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夢・出逢い・魔性
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夢・出逢い・魔性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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二十年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサーが事件に巻き込まれる。 個人の集合体である社会に適合していくには、装いながら生きていく必要性があるのでしょう。 「いずれにしても、人ほど、自分の皮膚を不安に感じる動物はいない。人は服を着る。そのうえ部屋に籠もる。家や城を築く。堀や城壁で取り囲む。さらには、村を作り、国を作る。そうして、社会というシールドを構築し、常に、その綻びに目を光らせ、直し続けるのだ。それが、人間という動物だろう。幾重にも及ぶかぶりものを一生脱がないまま、生きていこうとする」 | ||||
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おそらく、シリーズものとして練無の特性を活かしたものが欲しかったのだろう。 なので、華やかな東京のテレビ局を舞台にしている点、いつも以上に軽快な文体も個人的には気にならない。 章ごとに挿入される引用文「不思議の国のアリス」も、割と良かった。軽快なテンポとは良くマッチしているし、掛詞の面白さというのも本作と相性はいい。 しかし、読後の感慨深さはない。 タイトルとの連携に気を回しすぎていて、全体としての話の作りが粗く、テーマが伝わりにくい(この作品が気に入っている人にとっては、タイトルが巧くできていて、軽快な文章で読みやすい、となる部分ではある)。 推理小説として人物に納得できない行動が多い。 犯人も一見意外な気がするが、犯人と特定の人物以外は特筆すべき行動を起こしていないので、あっさりと分かるなど、残念な部分が多い。 勿体ない作品である。 そもそも、この内容は小説よりも、映像向きのシナリオに思える。テーマ、トリック、小道具、演出、どれも映像に向いている。逆に云うと、小説でなければならない理由はあまり感じられない。 シリーズ内作品でなかったなら、魅力は薄いだろう。 | ||||
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