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たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
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たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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この時代でなければ、この作者でなければ、の説得力が何よりも凄い。これほど必然性の込められた小説はなかなかない。 中盤まではやや冗長に思われるような当時のカルチャー、風俗の羅列がミステリの真相と動機を知ったのちには必然だったと思えてきた。 「探偵小説から推理小説へ」その時代背景だからこそ、ベタとさえ言えるほどの大仰な本格トリックの味付けに仕上げたのだと思う。 | ||||
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時代が古すぎて、のめり込めなかったです なんか、読んでる途中で疲れてしまって、私には難しかった | ||||
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確かに他にあるように「一位じゃない」「ミステリじゃない」などの評価はもっともだなあと思いました。 ですがその時代に生きた方の生の感想を込めた小説、サザエさんで慣れ親しんだ方の小説としてじっくり読ませていただきました。 ていうかミステリだって忘れてた。 最後の5行の遊び心に負けました。 | ||||
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一種の仕掛けというかシャレ、ギャグとも言えるサプライズエンディングなんだけども、同時に痛切きわまりないものがドーンとくる。正直、ミステリとしては評判ほど上々とは思えなかったけど、時代風俗小説、反戦小説、青春小説としては読ませるものがあり、ラストはさながらそれらの魅力を凝縮した、美しいストップモーションのように思えた。 | ||||
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時代を考えたら登場人物の八割方は名古屋弁をしゃべってないとおかしいのではないでしょうか。この小説内では老人しか名古屋弁を使いませんが、現代の小学生にすら残っている訛りがきれいになく、みんな標準語で、地名だけでこれが戦後すぐの名古屋ですと言われても正直えーって感じです。ミステリ要素は、ちょっと無理のあるトリックでは?と思いつつも面白かったです。 | ||||
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名古屋市民にはお馴染みの地名がたくさん出てきます。 覚王山、大曽根、白川・・・ 戦後の状況が描写されているので、歴史好きには良いのでは。 | ||||
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名古屋ほかの地名が頻出との触れ込みにつられ購入したが正直がっかり!地名はさほど多く出ても来ないうえ表記表現の誤りも随所にみられる一言でいえばがっかり! | ||||
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ベストセラー ミステリーランキング3冠 待望の 文庫化! の新聞広告を信じて、購入ボタンを押します。 最近、何度か裏切られたので‥ 期待してます 信じてます。 レビューでなくてすみません。 | ||||
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この本のどこが面白いのか全くわからない。時間とお金の無駄でした。 | ||||
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昭和24年の風俗小説という意見を見て楽しみにしてたが、そんなことはなかった。当時の映画や道路事情をだらだら書き連ねているだけだ。舞台こそ違うが「ゴールデンカムイ」の方がよほど興味深い。 例えば本文中、何度も暑がるシーンが出てくる。令和の今とは暑さのタイプが明らかに違うはずなので、こういうところをきちんと書くべきだ。他にも学生服の質の違い、闇市の模様など、同時代を生きた著者ならではの描写があるべきなのに全くないのは残念で仕方なかった。 ミステリとしても特に目新しいものはない。ただタイトルの回収は良かったと思う。 | ||||
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作者のファンで、『仮題・中学殺人事件』から読んでいます。 ホントに辻節全開。 落ちの為の長編です。 『完全恋愛』程ではないが、「してやられた」感があります。 | ||||
