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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
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【この小説が収録されている参考書籍】
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 21~40 2/7ページ
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第一作が素晴らしかっただけに、後の2作はそれなりの佳作なのに、やはり少々辛い評価となるのはやむを得ないかもしれません。西欧の作家だけに、背景の描写には詳細を尽くします。脇役である人物さえも、懇切丁寧にその経歴と人となりを説明するのには、少々退屈を感じるのですが、あとがきでの翻訳者の説明では、それが著者の人間観察と描写長所のように書いてあります。 評価の分かれるところですが、兎も角話の展開がまだるっこく感じるのは確かですし、そのせいでもないでしょうが、あまりに都合よく筋書きが展開します。主人公の一人であるミカエルが少々スーパーマン的になってしまい、その思惑通りに周囲の人間も警察等の捜査当局さえもが、考え動くと言う都合の良さがあり過ぎます。よってストーリーの行き先が読めてしまう。 又、第二作からも言えることですが、主人公リスベットをハッカーにおいたことはまだしも、その仲間とその能力の万全ぶりが、「コンピューターでなんでもあり状態」を物語の展開の中に持ち込んでいるのが安易さを生みだしています。 | ||||
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第一作が傑作だっただけに、後の2作はどうしても評価が厳しくなります。前作から続いていることですが、第三作に入って極端に物語の展開が甘くなりました。即ち主人公ミカエルとリスベットの都合の良いように、周囲と警察、政府機関までもが迎合してくる。あまりに話が上手過ぎます。これではミカエルはス-パーマンであり、ハッカーの天才リスベットはパソコンさえあれば何でも出来ます。従って二人に有利なように物語も裁判も展開するのは当たり前で、ある程度予想できる退屈な筋書きとなっています。 それにしても西欧の作家らしく、政治小説の要素があるとはいえ、脇役に過ぎぬ公安の責任者の描写を通して、憲法問題に関しての長舌をふるうのは誠に退屈でした。(もっともこの傾向はペン書きではなく、パソコンで文章を書くようになってから一層激しくなったようで、最近の日本の作家にもよく見られることですが。)しかし、この作家がこれだけの三部作を書きながら、発表以前に亡くなったのは本当に気の毒であるとしか思えません。なんにしても第一作はモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパン「813」を思わせる大傑作でした。 | ||||
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色々推理小説は読んできたが、これほど面白いのに出会ったことはない。 作者が亡くなってしまったのはもまことに残念。 ご冥福を祈るのみ。 ただ、時間の無い方にはお奨めしません。 離れられなくなりますよ。 | ||||
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5,6年前に英語訳で3部作を読みました。 今回は新たに記憶を呼び覚ましながら読めたので。 複雑なプロットと登場人物の人間関係をおさらいできた。 この3作目を読むことで、1,2作目と合わせ全体像が繋がる感じ。 もう1度前の2作を読みかえしたい。 しかし、邦題の付け方はちょっつとセンスがないのではないかしら? | ||||
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まあ面白かった。 ただスリルやサスペンスのためではなく、事件を解決する過程を読む面白さ。 いわば水戸黄門的な予定調和の面白さ。 「正義」が勝つのはガチガチで間違いない。 その過程を読ませる本。 リスベットが黄門様だとすると、ミカエルが助さん、その他もろもろが角さん役だ(それにしても「悪代官役」がまぬけ)。 もうおなかいっぱいという感じ。 それと、シリーズを通して作者のリベラルな姿勢にうんざり。 この本の「リベラル」は「建前」の意味がぴったり。 あまりに絶賛のレビューが多いので書いたが、たしかにページをめくらせる力はある。 正直たいしたものだとは思う。 | ||||
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すさまじい早さで全3巻を読み終えた。 表向き主役はミカエル・ブルムクヴィストだが、これは語り手である作者スティーグ・ラーソンが物語に入りこんだに過ぎない。 真の主役であるリスベット・サランデルを通して作者のライフワークである女性の人権問題をジャーナリストとして「報道」しているのだと感じた。 彼は憂えている現状を嘆き、どのようにあるべきかを夢見て、その解決法を自分が考える最もドラマチックな方法で描いているのだと思う。 この根深い社会問題を彼はおそらくもっと語りたかったのだろう、構想ではミレニアム10まで続くと考えていたようだ。皆さんおっしゃる通り、続きが読めないのは残念でならない。 とはいえ、ミレニアム3部作でとりあえずの完結としてもおかしくないほどの完成度である。 様々なドラマ、ミステリーがちりばめられているが、すべてが一つの結論に向かってつながっている。読んでいるうちはハラハラ、そうか、えっの連続、クライマックスに向けて爽快感が次から次へと訪れる。 全世界で6000万部という驚異的なベストセラーであることは読んで納得です。 全3巻、6冊、2700ページの大作であり、手に取ることに一瞬戸惑ったが、この本に出会うことができて本当に良かった。 | ||||
