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蒼海館の殺人
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蒼海館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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大掛かりなクローズドサークル第2段と言った所でしょうか? 探偵の行く先に殺人有り、とは言いますが、この主人公の行く所に災害有りで今後が心配になります。余計な心配ですが。 前作からすると連続殺人だし、同時進行で色々な事が起こってくるので前作よりは面白かった。 けど、トリックと犯人はすぐに分かります。 勿体ない…。 それでも読んでしまうのは何処に着地するのか気になるからです。 とにかく、この本の半分くらいは探偵がウジウジしてるので、そこを乗り越えられないと読み切れないと思われます。本当にそこが辛かった…。 読後感は前作よりは遥かにいいです。今後に期待。 | ||||
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複雑にすれば良いというものではない。長ければ良いというものでもない。が、作家なら誰しも、こういうややこしくも恥ずかしい作品を書く時期があるのだと思う。「ギリシャ棺」や「黒いトランク」のように(本作はあそこまでレベルは高くないが)。将来、作者さん自身が赤面しながら振り返ることになるとしても。そして、老成するにしたがって、徐々にシンプルな作品を書くようになるのだろう。それは、精神面の成熟でもあり、才能の枯渇でもあると思うが。 | ||||
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ネタバレになりますが、いくらなんでも15cmも身長差があって身内の入れ替わり殺人が成立するわけ無い。履いている靴、、靴紐うんぬんより、サイズが合わないでしょーよ 服だってピチピチじゃ | ||||
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本格ミステリとして優れていて面白い部分も多いのに、細かい部分で首をかしげたくなるところが混ざっているせいで物語に入りこみきれなかった。 〜以下ネタバレ〜 入れかわりトリックに無理があるのでは? あの状況で家族を含むみんなを騙すのは不可能だとしか思えず。それからいくら主人公が高校生とはいえ探偵論について深く思い悩んだあげく、行きつく結論がやや浅いというかそれはないだろという気持ちになった。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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読んでいる間は、 探偵引きこもりすぎやろ!とか 少々無理すぎる設定やトリックにそんなわけあるか~い!とか ツッコミどころが多々ありましたが、読み終わってみると、なんだか気持ちいい。 そして、すこしさみしいのでした。 早く内容を忘れてもう一度読みたいです。 | ||||
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出だしは、いい感じでわくわく。久しぶりに当り!かと思いきや・・・ この作家、細部が雑。本格推理小説(ですよね?)では致命的では? 長々と始まった会話で挫折。登場人物のバックグランドの職業は、政治家、大学教授、弁護士、医者等早々たる職業なのに、こんな稚拙な会話するだろうか?読まなくてもわかる、使い古されたお決まりの予定調和の会話が続く。 もしかして、この会話の中に重要な伏線が? なさそう・・・ 一旦、読むのをやめたが、地の文から期待させる雰囲気があるので(面白くあってほしい、という願望もあり)会話が出てくると、そこは飛ばしながら、再読開始した。 が、前述のとおり、細部が雑すぎて、謎解きに入っていけない・・・ 例えば、迫りくる台風の中、一人が代表して川を見に行くが、その後、全員、「台風に備えて、早く寝ようと」就寝につく。が、見に行った仲間の帰宅を待たない!そんなことある? (気になってしようがない) そのことに何か重要な意味が? なさそう・・・ 同様にいくつも気になることがでてきて、もはや楽しい読書とはならず。 しかし、本代がもったいないので、粗筋だけでもおっかけようかと思ったが、 残り半分以上あるので、あきらめた。 この作者、雰囲気はあるので、才能がありそうな気がする。 味のある人物が描けないのと、文章が稚拙なだけ^^)こういうところは、編集者ががんばらないといけないのでは。 作者がまだ26歳と若い所為かと思ったが、思えば、綾辻や法月やら新本格派の作家達は、もっと若かった。東野は同じ26歳ごろのデビューだった。比べるとその差が歴然ですね。 本作品、レビュー評価数が多く、評価も高いので読み始めたが、いくら好みの違いとは言え、自分の感想とは乖離がありすぎ。そろそろぼけてきたのかな、と心配になった。 一方、レビューコメントをみると、納得の意見が多くあり、低い評価の方が多い。この違いが不思議。 | ||||
