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闇色のソプラノ
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闇色のソプラノの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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予想通りの品で、対応も、適切でした。 | ||||
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鮎川賞作家の北森氏の長編ミステリー作品。 北森氏は鮎川賞の中でもトリック派ではなくプロット派のミステリー作家だが、本作はそのプロット派の氏の本領発揮とも言うべき凝ったプロットを持つ作品だ。 ある架空の市を舞台に女性詩人の死を巡り複数の人物が入り乱れるミステリーだが、ご都合主義に次ぐご都合主義の展開だが、それは作者も承知の上での事だろう。 この偶然に偶然が重なる展開がよりミステリーとして異常な世界観を醸し出している。 北森氏のダーク路線の代表作と言えるだろう。 | ||||
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北森鴻さんの作品は好きです。トリックというよりもプロットの面白い作家さんですよね。それぞれの作品にそれぞれの主人公というか探偵役が登場しますが、好みでやはりお気に入りというものが出て来てしまいますね。因みに私の一番好きなキャラクターは蓮丈那智先生です。正直この作品の登場人物は皆、なかなか隠し事が多くて…余り格別な好感を持てませんでした。実世界でもそんなものなのでしょうが、正直心の救いになるような存在がいなかったです。だからでしょうか、話に余り救いがなかった。その為か読後感にスッキリさがありませんでした。ストーリーは結構面白かったですが、ちょっと強引さが感じられました。一番面白かったのは最後の最後での大どんでんでしょうか。それと、唯一の救いがエピローグでの静弥の姿でしょうか。それが唯一の救いというのも余りにも淋しいような気がしますけど…。このまま壊れて行くことが、人間としては一番幸せだと思います。正直、北森作品としてはいつもの楽しさのようなものはなかったですね。人はやはりどこかで救いを求めているものですから…。 | ||||
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自分の音を奏でることのできる人と奏でることの出来ないモノとが描かれている。遠誉野市の誕生の謎は解かれないけれども、厳然とした謎が全体を引き締めることになる。存在が悪なのかも知れない。 一見何気ない人間関係が解き明かされるとき、そこには絶望が横たわっているのだ。 | ||||
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「しゃぼろん、しゃぼろん」詩に描かれた擬音は、何の音か。たまたま見かけた詩に惹かれ、卒論のテーマにした童謡詩人。早世した童謡詩人に惹かれる様に、人が、謎が集まってくる。擬音の正体は、童謡詩人の死因は、そして遠誉野市の謎とは。謎が謎を呼ぶ、錯綜したミステリ。複雑に入り交じった人物と謎。誰が何を知っていて、誰が何を掴んでいるのか。あまりに入り組んだ物語に、気を抜けば筋を見失いそうになる。しかも、物語が面白いため、つい先へ先へとページを繰ってしまう。その分余計に、結末へと向かう道筋はパズルが組み上がっていくように気持ちがよい。影のあるそれぞれの登場人物。そして背景としての街。背景としての街が、どれ程必要だったのかはやや疑問が残るが…。微妙な後味は、いくつも重なり合うそこはかとなくハッピーエンドとは呼びがたい結末のせいだろうか。それでも、十分に面白い。 | ||||
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北森作品なら、みずてんで買っていますが、期待外れの作品はありません。と言っても私は作者の身内ではありませんよ。この作品は、はっきり言って北森作品の評価としては、下の方です。しかし、北森作品全体のレベルが高いので星は4つとなります。全体のモデルが伝説の童謡詩人、金子みすずの死を捉えています。この着想が最大の評価です。彼女の不可解な死と、夫の蒸発、この2点で話を進めて行けば、星5つでした。彼女の死後数十年たって、殺人事件が続きますが、話としては出来すぎで、かえって作品の評価を落とす結果になりました。でも、読んでけっして損はありません。これが、北森作品の一番いいところですよ! | ||||
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