おろしや国酔夢譚
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登場人物の心情がわかりやすく書かれていて、感情移入しました。 | ||||
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ずっと気になっていたので買いました 内容も良くて感動しました | ||||
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こんな(ロシアのウクライナ侵攻)状況下で、昔読んだこの本を思い出して探すが見当たらず、改めて購入。大黒屋光太夫たち17人が三重から出港して遭難してカムチャッカ・ロシアに渡り、ほぼ10年後にラクスマンと根室に戻ってくる(日本人は3人)話。壮大な実話(実話であることがすごい)。 昔、大学受験した時の日本史の参考書を何かにつけ便利なので置いてある。ラクスマンのところを見る。光太夫のことが欄外に小さな文字で書かれてある。ラクスマンは覚えたな。次はラザノフだった。 今回、読んでいろんなことを考えてしまった。 光太夫の統率力は凄い、今の世なればソフトバンクの孫さんくらいの器かな?変な比較?? それと当時のロシア、エカチェリーナ二世の世には国土を拡大して意気揚々の時代。私生活も凄い。 いい人材がいて、育てば国は強くなる。 長い歴史を辿れば、人間は争いばかりしている。今回のウクライナも数ある陣地取りの一つに過ぎない。 本当に不思議な生き物である。光太夫の人生、エカチェリーナ二世の人生それにラクスマンの人生・・それぞれ考えさせるものがある。また、17人の日本人のなかでロシアに残った人たち、ロシアで出た日本に関する書物に名前が出て来るのがなんとも感激であった。日本人、日本国籍とは?? 【追加】 序章の光太夫の前にカムチャッカあたり?の北方ロシアに漂流して、名前が分かっているデンベイ、サニマ、ソウザ、ゴンザ・・・という人物の話も実に興味深い。 あと、10年ぶりに帰国した光太夫たち3人(生き残ったのは2人)の処遇(まだ鎖国中、外国に渡った人物が日本にいることがご法度の時代)、帰ってこない方が良かったのではと、光太夫の世界観の方が当時の役人より上回ってしまっている。ローマに行ったキリシタンの4人の少年の話を思い出した。鎖国の功罪、良かったと思うことも多いですけど。いろいろ考えさせてくれる名作です。 | ||||
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・「自分はこの国に生きるためには決して見てはならないものを見て来てしまった」、「自分は自分を決して理解しないものにいま囲まれている」、この小説の終末に出る、10年近い異国での明日をも知れぬ過酷な漂流生活から生国日本に帰還を果たした、主人公大黒屋光太夫の行き着いた思いである。 小説は、光太夫ら17名の遭難から、3人の帰還に至る顛末が、9割以上を占め、アリューシャン列島からペテルブルグまでの広大なユーラシア自然を舞台に、描かれる。望郷の念果たせずに、累々と重なる仲間の死を始め、果てしのない悲惨、その中で漂流民のぎりぎりの生死選択が、井上靖氏の静かに突き放すような筆致で、劇的に展開する。 取り様は、読む人の数ほどあろう。ロシア史の一端も知れるし、250年前の漂流譚として、また先が皆目読めぬ全くの別世界で、人はどう生き抜いたか、生き得るか、とも読めよう。更に時代は違うが、個人と国家、その冷酷さを見る、或いは光太夫の言動にリーダーシップの在り方を探る、それも可能である。 しかしながら井上靖氏は、この小説に「酔夢譚」の表題を付した。して生国帰還後の主人公光太夫の生涯を見れば、命懸けの念願を果たしながら、現実を前に抱かされたのが、件の思いである。10年漂流中に生きる糧として記録した異国での詳細は、幕府に秘匿を命じられて、凡そ活かすことが出来ずに四半世紀余り、「半幽囚」の内に、生涯を閉じねばならなかった。 違いは様々あれど、人生斯くありなん、氏の作意に添えたかはさて置き、そんな気に引き込まれる読書となった。 | ||||
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江戸の異文化交流を楽しむ。 | ||||
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