■スポンサードリンク
(短編集)
影踏亭の怪談
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
影踏亭の怪談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の世界での理知的な語りと推理が小気味良く語られることで、怪異の世界の理不尽な恐怖が中和されていると思う。というか、作者の理性的な性格が、ホラーを語らせていない。急に失踪したり自殺したりと、あくまで事象が述べられるだけで、被害者に襲いかかる狂気が語られていない。ヒロインの呻木叫子の作品もそんなだったのかと思う。狂気を感じる話が苦手な自分としては付き合いやすい作家である、次回作に期待する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結構独特なノリの作品だと思いました。 全四話の連作集なのですが、割とどれも一方では「なるほど」となるものの、もう一方では「え、何それ」みたいな要素もあるわけです。 作品として粗があるというよりも、敢えてのこの混沌としたノリなのかもしれません。 このノリゆえの魅力がある一方でこのノリゆえに続編は難しそう、という感じです。 変わったホラーミステリーが読みたい方にはお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃のラスト。全てが繋がる。読者は、4つの短編全てを通した1つの筋が現れる驚愕の瞬間を味わい、忘れられないだろう。詳しくは書けないが、そこまで評させる作品。赤虫村の階段も読んだが、衝撃の度合いはこちらの方が上かな。それにしても作者は呻木さんもその弟も、何ともあっさりと…w是非続編に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
影踏亭の怪談という興味を引くタイトルと、おそらく物語の一場面であろう表紙イラストの雰囲気から面白そうに思えたので購入してみたが、思ったとおり面白かった。 内容としては、主人公である怪談作家の呻木叫子が現代風の心霊スポットやいわくつきの場所で起こる殺人事件を解決していく連作短編(表題作だけは弟が探偵役)だが、いわゆるホラー系のミステリーのように、事件に関わる事実の中に心霊現象としか言えないような不可思議な現象が紛れ込んでいるといったものとは異なり、確かにオカルト的な背景、下地がある場所で、心霊現象になぞらえた殺人事件が起こるが、その事件に心霊現象が干渉するわけではない。 事件は粛々と解決されていくが、それとは別に並行して心霊現象も発生しており、それについては物語に挿入されている呻木叫子の原稿の章に詳しく説明される。 ミステリー要素とホラー要素が同時並行で進んでいく構成が面白く、一気読みしてしまった。 途中の短編では事件だけ解決してホラー要素や背景が置き去りにされて中途半端だなと思ったが、最後の短編である冷凍メロンの怪談で置き去りにされた伏線が回収されて全てがつながるところも凝っていて面白い。 是非とも呻木叫子シリーズとしてシリーズ化してほしいが、本作を読んだ限りではそれは無いのかな。 後、それぞれの短編の結末はドライというか救いはありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実話怪談と密室殺人とをブレンドした短篇が四つ。「影踏亭(かげふみてい)の怪談」「朧(おぼろ)トンネルの怪談」「ドロドロ坂の怪談」「冷凍メロンの怪談」を収めた連作ミステリです。 最初のうちはあれこれ読みづらかったんだけど、かなりエキセントリックでぶっ飛んだ真相の妙味と、各話が微妙に繋がっててラストで弾(はじ)ける連作ものならではの仕掛けが面白く、魅了されました。 怪談作家にして謎解き役・呻木叫子(うめき きょうこ)のキャラがまた、妙にインパクトありましたね。〝怪異〟を呼ぶ女・呻木叫子先生の無事を祈るばかりっす。 本書を手にとったのは、怪奇・幻想短篇のアンソロジー〈異形コレクション・シリーズ〉『乗物綺談(のりものきだん)』(光文社文庫)収録の氏の作品「車の軋(きし)る町」の、ひたひたと迫る怖さに惹かれたから。 本書を読み終えた今は、「思いがけない掘り出しもの、見ーぃつけた」てな気分かな。 手にとって読んでみて、良かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーとミステリを融合させた作品。怪談としても本格推理としてのトリックなども、驚くほど目新しいものはなかったのだが、それを掛け合わせて連作短編を構成することで、面白いエンタメ作品に仕上げている。これで、雰囲気のある語りや、迫力ある描写など、文章力での練達ぶりが味わえたら、☆5つでもよかったのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怪談➕ミステリーおいしいです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
