕組みとしては素晴らしいとは思うが、ストーリーは女性不信になっちゃうよと。 なので個人的な評価として星3つにしたいと思います。 | ||||
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| 最初読み終わったあと、トリックらしいトリックがピンとこず「最後の2行も、まぁありふれたオチじゃない」と思ってましたが、きっと気付いていない何かあるんだろうと想い、ここのレビューを参考にさせて頂きました。巻末の解説の濃い字体のところに着眼してみると「あっ、そういうことね」と気付きました。どのレビューアの方も、細かくタネあかしをしていないのが紳士的でよいのですが、時間軸に従って違和感を払拭しながら見ていくのは少し面倒なシステムですね。極端に低評価をしているレビューアの一部の方には、トリックに気付いていないと思われる方もいるようです。私の中では悪役?が入れ替わりました。あと男性より女性のが恋愛テクニックでは上手(うわて)なんだと想い知りました。騙されている男性の愚かさがよく出てます。こわいですねぇ。 | ||||
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| 大学4年生のたっくんが合コンでマユと出会い付き合うことになる様子を描いたA面と、就職したたっくんがマユと遠距離恋愛をする様子を描いたB面、恋愛の様子が実にリアルに描かれていて恋愛小説としても十分楽しめたのだが、B面の最後の2行を読んで実はトリックが隠されていることに気付き驚愕した。物語を読んでいて、「あれ?こんなことあったっけ?」と、確かに違和感はあったのだが、特に気にせず最後まで読んだので、再度読み返すことになった。読み返すと同時にネタばれサイトを見て、ようやくイニシエーション・ラブの本当の意味に気が付くことができた。一度読み終わった後でも楽しめる恋愛小説だった。 | ||||
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| この本は,これもふくめて他のレビューや解説は一切読まずに本文を一気に読んでしまうのが一番いいと思います。 するとどこかで爽快感を獲ることができかもしれません。しかし私の場合は怖いものみたさで何件かレビューをみてしまった後に本文を読んだのでこの本最大の醍醐味であろう体験を味わうことができずに大損をした気持ちになってしまった。この本には素晴らしく感じる部分が随所にあるのですが、しかけが途中でわかってしまったのが残念でならず、今の私はまさに後悔先にたたずという状態でしょう。 ただ解説やレビューを先に見ることが習慣になってたり既に数件のレビューを先に目にしてしまってるからこそこのレビューも目を通して下さっておられる人が多いと思います そうなれば私と同じ不快な印象にならないために本は既に準備しておいて1ヵ月後か2ヵ月後これら先入観が記憶から消えただろう後に本文を読まれることをおすすめします 人によってそれぞれ度合いの違いこそはありますが、私の体験できなかった快感を得れるのではないかと思います せっかく読書、十二分に味わないともったいないです そして以下は個人的な感想文なのでまだ読まれていない人は見てしまうと損をしてしまいます。 主人公が自動車学校へ通い実車訓練や学科教習をするところが描かれています 詳細はかかれてないですが、私たちは自動車学校ではその部分には詳細な説明はありませんが私たちの運転免許の教習では見えている人が消えてしまう”蒸発”やないものが見えてしまう”幻惑”という現象を習いました。つまり人は虚像をつくってしまう習慣があるのです。 1人称だからといっても1人とはかぎりません 時系列も前半が過去で後半が未来もしくは最近という通常の概念ともかぎりません SFでなくてもパラレルワールドがあったりマジックでなくても容易に錯覚しまいます ということは想像力逞しい人はおぼこい純粋な人はDM系の人よりも彼女やフィアンセを将来的にも幸せにし期待感によりハッピィエンドの結末をつくりあげるかも知れません。 ただそれでは「ミステリーは一体どこに・・・」 この小説の発表は2004年はITビジネスを中心とするミニバブルの時期であったと同時に 2009年6月から始まった一般市民の裁判員制度の話題が盛り上がってきた時期でした。推理小説家の作者が作成した「1回目の読後と2回目の読後では善人と悪人が反転」。