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青の純度
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青の純度の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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| 名前は変えているが明らかにクリスチャン・ラッセンの絵画をモチーフにしている。評伝も書きラッセンの絵画について考察を深めてきた原田裕規氏の著作内容を大いに参考にしているが、その表記はなく、こんなことが罷り通って良いのかと思った。 | ||||
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| 篠田節子『青の純度』読了。 こういう小説を読みたかった。 篠田節が満開である。 ストーリーはバブル時期にあこぎなセールスの対象であったマリンアートの画家を巡る。 そのブームの再来を目論む画商と、かつてのブームの意味を検証する特集を企図する編集者が軸になり、ハワイでの取材で真実を追い詰める、掛け値なしのミステリーである。 加えてディテールである。 出版に関しても、ぼくなどがあずかり知らぬ世界が描かれているが、ハワイの移民、ダイバーの世界等のリアリティがすごい。 そして、小さなほころびから真実に迫る。 こういうのを書かせると篠田節子は素晴らしい。 | ||||
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| 導入部の美術描写はいつもの著者らしさと違うかな...と思ったけど、途中から俄然面白くなる。 ストーリーはもちろん面白いのだけど、日常から逸脱していく人間描写は著者らしい作風健在である。 ただ真実が判明してからの展開はちょっとあっさりで物足りなさもあったなぁ。 日本でもその後の展開ももう一ひねり欲しかった。 | ||||
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| 面白かった! 読みながら、映画にならないかなぁ!と、配役を考えながら読みました。 映画にしたら、きっと、面白いと、思います。 | ||||
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| バブル時代にブームとなったイルカなどのマリンアート。 それを彷彿とさせる画家が目に浮かぶ。 美術ミステリーの舞台はハワイ。 美術系編集者は純度の高い青の中へ潜って掘り起こしていく。 あのころ、日本人の琴線に触れた絵の真相とは。 | ||||
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| 初見のインパクトは確かに間違いなく強かった が、巷に溢れかえるのが早すぎて初見の新鮮さが薄れるのも早く 店だの部屋だのポスター飾ってるのを見ると口元におそらく揶揄の「あ~」を浮かべていた自分がいた と、いう事を思い出した 「商法」の方に関してはよく知らなかったんだが ついつい気になってしまって「実際にはどうだったんだろう」を 都度検索して答え合わせしながら読んでしまった… モデルというか元ネタがはっきりしてると自分は↑をやりがちで 読みながらやるな。やるなら先にやるか読んだ後に纏めてやれ と、自分を戒めたい… 主軸の話も面白いが篠田氏のお話はそれに加えて枝葉がてんこもりで そういや南国リゾート島って島嶼地域なんだよね… 当たりそうなものを見つけてガーっと売り出し流行りを作る どんな商品でもそれは当たり前の手法だから絵に限って宜しくないとは思わんのだが 自分が心惹かれた物が小ばかにされて廃れてくのは嬉しくはないだろうし 時世が変わった後改めて、それに惹かれる自分がいたら「評価」の方を くっ付けたくなる感じも分かる。そういうのあってこその「再評価」ってやつだから 絵なんか見て「好きか嫌いか」でいいんだよ!己の「好き」を恥じるなー!! 好きに理屈をつけにいかんでいい とはとはいえ、マリンアートのジャンルの絵を見ると 確かに頭ひとつ抜き出てるんだよね。流行当時にも画風を真似た亜流も沢山見たけれど おおむね全て「なんか違う」「ちょっと間違っちゃってなくない?」は素人目にも明らかだった それが「芸術」なのかは分からんが、技量とデッサン力の面では商業として成立するレベルであった訳で 流行るには流行る理由も確かにあったと納得しつつ 感想があちこち取っ散らかったが うんちく満載読みごたえあり、大変楽しく読みました | ||||
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| ある年代以上のかたは思い当たること多数でしょう。「あの画家」の「あの会社」の「あの販売方法」、そしてひょっとすると引っ越しの際にも捨てずにいまも部屋の壁にかかっている絵画、ではなくただのポスターが主役です。 当時は絵画、アートコレクション、英会話教材、宝石、毛皮、マルチ、政治、宗教まですべて街頭かキャンパス内でマンツーマンの勧誘が行われていました。消費者保護の意識がとても低く法律も整備されておらず、学生であってもかんたんに割賦販売によるローンが組めました。 それから幾年月。主人公は単身ハワイに乗り込んでその背景を探り出します。想像もできないその真実と恐るべき欲望やいかに、という展開です。最後の最後に希望がやっと見いだせたかと思わせておいてさらに足元をすくわれるようなラストにはとにかく驚愕させられました。 作者名を伏せて読めば原田マハの作品かとも思わせるような「美術」小説なのですが人間の業の深さを描かせたらやはり篠田節子の作品だと再認識しました。 | ||||
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