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イニシエーション・ラブ
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イニシエーション・ラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全786件 641~660 33/40ページ
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この小説を、一度読んだだけで、陳腐な恋愛モノだと切り捨ててしまったあなた。 そんなあなたはこの小説の5%しか理解出来ていません。 え、そんな馬鹿はいないって? あんなトリックくらいは誰でも気づくだろ、って? ええ、まあそうでしょう。そんな大馬鹿な人は流石にいないでしょうね。 では次。 一度読了して、トリックに気づけたあなた。 おそらく軽い再読で仕掛けを確認し「まあそこそこ面白かったな。でもプロットは平凡だし、所詮は一発芸だったな」という感想を抱いたのではないでしょうか。 そんなあなたはこの小説の20%しか理解出来ていません。 え、20%だけなの?売り文句の通りにちゃんと再読したのに……って? ええそうです。たったの20%です。ただ再読するだけじゃダメなんです。 しかし悲しいことに、ここでの評価を見る限り、そういう人が多いようですね。実に勿体無い。 では、どうすればいいか。 紙とペンを持ちましょう。そして伏線らしき描写を片っぱしから紙に書き上げ、整理してください。 そうして全ての伏線とその繋がりを明らかにしたとき、そこに現れてくるものが、この小説の100%の姿なのです。 そこまでやれば、あなたは最初の評価に少なくとも☆を二つ付け加えたくなるはずです。 が、しかし、時間のない現代人。一つの小説のためにそんな労力を使う暇がある人は多くないでしょう。 ですから、せめて、ネットにある考察サイトを覗いてみてください(もちろん二回読了した後に)。 きっと、この小説の真価に気づくと同時に、小説というものに対する見方を見直す機会になることでしょう。 | ||||
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※ネタばれがありますので、未読の方はお気を付けください。 彼女いない歴22年、ウブな大学生鈴木クンは ピンチヒッターとして初参加した合コンで、 かわいらしい歯科衛生士、マユと恋に落ちる。 時代設定が古いため「あぁ、バブルだねぇ」と思う箇所はあるものの、 A面はかわいらしいラブストーリーとして読めます。 恋のスタート時の相手の一挙手一投足に一喜一憂するところ、 ちょっとほほえましい。 B面は、、、仕事の都合で鈴木クンは東京に転居。 マユとは遠恋になる。 社会人になって世界が広がり、大人になっていく鈴木クン。 誘惑もあったりで、林真理子なテイストが加わってくる。 そして二人の間に大きな事件があり。。。 ラストの2行には特に驚きませんでした。 最初の合コンから違和感はあったもの。 女性なら気づくんじゃないかな? でも、、、作者の乾くるみ氏は男性だそうですね。 そこに脱帽。 | ||||
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ちょっとわかりにくいけど注意深く読んでけばオチはわかんなくないですね。読み終えてすぐ前の章見てなるほどーって感じだった。でもリピートには劣るかな。でもこの作品十分にうまい | ||||
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「ラストでびっくり!」 ということを、なんだか会う人ごとに言われていたため、ちょっと身構えて読みすぎたのかもしれない。 だからいざその場面になっても、 「ああ、なるほどね・・・」 くらいにしか思えませんでした。 でも確かに、予備知識ナシで読んだとしたら、「なんだこりゃ」と思ったはずで、そういう意味では損した気分でいっぱいです(笑)。 この仕掛けがなければ「凡庸な恋愛小説」という評も多いようですが、私は意外と楽しめました。 冴えない男が女性にアプローチしていく過程とか、遠距離恋愛の難しさとか、意外と胸に迫ってくる。 そうして、最後の最後でまた違った視点が与えられ、これまたいろいろと考えさせられる。 というわけで、二重、三重に楽しめる一冊です。 | ||||
