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蒼海館の殺人
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蒼海館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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まず思ったのは長いということ 前作は探偵の存在意義を問うという新味があったけれど、今回はどうだろう。 2作目のこちらのほうが評価が高いのは、大半の読者は前作で脱落したのかしら? 探偵が遅れてやってくるのは定番であるが この作品の場合は探偵はその場にいるのに 事件解決後に「自分が早く解いていれば助けれた」と嘆くのは滑稽だと感じた 天才的な頭脳の犯人のはずなのに 社会的に大成功してるわけでもない(特に書かれていない)のは違和感。 そして動機も弱いということで、細かいところの整合性が甘い気がするのでこの評価で | ||||
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前作を読んだ時は、まだ高校生の割にやたら「探偵とは」みたいな定義にやたら拘り悩む探偵役「葛城」に違和感がある一方で、次々起こる意外な展開と謎解きのサービス満点感が非常に印象に残っていました。 今回の葛城は悩み過ぎて冒頭から引きこもっていて、ちょっと笑ってしまいました。 何を悩んでるのか、ちょっとついていけない感じは相変わらずですね。 今回も途中の意外過ぎる展開やら怒涛の五連暴露やら、一々読者を飽きさせない姿勢は素晴らしかったです。 いきなり出てくる田所兄も癖があっていいキャラでした。 家族全員の行動を予測し操る謎の黒幕「蜘蛛」の底知れなさ恐ろしさも良かった。 「探偵とは」を悩みぬいた葛城の出した結論が、恐らくだれしも「それはそうだよね」となるものだったのも、そこはなまじ推理に秀でたものにしか理解できない苦悩の上と思えばそういうものなのかもしれません。 ここまで読んできた読者としては迷いを断ち切り覚醒した葛城の大活躍はアツかったですね。 | ||||
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紅蓮館を読んだのがかなり前だったので、前作の話が多く出てきて???となりました。 もし、まとめ買いした方がいれば間を開けずに読むことをおすすめします。 ちなみに次の黄土館でも出てくるのでそれも連続で読むのがいいです。 まさか!?の連続でした。 前作を忘れていたこともあり、序盤は葛城が引きこもっているのもそれに怒りをぶつける田所も少しイラっとしますが、だからこそ後半が生きてきます。 やはりこの世で怖いのは人間と自然災害ですね。 そのクローズドサークルから抜け出せれば世界は安全な火事とは違い、水害は周辺一帯が危険地帯。 殺人犯がいる恐怖、そんなことはお構いなしに迫ってくる水。初めての感覚でした。 台風の時期なこともあり備えようという気持ちになりました。 | ||||
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前作でも思ったのだが、謎解きと伏線回収はおみごと。ただこれでもかというどんでん返しの多さは物語として読み進めるには苦痛でしかない。 犯人が作り上げた完全犯罪のシナリオは関係者のだれか一人でも、ほんのちょっとでも想定外の行動をすれば崩れてしまうとても危ういもの。読者から起きるであろうその批判に対する予防線を、「犯人は他にもいろいろしかけていたけれどひっかからなかった」という探偵の一言で片づけてしまうのはずるい。 | ||||
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紅蓮館の方から読むのをおすすめしますが、 事件自体は単体なのでこちらからでも 話は分かります。 でも主役の一皮剥ける感とか…やっぱ前作から 読む事お勧めします! 前回も面白かったですが今回もめっちゃ面白かったですー! 中身も前回とはまた毛色の違ったミステリー… 次も読まなきゃいけないなー!!ってなっちゃいました! | ||||
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一族同士で覇権争いの末にやり合うみたいな。かなり動機が弱いしこんなにとんとんと準備が進むのも無理がある。何で兄貴が金に困ってんの。 金持ちの一族で主人公の兄、姉といい叔母、その他諸々の人らが犯罪者だらけで展開は面白いけどよくわからんかった。 | ||||