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軽くて読みやすくて面白かったけれど、最初の殺人から犯人が判ってしまったことと、登場人物が皆『名探偵コナン』のシチュエーションに当て嵌まってしまって、どうしても読み進むに連れて、アニメチックに感じられてしまった。ミステリーと言うより、空白の近代史、戦後史の断面物語として興味深かった。 | ||||
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昭和24年という年を選ぶことにより、著者は大変面白い舞台設定に成功しています。新制高校が作られた年であり、何よりわが国に男女共学が導入された年です。社会に目をやれば、軍国主義的な考え方を強く残した人たちがまだ第一線で活躍している一方で、戦前のやり方に反発を覚える人たちが発言権を得ていく頃です。また年齢に関係なく登場人物全員が戦争の悲惨さを生で体験しています。そうした状況設定をうまく使ったミステリーとなっています。 ミステリーと書きましたが、著者は戦後の混乱期に生きる青春像を描きたかったという面もあったのではないかと思います。しかし残念ですが、そうした試みが本作を時代を描く作品としてもミステリーとしても中途半端なものにしてしまったような気がしてなりません。これはネタバレになるのであまり書けませんが、ミステリーとしては“ハウダニット”はよいのですが、“ホワイダニット”に説得力がないと思われました。殺人そのものには動機・理由がありますが、どうしてこのような特殊なやりかたで犯行に及ばねばならなかったのかに必然性が感じられません。犯人には復讐を密かに実行する能力が充分にあるからです。また何故「名探偵」が呼ばれなければならなかったのかも分かりません。自殺行為じゃないですか。犯人はこうした劇場型(自己破滅型といってもよい)の殺人を完遂することで関係者に事の顛末を明らかにしたかったのでしょうか。 作者の筆力により、最後までグイグイ引っ張られるように読まされるのですが、読後に「?」が残る作品であるように思いました。ミステリーとしては疑問が残るものですし、戦後まもなくの青春像を描く作品としても成功しているとはいえないと思われました。これだけの賞を独占するだけの作品であるのかには疑問を感じざるを得ませんでした。 (付) どなかたも書いていらっしゃいましたが、この作品の細部はこの時代をオンタイムで経験したひとでなければ書けないようなところが頻出します(作者は88歳)。わたしのような昭和20年代生の人間には違和感がありませんが、若いひとたちには一部なにを描いているのか分からないところもあるのではないかと思いました。しかし、繰り返しになりますが、本作は戦後の青春像を描くという意味からも成功しているとは云えないと思いました。 | ||||
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新品同然とは言いませんが、本自体は綺麗な状態で使用感も感じることがなく、違和感なく読み進めていくことができました。これといったマイナス個所は感じられず、良好な状態で満足しています。 | ||||
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昭和24年、戦後の男女共学が始まった最初の年の高校生たちを主人公にした本格ミステリ。 ミステリ界のレジェンドが実際に経験した戦後の高校生活を背景にしているだけあって、昭和24年の習俗や空気感がありありと描かれており、その点だけで大変貴重な読み物として興味深い。個人的にはっとさせられたのは動機につながることになった例の台詞。作中の時代感、空気感が生々しく描かれているからこそ、いかにも本格といったトリックやロジックがどうにもトンデモに思えてしまうきらいはあれど、あの台詞が出てきただけで、この小説はやはり素晴らしいものだと思う。 | ||||
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戦後直後の青春小説に無理矢理グロテスクな殺人事件を入れ込んだ感じ. 時代背景の説明をなぜか現代目線でしたりするので,醒めてしまう. 登場人物は多くないのに,人物描写の印象が薄いせいか,人物をなかなか覚えられなかった. 事件現場とその周辺がどういう状況なのかさっぱりわからないので,推理する気にもなれず,真相を明かされても,そうですかとしか思わなかった. | ||||