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「嵐の山荘もの」のミステリーである。2021年2月の文庫書下ろし作品である。阿津川作品は「紅蓮館」に続いて2作目の読了。 舞台は例によって山村にある館。山奥にあるのに「蒼海館」とはこれ如何にという感じだが、作中でいちおうもっともらしい説明はある。 前例のない規模の台風襲来によって館は外界から途絶され(ただし携帯ネットワークは無事に生きているという設定。停電もなし)、土砂崩れの天然ダムによると思われる急な水位上昇で館に水没の危機がせまる、というのが舞台設定。天候の急激な悪化と前後して第1の事件が起こり、、、という展開である。 嵐の山荘ものといえば癖のある登場人物と相場が決まっているわけだが、例にもれず一癖もふた癖もある人物が10名ばかり閉じ込められるというお話である。語り手は前作にも登場した高校生の「僕」。高校生探偵の葛城君のワトソン役という扱いである。 さて文庫で600ページ以上と少々大部。これは謎に対する仮説を立てては論理的にそれを検証して一つ一つつぶし・・・という過程の分なのかなと思っていたら、別にそういうわけではなく、関係者にいろいろ質問をして話を聞いては誤解や嘘を明らかにしていくことで不可解だと思われていたことを理解できるようにしていく、という過程が長かった。 そして判明する動機の一端がとても古典的。メイントリックもたいへん古典的。一方で、舞台設定の一部にいま問題になりつつある異常気象ネタと、スマートホンをはじめとする各種ガジェットの機能やら、Webで提供されている各種サービスやらをとりまぜて現代の読者に受けるお話にしている、という作為が強く感じられてしまった。 最後の水没全滅の危機をどう乗り越えるのかの段に至っては、フィクションとはいえだいぶ無理筋じゃないのかなあ、と。未曽有の規模の台風とかいう条件で、〇〇がこの時点まで〇〇しているとあらかじめ信じられるわけないでしょう?世間知らずの高校生ならともかく、こんなすごい経歴の持ち主が。 しかもですよ、線状降水帯とかならともかく(念のため、本作は2021年刊行です)、台風による被害規模をこのメンバーの誰もが何日も前から予想できていないって・・・。 夏の夜長に読むお話として楽しめはしましたが、長い割には凸凹感が強く、ミステリとして勧められるかというとどうなんでしょうという感想でした。 | ||||
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探偵役もワトソン役もウジウジと悩んでいるため物語としての面白さに欠け、 ストーリーやトリックも有名作品のつぎはぎで既視感だらけでした。 謎解きも「名探偵が大胆(作者目線で)な仮説を述べる → 都合の良い証言・証拠 設定・仕掛けが後出しで判明・発見される」の繰り返しであり、アンフェア感が強かったです。 なお、一番のダメなのは「語り手が登場人物を批判的に書いている中、 唯一好意的に書いている人物がいて露骨に怪しい → ヒネリなく真犯人だった」 というトリック(というより事件の発生)以前の問題でバレバレな文章構成だと思います(笑)。 | ||||
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本屋で購入しましたが、最初の殺人まで時間がかかりすぎます。(170Pあたりでやっと……) どうやら続き物なんですね。 冒頭の展開が前作を読んでないとピンとこないものが多く、たるく感じてしまい途中で読むのをやめました。 | ||||
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講談社タイガは、もともと「『今の』若い読者に向けて」の「『今の』レーベル」だ。 自分のような、いい歳をした者が読めば、登場人物の設定やセリフの言い回しに違和感を覚えたとしても、むしろそれで当然で、小説の欠点ではない・・・と思いつつ読んだ。 そうした態度で読めば、文章は読みやすく、前半にきちんと伏線を敷きつつ、各章の「引き」の作り方も上手で、長編を一気に読ませる。 『紅蓮館の殺人』でもそうなのだが、火災や水害、迫りくる危機は、それでも事件の真相に迫り解決しなければならない「名探偵」の存在意義を際立だてるための、お膳立てに過ぎない。 じっさい作者本人は、この作品について「葛城輝義、今再び"探偵"の彼岸に立つ。」ツイートしていた。 作者はあくまでも「"探偵"の彼岸」を描くつもりなのであって、「クローズドサークル物」を書いているつもりは無いのかも知れない。 葛城輝義は高校生なのに?と疑問を感じるかも知れないが、今や徳島県の女子高生が「自分を認めてくれる場所を探して」スタンフォード大学を受験し合格、さらに「学費・寮費等全額補助の給付型奨学金」にも合格して、大学進学を決める時代なのだ。 ましてや「名探偵」という”業”を背負って生きていく者の頭脳と心理が、そこらの高校生と同じであるわけがない。 綾辻行人以降、講談社は法月綸太郎や麻耶雄嵩、我孫子武丸らをノベルズから世に送り出し、いっぽうでジュニア小説からは、はやみねかおるを登場させた。 その講談社が「『今の』若い読者に向けて」、あらためて「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」について考えさせる小説を、文庫書き下ろしで世に送り出していることは、非常に意義深いことだと思う。 講談社「新本格」の最前線に立っている作者による、良心的な作品である。 | ||||
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トリックは複雑ながら精巧で論理的。作者はとても頭がいいのだと思う。レビューをみるとお概ね評価も高い。 しかし、読み進んでもドキドキしないのだ。何か乾燥して面白みに欠ける。私だけなのだろうか。500ページを過ぎて「TでなくKだった」ところから余計に辛くなってしまった。東野圭吾のような生身の人間の感情交差やエロティシズムが含まれていないからだろうか。作者はまだ若い。これから多くの恋愛や挫折などの生活経験をして、人間的な深みのあるドキドキする作品を生み出していってほしいと思う。 | ||||
