■スポンサードリンク
蒼海館の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蒼海館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず思ったのは長いということ 前作は探偵の存在意義を問うという新味があったけれど、今回はどうだろう。 2作目のこちらのほうが評価が高いのは、大半の読者は前作で脱落したのかしら? 探偵が遅れてやってくるのは定番であるが この作品の場合は探偵はその場にいるのに 事件解決後に「自分が早く解いていれば助けれた」と嘆くのは滑稽だと感じた 天才的な頭脳の犯人のはずなのに 社会的に大成功してるわけでもない(特に書かれていない)のは違和感。 そして動機も弱いということで、細かいところの整合性が甘い気がするのでこの評価で | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作でも思ったのだが、謎解きと伏線回収はおみごと。ただこれでもかというどんでん返しの多さは物語として読み進めるには苦痛でしかない。 犯人が作り上げた完全犯罪のシナリオは関係者のだれか一人でも、ほんのちょっとでも想定外の行動をすれば崩れてしまうとても危ういもの。読者から起きるであろうその批判に対する予防線を、「犯人は他にもいろいろしかけていたけれどひっかからなかった」という探偵の一言で片づけてしまうのはずるい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一族同士で覇権争いの末にやり合うみたいな。かなり動機が弱いしこんなにとんとんと準備が進むのも無理がある。何で兄貴が金に困ってんの。 金持ちの一族で主人公の兄、姉といい叔母、その他諸々の人らが犯罪者だらけで展開は面白いけどよくわからんかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とくに感想はないです。文の中に時たま登場人物ではなく作者さんの影や息遣いがちらついたのがあまり好みではありませんでしたが、わくわくはらはら読めますし、面白いと思わせるものがたくさん入ってます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
台風による暴風雨のためお屋敷の下の川が氾濫して洪水が迫ってくる、という設定で大雪、ライフラインの切断とまでは行かない「寸止めの半密封空間」で繰り広げられるファミリードラマ。探偵役の高校生がこの前の事件により引きこもり状態となっているのを見かねたワトソン役の同級生が様子を見に行ってそのドラマに巻き込まれてしまう。しかし、それらまで「犯人」の意図、作為だったとしたら・・・。 ワトソンに同行する第3の同級生の立ち位置、子供2人の不自然な発言、動機のあいまいさ、家族なら逆に「そんなことわかるでしょう!」というツッコミどころはあるし、前半のスピード感が中盤以降失われてちょっとテンポが悪くなったりもするが従来の新本格ミステリーにありがちな「密室での殺人トリック」に重きを置かない切り口と「連鎖」は新鮮だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリーというジャンルではあるけど、所々ご都合主義の出来事が急に現れるので、読んでいて違和感が出てくる。 もっと最初の場面設定でしっかり構成してあれば、読み込みやすいのにもったいない。 一つ一つの出来事への設定は悪くない気もするが、全体デザインが荒すぎる。 探偵コンビを追いかけている人には及第点かもしれないが、単体のミステリーとしてはもう一歩。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんか、もう、いくら雲の上の方々ばかりだからって、子どもはあんな話し方はなかなかしないかも?先入観? 先の紅蓮館でもそう思いました。 個性を持たせたいのかもですが、そういった細部に気をとられ、筋が頭で繋がりにくいのです。 名前呼びで、関係性がわかりづらくなったり。 トリックはまあまあ、犯人の意外性もよかったので、一気読みできる滑らかな文章だったら満点でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「田舎ではまず無い」ことが大量に起こるので、田舎に住んでる人ほど気になって仕方がなくなるんじゃないかと思います。 まず「とんでもない台風が来ている」「川の近くで、過去にも増水で沈んだことがある」「200人の村」の時点で、大概は村の自治会などで集まり連絡網を元に「老人は先に避難させておこう」「どこそこの人はこういう人だから優先的に避難させよう」(どこを避難所にするかは既に決まっている、決まっていないということはない)など決めるはずです。各々が報道を見て自主避難…なんてしません。都会じゃないんですからこういうときの横繋がりは(特に東日本大震災の後は)強固です。 