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(短編集)
ふがいない僕は空を見た
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ふがいない僕は空を見たの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全183件 141~160 8/10ページ
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小説を読んで、「うまい」と評するのは失礼だと思うのだけれど、「うまいなあ、さすが山本周五郎賞受賞」と俗っぽく感心してしまった。 誰でもが買って続きを読みたくなる魅力的な導入だと思う。 最初はセンセーショナルだけれども、実際に性描写のウエイトが決して多いわけではなく、 細部まできめ細かに小道具を敷き詰めた用意周到で繊細巧緻な作品。 私は女性で、作者も女性で、女性の視点というのはすごくわかるのだけれど、男性がこういう作品をどう思うのか。 単行本を二度読んで、このアマゾンのレビューをまた読んで、3倍楽しめました。 今の高校生がどう思うのかも知りたいなあ、と思いました。 | ||||
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性を描くことをとおして社会や、人間や、女性の 現代の病理を描くという手法はとてつもない才能がなくては 不可能に近い。 ほとんどかきつくされているし、書いたとしても つまらない作品になってしまう。 そのくらい、昔から扱われてきた根源的な素材だと想う。 男性が書いてもソウであるが、 ここのところを勘違いしている女性が書くと もっともっと気持ちの悪い、一部の文学好きには受ける まがい物が生まれる。 センセーショナルに喧伝されるから、賞にはなるし売れる。 ただの勘違いした、才能のない、気持ちの悪い女性が書いた気持ちの悪い駄作に過ぎない。 こんなものを読んで、何かが心に届くことがあるのだろうか? もうやめにしないか? こういう小説は・・・。 | ||||
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久々に小説をジャケ買いした。 中身を一切見ずに。 想定外にリアルな性描写が多く、少し戸惑ったのは事実。 僕には理解できない世界でもある。 でも、本を読み進むにつれてグイグイ引き込まれて行った。 後半を読み終えたスピードは前半の比ではなかった。 何かが救われたのかどうかは分からない。 だけど何やら不思議な感覚。 答えを探す物語ではないのだろう。 | ||||
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>個人の性に徹底的にこだわった描き方 なぜ性を取り入れる必要があったのか?浅はかな作品… との意見もありますが、 この作品はそんな薄っぺらい表面上のことではなく、性のその先にある人間の本質を描いていると思います。 この作品での性描写というのは、あくまでとっかかりに過ぎない。 正直、読み手にその先を経験したことがあるか、ないかでも、 評価が二分される作品だと思います。 どの章のラストを読んでも都合よく正義の味方は現れない、待っていても光はやってこないといった 描かれ方だけれど、なぜだか暖かさが残るんです。それは登場人物たちが皆、私たち人間が持つ光と闇を 同じように持っているからだと感じます。 特に「セイタカアワダチソウの空」は秀逸。 主人公の行動に最初は腹立たしささえ感じるのですが、ラストに向かうにつれて主人公たちが あまりに人間味溢れる人間であることに気付かされて涙が出た程でした。 人間の愚かさ、不甲斐なさ、醜さ、優しさ、愛しさなどを包み隠すことなく、 懸命に本能の赴くままに生きる主人公たちを描いたこの作品では、性という描写を避けることはできないと思う。 たんなる【性描写の強い作品】と意識せず、読んで欲しい作品だと思います。 | ||||
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感じたことを言語化するのが女性的,混沌のまま保持するのが男性的という見解のレビュアーにとって,極めつけの女性的な1冊でした。首都圏近郊の普通とまずしさの混在する川縁で,若い人も若くない人も皆生きている,そういう話です。 道具仕立てや設定はコスプレや不妊治療など現代をよく映しているので,一見通俗風俗小説に見えますが,普遍さを著者の生に対する姿勢から得ていますので,あまりそういったどぎつさを好まない読者にも受け入れられるのではないでしょうか。 一息に読み終えてしまいました。 周囲の本好きな人を見回すと,そのうち男性では30%ぐらい,女性では90%ぐらいの割合で気に入ったと感じられるのではないかしら。 | ||||
