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今はもうない
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今はもうないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋においてある事件が発生する。2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。ミステリィではないミステリィというパラドックスがここにあります。 「いや、満たされたことなんて金輪際ないね。研究をして、満たされたことなんて一度もないよ。どちらかといえば、どんどん空っぽに近づいていく方向だ」 | ||||
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S&Mシリーズの第八弾、ということで『すべてはFになる』からの読者の中にはマンネリしてきたところだろう。 『幻惑の死と使途』と『夏のレプリカ』においてもマンネリ化を防ぐちょっとした手法が用いられたが、この『今はもうない』では更に大胆な手法(笹木氏の手記という形式)を用いている。 しかしながら、この手のミステリに慣れてる人だとすぐに仕掛けに気がついてしまうのではないだろうか? 特に、熱心なS&Mファンほど早い段階で「あれ、もしかして!?」と気がついてしまうはず。 また、密室トリック自体も大したこと無いので、本格ミステリを期待すると拍子抜けします。 どちらかというとファンサービス要素とメッセージ性の強い作品だと感じました。 余談ですが、しっかりと“S&M”として成立している点は流石ですw まさか、森博嗣氏はここまで考えて“彼女”の名前をつけていたのでしょうか!? | ||||
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密室トリックの方はつまらないが,もう一つの仕掛けは楽しめた. この種の仕掛けに特有の窮屈な印象を受ける文章のため 仕掛けの存在自体は早い段階で気付いたが,こういうオチとはw 事件の謎解きとは無関係の不要な仕掛けであり,くだらないと感じる人もいるだろうが, 私は楽しくだまされたという爽快感が得られた. この種の仕掛けはどうしても不完全燃焼な読後感が残りがちだが これくらいやってくれると逆に怒る気にもならないということかw でも本来は外伝ですよね,これ. | ||||
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避暑にやってきた笹木は、散策中に西之園のお嬢様に遭遇する。自分の別荘に戻りたくないと言う彼女を、仕方なく滞在中の別荘に連れてきたのだが、その晩に、双子姉妹が密室で死体が発見されるという事件が起きる。笹木の視点で描かれる事件後の人々。繰り出されるトリックの数々。事件の真相は? シリーズ5作までは自己に内在する論理の発露としての事件だったのに対して、6作以降は他者から見た自己の認識に対する干渉としての事件に移り変わっているように思える。 シリーズはそれぞれ完結して事件間のつながりは全くないのだけれど、それぞれの作品が後の作品の伏線として機能している部分もあり、とても面白い関係性だと思う。 | ||||
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森 博嗣の書いているシリーズ物のひとつである、 S&M(犀川&萌絵)シリーズを最低2冊くらいは読んでいることが前提。 叙述トリックっていうんでしょうか? 犯人など問題ではないのです。 | ||||
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そうかぁ…と納得すること請け合い! 見事に騙されました。ただ、騙されたのも楽しい。読後感のいい作品だと思います(ミステリなのにね)。 ただ、騙されるためには、同著のS&Mシリーズを最低2冊は読んでおきたい所です。 浅見光彦殺人事件も大分笑ったが、この手のお茶目なノリは楽しいです。 この本を読んで、この感覚にはまってしまった方には、内田康夫氏の浅見光彦シリーズを最低3冊は読んでから「浅見光彦殺人事件」もオススメです。 | ||||
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シリーズ第8段。萌絵の別荘と言う牧歌的な舞台で密室殺人事件が起きるというもの。そして、作者の構想では、それを包む大きな仕掛けが読者を驚かすという意図であろう。 だが、日本語の文章を普通に読める人であれば、"大きな仕掛け"なるものは途中で容易に気付くだろう。これに類したトリックを用いた作品は数多く存在するし。作者がこれで読者を驚かせると考えているなら甘過ぎる。更に理解不能なのが密室事件である。犯人の心理ではなく、作者の意図がである。大して魅力的では無い密室の設定で、解決も苦しい。作品を見苦しくしているだけだと思う。探偵役(?)の中年男のボンクラぶりと相まって、見苦しさの二乗になっている。 本作は、本シリーズの愛好家だけに通用するものであって、万人向けではないと思う。 | ||||
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今回も今までのシリーズと同じく、ただの密室トリックだけじゃない+αがある。 「シリーズを最初から読んでる人限定」のトリックと、「一人称」 である。 シリーズを最初から読んでる人は途中で違和感を抱くはず。私もその一人で、違和感の正体は 最後の方で気づいた。これはミステリなれしてる人なら結構わかるのではないか? しかし密室のトリックは結局わからなかったし、一人称の理由については「やられた!」と思った。 シリーズ最高傑作かどうかは人それぞれの評価だが、少なくとも他の作品に比べて遜色はない。 ただいつもの理系色が薄いのは残念かな。 | ||||
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十分警戒して読んだつもりだったのに、 まんまと騙されてしまいました。。。 でも、それが気持ち良いんですよね。 これからS&Mシリーズを読破してきます。 やはりこのシリーズは最初から読まないと絶対に損しますね。 | ||||
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はい、あなた!忠告を無視するな!これはミステリなんだから、ちょっとでも解ってしまっちゃ勿体ないやん。本当に良い本というのはなかなか出会う事が出来ないものです。特にミステリは、基本的には1回きりのものです。でも、ひとつだけ言わせてもらえるなら、シリーズ初めから読んで欲しいです。このシリーズ、ホントに好きです。貴方にもこの本が素敵な出会いでありますように。 | ||||
