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誘拐: P分署捜査班
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誘拐: P分署捜査班の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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Kindleで読んだので最後の数ページが何らかのエラーで見れないのかと思うほどの、読者の想像力に任せる手法とは違う腑に落ちない終わりかたです。どんな結末にせよ、過程を散々見てきた読者にもう少し読後の余韻を持たせる描き方をして欲しかった。物語が収まってません。 | ||||
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結末が納得いかなかったので二度読みしました。どうしてこうなる? | ||||
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時折、挿入される美文調が鼻につくことがありますが、それ以外はお値段以上に楽しめるエンターテイメントです。 ストーリー、キャラクター、挿入されるエピソードなど分かりやすく書かれていますが、視点人物の切り替えによる場面転換や、単純化したキャラクターを逆手に取って分かりやすいものの直接的な描写を控えた隠喩などの技巧により、分かりやすいながらも奥行きの深い物語という、なかなかできそうで出来ない作品に仕上がっています。 この本を読み終えた読者のほとんど全員が、「すぐに続編を読ませてくれ!」と望むのではないでしょうか。私もその一人なので、ぜひ続編も出版していただきたいと思います。 | ||||
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ハヤカワ文庫の「パリ警視庁迷宮捜査班」より数倍面白い作品。 本国で10作目までシリーズが続いていることがよくわかる本です。 1作目と同様、今作も2つの事件の同時並行。誘拐事件と強盗事件に対して、P分署の問題児達はどう立ち向かうのか。 そして、自殺を誘発する犯人との闘い、主人公ロヤコーノの女模様の行方も楽しみです。 | ||||
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『集結』に続く邦訳第2弾である。 表題は『誘拐』となっているが、イタリア語表題の“BUIO”は「暗闇」という意味であり、英訳の表題も“Darkness”となっている。 元の表題の含意は、誘拐された少年が閉じ込められた部屋の暗闇と少年の家族を取り巻く複雑な人間関係の暗闇、さらには意表を突く結末まで先が見通せないミステリーの謎解きの暗闇をさしているというところだろうか。 第一弾同様、イタリアらしい軽妙でユーモアあふれる筆致で、ミステリーのテンポと流れもよく、一気に読ませる推進力がある。 また、近年の刑事物の定番だが、それぞれが家族関係や恋愛の問題を抱えた刑事たちの人間ドラマが、事件捜査と絡んで描かれ、物語の厚みと面白さを増している。 なお、第1弾のレビューでも書いたが、ピッツォファルコーネ署(架空)の所轄地域はサンタルチア港や卵城の近くで、ナポリ湾に面しベスビオ火山を正面に望む抜群に風光明媚な地区と、トレド通りの繁華街を含んでいる。第2弾では、誘拐された子供の家族の住居が壁一面の窓からナポリ湾が見渡せる絶景で、その豪邸ぶりが強調されている。 観光地であるナポリの街の雰囲気も、アラゴーナ刑事が日本人観光客らを押しのけて車を運転していくところなどが生き生きと描かれており、クスッと笑わせる。 イタリア好きに楽しみなシリーズである。 | ||||
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く、苦しすぎる 次巻まだですか 全巻一気に翻訳出ませんか | ||||
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「四月は最も残酷な月だ」(T.S.エリオット「荒地」)。そして、エド・マクベインは、ある著作の中で「四月は淑女のようにやってきた」と宣い、マウリツィオ・デ・ジョバンニは四月を通り越して、五月。「五月を信用してはならない。五月はすぐに裏切る」と言ってのけます。<コロナ禍>に苦しむこの国の政治家もまた、街頭に立つ偽チケット売りのように信用できない(笑)。 2020/5月に読んだ「集結 P分署捜査班」に続く「誘拐 P分署捜査班」(マウリツィオ・デ・ジョバンニ 東京創元社)を読み終えました。イタリア・ナポリ。キャレラの化身のような警部・ロヤコーノを筆頭に集結した<ピッツオファルコーネ署>の7人の警官たちの再登場です。 今回は、ロヤコーノとディ・ナルド巡査長補が、金庫は破られているものの他の金目のものが何も盗まれていない「窃盗事件」を追い、その後に発生した少年ドドが美術館で連れ去られる「児童誘拐監禁事件」に巡査長ロマーノ以下P署全員が立ち向かいます。いつものようにストーリーの詳細は、お読みください(笑)。<87分署>イタリア版として名高い本シリーズですから、二つのストーリーがパラレルで語られていきます。 パズラーとしては、前回同様少し小ぶりだと(緩いという言い方が適切か)思いながら読み進み、何せ「誘拐事件」らしくなって行くまでに5分の2が経過していますから、大丈夫かなと少し心配しました。しかしながら、後半のラッシュで挽回します。また、シンボリックな幕切れと余韻が(具体的に書けないもどかしさ(笑))、「よく間に合った」と思わせるスリラーに仕上がっています。 そして、読ませどころは常に別の場所に存在しています。ピザネッリ、ロヤコーノ、ロマーノ他署員全員の「人生」が丁寧に、シンパシーを持って描かれています。これについても、詳細を書く事ができないのでしょう。前作に引き続き副署長・ピザネッリとその友人神父との切れのあるエピソードはスリリングに継続し、ロヤコーノ警部を挟んでのラウラ女性検事補、トラットリア女性店主・レティツィアの恋の行方にロヤコーノの15歳の娘が加わることで、私もまた今はその混乱の最中にあります(笑)。力関係が変わったと見せかけて実は・・・なのか、それもまた見せかけなのか、いずれにしろ美しい女性が3人もいる「恋の鞘当て」シチュエーションについて語るのは私にはまだまだ力不足だと思われます(笑)。 突然ですが(笑)、「夜霧よ今夜もありがとう」の中、「一口に3年と言っても、朝が1500回、昼が1500回・・・」と裕次郎が言い、浅丘ルリ子は、その香ばしい声で「そう、夜も同じ数だけあったわ」と返します。そんな「さまざまな夜」がある人生の悲哀を凝縮させながら、イタリアらしい大らかさと描かれる大人たちの少し派手めのふるまいを存分に楽しむことができると思います。 ということで、今回もまた大いなる余韻を残してのエンディング。 読んで、売れて、これからも訳されて(笑)。ボンジョルノ! | ||||
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