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陳腐な筋書き、平素な進行で繰り広げられた青春・恋愛小説と思いきや、最後に痛恨の一撃が待っています。最後から二行目と...大仰に アジってありますが、なんら言葉に偽りなく、そこで一連の流れに亀裂が走り世界がズレます。 二度読みたくなる云々に関して言えば、二度読むというより、あの不自然さや違和感には理由があったと確認作業するのが中々愉しい。 本書が刊行されたのは2004年ですが、舞台は80年代後半。描写は当然懐かしくノスタルジー。ただ漠然とモヤモヤ感が残るのは、作者は この時代を愛があって強調したかったのか、それとも糞食らえと忌避していたのかが判然としないことかな。なにやら皮肉なユーモア は感じるんだが。。 個人的な見解を吐くなら、この物語からはかなり冷ややかな目線を感じることでしょうか。80年代後半の必要以上に女性を持ち上げようと する一種のお祭り騒ぎみたいな恋愛形態にも、2000年代中盤ぐらいに気持ち悪いぐらいあったプロトタイプとフォーマットを押し付ける ようなマニュアル的恋愛形態も批判している感を受けた。そもそももっとフィーリング的なものだと。好きなものは好き。嫌いは嫌い。。 言うならば、そんな手前勝手で個人的な志向でいいじゃないかと。それこそ健全なイニシエーションじゃないかと。 な の に、さもこれが今の流行ですよと言わんばかりに軽薄な恋愛観を、風潮のように世間に見聞すること自体が異常行為だし、尚且つ 性質が悪いのはそれを押しつける傲慢さじゃないだろうか。前者なんてあまりに本能丸出しで動物的だし、後者は言わずもがなロボットか。 なんかこの両者に比べれば、昨今の草食系・肉食系なんてのは呼称こそ馬鹿げてるが、ただ積極的なだけ、ただ消極的なだけ、と線引きが されているだけマシな気がするのは不思議なもんだ。。と、ウダウダ書いたが全部個人的決め付けに過ぎないので、全然的外れじゃないかと 気分を害した方がいたなら悪しからず。 | ||||
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「最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する」−− という、裏表紙の宣伝文句に以前から気になっていた作品ですが、 遂に読みました。 舞台は静岡。青春の只中にいる僕は、 合コンで成岡繭子、通称マユという女性と知り合います。 やがて、二人は恋に落ちて…という物語。 作品を彩るのは、80年代へのノスタルジーを感じさせる設定。 各章の名称には、当時のヒット曲が名を連ねているし、 本文中にも80年代のテレビドラマなどの 時代風俗が巧く織り込まれています。 この作品、確かに読んでいくと、 恋の経験浅き男女のほろ苦い ラブ・ストーリーという体裁で綴られています。 さて、肝心の「最後の二行」ですが…。 正直なところ、いろいろな趣向が凝らされている 現代ミステリ群の中にあっては、 勘のいい読者は気づいてしまうのではないか、という印象を受けました。 ただ、この作品の面白いところは、 その「最後の二行」が分かったときに浮かび上がる 新しい「物語の構図」です。 しかしながら、残念なのは、その作者の意図が 読者に誤って伝わってしまう場合があるかも、 というところ。 かく言う私も、いくつかの解釈が思い浮かんで、 「ネタバレ」のサイトで確認してみたというのが実態です。 しかし、作者の意図する「物語の構図」を正しく理解すると、 なるほどなと思わせるものがあります。 恋模様を巡る人間の心理と行動が 巧みに織り込まれているのが分かるからです。 こうした裏に秘めた事柄が、 最後に浮かびあがってくるというのは、 正にミステリならではの手法と言えるのではないでしょうか。 作中、優れた「恋愛ミステリ」を執筆している推理作家の 「連城三紀彦」と「泡坂妻夫」の名前が出てきます。 新しい「恋愛ミステリ」の傑作を、 というのが作者の目論見だとすれば、 その目論見は、十分に成功している作品なのではないかと思いました。 | ||||
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恋愛小説として読みました。最後まで。 出会いからして私たちとシチュエーションがそっくりなので。 だからこそ、トリックに気付いた時は(読んでから数日たってからだけど)、ぞっとしました。 自分に置き換えてしまいました。 面白いけど、ハマりすぎていただけにショックでした。 文章で表現する小説でしかできないこのトリック! ただし乾くるみに期待して他の小説を一通り読んだけど、すべて今ひとつでした。 なんでこれだけ秀逸なんだろう。 | ||||
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なんか変やな・・と思いつつ、自分の暗記力のせいかと思って読み続けました。 最後の2行の謎もわからないまま・・何か吹っ切れない想いだけが残りました。12時間ほどたって「なんじゃこりゃー」と謎が解けた時、私の感想も激変!しました。とりあえず読んでみてください。数々の仕掛けを・・後で楽しめます。恋 (新潮文庫) | ||||
