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扉は閉ざされたまま
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扉は閉ざされたままの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 21~40 2/5ページ
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倒叙ものを小説で読むのは初めてだったけど、おもしろかったー! 動機がちょっと弱い気もしたけど、ハラハラドキドキ読めたので◯。 シリーズ続編と他の倒叙ミステリも読んでみようかなー。 | ||||
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登場人物はわずが7人、場所は洋館そこに繰り広げられ思惑と人間関係。テンポの良さと深まるなぞ、ヒロインの魅力にドップリとハマって行く良作です。 | ||||
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ネタバレを避けつつ、この作品のよいところを伝えると、犯人も探偵役も兎に角人物像が変なところだと思います。 大体ミステリの探偵役は変な人が多いですが、また違った方向の変人です。 この変人たちの一夜は、様々な駆け引きと思惑があり、最後まで飽きずに読むことができました。 加筆部分で事件の背景が語られ、犯人の心理の流れは理解できますが、心情はさっぱり理解できません。でもこれが犯罪者のリアルな思考なのか、と考えさせられました。 複雑なトリックも謎もなく、心理戦だけで展開する本作は、似た作品もあまり無いと思いますので、とてもお勧めです | ||||
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多くの倒叙ものがそうであるように、心理劇としては楽しめる。会話に次ぐ会話。モノローグに次ぐモノローグ(もちろん犯人の)。だから読みやすい。 だけど、212頁しかないのに150頁を過ぎても死体が発見されないと、何だかちょっと心配になる。さらに、「じゃあ今までのことをまとめてみよう」なんてことが数度重なると、何となく頁数稼ぎじゃないか、という気もして来る。 で、結局最後まで死体は発見されない。犯人である主人公と、探偵役である女性との会話でカタがつく。だが、この最後は圧巻。ほう、そう来たか、みたいな。殺人の動機はちょっと弱いけれど、変わった設定であることは評価出来る。 でもなあ・・。最後まで引っ掛かるのは、かつての仲間が集まって、その中の一人が殺されるという、余りにも使い古された、そして矮小な設定であること。だから、この作品がミステリーの年間ベストテンに入る程の質を兼ね備えているかと問われると・・。 | ||||
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すでに散々言われてるだろうけど動機が酷過ぎる 解説ですらその点を挙げて、だがだからこそリアリティが~みたいなことを言っているけれど 無理やり褒めるための言い訳にしか聞こえない 事件の方も、密室と聞いてわくわくしていたら実にしょぼい内容で 作中ですらそんなトリックは大した問題じゃないと言われているし…… かといって倒叙ミステリとしての面白さがあるのかといえば 追い詰められていく過程もそんなに驚きがある着眼点とかではないし…… これは好みもあるだろうけれど登場人物たちにも大して魅力がなくて、この事件が解決しようとしまいとどうでもいいと思いつつ読んでしまう 正直時間の浪費でした。 あと序盤の会話シーンで、「誰かがセリフを言う→笑い(または爆笑)が起こった」という文章を延々と繰り返されたのはうんざりしました 何も笑えねえよ | ||||
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動機に難有りとは、思いますが、犯人と推理役の攻防が長すぎてちょっとうざいかな?犯人が切れ者である設定なので、言い逃れが切れ味悪すぎでした。 | ||||
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そこまで綿密に考えるほど自分が犯人だとバレたくないなら最初からやらなきゃ良いのに…と基本的な事を思ってしまった…。 他に懲らしめる方法はいくらでもあるだろうに。 優佳がいちいち細かくてくだらない事を気にしてる事にもイライラしたけど、結果的にはそのおかげで?真実が暴かれたから良いのかなー。でも結局事故で済ませたんでしょ? 色々思う事はあるけど、主人公の熱い思いからの犯行であった事には素直に感心した。 | ||||
