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扉は閉ざされたまま
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扉は閉ざされたままの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 41~60 3/5ページ
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大人を納得させるレベルじゃないな。私が犯人なら、いくらでも言い逃れられる。ミステリだから動機うんぬんは問いませんが、最後にずる賢い取引を持ち掛けるキャラと、稚拙な推理が相容れない。このミスは既にお子様のものですか。 | ||||
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密室物を倒叙スタイルでやる趣向は面白いんだけど、動機がなー…。まさかこの理由で人は殺さんだろーと思いながらどんでん返しを期待して読んでたんだが、まさかのそのままの動機。もったいない。他は面白いのに。 | ||||
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半クローズドサークルでの密室殺人と,倒叙法での犯人と探偵役の頭脳戦. この作品のキーポイントは犯行発覚を遅らせることに対する犯人は異常なほどの執着である. 犯罪の隠蔽という点で考えれば,あまり意味のなさそうなことにこだわりを見せる犯人の真意はなかなか見えてこないが, 最後に明かされる真相はなかなかに重みがあり, クールに見える犯人の使命感,潔癖さ,情熱が表現されている. また,探偵役との高いレベルで拮抗した頭脳同士のやり取りもなかなかよくできている. 合理的な回答というだけはなく,心理まで読んだ頭脳戦は読み応え十分. 最後に真相にたどり着いた探偵役のとる行動にも 傑出した頭脳を持つ人間ならではの駆け引きや割り切りのよさが表れている. 展開やキャラクターのリアリティという点ではやや難はあるが,十分楽しめる作品. | ||||
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本格ミステリー小説。安楽椅子探偵役が若い女性という、若人にとっては、なかなかぐっと来る設定。探偵役が事件現場にいるにもかかわらず、現場を一切見ることなく、周りからの情報だけで、すべてを論破する。とてもステキ。 犯人の視点から語られ、なかなか手に汗握る展開を味わえる。読み手は、犯人を知っているから、不自然に思う言動も、犯人を知らないと仮定したらきっと、不自然じゃないよね。。そうだよね??、、でもやっぱりちょっと不自然かも? 犯人の動機は、最後にわかるのだが、その辺も本格ミステリの定石である。なーるほど・ザ・ミステリ、な展開である。「きっとあの話って、ぜんぜん関係ないのにクローズアップされているから、動機に関係あるんだろうなぁ」とは、思うのだが、具体的な内容はわからなかった。伏線をきちんと張ってあるため、後から見て、ふむふむ。 キャラクターも6人すべてが、細かく描かれており、世界に入り込みやすいのもマル。最後の終わり方もひとひねりあってマル。シリーズ化できそうな予感。 | ||||
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探偵役が徹底的な論理的思考で犯人を追い詰め、犯人も負けじと論理的思考で 追求を回避し続ける、というチェスのような展開。 しかし、遂に「チェック・メイト」って時の探偵役の女性の心理が気持ち悪い。 口説くために追い詰めたんか?っていう違和感が残った。 ああいうクローズドなら、犯人を追い詰める必要がないので、むしろ、 「証拠を黙って消していく不気味な存在」として、彼女を暗躍させたら恐怖で面白かったかも。 動機も含めてリアリティが足りないので、読後は紙芝居を聞かされたような感じ。 探偵役の女性の気持ち悪さ、動機のリアリティの無さ等は度外視して、 追う者と追われる者の対決を、かる〜く読みたいならそれなりに楽しめると思う。 | ||||
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倒叙形式ではありながら、犯人の動機は伏せられたたまま、物語が進行します。 犯行現場となった部屋は密室にされ、犯人以外の関係者は、被害者の生死も確認できず、 また、確認しようにも、歴史的価値のあるドアとセキュリティシステムが施された窓のため、 それらを破壊し、進入することも躊躇われるという状況設定がなされています。 そして本作のキモは、なぜか犯人が密室を維持し続け、死体の 発見を遅延させようと、関係者を誘導しているところにあります。 普通の密室ミステリなら、密室を破る場面が序盤に置かれますが、おそらく 本作ではそれを転倒させることによって異化効果を図ったのだと思われます。 そのために、本作の特異で独善的な動機が案出されたのでしょう。 犯人の些細なミスを見逃さず、それに基づいて真相を導き出す探偵役の推理は 鮮やかですが、本作の場合、他殺と想定した時点で、犯人をほぼ特定できる、 というのが残念(まあ、犯人当てではないので仕方ないですが)。 | ||||