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とくに感想はないです。文の中に時たま登場人物ではなく作者さんの影や息遣いがちらついたのがあまり好みではありませんでしたが、わくわくはらはら読めますし、面白いと思わせるものがたくさん入ってます。 | ||||
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久しぶりによむ本格ミステリの長編で、張られていた多くの伏線を頭の中で整理がつかないまま最後まで読み進んでしまいました。しかし幸福な読後感でした。 推理する気概を失った探偵の再生、助手とのきずなの再生、そして家族のきずなの再生、トリックと推理も華麗なものですが、再生を鍵として読めば、推理小説とは別なものが見えてきます。 著者は、古くて新しい問題、名探偵とはいかなる存在か、に自分なりの答えをこの作品にこめたのだと思います。 彼らが、推理することで、どんな未来を生み出すのか、次の作品が楽しみです。 | ||||
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「紅蓮館の殺人」より良かったです。犯人の意外性もありましたし、こんな人間が身近にいたら本当に恐ろしいというリアリティもありました。 ただトリック的に現実には難しい犯行という点は否めませんが、そこは自分はこの作品の楽しさを損なっていないと思うので気にしません。ただ一作目にも感じたのですが、やはり葛城の探偵然とした姿に違和感があります。なぜ一介の学生探偵がここまで自分に責任を感じるのか‥理解に苦しみました。稀代のの名探偵なら分かるのですが‥ シリーズも浅いし、読み手としては推理が得意な学生探偵という立ち位置にしか見えないんですよね‥そこの温度差がどうしても葛城に共感し難いものがあります。一作目よりこの違和感は深くなりました。 あとクローズドサークルにするための新たな試みという点は理解できるのですが、館が沈むとか館が焼失するとか、それにタイムリミットまで加わると、煩わしいとしか思えませんでした。ミステリーを楽しむには余計な要素かと。このあたりは個々人の好みによるとは思いますが、自分には邪魔な要素にしか感じませんでした。 | ||||
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文句なしに面白い! 一気に読んでしまいました。 途中その人物を疑った瞬間はありましたが、犯人が誰か、本当に最後の最後まで分かりませんでした。どんでん返し!騙されました。最高です。 | ||||
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台風による暴風雨のためお屋敷の下の川が氾濫して洪水が迫ってくる、という設定で大雪、ライフラインの切断とまでは行かない「寸止めの半密封空間」で繰り広げられるファミリードラマ。探偵役の高校生がこの前の事件により引きこもり状態となっているのを見かねたワトソン役の同級生が様子を見に行ってそのドラマに巻き込まれてしまう。しかし、それらまで「犯人」の意図、作為だったとしたら・・・。 ワトソンに同行する第3の同級生の立ち位置、子供2人の不自然な発言、動機のあいまいさ、家族なら逆に「そんなことわかるでしょう!」というツッコミどころはあるし、前半のスピード感が中盤以降失われてちょっとテンポが悪くなったりもするが従来の新本格ミステリーにありがちな「密室での殺人トリック」に重きを置かない切り口と「連鎖」は新鮮だった。 | ||||
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本格ミステリーというジャンルではあるけど、所々ご都合主義の出来事が急に現れるので、読んでいて違和感が出てくる。 もっと最初の場面設定でしっかり構成してあれば、読み込みやすいのにもったいない。 一つ一つの出来事への設定は悪くない気もするが、全体デザインが荒すぎる。 探偵コンビを追いかけている人には及第点かもしれないが、単体のミステリーとしてはもう一歩。 | ||||