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昭和24年の名古屋を舞台に男女共学高校(戦前では考えられず、GHQの命令で実現した)の推理小説研究会(以下、推理研)の活躍及び戦後の混乱期を描いたミステリ兼青春群像小説。戦後の社会情勢の描写が夥しく多い(これが作者の狙い)。「たかが殺人じゃないか」という表題は莫大な戦死者数に比べれば「殺人の被害者数なんて」という寓意だろう。ミステリとしての第一の事件は推理研及び映画研究会(以下、映研)の合同"私的"修学旅行中で発見した評論家の密室殺人。しかし、推理研のメンバーが互いをニックネームで呼び合ったり(新本格派の某氏の様)、推理研及び映研の兼任顧問の女性国語教師が、元尼さんで、武術の達人で、中型バスも運転出来て、男言葉を喋るという設定(戦後の女性解放の象徴という意図だろうが)は漫画チックな印象を免れない。密室殺人が起きた家は木造組み立て式なので、殺人を犯した後に一部を外して、外に逃げてから、再度そこを埋めたという風な漫画チックな解決も考えられる。 その密室殺人の事は暫く"ほったらかし"で、恋愛絡みの青春小説が続く(映研だけあって戦前の名画・俳優への言及も多い)が、帰りの電車でやっと密室殺人の議論になる。解決策は見つからないが、「何故、犯人は密室状態を作ったのか」というもっともな疑問が提示される。ここから、主人公が恋している女性がかつては誰でも相手にしていた娼婦で、現在は米兵のオンリーである事を知って嘆くという愁嘆場が描かれるが、何だかなぁ~という感じ。そこへ唐突に、看板家の那珂(金田一耕介と共に事件を解決したというおフザケがある)という名探偵が登場するが、推理を披歴しない。この後、ダラダラとした青春小説が続くが、キティ台風の襲来の中、舞台の稽古中に郡司という市会議員のバラバラ遺体が発見される。「読者への質問状」も挿入されるが、第一の事件のトリックは私が上述した漫画チックな解決と大差なく、第二の事件のトリックには物理的に無理がある上に、犯人が読者が当初から予想する人物とあってはお粗末過ぎる。 戦争直後の世相を描きたいとの作者の意匠は良く伝わって来たが、青春小説としては凡庸、ミステリ的にはお粗末過ぎる駄作だと思った。 | ||||
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旧制中学と女学校が一緒になって新制高校としてスタートした当時の高校生の戸惑いと新鮮な感覚が伝わってくる瑞々しい描写に感心しています。また名古屋の盛り場の情景や当時の街角に立つ女性たちの夜の雰囲気も醸し出し、混乱期の中でけなげに生き延びる庶民の生活ぶりも感じられました。オンリーと言う言葉も久しぶりに読みました。同時代を知る人だからこその描写でした。 あだなも昭和24年当時ならこのように付けるのだという無理のないものになっており、同時代を同年代として生きた辻真先さんの青春時代のオマージュのような輝きを持っていました。そしてなにより、ずっと昭和の時代から読んできた辻さん最新作を令和の時代に読めたことに驚きを隠せません。90歳近い作家がこのようなストーリーを創り上げたことへの賛美です。 登場人物の会話のやり取りも時代を感じさせるものがあり、100メートルの大通りのために立ち退きを余儀なくされるという名古屋の都市計画の一端も知りました。今の人にはいささか古臭い文体も当時の推理小説のスタイルだと思えば合点がいきます。そこまで配慮しているのです。 一方、本格推理小説としてのトリックには無理があり、ストーリーを成立させるために動機にも納得しがたい点があるので、ミステリとしては普通でしょう。ある程度のお約束事として読まないとミステリへの評価は辛くなるからです。 題名は成立していました。無理がありません。 ラストの書きっぷりは流石でした。見事にやられました。 読み終えてから、様々なランキング「1位」に君臨していたことを知りましたが、他者の評価と自分の評価が違っているのは当たり前で読者は自分の感性に照らし合わせて作品を見つめれば良いと思っています。レジェンドへの「忖度」があったのかもしれませんが、この年代でここまで創作意欲をもって綴られるお元気さと明快な頭脳に感心しきりでした。 お見事な後期高齢者でした。 | ||||
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ランキング一位はさすがに盛りすぎでしょうね。ミステリとしては淡白で、筆者の戦後の思い出話がメインという塩梅です。ミステリというのはそれぞれの登場人物の不審な言動がブラフとなって最後に大団円となるのが醍醐味ですが、今作は意外性も少なくいまひとつカタルシスに欠けました。人物の掘り下げが足りなかったのでは? まあ、とはいえ初めての長編小説ならやむをえないですね。 | ||||
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推理小説としては内容が薄いです。 内容から察するに、作者の方は当時の蘊蓄を語りたかったのだと思います。 | ||||
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