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余計な先入観なしに読むことで、本当に楽しめる仕掛けがされている。 とはいえ、そのためにはシリーズを読んでいることが必須条件。 この仕掛けは、よく考えるとありがちなのだが、不意打ちを食らったので思わず拍手したくなった。 ぜひ、1作目から順番に読んでから、これに挑戦してください。 | ||||
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シリーズ8作目はかなりの異色作です。もはや森博嗣は本シリーズの熱心なファンしか相手にしていないようです。この作品の最大のトリックは、このシリーズを1作目から7作目まで全て読んで、犀川や萌絵(特に後者)に相当な思い入れを持ち、かつ森ミステリというものはこういうトリックを使うものだという先入観を持っている読者でないと、驚かすことが難しい性質のものです。推理小説のトリックには「密室トリック」「アリバイ・トリック」などの分類名が付いていますが、本作でどんなトリックを使っているかはここに書くことはできません。それを書いた時点でこれから読む人は前半を読んだだけでオチがわかってしまうでしょう。 本作は珍しく一人称で書かれています。語り手は犀川でも萌絵でもなく、事件が起きた別荘にたまたま招かれていた笹木という人物です。彼が比較的“普通の”発想の持ち主である為に、本シリーズ特有の“理系っぽさ”はかなり中和されているようです。それにしても、あの人とあの人ってやっぱり似てるんですねえ。 | ||||
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S&Mシリーズでは通常,第三者的な客観的な叙述で物語が語られる。 しかし,本作は犀川や萌絵とはあまり深い関わりのなさそうな人物が第一人称となって叙述されている部分が多い。 そういう意味で,シリーズ内でも珍しい作品であり,また,そのため,読んでいて退屈することもあるかもしれない。 そしてもちろん,そのような趣向になっていることにも意味があるのだが,それはがんばって根気よく読破した者だけに用意されたごほうびかもしれない。 なお,余計な記述は多いものの,ミステリとして一応ちゃんと読める内容にはなっているので,その点はご心配なく。 | ||||
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講談社から出版されている森博嗣先生の作品は、『τになるまで待って』まではすべて読みましたが、 それらの中でも特に好きなのが、この『すべてがFになる』からはじまる犀川&萌絵シリーズの8作目、 『今はもうない』です。ミステリーであると同時に、恋愛小説でもあるように感じた今作、 読み終えた後は清々しく、とてもすっきりとした気持ちになれました。綺麗な物語です。 | ||||
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素直に面白かった。 時々、こうゆう異色ものが不意打ちでがーんと入ってくるからびっくりする。 とにかく、展開といい、オチといいとても面白かった。 | ||||
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~ここや某有名サイトのレビューを見てから読んだこともあったからかもしれないけれど、最初の数十ページでこの作品の最大のトリック(?)が読めてしまった……。このトリッN自体は決して珍しいものでもないし。森ミステリだし、これは見え見えのレッドへリングで、実は予想もつかないもうひとつ裏があるのかも!? とまで深読みしたのだけれど、予想通りの~~終わり方で「ありゃ……」って感じ。事前に余計な情報を入れなければよかった……。~ | ||||
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1998年リリース。S&Mシリーズの第8作。今回の構成は何となくエラリー・クイーンの様に『古典風』である。『理系』というより『浪漫系』とも言えそうなストーリー・テラーぶりは本作で最も冗舌である。森氏の作品は主人公だけでなく登場してくる人物の描き切り方やストーリー展開に感心するフレーズがしばしば出てきて、その場所で読書を一時停止することがままあるのだが、本作では一時停止→瞑想→沈思→読書→一時停止の繰り返しに一番なった(●^o^●)。読後感は島田荘司の『異邦の騎士』を読了した時に似ていた。そうかそういうことなんだ、という気持ちで一杯になる(●^o^●)。おそらく秀逸な構成力とレトリック、登場人物の見事なまでの表現力からして本作はS&Mシリーズの最高傑作だと思う。でも『すべてがFになる』から通して読むほうがより感動は大きいし、その方が楽しい(●^o^●)。 | ||||
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犀川&西之園のシリーズものです。他をを読んでなくても差し支えはありませんが、以前の話を読み、事情を知っているとさらに良しです。私は他にも3冊ほどこのシリーズを読んでいますが、今までの中で一番好きかも知れません。ちょっとそれはないんじゃない?と言うようなキャラの登場人物が多々おりますが、それもまた愛嬌。っていうか、こういう人っているかもなぁという、妙な説得力があったりして。いろんな人たちのいろんな感情が見え隠れしてハラハラします。最後の展開にはこれまた違った意味でハラハラさせられます。ちょっと反則技かな?とも思いますが、読者を楽しませると言う観点から見ればそれも十分ありな手法ではないでしょうか?いろんな意味で「こんなのありぃ~?」と思った作品です。賛否両論かな??? | ||||
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読み始めから何かおかしいと違和感があり、途中のひっかけにまんまとのったあとのどんでん返し。シリーズの中で1.2争うくらい好きな作品です。S&Mシリーズは比較的読みやすい本であると思います。是非最後まで読み通してください。すべて計算されたシシリーズなのでしょうか・・ | ||||
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本のオビにある「結末は決して他人には語らないでください。」これの示すように、終止ウラのある、仕掛けのある一冊です。結末を知ってもう一度読みたくなるような、そんな気持ちにさせられます。S&M(犀川&萌絵)シリ-ズのこの本までのを読んでいる人にはオススメです。個人的には、シリーズ中では2番目のお気に入り。(当然1番は「すべてがFになる」ですが)※注意※S&Mシリーズを読んでない人が読んだら、おもしろさは半減です。是非過去の作品を読んでからにして下さい。 | ||||
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