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本がもっと売れて映画化ドラマ化しようものならそんな声もでてきそう 実際福田と斎藤母以外の話はそう感じたし… 話の展開にややご都合主義なところも多く感動はできなかった | ||||
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それぞれの作品は単独で成立しているが、連作短編集になっている。5作品の主な登場人物は共通しているが、語り手である「私」「俺」が変わっていく。 「ミクマリ」は、いきなりアニメおたくの主婦と高校生の特異なセックスシーンで始まる。「どこが山本周五郎賞?本屋大賞第二位?」と思っていると、どんどん深くはまっていく。 アニメおたく、不妊症、ネット社会、ひきこもり、カルト宗教、老人問題、貧困、学力、ホモセクシュアル、命、結婚、離婚など、あらゆる社会問題を網羅している。 高校生の斎藤君のお母さんで助産院を営む女性が、とても魅力的だ。 | ||||
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タイトルに惹かれて買ってみた。が、やはりいつもの通りであった。 この作家も他の作家同様に、我々の生きているこの現代に起きる様々な出来事を網羅する ばかりで、何がこうした表象(出来事として我々の目に飛び込むもの)の基となっているのか、 こうした出来事を引き起こす時代の精神とは何かということには、まったく思いが至っていない。 ドストエフスキーの「悪霊」でも読んでみたらどうであろうか。 昨今の作家の99%は、時代精神に言及できないただの「物書き」であって、とても「作家」などとは言えない。 これでもかこれでもかという性描写にはもう飽き飽きである。 物質至上主義の文明と、大量消費社会の中で生まれ育った人の書く本は、どうしてもこの手のものとなってしまう。 こんな人だらけになってからもう何年経つだろう。 映像にし易い文体を貶しているのではない。むしろ褒めるべきだと思う。だがそれでは他のメディアと変わりがないでしょう。 今の物書きは、どうして小説が成り立っているのか考え抜いてほしい。 私のような老いぼれを少しはビビらせてほしいものだ。 | ||||
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一つの出来事に対して,それに関わる人たちの悩みや想いがうまくつながっているように,しっかりとした構成で書かれていると思いました。世間的に“良いこと”をしていても,される方の受け取り片もあり,“余計なこと”“迷惑”になることもあるのに,それを批判するようなことを言うと,「善意が分からないなんて」「悪気があるわけじゃないのだからそんなふうに言わなくても」などとされてしまいます。でも,世間的に良くないことだとそうはならない,むしろ同じように気味悪く捉えられたりと,結局はその人の判断の押しつけなんだな,悪いときは歩み寄ってはくれないんだなといったことを考えながら読んでました。でも,最後に命の尊さというか,「いろいろあるけど人って何か健気に頑張るよね」という内容だったので,気分よく読み終えることができました。 | ||||
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R-18文学賞大賞作品「ミクマリ」の斎藤くんとその周辺の人々をめぐる連作短編集。 出だしから、うまいなーと感心しながら読み進める。でも、そのうまさというのはプロのライターの書く小説の上手さであり、正直、性やコスプレが題材に使われることには抵抗があった。性と生はすごくつながっているんだけども、うーーん、という感じで・・・。 「セイタカアワダチソウの空」を読んでびっくり! 抑えた文章の中に確かに存在するのは、まぎれもなく山本文緒氏の評するところの「この世に生まれ落ちることの苦悩と喜び、その凄まじい痛みに涙が出た」このままの心境になったのである。淡々と爽やかに描かれているけど、けなげに冷静に自分の運命を受け入れている福田くんに涙した。田岡の哀しい習性と人間臭さにも・・・・。 この一編がすべてを物語る。すべての登場人物を理解できる。 つまりそれぞれの登場人物が見上げた空は、ふがいないけど、どこか優しい空気で繋がっているということだろうか。 結果的に、今生きている人々の抱える問題や貧困、孤独感もきちんと描かれて山本周五郎賞にふさわしい作品になった。 | ||||