四つの短編から成るお話しでそれぞれが恐ろしく且つ興味深い内容で、ページを捲る手が止められませんでした。話の核となる謎はしっかりと解かれるのですが、そこに怪異もガッツリと絡んでいて不思議な後読感を味わいました。 ホラーもミステリーも数多く読んできた私には最高の一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々におもしろい本を読めて満足。怪談内容もミステリー部分の謎解きも、そう目新しくはないんですが、作者といっしょに怪談を調べに田舎へ出かけているいるような楽しさがあります。実話怪談やほかのホラーには、こういう空気感がなく、途中で馬鹿馬鹿しくなってしまいますが、田舎の家で食事を出されるシーンなんかがなぜだか全体にしっくり溶け込んでいて読ませます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アンソロジー『異形コレクション 超常気象』で『星の降る村』を読んで印象に残っていた作家です。 そちらは奇想系という感じだったのですが、こちらは謎解きミステリとホラーが混在する話。 特に本人に霊能力があったりはしませんが、実話怪談作家の呻木叫子が主人公のオカルト探偵モノと言ってよく、私好みの作品でした。 また4編の連作短編集となっているのですが、それぞれに異なる語り手がいて、その合間合間に呻木の原稿の断章が挟まっていくという構成もおもしろかったです。 以下、ちょっとネタバレありの感想です。 怪異が普通に登場し、その怪異の行動論理が紐解かれることもあるのは良いけれど、メインとなる謎はあくまで人間が引き起こした、それもつまらない――という言い方もあれですが、そんな印象――犯罪というタイプの話が続くのは、ちょっと残念だなと思いながら読み進めていました。 ところが、最後の畳み方が実に上手く、読み終えた時の満足感は素晴らしかったです。 最終話でも最初に起こる事件の真相自体はこれまたしょうもないのですが、そこは重要な部分ではありません。 連作短編集を読むときに「こうなってくれると嬉しいな」という、それまでの話すべてが見事につながって一つの大きな物語を浮かび上がらせてくれる構造になっていたのです。 ホラーに軸足の置かれたラストで、正直ここからは続けにくい気がするのですが、シリーズ二作目の長編があるそうなので、そちらもぜひ読んでみたいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
呻木叫子なる怪談作家が怪事件に巻き込まれるストーリー。 短編四本。独立ではなく、最終話でつながる。 第一話から三話まではホラー風ミステリ。 ホラー前提の謎解きがキッチリあって、なるほどと思わせる。 が、第四話はミステリー風ホラー。 一話から三話までを回収したあと、ラストでミステリーをブッ飛ばして戦慄ホラーになる。 (密室トリックが無理) 最終話は読まなきゃ良かったと思うくらい怖い。 はたして、名探偵 呻木先生は生還するのか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4つの物語が最後にちゃんと回収されるのが見事! 弟さんが、、(涙) 呻木さん、、戻ってきてほしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
次作の赤虫村を先に読み、面白かったのでこちらも拝読したのですがやはり怖面白い。 ミステリー部分はあっさりとしたものの、民俗学とオカルトの小話も楽しいし、終始淡々とした語りで話しが進むのが余計に怖い。短編なのでサクッと読めるけど驚かされる部分もあり。 作中の怪談話は不気味で後を引くような不気味さがあるのだが、何より怖いのはこの語り手だ。 ほとんど没個性と言っても良い語り手に最初はその姿が全く浮かばないのだが、読み進めるうちにこの語り手である主人公が一番恐ろしくゾッとさせられることに気付かされる。 シリーズもので読んでみたかったので少し残念ではあるが、この主人公の性を考えると致し方ないとも言えるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予想外の展開になって軽く震えました。 怪談話+ミステリーの短編集だと思っていたら最後の話で全部繋がったのが見事。 その上、まさかの結末にわあああ!な感想でした。 こうなっちゃうと続編が無さそうなのが残念すぎる。 ぜひシリーズで読んでみたかったなぁ…。 ぜひネタバレ無しで読んで欲しい!驚きます! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旅館の離れ、トンネルと映像の壁、坂の下の公民館、拝み屋の母屋、怪談を喧伝された地に起こる4つの密室殺人事件に怪談作家が遭遇する。警察の持て余す密室の謎も彼女の快刀乱麻を断つ推理が解き明かしていくが、一見別々の怪談に思えた出来事の因縁の連鎖が明らかにされたとき驚愕の真相が浮かび上がり…彼女の呻き声に作家の物語は幕を閉じる。P.S.先に読んだ『赤虫村の怪談』はこの物語が続くかに見えてこの一連の事件の『影踏亭の怪談』と『朧トンネルの怪談』の間に遭遇しており聡明な怪談作家の物語はここで途絶えてしまうようで残念だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怪談噺でありつつ、本格推理小説でもある、という短編集です。 そんなに派手ではありませんが、ていねいに書かれている印象です。 また、本格推理によくあるように、トリックが現実的には嘘っぽく感じられるのですが、そこは割り切りました。 個人的には、けっこうおもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作をkindleで読んで物凄く怖かったので紙媒体でも購入してみました。 表題作を含む4編で個々の物語は独立していますが、所々繋がっていて連作短編の様な趣。 最終話でそれぞれが繋がっていき、最後の1ページで鳥肌総立ちでした。 久しぶりに怖い思いをした作品でした。 著者さんはガチの心霊研究家だそうで、今後の著作に期待です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
四つの短編で構成されているので、短い時間を見つけては読むことが可能。 読みやすい文体、あまり込み入ったトリックは出てこないので、私は安心して読めました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!