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極楽に至る忌門
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極楽に至る忌門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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坂東眞砂子さんのような四国の土俗的な怖い話を頑張って書こうとしたけれど、致命的に腕がなくて大失敗に終わった作品という感じ。 とにかく構成力の無さというか、リアルな描写やわかりやすい説明がなく、登場人物の感情だけを外側から一方的に書き散らしている印象。突然、謎の登場人物が現れたり消えたり。その繰り返しで意味不明。これが致命的。序盤はともかく、すぐに強引な展開に辟易。様々な珍事を次々に展開するけれど「どうしてそうなった」「結局それは何だったのか」がない。プロの物書きとは思えない酷いプロット。 人物の掘り下げが全く出来ておらず、登場人物も怪異も何もかも取って付けたような出来事ばかりで、読み手は困惑するばかり。 ぺらぺらの薄い人物像が、勝手に怒ったり取り乱したり。だから感情移入どころか、まず「はぁ?」という気持ちにさせられてばかり。 怪異や正体についても、結局作者自身が理解できていないし、突発的に謎の現象を思いつくまま書き散らかし、ツギハギの展開となんとか匂わせで頑張って引っ張ってみたものの、結局は読者の想像力に丸投げして乱暴に終わらせた感じ。 風呂敷を広げたものの、もう自分でもどうにもできなくなったのではないかと。 正直、こんなにだらしないホラー作品も、そんなに無いと思ったくらい酷い内容。 | ||||
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タイトルにも書いたが、物語の進行が早く、私がホラー小説に求める情景描写はかなり薄味。 最低限……よりも少ない情報量で次々にシーンが進行し、霊能力者が出てきては、 「ここはもうだめだ、早く出ていけ」の一辺倒な展開が続く。 これを「スピーディだ」と取るか「情報量不足だ」と取るかで評価が変わってくるだろう。 ※ある程度ネタバレするので、気にする方は読まないほうが吉。 まず、私個人の感想になるが「必要なことすら省いてしまった未熟な文章」と評価する。 主人公が見た景色、聞いた音、嗅いだ臭いなどはあまり描かれておらず、 極端に表現するなら、進行に必要な場面描写だけを箇条書きにしたのではないか と思えるような文章で全編が進行する。 そのため登場人物の心理描写も追いついておらず、 動機と行動が結びついていないような不自然さすら感じる。 (例えば、友人の祖母に突拍子もない質問をされる → ごまかすために他人の家の電話に出る(?) → 電話の相手が唐突にわらべ歌を歌い出したのでブチギレ(??) → これだから田舎者は!(???)……のような流れ) 一方で、怒りや不快感といったマイナスの感情だけは頻繁に描かれており、読んでいてやや不快。 その感情もやや動機づけが甘く、事ある度に登場人物がイライラしたり敵愾心を宿したりしている印象だ。 次に、物語が盛り上がって来ると登場する霊能力者(拝み屋)が揃いも揃って説明下手かつ無能。 各章の主人公がまずい状況になると「ここはもうだめだから早く出てけ、説明?そんなもんする必要ない」という会話をやたら引っ張っては消えていく(そして失敗する)。 正直言って同じ展開を何度もやられるとバカバカしくなってくるし、情報開示がなされないまま引っ張られる会話劇はうんざりしてくる。 天丼はお笑いだから許されるパターンなのだ。 一方で、終章に登場する拝み屋は前の章とは人が変わったかのように説明セリフが続き、 しかし、種明かしというには絶妙に核心に迫らず「もうどうにもならないから拝みましょ」で畳みかけようとしており、「最強の拝み屋」というわりに結局手を合わせる以外に何もしていない。 これでは最強(笑)である。 そして、方言をやたらに使う拝み屋のセリフパートがとにかく読みにくい! 田舎だから土着の言葉を使ってリアリティを出したいという気分はわかるのだが、 読み物として読むにしては目が滑り、また、言っていることは上記の「もうどうにもならない、出ていけ」の繰り返しなので、外見だけ方言で彩って中身は無いに等しい。 一方でやたらに段落や短い会話が多く、頁に空白が目立つ。 気が付くと終盤に至るため、体感のページ数は数値の2/3程度と言って差し支えない。 サラサラ読めて気持ちいいと感じるか、なんか薄っぺらいなと感じるかは個人に因るだろう。 総括すると、書くべきことを書かず、マイナスの感情や同じセリフを繰り返すだけという印象だ。 「私でも読み切れた!」という達成感を得るにはいいかもしれないが、 ホラー独特の仄暗い空気感や、読了後の気持ち悪さなどを味わいたいという方にはお勧めできない。 最悪と評するには手ぬるい内容なので☆2つ。 | ||||
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自分には合いませんでした。わかりにくい内容、表現が多かったです。 | ||||
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