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しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術
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しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 81~100 5/6ページ
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あるいい問題作といえましょう。 ミステリーとしては事件・トリックとも 決してものめずらしいものでは決してありません。 せいぜい使われるものが「珍しいといえる程度」 だけれども、 そこで終わってさあ、次の本行こう、 と思っていらっしゃるあなた。 何かひとつ忘れ物をしているようですよ。 それがこの本の真の秘密でもあります。 え、見つからないよ、その秘密、と言う人は 終盤に書かれているある真相を よく読んでみましょう。 そして視点を…これ以上は言いますまい。 それを発見したあなたは 笑うしかないでしょう。 まさか、と思ってしまうでしょうからね。 視点を変えなければ 驚くことのできない、 ちょっと特殊なミステリーです。 | ||||
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著者のミステリ作品は、どれも遊び心に満ちている。 その典型的なものがヨギ・ガンジーのシリーズだろう。 名前からして人をくったものだが、そのひょうひょうとしたスタイルは、著者のデビュー作シリーズの探偵亜愛一郎にも似ている。 そして、何よりも本書は、本書でなければいけない、という仕掛けが施されている。 こういう仕掛けの好きな作家は、他には都筑道夫くらいか。 都筑は「猫の舌〜」や「誘拐作戦」など、製本そのものに仕掛けを施すということを何度か試みている。 いずれも、そういう仕掛け好き、ネタ好きのマニアにはたまらないものだった。 本書もそういう類の一冊だ、といってしまうとまずいかもしれない。 でも、この良い意味での意外性は、おそらく気づかれることはないだろう。 この仕掛けばかりが強調されているが、もちろんミステリとして、本作はレベルの高いものである。 意外性、論理性といった著者の持ち味がいかんなく発揮されている。 そして、それをコーティングするどくとくのユーモアが、実に微笑ましくも嬉しい。 さて、いずれ著者の全集が編纂されるとして、本作はどうなるのだろう。 そして、同シリーズの「生者と死者」もまた、同じ心配がつきまとう。 本書が文庫で刊行されたことは、幸せだった。 ハードカバーで刊行されていたら、文庫化の際に大変なことになっていただろう。 しかし、著者が物故された現在、今度はその逆の心配がある。 | ||||
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最後の仕掛けには驚きました。..が本の内容は平凡そのものでした。 とりあえず全部読み終わって、その仕掛けで友人を驚かせてみるってのが この本の正しい使い方ではないでしょうか? | ||||
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最近泡坂さんの亜愛一郎シリーズの軽妙さ、キャラクターバランスの良さ、複線をいかにも複線らしく見せてくれる楽しませ方、リズミカルなユーモアにはまっていたところだったので、北村薫さんの本書の評に興味を持って読みました。 ミステリとしての仕掛けはすぐになんとなく見当のつくもので、登場人物の描写もあまりに割愛しているのが妙だと思っていたら、なるほどこんな大仕掛けがあったとは! 思わず声が出たほどです。筋立て自体が大仕掛けの目くらましであるという。 わずか一瞬オオッと言わせるためだけに、大変な作業をして仕掛けを準備する、まさに奇術師のお手並み、拍手喝采です。 | ||||
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とある本にて 綾辻行人さんが 見つけたらとりあえず買ってしまいましょう とまで書いてたを見て読んでみました。 200ページちょいの短めの作品なんで サクッと読んでしまったんですけど なるほど。 すごい本でした。 推理小説家でありながら 手品師としても活躍してる作者ならではの とんでもトリックです。 ミステリ好きならもちろん 普段ミステリ読まない人でも 一見の価値は十全にあると思います。 すばらしい一冊です。 なにげに ガンジーをはじめとする登場人物も ユニークで惹かれるものがありました。 シリーズでけっこう出てるようなんで 見つけたらまた買ってきてみようかな と思ったりもしてます。 | ||||
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僕はこの本を学校に持っていったら一躍すげぇ奴に祭り上げられた。 泡坂さん本当にありがとうございます。 でも調子にのりすぎてしまって細木君にバレました。 本書の乱用とネタバレには気をつけましょうせっかく惹きつけた友だちがいなくなります。 でも僕は一時でもしあわせでした。 これもすべて今は亡き泡坂さんの類い希ない努力のおかげです。 見るものをしあわせにする。それはマジックにおいても小説においても大切なことです。 そんなしあわせをこうやって伝えてくれた泡坂さん本当にありがとう。 400円でしあわせが買えるなんてやすいもんだ | ||||
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内容そのものはミステリをあまり読まない自分でもある程度予想できてしまう展開であるものの、この発想を実行し、ここまでの作品として書き上げるという行為にただただ感服です。これはまさに「使える」一冊です! | ||||
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うかつにも、絶賛レビューを見て、何かすごい仕掛けのあるものらしいと購入して読んで、なんだ、この程度のことか、という本である。 これなら別に、隠したりしないでいいよ、前もって言ってくれれば読まずに済ますよ、まあ30分くらいで読んだけどちょっと時間の無駄だったかな、という本。 こんなもので喜べる人たちって、幸せだなあ…。 | ||||
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小説のストーリーも素晴らしければ本自体に仕掛けられたトリックも素晴らしい!文句なしの星5つ、オススメです | ||||