一般人が極刑クラスの犯罪の判断を下すが、専門知識もなく錯覚癖もある。国民は自分の意思では制御できない殺人という機会に対面するかも知れない。警察も司法も全て完全なものなど存在しない現在でも冤罪も多数存在するがそれも素人が被疑者を裁くという恐怖。事実は小説より奇なりです。いみじくも主人公は偽善者で自身ではしっかりとしたポリシーをもっていると自覚しながら被害者意識のままに浮気や堕胎をすることを最終的肯定化するという恐ろしい狂気が描ゥれています。法律に触れなくても、モラルがこのように破壊していくんだという精神意識が生生しく思いました。そうなればイニシエーションラブというタイトルも「愛の通過儀礼」というよりはむしろ「愛を通じて人間社会を風刺する」というタイトルと考えれば面白いです。それから乾くるみさんは1963年生まれの理科系出身の男性ですが、乾さんの世代はプログレシブロック全盛期に青春時代を過ごしておられるので多少なりともそのプログレシブロックの代表格でもあるピンクフロイドに影響を受けたとも考えらないことはありません。この本のサブタイトルの80年代のJ−POPやボウイのサイコパスをBGMにして軽快に読書を進めるのも一興ですが、ここはひとつアナザーな楽しみかたも感じましたのでよかったら試してみてください。感想の冒頭で虚像が見えたり見えるものが消えたりする人間の裏の部分は「狂気」1人称ゆえに2人を1人と錯覚してしまったりいないはずの人をあれこれ考えてしまうのは「炎 あなたがここにいてほしい」痛烈な社会風刺は「アニマルズ」や「ザウォール」全体的に様々な謎がちりばめられている模様は「エコーズ」そして私が体験できなかった最大のカタストロフィーともいえる小説最終ページに一気に盛り上がるフラッシュバックシーンは超名作の「原始心母」とリンクさせるとこの小説はさらに劇的展開に感じます。本当に素晴らしいです。さらに1作で終わらず「リピート」という名作も発行してくださっているので80年代に青春を駆け抜けた人のノスタルジックだけでなく現代の青少年にもエイテイーズファッションの恋愛を堪能できるのではないかと思います。そしてこの小説は平易な文章で読みやすく親しみ易いですが、以上以外でもバブル崩壊や空白の10年である90年に突入する前夜の若者が抱いていたあるいは当時の人たちは全く感じていなかったかもしれない「虚無感」「ぼんやりとした不安」を見事に描いた現代社会に対する立派な警笛ではないかと思っています | ||||
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| ミステリーはほとんど読まない私ですが(だから?)、 これはかなりハマりました。 合コンから始まって、トントン拍子に話が進んでいった…と思ったら、 まさかの展開! 「ラスト2行で大逆転」とのふれこみだったからダマされないぞ〜と思って読んでましたが、 見事にダマされました。新幹線の中で一気に読みました。 恋愛ストーリーについて「浅い」とか批判多いですが、 私はリアルで面白いと思いました。 主人公カップルと自分を重ねて、自身のイニシエーションラブを振り返ったり…。 いつ裏切られる!?というドキドキ感と、 恋愛初期特有のドキドキ感の両方を味わえる良い小説でした。 ミステリー好きにはわかりませんが、初心者には面白いと思います。 | ||||
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| 私の感想だと、ミステリーではない。懐古的青春日記?とも言えるような内容である。 どなたかのレビューにもあったように、男性目線のイニシエーションラブでしかない。それが女性受けを狙ったような(男性が買うのでは気恥ずかしいような)表紙の雰囲気とタイトルで、誰に読ませたいのかもわからない。落ちとあったが、目次だけであの年代ならわかってしまうようなヒネリというしかない。文章も会話も、作者は未だ醒めぬ夢見る夢男君なのか?と感じる台詞があちらこちらに。まずは中古で買うか、借りるかして読むことをおすすめする。もし気に入ったならば、新しいものを自分の為に買えばいいのだ。私は買わない。 | ||||