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最後の2行目〜の煽りに興味があったので読んでみた。ところどころに違和感はあったものの、純粋にどんでん返しを楽しみたかったので気にしないようにして読んでみた。確かに2度読み返したくなる。殺人事件が絡んでくるようなミステリーだとこれは伏線だなと気付くことも多いが、この作品は伏線を伏線と気付かせないような巧妙さ。思わず人に勧めたくなる作品だと思う。 | ||||
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読んでいて違和感を感じながら、 最後に落とし前をつけてくれました。 小説だから成立する仕掛けは読んでいて楽しい。 驚きは恋愛小説だっていうところで、 読んだ後、本当に全く違う小説に生まれ変わります。 | ||||
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ラスト数行で…が気になり読み始めました。 まさにその通り、また読み返して楽しみました。 ぜひ、お勧めします。 | ||||
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個人的にオチ自体は驚愕というほどでもないと感じました。 その代わり、「ということは・・・」と物語を改めて振り返ってみると、細部に亘って非常に緻密に構成されている小説だと感じました。 一読すると、平凡ともいえる描写やエピソードの多くが、オチを知った後で読めば「このエピソードはこういうことだったのか・・・」と、再解釈した時にある種の快感が得られました。奇妙なラブストーリーではないだけに、再解釈による面白さが増すのかもしれません。また、時代設定も重要な仕掛けだと言えるでしょう。 作者の構成力がキラリと光るラブストーリーです。 | ||||
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分厚いミステリーが全盛の昨今で、これはまた頼りないほど薄い、でも堂々とした傑作。 それこそLPレコードのAB面や音楽テープを聴く47分程度で一気に読み終えることができる。 またそうして読むべき本だ。間を空けて読むことはすすめられない。 「ミステリー」のカテゴリーの本であるとか「最後から2行目で全く違った物語に変貌する」といううたい文句とかの予備知識なしで読んだら、まず10人が10人この本の仕掛けに気がつかないだろう。 ただの生あったかくてくすぐったくてほろ苦い初体験物語を読んだとしか思わずじまいなはず。ところどころやや違和感を感じたとしても。 この違和感も、まったく感じないように書くこともできたはずなんだ。これは作者のフェアプレイ精神に感服する部分。 どんでん返しも、読んだ瞬間あっとのけぞるようなものではなく、じわじわ来る。 このじわじわ来るのがまた怖い。 うたい文句を知っていて読んだにもかかわらず、読後すぐの僕の頭には「?」がいくつも飛び回り、ややしてから「あ、そういうことね」と気付く。そこから記憶をたどっていくうちついに、ちゅどーん!真相につきあたる。 説明してくれる探偵役はいない。読者が自分で気づく。 巧妙だ。 ミステリーでありながら、だれも死なない。不幸になるものはひとりもいない。 だれかが不幸にならなくてもミステリーは成立するということを証明しただけでも偉大な作品だ。 「『2度読みたくなる』と言っても、2度目に読むのはただトリックの確認作業としてだけじゃないか」と言っているレビュアーもいるけど、ぜんぜん違う。 2度目は、ハッピーエンドのお話として読みたくなるんだよ(●^o^●)。 僕は2度どころか3度読み返したけど、やっぱりマユはいじらしくてかわいい女の子だと思ってしまうんだ。 男ってバカだねー。 | ||||
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わたしはこの本と出合うまで乾くるみさんという作家やこの本がそんなに大ヒットしたことなど知らずに この本を読むことになったのは表裏表紙や帯等に書かれた「必ず二回読みたくなる」、絶賛、傑作ミステリー、仰天作、人生で初めて薦めた本です、鬼才乾くるみ、驚愕作!等の宣伝の言葉でついつい購入そして読んでしまいました。確かにこの小説でのLOVEは現代の少年少女の恋愛とはかけ離れたものかもしれないし作品中に究極の喜怒哀楽や戦慄や幸福論的な哲学などはなかったかも知れないですし少女趣味のおじさんの作品と見れば複雑な気分になるかもしれませんが、私はほどよく楽しめたような感じがします。 逆に眉間にーをよせながら読むミステリーや究極の恋愛小説などは時にはいいですが、毎日読むのは冬でもあつくるしいと感じてしまうせいかもしれません。言葉を選び難解な解釈を要する小説とは対をなすこの作品はフレーズフレーズが音となってその場限りで消えていくような軽快さと安心感のなかでのときめきやおどろきが心地よいリズムとなってきます。2時間ドラマで20才前後の美男美女が演じると似合いそうな設定。 読者の心の中に何かが残すとかまたは人生をかえるようとするような強い主張もないですが、のんびりとしたゆるーい作品だからよかったと思います。実はこういう私も別のゆるーい作品では数々の嫌悪で本を投げ出したり無駄な時間を使ってしまったという自己嫌悪感などを経験しているので、この本も全ての人には受けいられないと思います。でもほんのひとときでも安心感のあるときめきとスリルを味逢えたこの小説に出会うきっかけとなったコマーシャルの数々の言葉は私にとってよかったです。 | ||||