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この一作はただただ感動でしょう。よくこないなもん拵えたなという感動。本書は細々とした解説は不要だし,ぜひ何の予備知識もなしに 愉しんで頂きたい。 今からこれが読めるあなたは本当に《しあわせ》だ。できることなら僕も記憶を奪ってもう一回読みたいなぁ。。 | ||||
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ここのレビューを見て、すごいすごいと書いてあったので 期待しすぎました・・。確かに最後に教えられたしかけは ある意味凄い・・ですが正直、だから何なの?という感じ。 だったらもう、見た目から全て「そう」したらよかったのに(←不可能) ただこういうレビューでなければ手にしなかったと思うし、 内容は読みやすいし短いしそこそこ楽しめるミステリでした | ||||
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巨大な宗教団体〈惟霊講会〉は、二代目教祖を、読心術ができる 端姉日導にするか、現教祖の孫の清林寺にするかで揉めていた。 ガンジーが間に入り、断食の行で決着をつけることになるが……。 タイトルになっている「しあわせの書」は、〈惟霊講会〉の 教祖の半生とその教えが綴られた布教のための小冊子。 その本には、二重のトリックが仕掛けられており、終盤には、二代目教祖の 継承問題の裏で暗躍する黒幕の恐るべき企みが明かされることになります。 そして、なんといっても、最後に種明かしされる、本書自体の仕掛けが圧巻。 読者に苦心を窺わせず、軽妙ささえ感じさせる作者の職人芸には脱帽です。 | ||||
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<読者の幸せのために>「未読の人のために「しあわせの書」の秘密を明かさないでください」。 こんな注意書きで始まる稚気溢れる書。奇術師としても著名な作者の奇抜なアイデアが楽しめる。 舞台は「惟霊講」と言う100万人以上の会員を要する新興宗教団体。講会では教義の普及のため、「しあわせの書」と言う普及版解説書を作らせる。そして、つきものの跡目争い。頼りない性格ながら教祖華聖の孫清林寺か、若いながらもカリスマ的魅力を持つ瑠璃子か。ガンジー先生を指導者として、断食合戦で決着を付ける事になるのだが...。 "どこにミステリ的要素があるんだよ、どこに秘密があるんだよ"、と思いながら結末まで読んで行くと唖然、呆然。奇術は客の前で芸を見せる(魅せる)事で客を騙し、楽しませるものだが、それを本の上でやってくれました。遊び心満載の本書を是非多くの方に楽しんで貰いたいと思う。 | ||||
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泡坂妻夫氏は、ある着想が浮かんだら、とにかくそれがどんなに手間が掛かろうが実現させてしまう御仁である。その良い例が、本作であり、「喜劇悲喜劇」なのではないだろうか。 ストーリー的にはそれほど目新しい物があるわけではないが、推理小説界随一の筆力によって引き込まれていきます。 これ程の読者側に立った作品を提供してこられた氏が亡くなられたのが残念でなりません。 氏が残された作品は決して多くありませんが、その輝きを無くすことはないでしょう。 心よりご冥福をお祈りします。 | ||||
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一般的な推理物(殺人事件がおこり探偵が殺人のトリックを暴いて犯人を突き止める物語)ではありません。本書には著者による”ある企て”があり。。。と記述されてありますが、これを事件解決への”トリック”であると思い込んでいたため、肩透かしを食ったような印象でした。 ”ある企て”は前代未聞ですが、それを意識して読まないほうが良いでしょう。そのほうが、読み終わった後に「そうだったのか。。。」と驚くことができます。 | ||||
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内容は普通。 オチも普通だな…と期待ハズレな感じを受けていたのですが、最後の数ページで度肝を抜かれました。 この本に仕掛けられた企みに衝撃を受けました。 こんなのあるんですね。 二回読もうとは思わないですが、この衝撃は皆さんに味わっていただきたいと思います。 深く考えずに、取り敢えず最後まで読んでみてください。 | ||||
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人の死なないミステリー。ガンジー先生や同行の二人もキャラがたっていて面白かった。はらはらするような場面もあるので、ただのミステリーではないと思いました。 本の内容はまぁそんなに特筆すべきことはないのですが、話がもし自分と合わなかったとしても最後までしっかりと読んでいただきたい。最後の1ページで驚愕します。そして読み終わったあと必ずすべてのページを見直さずにはいられなくなると思います。 | ||||
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本というのは、考えを文字で表して伝え、読み手の想像力を刺激するものだとばかり思っていた。しかし、こういう本の作り方もあるのかと驚いた。このカラクリに気づく前は、「なんか2時間ドラマの筋みたいな本だなあ・・・」と思っていた。著者は、とても苦労してこの本を作ったのではないか。とにかく、すごい。 | ||||
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『ヨギ ガンジーの妖術』につづくシリーズ第2弾。長篇ミステリである。 ある新興宗教の後継者争いに巻き込まれたヨギ ガンジーたちを描いている。候補者たちに断食をさせて、勝ち残ったものを選ぶというのだが…。 この発想そのものが面白い。いったいどんな展開を見せるのか、思わず引き込まれてしまう。あちこちで小ネタも効いていて、著者らしい独特の作品に仕上がっている。 ただ、全体としてはいまいち。ストーリー展開にぎこちなさがあり、結末も予想通りというか。 | ||||
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讀賣新聞の編集手帳でこの本が紹介されていて、気になり購入しました。 先にこのレビューも読んでいたので泡坂先生のトリックとやらがどんなのか、ありとあらゆる角度から想像してから読みましたが、読後は「まさか!うそやろ?!」の連発でその後は「すげ〜」の一点でした。 ま、こんな僕に想像できる範囲でのトリックならみなさんのここまでの評価は得られてませんが…汗 とにかく面白かった。 最後に泡坂先生のご冥福をお祈り致します。 | ||||
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