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| 帯に引かれて読んでみた。 2度読みたくなる、ではなく、ところどころ、読みかえさないと、いけない、だと思う。ものがたりが、特別に面白いからではなく、時間軸にそって、出来事を振りかえらないと、なるほどね とならない。Finishing Stroke であることは分かるのだが、確かめなければならないのは、どうも面倒。巻末の覚書が、作品の理解を助けるというのもいかがなものか。 同じ世代で、80年代後半を過ごしたものとして、社会的な背景を含め、確かにこんな時代だったかも、と個人的には懐かしくはあった。恋愛小説としての良し悪しわからないが、ミステリとしては、評価は甘くなってしまったかも。 2次会カラオケボックスで盛り上がりって、この頃からあったんだなぁ。 | ||||
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| サクサク読めます。 速読のできない私も、3、4日間の通勤中で読み切りました。 そんな意味ではケータイ小説のように読みやすい本だと思います。 ただ、トリックを除いた恋愛模様の描写に関しては、 ケータイ小説のような刺激もないし、瑞々しさを通り越して、・・・なんか素人っぽい。 でも作者はそれを狙って書いているようです。それに付き合う読者は少し我慢が必要かもしれません。 トリック自体は素晴らしいものですが、至る所にヒントがあり、 ミステリー好きな読者の方には簡単でしょう。 確かに、2度読み直してみると(私の場合は解説サイトを見てから、2度目は飛ばし読み) パズルが解けていくような爽快感があります。 恋愛物と、ミステリーが混ざるとこんな作品になるんでしょうか。 私は独立してる方が好みなのかもしれません。なので星2つ。 騙し切るってのは、いいことなんかもしれないですね〜。 | ||||
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| ぬるい恋愛小説、とか大きな仕掛け以外に読ませる力が無い とかおっしゃってる方もいるようですが。 チープで詰まらなくてぬるいからこそ、 精緻な読みを拒絶するテキストに仕上がっていて ミスリードを誘うのであって 陳腐でどーーでもいい恋愛小説の体裁だからこそ この作品における叙述が成功するのでしょう。 つまり、 わざとだよ? ってことです。 そういった意味では、読めないほどにまずくはなく 細かく読ませるほど良くない、そのバランスが 仕掛けを補強するつくりになっていて 全体として、実によく出来た計算された作品だと思いました。 | ||||
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| 自分がいかにいいかげんに本を読んでいるか思い知らされた。 そして、そこを踏まえたうえでこの人は書いているのだ。 わからない漢字を飛ばして読むように地雷を踏めずにスルーする人がたくさんいることを知っているのだ。 アインシュタインは、時間や空間が変形することを証明した。 ミステリー作家も、たった2行で、時間や空間を変形させる。 『アヒルと鴨のコインロッカー』は映像化されたが、これは映像化できないだろう。 | ||||
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| 合コンから始まって遠距離恋愛、そして・・。 読んでいくと、ただの若い男女の恋物語・・という感じなのだけれど。 ところが読んでいくうちに、???と不思議に思う部分が多々登場。 それでも、それ程気にもせずに読み続けていくけれど。 最後の解説を読んだ瞬間、やっぱり!って。 解説を読んで、もう一度読み返す人もいるそうだけれど、私はそこまではしませんでした。 へー!こんな子もいるんだ、たいしたものだ・・と、最終的な感想は、そんな感じでしょうか。 | ||||
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| 「2回読みたくなる・・」などの評判を全く知らずに普通の恋愛小説だと思って読みはじめました。最初は少年漫画のようなストーリーで「失敗したかな」と思ったが、テンポが良いのでスラスラと読んでしまった。そしてラストで愕然とし、当然再読しましたが、2回目はじっくり読んでまた怖くなりました。なんというか、今までに経験したことの無い新しい面白さでいっぱいです。 | ||||