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このミス2006年の二位にランクインされていたので読んでみた。とにかく優佳の推理がすごい。 最初はただの脇役かと思ったら探偵役でした。 筆者の伏線をことごとく拾っては論理を展開していく。 なぜそんな発想が出来るのか嫉妬してしまうほど 説得力のある推理をしてくれる。 この人にお近づきになりたい、読み終わった後そんな 気持ちになった。 ただ、残念だったのは殺人の動機と最後の終わり方。 動機は納得できないし、最後の終わり方も読み手の 想像にお任せします的な感じだった。 それでも最後までテンポも良く、読んで良かった! と思える作品だった。 | ||||
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犯人が主人公の倒叙ミステリー。 冒頭がいきなり犯行シーンで、しかしその動機だけが分からないまま、 そこでいったんシャッターが下ろされて第一章が幕を開ける―という、 あの人気ドラマ「古畑任三郎」のような構成。 犯人と相対する「探偵役」には彼の後輩のとてつもなく頭が切れる女性が登場し、 他の登場人物の誰もが気づかない「密室殺人の謎」に挑んでゆく。 絶対に悟られたくない犯人と真実に徐々に近づいてゆく彼女の攻防は、 なかなかの神経戦で面白い・・・はずなのだが・・・、 本来なら緊迫の場面なのに、何かが足りないと言うか。 ドキドキしない、煽られない、感情移入出来ない、残念ながらどうにも最後まで傍観者にしかなれなかった。 犯人も後輩の彼女も妙に「出来すぎ」で、人間味が感じられないのが大きな原因だったと思う。 そういう要素を抜きにしてただミステリーを楽しむという意味ではそこそこに面白い作品なのだろうが。 もっとドロドロした、人間の「悪」の部分が出た作品が好きな自分には、なんだかちょっと味気なく感じてしまった。 | ||||
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まさにコロンボのようですが、いきなり殺人シーンから始まり、そのトリックがわかってしまってからスタートします。 その後犯人周辺の状況が明かされていき、犯人対探偵役の構図がゾクゾクする臨場感で語られていきます。 手に汗握るようなストーリーではありませんが、その対決はなかなか奥が深く、小説としては手頃の長さの心理戦で非常に読み応えがあります。 結末の恐ろしさ(女性の?)もゾクっとするものがあり、普通のミステリーにはない面白さ。 ちょっと動機として弱いかなあとも思いますが、犯人の頭の良さと潔癖症を考えると、それもいいかなあと納得。 手ごろにミステリーを楽しみたい方にはオススメです。 | ||||
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面白かった…というのが読み終えた後の感想でしたが中盤辺りから歯痒さといか苛立ちを感じたのは事実です。自分の中で事件を解いていく女性を余り印象よく思えなかったのがあります。天才的な頭脳をもっているにもかかわらず言っていることが少し幼稚で我儘な所が好きではありませんでした。ですが、犯人側の犯行の様子や心情が感じとれやすく非常に読みやすかったです。最終的には『こういう終わり方もありかな』と頷ける小説でした。 | ||||
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大学の同窓会で久々に揃って再会した旧友どうしの男女7人。宿泊先の洋館で密かに行われた一つの殺人。それは密室での事故死を装ったものだった。 作品の冒頭で犯行の場面が描かれる倒叙形式がとられていて、読者にはあらかじめ犯人とその手口が明らかになっている一方で、犯人の動機のほうは終盤まで伏せられたままストーリーは進んでいく。 鋭い洞察で事態の解明につとめる探偵役は、犯人のことを慕う後輩の女性。彼女と犯人との水面下のたたかいが静かな盛り上がりをみせる。 動機に対する批判は確かにあるだろうし、伏線やストーリー展開の点で少し迫力不足の感もあるけれど、密室状況が維持されたまま犯人と探偵役がある種、風変わりな対決を繰り広げる「変則の密室」作品として、一読の価値あるおもしろい内容になっている。 密室殺人を扱いながらも、“犯人はいかにしてこの犯行をやりおおせたのか”という不可能犯罪の謎に主眼を置くのではなく、密室殺人の理由それ自体を一つの謎としたところに、この作品の特長があると思います。 | ||||
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この本を選んだのは、近所の本屋さんでお勧めしていたためです。 石持さんと作者の本は初めてよんだのですが、殺人犯である伏見の心の動きが分かりやすく表現されていました。 盛り上がり部分が多彩とかいうよりも、気づいたらのめりこんで読んでいたという感じでしょうか。 「古畑任三郎」のように初めに犯人がわかっているので、ミステリーを徐々に紐解くストーリーが好きと言う人にはお勧めできません。 この小説に出てくる女版の古畑任三郎こと優佳(ゆか)が、冷静に伏見を追い詰めるところは、現実の女性にいたら、絶対に頭が上がらないだろうなぁという感じで読んでいました(笑) また、読者の気を持たせた状態で物語が終わってしまうので、気になって仕方ないです(笑) ワタシ的には、犯人の心理描写にドキドキ感を味わえたので、面白く読めましたよ。 | ||||
