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ブラックサマーの殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブラックサマーの殺人の評価: 3.88/5点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(4pt)

カンブリア州を舞台なのが新鮮で、構成が好き

題が、原題も翻訳題も分かりにくいですね。グルメの方、もしかしたら
あれかな?と思われるでしょうか。(なんか隔靴掻痒ですが、ネタバレと言われても、なので〜)
シリーズ前作の翻訳題「ストーンサークル・・」はうまくできてたのに、毎回は難しい?

サイコサスペンスの面はあるけれど、私は、実績はあるけど癖もある刑事と
数学とITの天才だけどうぶで世間知らずの女の子(成人しててもそういう感じ)の
組み合わせが面白かった。性格の取り合わせが捜査を進展させていく所、
女の子が、周囲を困らせながらも少しづつ理解してもらい、社会人として
成長していく所、上手に組み合わさった構成で、飽きないと思います。

犯人?は、そう興味深く感じられません。メインのトリックも、
少し難があるように感じました。まあ、それを呼びものにはしてない
と思うのですが、私も他のトリックを一つ考えついたくらい。
それよりも、ロンドンみたいな都会でない、カンブリア州の様子を
楽しみましょう。捜査に取り入れられている最新IT機器・機能と
それを使おうにも使えなくなるカンブリアの地理的制約の組み合わせ、
面白いですよ。行ってみたくなりますね。
ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.3:
(3pt)

二作目はちょっと・・。

著者の前作『ストーンサークルの殺人』には及ばない、かなり及ばない・・東野さやかさんの訳はいつもほとんどひっかっかることがないのに今回は2,3か所ほど意味を取るため何度も読み直しました・・あと「バーバーの上着」とあるのは、日本では「バブアー」ではないでしょうか・・次に期待しましょう。
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No.2:
(4pt)

海外ミステリー初心者にこそオススメしたいミステリーシリーズ作品。

ゴールデン・ダガー賞を受賞した「ストーンサークルの殺人」の続編にあたる本作。
前作同様謎が謎を呼ぶ展開と思わぬ伏線の数々により、ページを繰る手が止まらなくなる。
一見無関係に思える点と点が予想外の役割を果たし真相が明らかになる瞬間や、事件の山場をプロローグとして描きそこに至るまでに何があったかを時系列順に見せていく物語の構成など、どれもこれも王道で目新しさはないものの、これらの手法が実に効果的で非常に質が高い。
物語のリーダビリティや分かりやすいキャラクター造形といった本作の魅力を踏まえると、本作はミステリー初心者にとって最適の作品と言えるだろう。

また本作は続編ということもあり、メインキャラクターたちの成長やそれぞれの関係性の変化なども見どころの一つとなっている。
本作では特に主人公であるワシントン・ポーの相棒であるティリーブラッドショーの成長が著しく、頼もしいと同時にどこか寂しくも感じた。
また、新たに登場するキャラクターも他のメインキャラクターたち同様、特徴や役割が明確に描かれているため、すんなりと頭に入ってくる。
こういった分かりやすすぎるほどの人物描写が本作では非常に活かされており、シリーズを通じての魅力となっていくことに疑いの余地はない。

個人的には今最も楽しみにしているミステリーシリーズである本作。
アンソニー・ホロヴィッツのシリーズも確かに素晴らしいが、展開力や突拍子もない謎によるリーダビリティといった観点では本シリーズに軍配が上がるかもしれない。
それほどまでに魅力溢れ、一度読むと心を掴んで離さないシリーズなのだ。
ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.1:
(3pt)

期待外れの二作目だった。

一作目が気に入ったので早速二作目『ブラックサマーの殺人』を入手して読むことにした。
作者のM・W・クレイヴンは、一作目の『ストーンサークルの殺人』でゴールド・ダガー賞を受賞したから二作目を相当気負って書き上げたようだ。
読み始めて早々と娘のエリザベス殺しでカリスマシェフのキートンが犯人としてワシントン・ポーに逮捕され有罪となったことに無理があるように感じてしまった。
殺人現場に確たる物的証拠もなく、殺された娘のエリザベスの死体も発見されていない。
このような状況で送検され、裁判で有罪となることが有能な弁護士を雇っているキートンの身におこるだろうか。
ストーリー自体もDNAの問題も天才的な分析官のブラッドショーなら前例(シューネーベルガーという男がDNA検査をごまかした手法)をすぐ見つけるはずだと考えるとページを繰る手が鈍ってきた。
監察医のジェクマンの登場も不自然な感を否めない。
この状況でキートンを有罪にできないのでエンティティBという多国籍犯罪組織を使って脅し、(これも作為されたものであった)キートンを追い詰めるところとエリザベスの殺人犯として有罪にしたことと比べると整合性を欠く。
プロットを構成して細部をパズルのように埋めていったストーリー構成の齟齬が次々に露呈して、一作目の『ストーンサークルの殺人』とは比べようもない凡作だろう。
マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズのイギリス版などと評価するのは、まだまだ程遠いと思いながら期待はずれの本作を読み終えた。
著者の気負いと努力にたいして大甘の星3ヶ進呈しておきました。
ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ブラックサマーの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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