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修羅の家



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【この小説が収録されている参考書籍】
修羅の家
修羅の家 (講談社文庫)

修羅の家の評価: 3.33/5点 レビュー 27件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

堕ちろマイメンタル!

元気な時に読むべき本ではありませんので、一旦堕ちに堕ちたいとんでもメンタルの時に読む方が良いと思われます。
この本を読むにあたっては、モチーフとなる尼崎、北九州の実在の事件がある(何なら実在の事件の方が吐く)ということを念頭におくべきです。虚構と現実の狭間に陥ることでより心を蝕むことが出来ます。
心が嫌悪に満ち溢れて、嫌悪によりページを開く手が止まらなくなります。
マインドコントロールほど嫌悪を感じるものは無いなぁと思います。なぜ、家族にとっては異物であり、悪意を持って中に入ろうとするならば家主が排除すべき対象である赤の他人が、頂点になり、人を人ならざるものへ変えてしまうのか。
家という閉塞的で誰の目にも触れない空間で、このような出来事が起きていたとしても、誰も気づかないのは恐怖です。そして実在の事件があるからこそ、この物語のような家族は何個もある可能性があると思うと発狂ものです。終盤から物凄い速さで物語が終息するので、作者もこの嫌悪感に耐えられなくなったのだと思うことにしました。
人間は恐ろしい。
最後に、殺戮にいたる病をこえる、という煽りはつけない方がよかったかなーと思います。比べる次元が違う。こちらは二度と読みたくないほど胸糞悪いです。(褒めてる)
修羅の家Amazon書評・レビュー:修羅の家より
4065191661
No.14:
(4pt)

言葉にできない寒気

読んでる間ずっと寒気がしてました。
この方の描く鮮明に脳にぶち込まれる狂気的描写、圧倒的な悪。間違っているとわかってても引き返せない事の究極形。逃げた所でどうなるわけでもない閉鎖的空間の息苦しさはもう言葉にできません。読んでるとき普通に息するの忘れそうになったぐらい。

一点個人的には後半に出てくる偉い男はもうちょっと掘り下げてもよかったんかなぁとは思うけど、あれはあれで闇が深くてまとまってるんかなぁ?
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No.13:
(5pt)

フィクション(?)

実際にありそうで、色々学ぶことがあった。面白かったです。
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No.12:
(5pt)

まさに、修羅の家

タイトルとリードに興味をソソられ、手にした作品。人の脆さ・冷酷さ、そして、紙一重な危うさに背筋が寒くなりました。嗚咽を覺える程の酷さは、作品としての五つ星だと感じました。
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4065191661
No.11:
(4pt)

洗脳の手口を見た気がした

1日で読み切りました。
どんな情報を元に書かれたのか不明ですが(取材や実際の参考資料があるのか)、なるほどこうやって洗脳されていくのかな、と読み進めました。
ラストが物足りないですが、まぁまぁの終わり方だと思います。
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4065191661
No.10:
(4pt)

『殺戮~』には到底及ばない

我孫子武丸衰えたか、という感じ。
大傑作『殺戮に至る病』は、内容のショッキングさに目を奪われがちだが、その真価は緻密に構築された演出にあった。最後に明かされる真実によって世界がぐるりと反転し、目の当たりにする光景のグロテスクさと相まって強烈な印象を残し、余韻のままに終わる。完璧な構成だった。
翻って本作は最大のトリックが七割くらいのところで明かされてしまい、その先にそれを超えるサプライズもカタルシスもないままに漫然と終わってしまう。明らかに構成で失敗しているのだ。全盛期の筆者なら同じプロットでも主人公の策略ぶりを丹念に前半に織り込み、真相開示と策略成功と事件解決を同タイミングで畳みかけて爆発的なラストを演出できていただろう。本作の退屈な終盤展開は実に「老いた」としかいえない残念な出来で、発売時にさして話題にならなかったのもうなずける。
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No.9:
(5pt)

おもしろかった

内容はグロいけど続きが気になってサクサク読める。文章力も素晴らしいです。
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No.8:
(4pt)

殺戮には及ばないのにそれを引き合いにだす売り方してるから星マイナス1

「事実は小説よりも奇なり」などと言うが、それをあえて小説の題材にしたのは何故だろう

「な?俺が書いてきた小説より、現実を題材にした小説の方がよっぽど常軌を逸して非現実的だろ?
だから、これからは”そうはならんやろ”みたいな煩わしいツッコミいれてくんなよ?」というメッセージが何割かばかり込められている気がするのだがw

まーしかし、基本的に陰惨な内容なのに読む手が止まらないという著者特有の筆致はさすが
だいたい一晩で一気に読み切ってしまう作品が多く、これもまたそうだった

**ここからかなりネタバレを含む感想****

読み始めるとすぐに元ネタにピンときて
実際あった事件がセンセーショナルで闇も深かったので、かなり身構えて読んでいたのだが
「あ…こんなもんなのか…」と思ったほどではない肩透かしがあった
それを期待して読んだわけでもないし、虐待描写とか長々とやられてもきつかったと思うけど
なら何故これを題材にしたのかというと、前述の理由が割とまじで有力だと思うw

トリック?自体はなんというか「驚いたけど、すごい力業できたなw」という感じで
一気に真相までたどりつけない伸びの弱さもあってか、作者の他作ほどの爽快感や衝撃はなかった
どちらかというと決着のつけ方の方が自然に伏線配置していて感心した
自分があれこれ予想していた「安直なオチ」は全てはずし、最低限の情報量から上手くオチに誘導している
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4065191661
No.7:
(4pt)

モチーフは尼崎事件では?

