天平の甍
- 歴史小説 (99)
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天平の甍の舞台を昭和49年に、大阪でみました。その時、司馬遼太郎さんも、観劇され、挨拶されていたことが、忘れられません。そのお昼、わたしは京都の鞍馬神社から、貴船神社にかけて、樹木学実習をしていて、それを修了してから、大阪に駆けつけたのです。六月であり、タニウツギの花を一輪とって、胸をかざして、観劇したことが、おもいだされます。 | ||||
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唐の高僧・鑒真(688~763)の五回の失敗の末、ようやく果たされた日本渡来を主軸とした物語です。 多くの方のレビューで述べられている様に、本書の特徴は、文章が淡々としている事、感情を抑制した筆致に徹している事です。 『天平の甍』の場合、それが作品の質を高めることに成功していると思われます。 主人公・普照。および、栄叡、戒融、玄朗。 この四人の日本人留学僧の、唐に渡ってからの、それぞれの生涯が描かれています。 唐の高僧・鑒真の日本招来に尽力したのは、栄叡と普照です。 しかし、その実現は困難を極め、普照も、鑒真に従う唐僧たちも、懐疑的になっていきます。 最後まで志を持ち続けたのは、栄叡と鑒真自身でした。 その栄叡も、道半ばで病を得て、世を去ります。 失明した鑒真和上が日本渡来したとき、日本人留学僧の中で生きて故国の土を踏んだのは、普照ただ一人でした。 一方、普照が別個に関わった、業行という日本人留学僧。 その生涯をひたすら写経のみに費やした、特異な人物です。 業行は、自身の書写した経典を日本へ届けることに、異常な執念を抱いています。 普照もまた、業行の悲願のために尽力するのですが····。 仏教事業のため、日本と唐を往来すること。 その過程で、多くの人物や経典が、荒れ狂う海の中へ沈んでいきました。 業行の生涯をかけて書写した経典もまた、彼自身もろとも海の藻屑と消えたのです。 鑒真とは対照的な、業行の悲運は『天平の甍』のもうひとつの結末として、心を打つものがあります。 | ||||
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長い時が経ったにもかかわらず綺麗に保管されて頂いた事に感謝です。 | ||||
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奈良の唐招提寺、鑑真和上の渡日をめぐる日本の僧を描いた本です。挑むこと数度、当時の船舶は死を覚悟 してのことでありました。仏を広めるため盲目になりながら、渡日を果たす鑑真和上も凄いが、日本の僧侶 の粘り強い働きも描かれております。さすが、井上靖文学が如実に表れた本となっております。 若い人にも読んでもらいたい作品です。 | ||||
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この本の前に読んだのが諸事情あって「リアル鬼ごっこ」・・・・最後まで読むのが苦痛だったほどのひどい日本語でした。それもあって井上靖氏の日本語がとてもさわやかで助かりました。特に美文調でもないのですが、破綻のないなめらかな文に心がやすらぎました。ただの日本語といっても、これほどに差があるとは思いませんでした。 | ||||
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