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青の純度
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青の純度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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バブル時代にブームとなったイルカなどのマリンアート。 それを彷彿とさせる画家が目に浮かぶ。 美術ミステリーの舞台はハワイ。 美術系編集者は純度の高い青の中へ潜って掘り起こしていく。 あのころ、日本人の琴線に触れた絵の真相とは。 | ||||
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ある年代以上のかたは思い当たること多数でしょう。「あの画家」の「あの会社」の「あの販売方法」、そしてひょっとすると引っ越しの際にも捨てずにいまも部屋の壁にかかっている絵画、ではなくただのポスターが主役です。 当時は絵画、アートコレクション、英会話教材、宝石、毛皮、マルチ、政治、宗教まですべて街頭かキャンパス内でマンツーマンの勧誘が行われていました。消費者保護の意識がとても低く法律も整備されておらず、学生であってもかんたんに割賦販売によるローンが組めました。 それから幾年月。主人公は単身ハワイに乗り込んでその背景を探り出します。想像もできないその真実と恐るべき欲望やいかに、という展開です。最後の最後に希望がやっと見いだせたかと思わせておいてさらに足元をすくわれるようなラストにはとにかく驚愕させられました。 作者名を伏せて読めば原田マハの作品かとも思わせるような「美術」小説なのですが人間の業の深さを描かせたらやはり篠田節子の作品だと再認識しました。 | ||||
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