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揺籠のアディポクル
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揺籠のアディポクルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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全編を読み終え、市川さんの書きたいことはわかった。でもこれは、ミステリー仕立てではなく、もっと短くして、純文学作品としてまとめた方が、小説としてのまとまりが良いような気がした。 物語の半分くらいは、孤立した無菌病棟内のタケルの物語。病棟には、何もない。ニュースも入ってこないし、登場人物も限られていて、非常に退屈なパートである。ここで、ミステリーとして成立させるための材料や伏線を仕込むということなのだろうが、タケルだけでは、この尺の長さは酷に思えた。 後半、状況設定や真相を少しずつ明らかにしていくのだが、コノハとタケルの関係性だけは受け入れられず、総合評価を低く設定した。 | ||||
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病気やウイルス、コロナ禍でこの話は色々想像して怖かったです。登場人物が少なかったので、読みやすく途中から一気に読んでしまいました。推理小説という枠にあてはまらないお話です。 | ||||
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推理より物語です。とても満足です。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります ミステリとしては期待外れで,少年と少女を取り巻く状況が早くから予想しやすく, 大掛かりな舞台設定を用意した割には,あれこれと都合のいい真相にガッカリします. また,事件以降は少年による説明,さらに仮説と補足の繰り返し,垂れ流しとなり, 逆にそれが別の真実があることを意識させ,どうにもダレてしまい,目が滑りがちに. その一方,少年と少女の恋物語としてはまずまずで,出会いからケンカを重ねつつ, お互いを意識し,徐々に近付いていく様子,そして叶うことのなかった二人の願いを, 今度こそは忘れることなく叶えようと,静かに寄り添う姿は,切なく,美しく映ります. ただ,その美しさを引き立てたはずの謎が,無理のある畳み方となってしまったため, トンデモな仕掛けはともかく,結末ありきのようで,並び立たなかったのが残念でした | ||||
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後半ヒロインの死後の病院内の描写などがメチャクチャわかりにくい上に作者だけがドヤ顔でどんどん話を進めて行くから情景を全く理解出来ないまま、何となくそうかなと感じているありふれた結末へ。 何故主人公が【ある人物】を頑なに犯人と決め付けていたのかもイマイチ理由が弱いし、合間に付け加えられたインターバル的な話もストーリーにあまり絡んでこない。 最後は無理矢理綺麗な形で終わらせちゃうし。 登場人物が少ないのにここまで退屈する話も珍しいですw ☆1つもあげたくない作品。 | ||||
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"殺人事件"の謎は割と単純で、著者渾身のとんでもトリックでもない限りは、正解は2つのうちどちらかでしかありえない。多分、作者さんもそのあたりはあまり隠そうとしていないのだろう。「喧嘩稼業」のファンでミステリー好きなら、前半のうちに細かい部分まで見破るかもしれない。(自分は見破れなかったが。) しかし、おそらく作者さんが書きたかったのは、そういう部分ではなく、作品全体の雰囲気~静謐というか、ノスタルジーというか、〇〇〇〇世界への手向けというか、挽歌というか~そのあたりなのではないかと思われる。つまり、本作は、ミステリーというよりは、一般向けの非ミステリー作品というべき立ち位置にあるといえる。 本作が、いつ構想され、いつ執筆されたかは知る由もないが、昨今の状況下における、作者さん自身の内に秘めた思いが、このような形で表れたのだろうか。そして、その思いは、とても率直に表現されている。つまるところ、世界は美しく、人の命は儚く、だからこそかけがいのないものであるのだろう、と。 | ||||
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無菌病棟に隔離された少年少女が恋に落ち、しかしこの二人以外は立ち入り不可能な状況で少女が殺され……というコンセプトは非常に魅力的だと思います。 病院という舞台のエモさに満ちていて、二人の出会いから少女の死までは期待通り、満足いく展開でした。 ただ、主人公の少年が病棟を脱出したあたりからなんか期待してたのと違うな……という感想に。 いや、たしかに序盤から大人たちの言動にはその手のあれを匂わせるものがあったし予想はしていたけど、本当にそうなると困るというか……。 無菌病棟で少女が殺された謎を解くミステリー、という物語のスケールを飛び越えた世界の真相に戸惑い、逆に焦点であるはずの少女の死の謎がどうでもよくなってしまった気がします。 また、明かされた真相もこの手のやつでそれは都合良すぎて興醒めだわ、という部類でちょっと。 状況を成立させるための無茶な飛び道具に目が行き、成立してるのかもしれないけど何だか魅力的に思えない、しっくり来ないという読後感でした。 | ||||
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抜群におもしろかった。 内容については何を書いても未読の方の楽しみを減じることになりそうだから、感覚的なレビューしかできないのがもどかしい。 本格作家らしい論理構成の巧みさや大ネタの切れ味は今回も健在。 それに加えて今作は「場の雰囲気」の作りが非常によくできていて、作品への没入感が段違いである。 全編を通じて漂うこの物語の世界の怖さ、気持ち悪さ、得体の知れなさ、そして読了後に得られるであろう感情まで含めて、ぜひ著者が創り上げた世界を味わってほしい。 本格ミステリ好きはもちろん、ダークなサスペンスを求める人、例えば東野圭吾や貴志祐介が好きな人にも強く推奨したい。 | ||||
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