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著者は九州大学理学部卒だそうで、なるほど理系らしい非常に理論的な犯罪計画と推理の応酬が展開され、最後まで読者を捉えて離さない。 本書の面白い所は、事故死を装った密室を作り上げた主人公・伏見と事件に疑問を抱く優佳との息詰まる頭脳戦であり、 若く美しい優佳の鋭い推理に心理的に追い詰められていく描写はなかなか秀逸。 また、伏見と優佳はかつて恋愛関係に発展しそうになったエピソードもあり、二人の対決に恋愛の駆け引きも絡み、 最後にはとんでもない取り引きが交わされるのだが、それまで石持浅海という作家は女性だと思っていたので、もしもそうならちょっと意外に感じてしまった。 また、犯行の動機については賛否両論あると思う。 ちょっと理解に苦しむ動機であり、しかも利害が絡んでいないため優佳の推理が動機について触れる所になると 論理が飛躍してしまい、推理に無理がある様に感じてしまった。 登場人物のメンバーは大学の研究員や翻訳家だったりするので、 もう少し知的でペダンティックな会話があったらさらに面白かったのではないだろうか?(これは好みの問題ですが) | ||||
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『月の扉』がおもしろかったし、 このミスの第2位にもなった作品。 wowowのドラマ版を観る前に読みました。 犯人はいきなりわかってる。 完全犯罪を狙った男。 事故死に見せかける。 その、扉は開かれることなく、 犯人の目的は達せられるのだろうか。 動機がいまいちでした。 キャラはなかなかでしたけど、 設定も、まぁ、強引かな。 ライトな感じで読めるのは良かったけど。 ちなみにドラマは、だいぶ設定が変わっていて、 さらにわかりやすくなっていたけど、 こっちのが説得力があるかもな、と思った。 | ||||
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成城学園の館を借りた大学のサークルの同窓会の席で、殺人計画を練る犯人側の立場から事件を描き、犯人を慕う頭脳明晰なヒロインとの心理戦を描いたもの。事件に関する心理戦に恋愛模様が絡んでいるのがミソ。だが前評判とは異なり、凡庸な出来。私は小田急線沿線に住んでおり、成城学園は御馴染みの街なので、余計に非現実感に襲われた。 まず"大学のサークルもの"を扱う作品の文体は、どうしてこんなに似通ってしまうのか不思議に思う。このような稚拙な文体(一部は一人称)の癖に、犯人は自身の計画の成功と正当性に絶対の自信を持っているのである。館の隣室の男を現実に殺すと言うのに、こんなに自信満々の事があり得るのだろうか。そして、その計画は杜撰なのである。作中では、些末時に気付いて冷静な判断を下すヒロインを天才であるかのように扱っているが、気付かない方がオカシイ。館内で起きた仲間の犯罪なのである。そして、動機と機会である。動機は高尚過ぎて、こうした犯罪心理闘争の場から遊離している。また、ヒロインは機会の点に触れているが、論旨が逆だろう。行きずりの犯行が一番露見しずらいのは常識で、このように関係者が集まった場所で犯行を行なう必然性は全く無い。少なくとも作者にはその必然性が創れていない。 犯人と犯人を慕うヒロインの心理戦と言っても、せいぜい「名探偵コナン」をノベライズ化した程度。犯人側の犯行計画をもっと巧妙にしないと心理戦は活きない。読み所のない期待ハズレの作品。 | ||||
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この本を読んだほとんどの人が思うことだと思うのですが、この犯人の動機はどうなんだろう? と思わざるを得ません。ただ一言、「どうしてもやめられないなら○○○○○○返上しろよ」と先輩としてアドバイスするだけで良いのでは・・・。一気に読ませる筆力は感じたので惜しいと思わざるを得ません。 | ||||
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これはゼロ時間へ向かうミステリーだと思う。すべてが完結した中からこのように展開するのだからたいしたものだ。ぐいぐい読ませる内容だった。一気に読み進めることが出来た。 面白い。 | ||||
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思い出せない。結末が意外だとどこかで紹介されていたのかな‥そうじゃなきゃ買わないはずだから。設定は変わっているかも知れませんが、これはまあ普通の推理小説ですね。まあまあ楽しめるんじゃないでしょうか。 | ||||
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クローズドサークルが好きなので、その点では 「なるほど、こんなクローズドもありか」と、楽しめました。 ただ登場人物の現実味が薄く、なかなか感情移入することはできませんでした。 しかしラストぎりぎりまで引っ張ってくれる話の展開は、 最後の最後まで楽しませてくれました。 クローズドサークル好きの方は、ぜひご一読をお勧めします。 | ||||
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著者は交友関係があまりないのだろうか。登場人物の会話もどこかぎこちなく、「笑いの渦に包まれた」というような類の記述が幾度もでてくるが、『そんな簡単に爆笑しないよ!』と、ついツッコミを入れたくなってしまう。それに探偵役が完璧すぎる。知性と美貌を兼ね備えた若い女性というまるで漫画にでてきそうなキャラクター。現実味に欠ける。動機の弱さなどは抜きにしても内容が斬新だっただけにこのような側面でイライラした。 | ||||
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