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ふぉん・しいほるとの娘
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【この小説が収録されている参考書籍】
ふぉん・しいほるとの娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 1~20 1/3ページ
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シーボルト亡き後、おいねさんが歴史に名を残す方々との交流する中で母、師二宮敬作との別れを克服し激動の時代を生き抜くドラマと同時に明治初期の出来事(鉄道の開通、人力車の発明等々)が端的に説明されています。おいねさんが主人公ではありますが文明開花の速さにも改めて驚かされます。大河ドラマでもやって欲しいですね | ||||
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幕末史の勉強になった。他の吉村作品も読んでいきたい。 | ||||
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天保の基金、大塩平八郎の乱、天保の改革、ネズミ小僧…歴史の教科書にあったような? イネの成長と同時にその時の社会情勢、出来事を説明しながら進むので改めて歴史の勉強になります シーボルト事件のきっかけや関わった人たちのその後(死んだ人にそこまでする?と言ったようなことや)いろいろと飽きさせることなく読ませていただきました | ||||
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かつて幕末には男ばかりではなく、女性も少なからずいた、のお手本です。 フォンシーボルトの娘、おイネ。 日本初の女医。 それだけに産婦人科、婦人科の貢献のみならず、時代に翻弄されず、逞しく生き抜いたイネの一代記。 時はまだ鎖国。長崎の出島からの情報のみ海外から遮断されていた。 シーボルトは医師のみならず、海外情報漏洩の疑いを受ける。 蘭学者も高野長英ら、多くの学習がで、また弾圧。 そんな中、生を受けたイネ。 数え切れない人物像、ペルリ来航、開国。 時代に流されず、父の跡を継ぎ医師を選ぶ彼女に周囲は冷たく。 心とは何か、医療とは、後半にはそんな内輪が‥。 女だから出来る事、出来ない事。 本書はそれら医療だけにとどまらず、女性の生きざまが決して簡単ではなかった事が、しっかり描かれています。 本書はむしろ、これから勉強したい女性の方にお勧めと感じました。 | ||||
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かつて学校で習った内容では長崎の出島、ペリー来航によって開国までは知っていました。司馬遼太郎さんの「花神」では村田蔵六が主人公でしたが、こんどはお稲さん。 凄まじい資料が外国以前からあり、蘭学、謂わば、あまり日本では役に立たぬ学問が流行った。シーボルト来日、それらの記述が膨大で著者は見事に天保から明治までをまとめ上げています。 残念ながら、仕方ない話、会話の記述が少ないですが、それでも、今の金勘定ばかりしている堕落しているといっても過言ではない当時の医療を浮き彫りにしたり。 当時の庶民には医者は少なかった。 誰もが診て貰うのを嫌った。 金も無かった。けれどもみんなが幸せだった。 天文、地図まで輸出の嫌疑での高野長英らの学者、数えきれない人物。 幕末は大変でした。 愛想がない、つっけんどんという理由だけでも命を狙われた。 相次ぐ飢饉、物価暴落にも小滝、稲親子は負けなかった。 今後の御一新で小説は終わりますが、本当に令和になり国民は豊かになりました。 けれども本当に幸せなのか。 心を考えるだけでも本作は一石を落とす事でしょう。 拙文ご容赦ください。 個人的な乾燥まで。 | ||||
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シーボルトが帰国した後残された妻子の人生がとても気になって吉村昭先生の本を読みましたが、読み応えある本でした。きっと何度も読み返すと思います。あの時代の中で自分の人生を切り拓き逞しく生き抜いたイネさんを尊敬します。力をもらえました。 | ||||
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シーボルトの娘こと楠本イネを描いた本作品。 上巻では、イネ誕生までの経緯についてシーボルトと妾(妻)其扇(そのぎ)とのロマンスを通じて描かれていました。 下巻では、彼らの娘楠本イネの活躍と悲哀をドラマティックに描きます。 ・・・ 宇和島で、シーボルトの高弟子二宮甚作に薫陶を受け、勉学に勤しむ姿や「あいのこ」ながらも徐々に受け入れられていく様はNHK朝ドラばりに清々しい。その二宮の医学仲間の石井宗謙で更なる修行に身が出る様、両師匠の別の面を垣間見たときの思い、宗謙に凌辱され彼の子を身ごもったシーン、さらにはその子を誰にも見られず産科医として独りで産み落としたこと等々、実にビビッドでありました。 この後、ペリーの来航以降の幕末・明治維新という日本史の出来事とイネの仕事とがやや錯綜する形で描かれますが、個人的には日本史の部分は少し冗長?に感じました。一度おさらいして読むと分かりがいいかもしれません。 更には父シーボルトとの再会や、実は女癖がよくないシーボルトに幻滅しつつ、長崎での医師兼研修生としての生活、さらに東京での医師生活、福沢諭吉との邂逅など、歴史上の人物との交差も見ものでありました。 ・・・ ということで下巻でした。上巻につづき非常に緻密に描かれており、遅々として進まずも楽しく読みました。 歴史好き(幕末・維新)、長崎に興味があるかた、医学の歴史に興味があるかた、等々にはお勧めできると思います。 | ||||