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三部作を一気に読んだ。至福の読書タイムだった。ここまでの長編を、飽きることなく読ませる物語は古今東西なかなか見つからない。それだけでもこの作品は稀有だと思う。 『ミレニアム』の根底に流れるのは、第3巻で主人公の一人が発言している通り、そして多くの読者の方が指摘している通りに、戦う女性への讃歌である。これになにかしら共感を持つ方と、まったく響かない方とで『ミレニアム』の感想は異なってくると思う。 第1巻を読み終えた直後に思ったのは『これはスウェーデン版犬神家の一族だ』だった。いわくありげな一族の業は、どこの国でも物語にされがちなのだろうか。それに、短ページで激しく場面を移り変わらせる手法は、映画化が珍しくなくなってきた時代において、特に海外ミステリによく見られる。あまりに頻繁にされると船酔いする感じがして私は少々苦手だ。 この物語を書くために作者は膨大な資料を集めて、練りに練り、長年かけて執筆したらしい。その仕事を否定する気はない。ミステリや社会派、スパイものの衣装を纏ってはいるがこの物語の本質はフェミニズムである。作者の、戦う女性を称える力強い声がページから聞こえてくる。 フェミニストを誤解して受け止める、そして真のフェミニストが不在の日本で、この物語のエールが正しく解釈されるのは難しい。(程度の差はあれ、どこの国でも同じかもしれないが)。ハリウッド映画の広告を通してこの物語を知ったけれども、読了して、映画は見たくないなと思った。ハリウッドがこの物語をどう解釈して調理したのか、映画業界の噂を聞くにつれて知りたくなくなる。 | ||||
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ある意味、読み終えてしまったことが残念。そしてこの作者の作品はもう永久に読めない。皆さん書かれている通りですが、共感しない人はいないでしょう。 いくつもの、そしていろいろな対決が配置されていて、ホントに飽きない。それぞれ、手に汗握る緊張感。エリカ対ストーカー、リズ対ニーダーマン、ザラ対公安、ミカエル対殺し屋、アニカ対精神科医、などなど。バラエティ豊富なだけ、それぞれちょっとだけ、掘り込みが浅いような気もするが、補って余りある面白さです。ミカエルの女性関係も最後うまく整理されて、いやあ、上手いなあ。 個人的には、エリカの弱さが魅力的。ミカエルもリズも強すぎるし、頭良すぎるし、カッコよすぎるけど、超一級のエンターテイメントであることは間違いないでしょう。しいて何を言えば、上手すぎることぐらいか。 | ||||
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このレビューを読んでいる方は、もう第3巻まで読み進めていて、まだ下を読まれていない方だろうか。 それとももうすべてを読み終えた方だろうか。 まだだとしたら、あなたの期待は裏切られない。 むしろ予想以上の満足感と共に、最後のページを閉じるでしょう。 そしてもうすべてを読み終えられた方、この何とも言えない達成感のようなもの、 大きなものを目にして、それを経験したかのような感情を共有しましょう。 文庫本で約3000ページ。でもそれ以上のふくらみや深み、濃さが、読み終えた心中に広がっています。 作者のすばらしいところは、まず緩急のリズム。 読んでいてあまり大切でもないようなこと(たとえば、第1巻だとヴァンゲル一族の歴史など)を、延々と書いていて ある瞬間に、わずか一行で、一描写で、スイッチが切り替わったように、急展開の渦の中に物語と読者を多々こむ。 それとありえないような、天才的な手法、物語のコンセプト。 第3巻だと、主人公のリスベットは、病室のベッドで絶対安静状態で動けない。 物語のほとんどが終わったとき(事件が解決したとき)の時点でも、彼女は物理的には病室の中と、 裁判所の法廷にしかいない。そして彼女はすべての尋問を拒否しているので、発話さえほとんどしない。 それでいて、物語がぐるぐるまわる。読者はページを繰る手が止まらない。 作者はもうこの世界に存在していないが、第3巻までは完成させてくれた。 そしてリスベットの物語は、いちおう、全体の輪郭を描いた。 ただ、双子の妹のことが残っているし、第3巻の最後に、リスベットの高級アパートを訪ねたミカエルと どんな話になったのか、失恋を乗り越えた、大人になったリスベットがこれからどんなことを考えて、 どんな行動をしたのか。第4巻も、まだ発刊されてはいないが、原稿は存在しているらしいから、 いつかは目の前に新たなストーリーが届けられるのかもしれない。 だが、とりあえず、これからは、英語版の洋書でもう一度、彼らのストーリーにひたってみようかとおもっている。 良質な日本語でこの物語を形にしてくれた訳者の方と、 シンプルでスマートな装幀で統一してくれたハヤカワ文庫担当者の方にも感謝。 | ||||