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金田一少年や名探偵コナンの様にまだ言い逃れ出来るのに「え?これだけで自供するの?wwww」ってなるタイプの小説。 人物描写が少ない事も相まってペラペラに薄い小説になっているし、ちょっとした誤解が解けたから昔からある確執とけて嘘しかない家族と大団円!っていうのも理解できないし、ガラス踏んだり散弾銃口に突っ込まれて座らされたら喉の奥まで刺さって起きるだろうし犯人の事を爪だ蜘蛛だって呼んでいるのも薄寒い。蜘蛛のように罠を張り巡らせ、人を操ることに長ける狡猾な犯人って表現されてるけれど、どこにもいない。 | ||||
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まず「紅蓮館の殺人」から読むことをお勧めした上で。 前作ラストからストーリーが地続きであるのと、脇役キャラの棘つく言動もあり、序盤は正直読むのキツかったです……。 が、中~終盤の急転直下はすごい!!無数のパズルピースが一気に組み立てられるようでした。 葛城の探偵としての血、そして一族の血が絡み合う物語。ラストは必読です。 | ||||
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なんか、もう、いくら雲の上の方々ばかりだからって、子どもはあんな話し方はなかなかしないかも?先入観? 先の紅蓮館でもそう思いました。 個性を持たせたいのかもですが、そういった細部に気をとられ、筋が頭で繋がりにくいのです。 名前呼びで、関係性がわかりづらくなったり。 トリックはまあまあ、犯人の意外性もよかったので、一気読みできる滑らかな文章だったら満点でした。 | ||||
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【本作品を選んだ理由】 「名探偵は嘘をつかない」でデビューした作者。 デビュー作を含め、4作品を読んできた私は、「本格ミステリ」の傑作を書き続ける作家となる確率が高いと感じていました。 本作品も、好評のようなので、手に取ってみることに。 【率直な感想】 ミステリ小説が誕生して、150年以上が経過していますが、この間、ミステリ作家たちは、様々な「趣向」を凝らし、読者を楽しませてきました。 そうした「趣向」のうち、全く手をつけていないものは、恐らくないと思われます。 そこで、本作品の作者は、「既存の趣向」の中に、「新機軸」を切り開こうとしているように思えました。 それは、これまでの4作品を読んで感じたことです。 それでは、本作品は、どの「趣向」に手をつけるのか? <クローズドサークルの新機軸ではない> 本作品は、「紅蓮館の殺人」の続編に当たり、同様に、「クローズドサークル」ものとなっています。 本作品では、「水」ですね。大型台風の影響で、河川が氾濫し、館に水が迫ってくることで、「クローズドサークル」となる。 でも、本作品は、「クローズドサークル」の新機軸を狙ったものではありません。 既存の作品同様、名探偵が推理で真相を解明させる物語とするうえで、警察が介入して捜査することを避けるための便法に過ぎません。 「クローズドサークル」の新機軸は、「屍人荘の殺人」(2017年:今村昌弘著)が発表されており、これを越える新機軸は困難、と作者も考えていると思われます。 <「新機軸」となる「趣向」はふたつ> それでは、「新機軸」となる「趣向」とは? ひとつは、ネタバレにはならないので書きますと、「顔のない死体」です。 連続殺人が起きる本作品で、最初に起きた事件で、銃で顔を撃たれ、人相の分からない死体が発見されます。 既存の作品で多く使われたのは、顔が分からないことで、死んだと思われた人物とは別人だったということが後で判明する、というもの。 ところが、本作品は、警察の捜査を待たずして、死んだと思われる人物を特定するために、21世紀ならではのある物を使って本人かどうかの確認を行います。 つまり、簡単に本人かどうか、誰でも確認出来てしまう時代になってしまっているということ。 すると、なぜ、犯人は、「顔のない死体」にしたのか? 最後の真相の手前で明かされるのですが、これは「新機軸」ですね。 そしてもうひとつは、これは、最後の真相に関わることなので、ここに記載することはできません。 ただ、ヒントとして、1990年代から21世紀になるくらいの間に、日本では、ミステリ界だけでなく、別のジャンルでも、多くの作家が手掛けたもので、有名作家でいうと、京極夏彦もある作品で、この「趣向」に取り組んでいます。 作者は、この「趣向」に「新機軸」を切り開いています。 【全体評価】 阿津川辰海作品というのは、既存の傑作ミステリ作品を読んでいるかどうかで、評価が分かれるような気がします。 それは、上記のように、「既存の趣向」の「新機軸」を狙っているから。 「既存の趣向」がどんな形で読者を楽しませてきたか知っていると、「こんな手法もあったのか」と楽しむことができるのですが。 個人的には、またもや「新機軸」を生み出してくれたことで、大満足の作品です。 | ||||
