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わたしが消える
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わたしが消えるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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お話そのものは古臭い、巨悪に挑むというやつ。ネタ的にもリアリティありありで、新鮮さはない。謎が出されてくる手法もありきたり。新人賞としては魅力はない。ただし、読んでいる間はその手堅さのゆえに、それなりに面白く読める。ベテランの技か。乱歩賞と思うと古いなーと感じるが、ふつうの推理小説としてならわるくない。 | ||||
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「受賞作なし」とすべきだというレビューが散見されますが、 過去の乱歩賞受賞作には“とんでもない”レベルの作品もありましたから、 そこまで低レベルの作品だとは思いません。 一方、ミステリーの読後感で最も重要なカタルシスが感じられませんでしたので、 強く勧められる作品かというと、躊躇せざるを得ません。 身元不明の認知症患者が何者かということがわかり始めるまでは、 ゆっくりとした地味な展開が続きます。 下手な書き手の作品だと途中で読むのをやめたくなるかもしれませんが、 淡々とした飾り気のない文章は抵抗感を起こさせません。 作者は別の作品で松本清張賞も受賞しているようですが、 文章に関して言えば、さもありなんと思います。 タイトルに施された仕掛けにも、なるほどと唸らされます。 終盤の暴力シーンがらみの急展開には批判もあるようですが、 それ程ひどい構成・記述であるとは思えませんでした。 作者は、このくらい強く書かないと、作品群の中に埋没するおそれがあると思ったのではないでしょうか。 欠点を言えば、社会派的でありながら全体を通じて「こしらえ物」の感が強いということでしょう。 全ての登場人物が、ストーリーに合わせてはめ込まれた記号のように感じられます。 新本格の作品では欠点にならないのでしょうが、 この小説のような社会派的な作品では違和感が強くなります。 人物描写、情景描写など過不足なく書かれていると思うのですが、 どこか血の通わない人間、書き割りのような風景のように感じられるのです。 登場する組織についても同様で、枯れた感じの文章にごまかされてしまいますが、 それを取り払ってみると、昭和の劇画に出てくる組織像のように思えます。 警察組織については、たぶん選考委員の指摘を受けて大幅に修正したものと思われます。 343頁の後ろから2~3行目に校正漏れとしか思えない記述がありますが、 それを除けば大きな瑕疵はないようです。 非現実的という批判のある警察組織の態様については、 フィクションとして「あり」だと思いますが、 ここは意見の分かれるところでしょう。 指摘がありますが、 刊行に当たり大幅に手を入れた物と思われ、 | ||||
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