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何もかも釈然としない。 最大の要因と思われるのは動機。犯行に及ばなくてもどうにかできるのでは?と思うし、どうにかしようとあれこれ試みた形跡もない。 臓器提供か買春かで、買春をやめさせられないなら臓器提供をやめさせればいいのではないかとか。同じ意見のもと臓器提供のカードを作った仲間がいるならなおさら、みんなで説得してみるとか。少なくとも自分ならこうすると思うようなことがいっぱい浮かぶ。 そもそも臓器提供カードを持ってるくせに自分の健康を顧みないやつを見つけたら片っ端から殺していくつもりなのかこいつは。 ほかにも探偵役の女の最後の言動とか、犯行の方法の大胆というか大雑把な感じとか、違和感だらけ。 「このミス2位」ということで勝手にハードル上げてしまったのかもしれないが、非常に不完全燃焼だった。 | ||||
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殺人シーンから始まり、その主人公の視点から描かれる倒叙ミステリ。 主人公である犯人の状況やどんな人物なのかが小出しに出てくるので、とっても先が気になりどんどん読めます。 最後に動機がわかり、それが結構突拍子もないものなのでしょうが、犯人の魅力や一貫した美学がちゃんと伝わってきているので、妙に納得させられてしまいました。 | ||||
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■読書感想文 最後まで一気に読めた。途中、多少の違和感はあったが瑣末なこと。読書に没頭できたという意味でこの本の価値はあったと思う。ミステリーの世界では、この形式を「倒叙」というらしいが、つまりは刑事コロンボや古畑任三郎の展開のしかたである。 この作品のキモは、なぜ犯人は密室の扉が開かれる時間を気にしているか、に尽きる。それが密室の実現方法と殺人の動機に繋がっているわけだが、読者には最後まで明かされない。 今までにないアイデアだとは思う。また、登場人物も舞台も限られているので、情景を想像するのがたやすく、物語にのめり込みやすい。下手に登場人物一覧や図面が示されてないのもいい。小説は文字の世界で、そこからイメージを膨らませる作業が読書の醍醐味であるからだ。 ただ、本格ミステリー小説と言うより、舞台芝居向けの脚本のような内容だったように感じた。サクサクっと読めるが、強い印象を残すような作品では(例えば泣ける様なものでは)なかった。 ■余談 アマゾンのレビューは、一般的な商品の場合は購入前に見て買うか否かの判断の参考にするが、本などのクリエイティブな商品に関しては、決して参考にはならない。そればかりか、ミステリー作品に関していえば、ネタバレ平気なレビューも多く、購入者の楽しみをスポイルしてしまっている傾向がある。 私が思うに、本や映画などのレビューは、購入前に見るのではなく、購入後に見て楽しむものではないかと。 この作品の解説(文庫版)も、アマゾンのレビューと同じレベルのもので、一般的な解説よりシロウトっぽい。でも、その点が逆に楽しみを増すもので、読後に見るといわゆる「一粒で二度美味しい」状態となる。 そんな視点で考えると、この作品の様にアマゾンの評価が分かれているほうが、レビューの内容がバラエティーに富み、一層楽しむことが出来る。あくまで読後に読むことが前提だが。 | ||||
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動機が不自然。たとえ許せないとしても、殺害するほどの理由になるだろうか?彼によって主人公の身内が被害を受けたとかならわかるが。 周囲の人間たちの行動も不自然。あんなに悠長にしていられるか?壊すのが勿体ないほどの扉って…。 ヒロインも不自然。頭の良い、論理展開の上手い人はいるだろうけど、あそこまでなにもかも見通せるものだろうか。 コンセプトは面白いのに、全体を通して不自然過ぎた。 | ||||
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所謂、倒叙ものです。 犯人が分かってて、追い詰めていく古畑形式ですね。 内容が薄い感じですかね。 短編を引き伸ばしたような感じ。この内容なら短編のほうがスピード感出て良かったような。 主人公と探偵役がクールすぎて人間味が薄いです。 そのため、焦りとか迷いが伝わってこなかった。 頭脳戦というより、超有能な探偵が一方的に追い詰めていく感じ。 もっと駆け引きがあれば、起伏が出来て面白かったと思う。 あと、舞台や背景描写が非常に少ないです。ほとんど会話で話が進みます。 淡々と進んで盛り上がらなかったので、厳し目の点数です。 | ||||
