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青の純度



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【この小説が収録されている参考書籍】
青の純度

青の純度の評価: 4.00/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

篠田節満開!

篠田節子『青の純度』読了。

こういう小説を読みたかった。
篠田節が満開である。
ストーリーはバブル時期にあこぎなセールスの対象であったマリンアートの画家を巡る。
そのブームの再来を目論む画商と、かつてのブームの意味を検証する特集を企図する編集者が軸になり、ハワイでの取材で真実を追い詰める、掛け値なしのミステリーである。

加えてディテールである。
出版に関しても、ぼくなどがあずかり知らぬ世界が描かれているが、ハワイの移民、ダイバーの世界等のリアリティがすごい。
そして、小さなほころびから真実に迫る。

こういうのを書かせると篠田節子は素晴らしい。
青の純度Amazon書評・レビュー:青の純度より
4087718980
No.4:
(5pt)

著者らしい丁寧さ

導入部の美術描写はいつもの著者らしさと違うかな...と思ったけど、途中から俄然面白くなる。
ストーリーはもちろん面白いのだけど、日常から逸脱していく人間描写は著者らしい作風健在である。

ただ真実が判明してからの展開はちょっとあっさりで物足りなさもあったなぁ。
日本でもその後の展開ももう一ひねり欲しかった。
青の純度Amazon書評・レビュー:青の純度より
4087718980
No.3:
(4pt)

テンポの良い話の流れに、引き込まれます。

面白かった!
読みながら、映画にならないかなぁ!と、配役を考えながら読みました。
映画にしたら、きっと、面白いと、思います。
青の純度Amazon書評・レビュー:青の純度より
4087718980
No.2:
(5pt)

あのマリナートがテーマに。

バブル時代にブームとなったイルカなどのマリンアート。
それを彷彿とさせる画家が目に浮かぶ。
美術ミステリーの舞台はハワイ。
美術系編集者は純度の高い青の中へ潜って掘り起こしていく。
あのころ、日本人の琴線に触れた絵の真相とは。
青の純度Amazon書評・レビュー:青の純度より
4087718980
No.1:
(5pt)

ノンフィクションを超えた美術経済ミステリ小説

ある年代以上のかたは思い当たること多数でしょう。「あの画家」の「あの会社」の「あの販売方法」、そしてひょっとすると引っ越しの際にも捨てずにいまも部屋の壁にかかっている絵画、ではなくただのポスターが主役です。

当時は絵画、アートコレクション、英会話教材、宝石、毛皮、マルチ、政治、宗教まですべて街頭かキャンパス内でマンツーマンの勧誘が行われていました。消費者保護の意識がとても低く法律も整備されておらず、学生であってもかんたんに割賦販売によるローンが組めました。

それから幾年月。主人公は単身ハワイに乗り込んでその背景を探り出します。想像もできないその真実と恐るべき欲望やいかに、という展開です。最後の最後に希望がやっと見いだせたかと思わせておいてさらに足元をすくわれるようなラストにはとにかく驚愕させられました。

作者名を伏せて読めば原田マハの作品かとも思わせるような「美術」小説なのですが人間の業の深さを描かせたらやはり篠田節子の作品だと再認識しました。
青の純度Amazon書評・レビュー:青の純度より
4087718980

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