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| 裏表紙に「最後から2行目で、本書は全く違った物語に変貌する」と書いてあり、この2行は「絶対に先に読まないで!」とも注釈がある。まあ、いきなりラスト2行を読んでも意味はわからないと思うけど。 しかし、この「全く違った物語に変貌する」には同意しかねる。確かに、この2行はミステリーの手法を用いた見事なヒネリであり、オチだと思う。だからと言って、全く違った物語へと変貌はしない。むしろタイトルにもなっている「イニシエーション・ラブ」のテーマそのものの皮肉な結末であり、主人公・鈴木を待っていた運命として当然の結末でもあるからだ。 人は誰でも多少は自己中であって、相手の立場に立って思いやれる人は案外少ない。この物語は鈴木の1人称で展開するが、読み手が鈴木に感情移入し、彼の行動と期待に共鳴して読み進めば、まさにラスト2行で足元をすくわれる。つまり鈴木の側だけに立っていて、客観性を見失っているからだ。多少なりともマユの側に立つことができれば、この顛末は当然あってしかるべき結末であると思う。 人(つまり読者も主人公も)は誰でも多少は自己中であるがゆえに、このラストでどん底に突き落とされる。その人間性を巧みに利用し、読者の気持ちを鈴木に同調させることで読ませるのが本書であり、その手法はまさにミステリーだと思う。 そして「全く違った物語に変貌する」のではなく、「イニシエーション・ラブ」の意味こそがラストそのものであって、この小説は違った物語に変貌することなく、表題通りのテーマをもって幕を閉じることになる。 物語はまあラブ・ストーリーだが、物語の構成と展開はりっぱにミステリー、それもかなりハイレベルのミステリーだと思う。 | ||||
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| 「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー とまで紹介文に書いてあるくらいだから、 平凡な人間の平凡な恋愛、に見せかけた、非凡な人間の非凡な事件 という展開を予想していたのですが、悪い意味で「想定内」のストーリーになっていたのは残念でした。 小説自体は面白いのですが、「絶賛」や「傑作ミステリー」という宣伝文句には負けているような気がします。 そういう文句は、「十角館の殺人」や「ロートレック荘事件」のような作品に対して使われるものなのではないでしょうか。 | ||||
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| この物語はあくまでラブストーリィ。 ミステリでは断じてない。 ただこの作品に使われているギミックはミステリのそれを 凌駕するほど、アグレッシブで緻密なものだった。 このアイデアに触れるだけで値段分の価値は十分にある。 この本の再読へのモチベーションは、面白いから伏線を 読み返したい、という動機から生まれるものではない。 再読が必須なのだ。 この作品は一度最後まで読み、そしてもう一度読み返すことでようやく完結する。 星5つはラブストーリィの出来にではなく、このシステムに対する評価。 蛇足だが、ラストの2行目、ここで驚けなかった人はもう一度A-sideを読み返してみるべきだ。 このトリックに気付かずこの本を閉じてしまうのはあまりにもったいない。 | ||||
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| 「ラスト2行で、物語がひっくり返る」というキャッチコピーに釣られて、手に取った一冊である。確かに、キャッチコピー通り、ラストの2行で、物語がひっくり返り、それなりの衝撃を味わうことができる作品である。 ただ、個人的には、高評価はできない作品であった。なぜならば、「ラスト2行で、物語がひっくり返る」という部分を抜きに考えた場合、本作品の面白さがどこにあるか全くわからないからである。私には、ラスト2行で、物語をひっくり返すためにだけに、物語が進んでいるようにすら思えてしまう。 純粋に物語として評価した場合、星二つ。それに「ラスト2行で、物語がひっくり返る」という創意工夫が加味されて、プラス星一つ。そんでもって、全体評価としては星三つ。これくらいの評価が妥当な作品だと思う。 | ||||
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