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犯人が誰かを突き止めるのではなく、犯人と探偵役との心理戦がメインです。 綺麗なミステリだと思いました。 読者と探偵は対等であり、与えられる情報はむしろ犯人が分かっている読者に偏っているといえます。論理的な飛躍はほとんどなかった(一か所気になりました)と思いますし文中に出てきた材料はちゃんと処理していたと思います。 結末だとか、探偵の人間性だとか、犯人の動機だとかは他のレビュアーが言っているほど気にはなりませんでした。ミステリにおいて後出しや、あまりに飛躍した推理、ご都合主義的な展開には辟易しますが、先に開示されてる情報の処理の仕方に個人の解釈の差はあれどミスはなかったと思います。 動機などは先にそうだと言っているのだから、共感できなかろうが犯人にとっては殺人に足る理由なんですし この作品は自分の都合のよいようにしたい犯人と現状わかる情報から推理をする探偵の心理戦です。それに尽きます。理詰めというのを久しぶりに見れた作品だったと思います。 まっとうな常識や道徳観念だとかはこの際おいといて、ただ道理の僕となりちりばめられたピースが綺麗にハマる過程を楽しめれば”合う”作品だと思いました | ||||
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よけいなものが無くて、気持ちいいミステリー。 あっというまに読み終わっちゃいます。 しかし、あんな鋭い女の子、怖い。。 というか、石持さん、鋭さ表現するの上手だなあ! | ||||
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本格推理の傑作ということだったが、既に新しきもの無しと言われるこの分野で工夫を凝らしているのは分かるものの、現実にはまず成立しないアニメかラノベの世界のお話ではなかろうか。 まず肝心の殺人の実行行為において、乳幼児でもあるまいし、アレではまず目が覚める。それから意匠を凝らした部屋の封印の仕方も、現実世界には摩擦というものがあるからアレではかなりの確率で失敗するだろう。生身の人間の反応とか、モノの物性とかを棚上げした世界でのお話と思えてしまうのだ。 そんな固いことを言うと、そうでなくてもネタが尽きてるこの分野で面白い作品はできないということなら、ルール違反をやっているわけではないのでよしとしよう。倒叙ものの、肝心の出だしのところで、そりゃ無いよと思ってしまうとその後が全く楽しめないから呑み込んでしまえば、その後のお話は大変良くできている。だが、最後に明かされる殺人の動機のところで、残念ながらまた激しくコケる。他人に迷惑が及ばないのは、犯人が自らの経験に基づいて保障しているのだから、殺さなきゃならなかったのは要するに行いが気に入らないからであって、いくらなんでも虫けらじゃないんだから殺さずにちゃんと話しあえよと、……これは本格推理ファンでもそう思うんじゃないだろうか。アイコンタクトだけでお互いの、自分ですらなかなか気づけないような魂の本質まで分かりあえる犯人と探偵役の関係も、超能力者どうしの恋愛もののようで激しく引いた。 | ||||
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タイトルからよくある密室ものだろうと推測していたのだが実際は全く違った。本書は密室が出てくるが通常の密室とは違いトリックに大きな焦点は当てられていない。ドアストッパーを外からかける方法は倒叙の性質から冒頭で明かされるし、謎解きの段階に至っては探偵役が些末なことと一言で切り捨てている。本書の密室はむしろ閉ざされた扉よりも扉を閉ざした犯人の心理だ。つまりなぜ犯人は密室にしたか?というところにあり、それは動機にも繋がっている。動機に関してかなりの批判があるようだが私はそこまで気にならなかったそもそも本格ミステリの犯人の動機で常人の思考では理解し難いものなんて珍しくはない(それを如何に読者に受け入れさせるかが作家の腕の見せ所なのだが)。それよりも気になったのは犯人の動機にたどり着く探偵役の優佳の推理に些か飛躍があるところだ。それ以外の推理は理詰めという言葉が相応しいくらいに論理的なのだが(ベッドとTシャツの位置関係やウイスキーのロジックは秀逸)肝心の動機の段階になると想像一辺倒で腑に落ちなかった。できれば探偵役に仮説を二転三転させた上であの崇高な動機に到達させて欲しかった。 以上のような不満点もあるが倒叙ミステリーとしてそこそこ楽しめた。 | ||||