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「田舎ではまず無い」ことが大量に起こるので、田舎に住んでる人ほど気になって仕方がなくなるんじゃないかと思います。 まず「とんでもない台風が来ている」「川の近くで、過去にも増水で沈んだことがある」「200人の村」の時点で、大概は村の自治会などで集まり連絡網を元に「老人は先に避難させておこう」「どこそこの人はこういう人だから優先的に避難させよう」(どこを避難所にするかは既に決まっている、決まっていないということはない)など決めるはずです。各々が報道を見て自主避難…なんてしません。都会じゃないんですからこういうときの横繋がりは(特に東日本大震災の後は)強固です。 政治家の先生がいるなら、確実に「地元の名士」としてそれらに呼ばれているし、その上でとっとと対策をとるはずです。悠長に家で寝ていたらスマホの警報が鳴って事態に気付く…なんて、「町(街)」ならともかく、「村」ではまず無いです。 そして「200人しかいない村」なら、住人はほぼ確実にお互いが顔見知りです。例え会ったことがなくともお互いを知ってます。特に年配の人は、誰が誰かを恐ろしいほど把握しています。全く知らない余所者が居たら即気づきます。避難所となった屋敷で、地元の名士であるはずの政治家先生の奥さんに、村のおっさんが「いいぞ姉ちゃん」なんて言うはずがないです。絶対に名前も肩書きも知ってます。さらに避難所で「このガキが…」みたいな諍いも、この規模の田舎ならまず起こりません。全員が知り合いだから、後に何を言われるかわからないからです。(田舎ってこわいですね) 別に田舎を舐めてる!!なんて言うつもりはありません。東京都出身の若い作家さんですし。これ、「200人の村」だからこその違和感なので、編集の方が一言「村ではなく町を舞台にしましょう」と言っていればまあまあ解決したと思います。 そんなわけで、田舎に住んでる人はそんなばかな…!!という思いで謎どころじゃなくなる本です。 | ||||
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文句ばかり言う奴に 限り何も出来ない。文句を言うならお前が小説を書け書けないのに文句タラタラ言うな!! | ||||
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前作の探偵コンビの物語ながら、読んでいなくても楽しめる。 正統派の本格もので、あちこちに張られまくった伏線がラスト、”名探偵皆を集めて”解決、犯人を指摘する王道展開。 前回は火事、今回は水害により孤立化した邸宅を舞台に展開する連続殺人事件、というストーリー展開も王道中の王道でよい。 ただ、これは(話の構造上)仕方ないのだが、探偵論に絡む主人公のモノローグが少し長すぎて話のリズムが悪くなったのは残念。 とはいえ、どこまでも緻密なロジックに二重三重に張り巡らされた伏線、最後のアクロバティックな推理展開、意外な犯人まで十分楽しめた。 次回作も楽しみ! | ||||
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絶妙な人間関係が複雑に絡み合う事で縺れていく事件。 真相が探偵役によって解されていく渦中のカタルシスは難易度の高い物理トリックを解決するのと、また違った感情を生み出してくれます。 なぜ、やどうやって、よりも「誰」に注目しながら一つ一つの事件を見ていくと面白味が増す気がしました。 探偵とは何か、についての立ち位置も明言されることで読み易くなっています。案外この部分が曖昧な作品や明確に利を持って探偵をやるというスタンスの物語も多いので、ある種古典的な理由が逆に新鮮かもしれません。 主人公を高校生にしているのも、その辺りに関係があるのだろうと思えました。 (この探偵の考え方をハッとさせられるのが30代の大人だと何となく強い違和感が生まれてしまうので) 前作が存在しているので、そこからの続きで読むとより面白くなります。 | ||||
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