我孫子武丸は大好きな作家なので過去の作品は全て読んでいる。
本作も相変わらずストーリー展開が上手く、先が気になってグイグイ読めた。

ただ、恐怖の支配者である優子は、最後まで大ボスのままでいて欲しかったと思う。
最後はなんかあっけなく終わって少し残念だった。

あと、「北九州監禁事件」がモチーフだと書かれてる方が数名いるけど、私は「尼崎連続変死事件」の方がモチーフだと思って読んでたのだがどうだろう?
疑似家族を作る点、家族を乗っ取り恐怖で支配するのが女である点などを考えれば、尼崎事件の方が近い気がするのだが実際はどうなんでしょうね。
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4065191661
No.6:
(4pt)

読む価値あり

帯のあおりは別の文章に変えた方が良いのではないでしょうか。
内容はおもしろいのに『殺戮にいたる病』にひっぱられてしまいます。
ただ序盤から物語に引き込まれる展開はさすがの一言。
読んで損はありません。
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4065191661
No.5:
(4pt)

人の怖さを存分に堪能出来ました。

人の怖さサスペンス作品で、
特徴は、稀代の残虐無道な犯罪『北九州監禁洗脳連続殺人事件』をモチーフにしている点です。

同じモチーフの小説は4作ほど読んでいますが、今作ならではの犯罪の鬼畜アレンジも、犯罪に立ち向かう主人公・北島の解決策&顛末も両方見事で、
読後感は1番スッキリと楽しく読めました。
ただ、タイトルや作品説明の通り、描かれる犯罪は、修羅や悪魔そのものの極悪鬼畜振りなので、読むには覚悟が必要です。
人の怖さを楽しむ分には最強に恐ろしく楽しめました。
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No.4:
(4pt)

最後にもう一押し、欲しかった

秀作だとは思いますが、我孫子の代表作「殺戮にいたる病」は凌がないでしょう。
「殺戮…」の切れ味(というか顛末で提示されるストーリーの大きな振れ幅)を凌駕する作品を、我孫子武丸はもはや創り出せないのでは?という確信を深めました。

とある家族・親族をまとめて支配する怪物中年女性と縁を持ってしまったチンピラと、怪物に取り込まれた哀れな初恋女性をどうにかして救いたいと願う公務員青年。この二人の視点で進む本作品の構成が比較的単純なこと、グロい実在する事件を本歌取りにしていることは良いと思います。ただ、最大のトリックはあくまで本筋とは独立した要因なので(なくとも話が成り立つ)、あざとさというか、「え?だからなに?」という呆気にとられる読後感が拭い去れません。一方で「殺戮…」は、真相のおぞましさがトリックと有機的に結びついていたこともあり、良い意味での「読者置き去り」感が演出されたのです。
また、トリックを全体の4分の1で開陳して、最終的にその衝撃を上回るカタルシスを演出できていないのは正直肩透かしです。(ネタバレ)貫井徳郎の「慟哭」を知らなければ、7章で早々に明かされる真相にも気付くことなく新鮮な驚きを味わえたのかもしれませんが(…いや、7-8割の読者は気付くかも)。
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4065191661
No.3:
(4pt)

この帯が足を引っ張っているのでは?

全体的に嫌な話ではありますが、ストーリーが先に先にと読みたくなるような展開なので、一気読みでした。
ただ帯どおりのことを期待する人はがっかりするかもしれません。『殺戮に至る病』を読んだことのない人の方が、変な先入観がなく楽しめそうです。不意打ちで綺麗に騙されたかったなあ、、、という感じでした。
終わり方もあっさりとしていました。すべてが予想の範囲内で丸く収まった、という感じでしょうか。これを20年前くらいに読めていたら絶賛だったかもしれませんが。
修羅の家 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:修羅の家 (講談社文庫)より
4065324610
No.2:
(4pt)

帯は過大評価

「『殺戮に至る病』を凌ぐ驚愕作」と帯にありましたが、その文句に期待して読むのはやめましょう。
こちらの「仕掛け」はそりゃそうだろうと途中で予想がつくものであり、種明かしが早いのもあって「殺戮」のような全てをひっくり返されるインパクトはありません。

また、種明かし後の展開も王道と言えば聞こえはいいのかも知れませんが雑なハッピーエンドという感じで、支配者たる優子のキャラクターも大して掘り下げられないまま。

別に悪いわけではなく80点前後の出来はあると思いますが、大満足の、ド肝を抜かれる読書体験を期待する方は読まなくていいです。
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4065191661
No.1:
(4pt)

うーん惜しい!

終章近くで、物語が裏返る=もう一度読み返して膝を打つような「殺戮にいたる病」のような流れになります。
そこに行くまでのストーリーの展開も実在した北九州監禁事件を彷彿させる描写でスラスラと退屈せずに読めます。
がしかし!!最後の最後に無理矢理登場させた人物と、後味悪い不気味なストーリーを好転させて美談で終わらせようとする流れにガッカリ。
最後まで【胸糞後味悪】な流れで行くか、何なら最後の最後にドカンともう一発意外性やミスリードが欲しかったです。
ラストの展開のせいで北九州事件のルポタージュにも思えちゃいました。
あと愛犬家は絶対に読むべきではない!これは声を大にして言います。
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4065191661

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