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とあるペンション内で開かれた同窓会で、完全犯罪を目論む犯人と探偵による駆け引きが行われるタイプのお話です。 倒述形式で書かれており、警察などの科学捜査は行われない、いわゆるクローズド・サークルものです。 結論から言うと、いまいちでした。 この著者の方は「よくある話を組み合わせて以外な形に見せる」「よくある話をちょっとずらして茶目っ気を見せる」といったお話が多く、それが良い所でもあり、悪い所でもあるのですが、この本に関しては悪い方に出ちゃったかなあ、という印象です。 しかもそれほど長くないとはいえ長編であり、ちょっとズレた所が何回も出てきてしまいます。 アイデアとして考えると面白いのですが、それが長編の中ですこしずつ「ないわー」という点が蓄積され、終盤はしらけてしまいました。 探偵役の推理も「え?それって論理的?何言ってんの?」という物が多く、そのせいかクライマックスも「またおかしなこと言うとる」と、いまいち乗れませんでした。 面白い数学の問題を説明するのに、変なたとえ話持ち出されて醒めてしまうような感覚でした。 やっぱり石持さんは長編向いてないんじゃないかなあ。このお話も短編にまとめれば、キレも出て、クイズの延長みたいなお話でも十分楽しめたと思います。 | ||||
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今さら言うことではないのだけれども、いわゆる倒叙モノである以上、主人公が完全犯罪を目指すというのは必定であるべきだが、そもそも犯罪計画に穴がありすぎる。 この作品が最初に世に出た当時から感じていたのだが、この作家、理系の割に毒物や薬物の取り扱いが杜撰というにも程がありこの傾向は未だに変わっていない。 この作品での例をわかりやすくかつ極端にいえば、これから開腹手術を受けなければいけない患者に向かって「麻酔医が急用で来れなくなったので、代わりにこれ呑んでおいて」といって睡眠導入剤を渡すようなものである。 こんなでたらめな犯罪計画があったものだろうか? ついでにいうと、文庫版で後付けの言い訳だらだらもこの作品にとっては「改悪」としか言いようがない。 せっかくの、ある意味作者としてもこれがやりたかったんだろうな、とでもいうべき画期的なエンディングが台無しである。 とか言っておいて、なんだかんだで作者の作品はこれまで全部読んできてしまった。 最近でもあきれて口あんぐりというような作品を高頻度で世に送っている作家だが、最近ではそれが癖になってやめられなくなってきている。 石持依存症の宿痾は根深い。 | ||||
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大学サークルの同窓会で再開した7人。そのうちの2人は、この機会を待ちわびていた。扉が開かれたとき、それぞれの想いは成就する… 箱庭的な空間で行われる密室殺人。スケールの大きさはないが、巧い劇団のお芝居を観ているような感覚で、楽しめた。 主人公=犯人の視線で描かれているため、自然と「訳の分からないままに」犯罪者に肩入れして読み進めることになった。にもかかわらず、不思議と不快な感じはしなかった。それはたぶん、主人公が論理的な思考と、殺人者ながらも孤高の倫理観を持っていたから。なおかつ、それらが私自身のそれと、近いものだったからなのかも知れない。 こちらのレビューでの評価は芳しくないようだが、なかなか良くできていると思う。舞台設定と心理の掛け合わせが巧み。動機が「弱い」というご指摘もあるが、僕自身は「あり得るかも」と感じて「しまった」。 あえてケチを付けようと思えば、指摘できる点がなくもない。だが、筋は整いすぎるほど整っている。 他の「このミス」ランクイン作品の中にも、絶対にあり得ないネタ・オチ・動機のものが散見される。それらをみた後では、この作品の矛盾点は些細なもので、全く問題ないレベルだと私には思われる。 個人的には、なかなか良くできた娯楽ミステリーであると思うので、★4つ。なかなか良かった。 でも「頭脳戦」ではないかな? 彼女は、ただ淡々と、真実を追究しただけなのだから。 | ||||
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叙述ミステリーが好きなので、倒述ミステリーも好きかもと思い、読んでみました。 何より石持浅海さんが大好きなので。 結果、合わなかったです。特に手に汗握らないし、最初から犯人が判っているというのは続きを読む気が失せるかな、と…。 でも、梯子を使って部屋を覗く所とラストは良かったです! | ||||
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