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クラスメートに凄く面白いと念押しされて、読みましたが、個人的な感想としては微妙です。 期待しすぎた部分もあったのでしょうが。。 確かに最後まで読み通したときに、「あーなるほど」とは思いましたが、あまりの衝撃に鳥肌がたった!という感じでは無かったです。 この内容、オチからしたら、もうちょっとページ数を絞っても良かったのではと思います。 率直にいうと、あまり面白くないです | ||||
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確かに恋愛小説の体裁になったミステリーです。 80年代後半に20代だった者からすると、その当時の青春模様が良くトレースされていますね。 現在と違って情報の流れはゆったりとしており、去年と今年の差も今ほど激しくありませんでした。 また、恋人との連絡も有線の電話か手紙しかなく、携帯電話や電子メールの発達した今とでは比べ物にならないくらい意志の疎通に時間がかかったものです。 しかし、今も昔も女性は『したたか』であることに変りなく、この作品でもキモとなってます。 特にこの作品と同じ様な目にあった者としては身につまされるものがあり、途中でトリックが判ってしまいました。 私としてはSide-Aの時のスズキ君の方がSide-Bになってからのスズキ君より好感がもてますね。 まあ、80年代の女の子の方が秘密の隠し方に奥ゆかしさがあったかな・・・。 | ||||
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最初の三割くらいまで恋愛小説を読んでいる感覚で、途中から「???」と違和感を感じながら読み終えました。傑作ミステリーと呼ばしめるトリックが分からず、眠りながら考えていて「あっ!」と気づくと背筋がぞわぞわと眠気が飛びました。私はマユのような女性が好きです。女性はこれくらい聡くないと! 文章の構成で騙されました。また設定が80年代後半で、当時のドラマや公衆電話等、世俗を想像できます。 これをミステリーと呼ぶのか分かりませんが、レビューしたい、おススメしたいと思える本です。 | ||||
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これはミステリーなのか?? ミステリーとして捉えるのであれば、「犯人のいない殺人の夜」(東野圭吾著)のほうがよほど楽しめ、衝撃をあたえてくれた。 これは一風変わった恋愛小説というところだろうか。 恋愛小説として読むならば、なかなか他には無い魅力をもった作品だし、楽しめた。 だから何なの?と言ってしまえばそこまで。女は怖い、という結論に至るだけかもしれない。 でももう一度読みたくなるなる作品というのは、こういう作品を言わないで欲しい。 本当の意味でもう一度読みたくなる作品といのは、トリックをおさらいするためではない。 | ||||
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凄いドッキリがある、どんでん返しがあるという情報を予め持っていた。 もともと、そういう最後に騙される小説を読みたくて本書に行き着いた。 だから予め備えをもって読んでいたのに ラストのラストで思い切り騙された。 読み終わった後に 「えっ?」 ってなって暫く意味が分からずに読み返してみる。 すると事実が浮かび上がってくる 「なるほど…」 「そういう事だったのか…」 笑いが出てくるほどに繋がる全ての伏線 最後のどんでん返しが好きな人は必読でしょう。 | ||||
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夫の蔵書の中から拾って読みました。 順当に読んでる途中で、なんとなくネタが分かってしまいました。前半1/3くらいのところで。 私が女だからかしらねぇ。 百パーセントじゃないけど、あ、この人って……という気がしたんですね。 だから、最後まで読んでも、なるほど、やっぱりねぇ。 うまい構成だなぁ、と思ったに留まってしまいました。 でも、なかなかよくできた作品だと思います。 楽しく読めました。 | ||||
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