政治家の先生がいるなら、確実に「地元の名士」としてそれらに呼ばれているし、その上でとっとと対策をとるはずです。悠長に家で寝ていたらスマホの警報が鳴って事態に気付く…なんて、「町(街)」ならともかく、「村」ではまず無いです。 そして「200人しかいない村」なら、住人はほぼ確実にお互いが顔見知りです。例え会ったことがなくともお互いを知ってます。特に年配の人は、誰が誰かを恐ろしいほど把握しています。全く知らない余所者が居たら即気づきます。避難所となった屋敷で、地元の名士であるはずの政治家先生の奥さんに、村のおっさんが「いいぞ姉ちゃん」なんて言うはずがないです。絶対に名前も肩書きも知ってます。さらに避難所で「このガキが…」みたいな諍いも、この規模の田舎ならまず起こりません。全員が知り合いだから、後に何を言われるかわからないからです。(田舎ってこわいですね) 別に田舎を舐めてる!!なんて言うつもりはありません。東京都出身の若い作家さんですし。これ、「200人の村」だからこその違和感なので、編集の方が一言「村ではなく町を舞台にしましょう」と言っていればまあまあ解決したと思います。 そんなわけで、田舎に住んでる人はそんなばかな…!!という思いで謎どころじゃなくなる本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大掛かりなクローズドサークル第2段と言った所でしょうか? 探偵の行く先に殺人有り、とは言いますが、この主人公の行く所に災害有りで今後が心配になります。余計な心配ですが。 前作からすると連続殺人だし、同時進行で色々な事が起こってくるので前作よりは面白かった。 けど、トリックと犯人はすぐに分かります。 勿体ない…。 それでも読んでしまうのは何処に着地するのか気になるからです。 とにかく、この本の半分くらいは探偵がウジウジしてるので、そこを乗り越えられないと読み切れないと思われます。本当にそこが辛かった…。 読後感は前作よりは遥かにいいです。今後に期待。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は作者の作品は初読だが、前作「紅蓮館の殺人」の続編という体裁らしい。山奥にある"名探偵"葛城輝義の実家の大豪邸の「蒼海館」が台風による河川・ダムの氾濫のために水没しつつある中で連続殺人事件が発生するというバリバリのクローズド・サークル物(と事前には思っていた)。基本設定はクイーン「シャム双子の謎」からヒントを得たものだろうが、<(前作の)炎と(本作の)水>の対比及び<山奥で水没>という点が作者の趣向か。この手のミステリでは(<Who Done It?>の他に)、放っておけば犯人、名探偵、被害者を含むサークル内の登場人物全員が死に行く運命なのに、"何故犯人は殺人を犯す必要があったのか"、という点が肝要なので、その点に注意を払って本作を読み進めた。 ワトソン役の田所が、輝義の亡くなった祖父の惣太郎の四十九日の法事のために(傷心の輝義の慰問が主目的だが)「蒼海館」を訪れるという設定。しかし、輝義の従弟の夏雄が発した「おじいちゃんって殺されたんでしょ?」というクリスティ「葬儀を終えて」風の台詞をキッカケに惣太郎に殺害疑惑が持ち上がる。続いて、輝義の兄の警察官の正、輝義の姉のミチルの元彼で恐喝屋(?)の坂口が殺されるが、その後に完全にクローズド・サークル化されるので上述した"関心事"は雲散霧消してしまった。気に掛かったのは祖母のノブ子が認知症である点(まさか、山口雅也氏「生ける屍の死」じゃないでしょうね)。また、田所の優秀だが冷酷で犬猿の仲の兄の梓月が葛城家の主治医という設定も(幾ら本作の趣旨(家族間の誤解の氷解)に沿わせるためとは言え)強引過ぎる。更に、田所(=作者)が<名探偵の存在意義論>に拘っているため物語の進行がモタモタしている(のでこの大部)上にサスペンス性に乏しい(禍々しさが皆無)点も期待外れ。そして、輝義の最後の推理(作者が用意したトリック)の源泉がクイーン「エジプト十字架の謎」の如く<顔のない死体>とあっては既視感が強くてガッカリ感を覚えた。また、この様に全体構成が"古典への仄めかし"を繋げた感がある点にも落胆を禁じ得なかった。上述した"関心事"に対する犯人の真意が説明されない点にも不満が残る。 結局、輝義の「名探偵の在り方の模索と再生」を描いただけで、<クローズド・サークル物>とは程遠い長いだけで看板倒れの凡作だと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
災害+館モノという独自設定で好評だったミステリーの第二弾で期待して読みました。 ただ私の頭ではプロットが複雑すぎて分かったような分からないような微妙な状態で 終わってしましました。 登場人物同士の思惑がそれぞれあってそれを理解する必要があるのと時系列もやや複雑で気合を入れないと置いてけぼりになる可能性があります。 機会があれば再読してみます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!