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事実は小説よりも奇なり、というが、作者はその「事実」を構築していく。 小説よりも奇と思えるほどの、分厚く、真実みのある、ことがらを、「物語」としてつむぎあげていく。 600ページ近い文庫本の上下巻で4冊読み終わり、5冊目(第3巻の上)に入っても、 その語り口は微動だにしない。淡々と、必要な事柄を記述して、その先に突然、驚くべき展開を置く。 今回も、260ページくらい読み進んでいた。第2巻のラストで、父親は娘に3発の銃弾を浴びせ、死体を土に埋めた。 その娘は『キル・ビル』の主人公ザ・ブライドのように、瀕死状態で埋められた土の中から生還し、父親の顔に斧を振り下ろす。 第3巻の冒頭、そのふたりが意識不明のまま、病院の中で、隣り合うように横たわっている。 徐々にふたりは回復し、”ああ。またやばいことが起きる・・”と思っていたら、得意のまさかの急展開。 そしてこの天才作家は、驚異的な新手を駆使してくる。 主人公(リスベット)が瀕死の重傷で、病院の治療室から一歩も出られないまま、 物語が500ページも進んでいく。それでいて、これまで以上にスリリング。 「ミレニアム」の主人公ふたり、リスベットとミカエルが敵に回すのも、第1巻の異常な殺人鬼から、 第2巻ではやさぐれ者集団になり、ついに第3巻では国家権力側の秘密組織となる。 どうやって戦う? どうやって敵の攻撃から逃れ、勝ちを収める? 550ページ、上巻が終わろうとしている。リスベットは依然として病室の中。 だが、彼女は、今度は、自分が最も安らげる場所、ネットの仲間たちと共同戦線を張る。 彼女の病室のまわりでは、「ミレニアム」編集部、エリカが新編集長となった「SMP新聞」、 ストックホルム県警、公安警察のブラック組織、ミカエルたちのチームが入り乱れて動いている。 作者の筆と描写は明解で、読み進めるにあたり混乱はない。 | ||||
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読み出したら止まらない。 映画も世界観が壊れてなくてよかった。 続編が見たい。 | ||||
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読み出したら止まらない。 映画も世界観が壊れてなくてよかった。 続編が見たい。 | ||||
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全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。 | ||||
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全編とも「スリリングで、面白い」です。全6巻一気読みしました。 | ||||
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このシリーズは、最高に面白かった。 この3、眠れる女と狂卓の騎士は、法廷劇としても、十分、 楽しめた! 残念なのは、このシリーズが、もう読めない事です。 | ||||
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「ミレニアム4」を読みたかったし、別の作品も読みたかった。舞台がスウェーデン、というのも刺激的だったのに……。 この「ミレニアム3」で、ちゃんとエンディングをむかえているので、登場人物たちの始末は、ちゃんとついているので、大満足なのだけれども……。 享年50というのは、いかにも若すぎる。冥福を祈ります。 大好きなドン・ウィンズロウには、くれぐれも長生きしてほしいと願う、今日この頃です。 | ||||
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「ミレニアム4」を読みたかったし、別の作品も読みたかった。舞台がスウェーデン、というのも刺激的だったのに……。 この「ミレニアム3」で、ちゃんとエンディングをむかえていて、登場人物たちの始末は、ちゃんとついているので、大満足なのだけれども……。 亡くなったのが2004年。享年50というのは、いかにも若すぎる。あらためて冥福を祈ります。 大好きなドン・ウィンズロウには、くれぐれも長生きしてほしいと願う、今日この頃です。 | ||||
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どんどん引き込まれていき、短期間で読み終えました。下巻が楽しみです。ミレニアム三部作が各国で翻訳されたと知り、その評判通りの内容です。 | ||||
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どんどん引き込まれていき、短期間で読み終えました。とても満足しております。海外ミステリーの中でも非常に衝撃的なストーリーでした。 | ||||
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ミレニアムは、途中で止める事など不可能な作品です。 超!お薦めです! | ||||
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