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ストーリーを理解するだけなら、この第2作だけ読んでもわかると思いますが、本作の主題を理解するには、第1作から順番に読まないと全く訳が分からないと思います。 私なりに解釈した本作のテーマは、探偵という役割が果たすべき機能、ということになります。 この作品だけ読むと、正直、冗長で無駄が多いように思うかもしれません。しかし本書の多くの紙面を費やして描かれるのは、第1作の中で謎解き装置として探偵の役割を否定され打ちのめされた主人公が、新たな役割を見出しそれを果たすために謎を解く、その再生する過程と新たな役割を果たしていく姿だと思います。 作中の人物が言う所の「ホームドラマ」として描かれる場面の多くは、ともすれば無駄に思えるかもしれませんが、京極夏彦氏が描く「憑き物落とし」にも共通した場面といえるのではないでしょうか。 | ||||
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登場人物のセリフが浅はかで、会話もダラダラとつまらない。 長編作にするほどの話を無理に引き伸ばしたため、探偵の葛藤や人助けに行くなど薄い内容でページ数を稼いでると感じられる。 回り道ばかりで本編がなかなか始まらないので、いっそ短編ミステリーでよかったのでは? | ||||
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前作「紅蓮館の殺人」では、作中の誰が言っているセリフなのかが曖昧な書き方が多かったため、何となく「読み手を混乱させる文章を書く作家だなぁ」という印象がありました。 ですがこの「蒼海館の殺人」では、そうした曖昧な文章がほとんどなく無く、とても安心して読め進めることができました。 文章で読み手を欺く「叙述トリック」は使われておらず、まさに真犯人VS名探偵という本格推理好きにはたまらない構成も◎。 個人的には、前作で心に傷を負ったものの今作で復活を遂げた若き名探偵コンビの姿に、心から安堵しております(笑) | ||||
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私は作者の作品は初読だが、前作「紅蓮館の殺人」の続編という体裁らしい。山奥にある"名探偵"葛城輝義の実家の大豪邸の「蒼海館」が台風による河川・ダムの氾濫のために水没しつつある中で連続殺人事件が発生するというバリバリのクローズド・サークル物(と事前には思っていた)。基本設定はクイーン「シャム双子の謎」からヒントを得たものだろうが、<(前作の)炎と(本作の)水>の対比及び<山奥で水没>という点が作者の趣向か。この手のミステリでは(<Who Done It?>の他に)、放っておけば犯人、名探偵、被害者を含むサークル内の登場人物全員が死に行く運命なのに、"何故犯人は殺人を犯す必要があったのか"、という点が肝要なので、その点に注意を払って本作を読み進めた。 ワトソン役の田所が、輝義の亡くなった祖父の惣太郎の四十九日の法事のために(傷心の輝義の慰問が主目的だが)「蒼海館」を訪れるという設定。しかし、輝義の従弟の夏雄が発した「おじいちゃんって殺されたんでしょ?」というクリスティ「葬儀を終えて」風の台詞をキッカケに惣太郎に殺害疑惑が持ち上がる。続いて、輝義の兄の警察官の正、輝義の姉のミチルの元彼で恐喝屋(?)の坂口が殺されるが、その後に完全にクローズド・サークル化されるので上述した"関心事"は雲散霧消してしまった。気に掛かったのは祖母のノブ子が認知症である点(まさか、山口雅也氏「生ける屍の死」じゃないでしょうね)。また、田所の優秀だが冷酷で犬猿の仲の兄の梓月が葛城家の主治医という設定も(幾ら本作の趣旨(家族間の誤解の氷解)に沿わせるためとは言え)強引過ぎる。更に、田所(=作者)が<名探偵の存在意義論>に拘っているため物語の進行がモタモタしている(のでこの大部)上にサスペンス性に乏しい(禍々しさが皆無)点も期待外れ。そして、輝義の最後の推理(作者が用意したトリック)の源泉がクイーン「エジプト十字架の謎」の如く<顔のない死体>とあっては既視感が強くてガッカリ感を覚えた。また、この様に全体構成が"古典への仄めかし"を繋げた感がある点にも落胆を禁じ得なかった。上述した"関心事"に対する犯人の真意が説明されない点にも不満が残る。 結局、輝義の「名探偵の在り方の模索と再生」を描いただけで、<クローズド・サークル物>とは程遠い長いだけで看板倒れの凡作だと思った。 | ||||
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「紅蓮館の殺人」を読んでから本書を読まないと、なぜ主人公の探偵が今無気力になっているのかがわからないですね。ただ、私自身の評価としては「紅蓮館の殺人」はあまり高くないので、難しいところですが、でも前作より今作の方が断然面白いと思います。一つの推理が終わって、いろいろな事がはっきりしたと思ったら、もう一つの段階の推理へ。今度こそ終わりか、と思うと、今度こそ本当の解決が。主人公が元気のない前半はなかなか進まななかったけれど、本気を出してからの後半は面白かった。ただ、やっぱりわかりづらいところがあります。私の理解力の無さなのかもしれませんが、そして、kindleで読んでいると、時系列の表があまりに小さくて見えません(泣) | ||||
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まだ途中ですが、前作も読んでいたのでおもしろいです | ||||
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後半に出てくるある一行を読んでなるほど! と思った。発送の仕方が素晴らしい。 シリーズ第二弾にして前作を超える傑作だった。 | ||||
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文句のないカルタシス。この作品で作者の方のファンなりました! | ||||
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