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上巻を読み終わり、下巻を読んでいますが本当に時間を忘れて読んでいます。流石の吉村昭作品です。飽きっぽい自分が上下巻を読み終え様としています | ||||
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装幀も新しく、小説の内容も流石の吉村昭作品ですね~‼️個人的には「長英逃亡」に続く上下二巻の読書になります | ||||
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先程商品未着と連絡しましたが、玄関ポストに入っていました。失礼しました。 | ||||
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シーボルトに娘がいた事を全く知りませんでしたので、大変興味深く読みました。医師免許制度が確立する前の時代に立派な女医として活躍した一方で、とても不幸な生涯を送った女性にとても感動しました。 | ||||
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シーボルトの娘として生まれ、波瀾万丈の人生を送り、まさに時代の先端としての女医として活躍した女性にとても感動しました。 | ||||
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長崎の”シーボルト記念館”をおとずれたのを機に、もう1ど読み直し。 シーボルトに対する私の評価は、変わりましが小説としては面白い。 | ||||
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吉村昭さんの脂ののりきった名作です。 感情的でない洞察力に溢れた筆致で、シーボルトと遊女との混血に生まれた、お稲が産科医を志し、最初の師の家に歓迎されるまでが上巻に収録。 まだ、人生の真の荒波を受ける前の若い主人公の希望と矜持に溢れた初々しさが魅力です。 母のお滝のシーボルトへの心情、後に大疑獄へと発展した、帰国に際してシーボルトが日本地図等の禁制品を持ち出した際の心の動きなど、さもありなんと納得しました。 | ||||
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江戸時代に日本初の女性産科医を目指したシーボルトの娘の後半生。思わぬ奇禍により、娘を宿した稲。彼女が自ら名乗った姓と娘の命名に込めた思い。砂を噛むような実父との再会の結末。しかし、淡々と描かれる感情を排した筆致に、幕末の日本社会の有り様が、くっきり浮かび上がって来るのを感じました。晩年の異母弟たちとの交流に救いがあります。矜持を持って生き抜いた一生。 | ||||
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みなもと太郎の風雲児たちに刺激されて江戸中期の社会に興味を持ちました。 その影響で読んだ本のひとつです 文化文政期から明治のはじめまでの長崎の文化風俗がよく描かれています 主人公いねの周りの人たちがどんどん亡くなっていくので この下巻は少し切なく悲しい気もします 当時の女性の立場、当の女性たちの考え方も描かれていて 女の人にもお勧めです。 | ||||
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正月3日から長崎の町々で絵踏みがおこなわれた。検閲制度であったが、いつしかキリスト教信者を発見し局刑に処するという過酷な意味は薄れ、正月行事に一つともなっていた。その日、遊女たちは華やかに着飾り、美を競い合う。正月の新しい衣裳を身につける日で、なじみは多額な金で華美な衣装を買い与え、踏み絵の行事にに臨ませるのである。 | ||||
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それは江戸へおもむく周三との惜別の宴でもあり、タダと周三の仮祝言をも意味する祝宴でもあった。 伊篤の容貌は年齢を重ねるにつれ青い眼、高い鼻などがシーボルトに似てきた。その娘を周三が妻にすることは、家の血を汚すものだと顔をしかめ、中には、畜生に堕落すると声を荒げ、親戚の付き合いを絶つと言う者さえいた。。 | ||||
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シーボルトは巷で言われているような善人ではなく、日本にとっては磔になってもいいくらい憎き男だ。それが西洋に日本を紹介した?ということで、日本人が評価している。日本人は実にオメデタイ。 | ||||
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緻密かつ精力的な資料精査と、史実にあくまで謙虚に忠実にという作者の真髄が、この作品にも余すところなく見られる。 こころざし高い人たちの、勤勉さとバイタリティ、「あいのこ」として生を受けた「イネ」の生涯は、彼女にあらゆる苦難と喜びを強いた。それらを受け入れる強靭さは、生来の性格や血統だけではないとも思う。生い立ちにおける人々の好奇な目とともに、確かな温かいまなざしと手もあった。 師と仰いだ石井 宗謙に犯され、そのたった一度で子を孕み、望んでもいない子を一人で産んだ。 男の身勝手さに「ひとでなし」と罵倒したイネが、娘を抱えて医師として立っていく様は、読む側の心をわしづかみにして離さない。 文中で「鰻」が散見したが、ある夏の日に大好物の「鰻」で死に至ったイネの生涯に、だれかが「幸せ」とか「波乱万丈」という言葉で締めくくるにはあまりに憎い運命のいたずらであった。 激動の時代の世情も余すところなく書かれ、まことに読みごたえがある。 | ||||
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