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この作品を読んだ新潮社の中瀬さんが某TV番組で「この作家は本当に才能ある」と言い切ってたので読んでみ ました。 読みやすさは評価できますが、最終的には「だから何?」って感じの期待外れ作品でした。 正直、これで泣けるっていう意味がわかりません。 個人の性に徹底的にこだわった書きっぷりにイマイチ意図しているところがわからりませんでした。 | ||||
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登場人物がころころ変わる連作短編集。特殊な性癖をもったマイノリティが出てきたりする小説。タイトルから受ける印象は実に清々しい青春小説を思わせるが、そんな読者の頬をひっぱたくように性描写が思いのほか過激なので、御手に取られた方はお気を付けください。 一つ一つ品評していては長いので二つだけ。 ・ミクマリ 大江健三郎の「セブンティーン」を意識したような文体で「俺」という一人称が淀みなく続いていくのだが、「セブンティーン」とは違いその独白は思春期特有のモラトリアムに満ちた鬱々としたものではなく、どこか空虚で、何も考えてないのかどこかバカっぽいのである(そこであまりのっていけなかったのだが)日々の営み(アニオタ不倫妻とのセックス)で快楽を貪り、同級生に心が傾くと、その不倫妻を捨てちゃう。でもなんだかんだあってまた寄りを戻しちゃって、結局不倫妻に捨てられるという話。 このなんだかんだの部分に、重要な意味が込められているのだとすれば、あくまで僕個人の解釈です(主人公はそれまでアニオタ不倫妻をダッチワイフぐらいの認識しかしていなかったんだけど、その不倫妻が赤ん坊用の靴下をじっと見ていて、それまで性具(言葉は悪いが)としてしか見ていなかった不倫妻を一人の「母親」だと認識し直すことで、不倫妻への恋が芽生えてしまったんだよね。主人公は、恋愛の対象に「母性」というエディプスコンプレックス的な要素を求めていた。それは母親の分娩仕事を今まで見てきて、人が生まれるってどういうことなんだろうって実感がわかず、ゆえに「生」への実感もわかず、とにかく「性」へと倒錯し、お手盛りの満足感を得ていたんだけど、初めて「母性」を発見することによって、「生」への実感が湧いてくる) 要約するとそういう解釈ができるけど、少しわかりにくいので最初は戸惑う。あと冒頭で、セックスライフの道を大きく外れたとか言っておきながら、不倫妻とやりまくっているという展開は、俺を含め(童貞喪男集団)から金剛力士のごとく怒りをかうことになるから気を付けたがいい。 ・世界を覆フ蜘蛛の糸 今度はうってかわってその不倫妻の話。幼少期からいじめられ、アニオタとしてアイデンティを確立させながら、大学生活をすごし、ふとしたきっかけで出会った男と結婚し、順風満帆かに見えたが、その旦那が粘着質の冬彦さんキャラで、しかもその母親がまた絵に描いたような野沢陽子でっていう話(野沢陽子は悪い人じゃないけど) 「子供を産め、産め」と迫ってくる義母に対し、子供が産めない体質の主人公は追い詰められる。まぁ正直、話としてはありがちだし、オチの気持ち悪いだけだが、主人公の絶妙の頭のゆるさ加減は秀逸。ただそこがリアルなのに反し、一人称で自分の好きなアニメをただ「アニメ」という単語で言ったり(本当のオタクなら、ちゃんと固有名詞で言います!)しかも、そのアニメが「魔法少女マジカル・リリカ」と恥ずかしくなるほどぬるいアニメなのは、著者が「アニオタってこんな感じでしょ」っと頭で考えているのが見え透いて、ほんの少しだけ腹が立った。マイノリティを扱うテーマの小説が、マイノリティを上辺だけしか理解していないってどういうこっちゃ!? もう少しアニオタという生態を研究してください!(俺もそんなに知らないが…) 残りの品表はブログにアップします。 | ||||
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それぞれの登場人物が最終的にどうなるのか気になって読み進めましたが結末はなかったのが残念でした。斉藤くん、里美のその後が気になります。 あまり読書が好きでない私でも読み易い文章で、飽きる事無く読んでいてその世界に入っている時が心地良かったです。読むのが楽しみでした。 図書館で借りるか購入するか迷って他の方のレヴューを見てずっと自分の元にあった方が良い本かなと判断し購入しましたが、微妙でした。 でもこの世界の心地良さはなんなのだろう?爽やかで穏やかな風に吹かれている感覚がしました。 | ||||
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読む側が何を求めるかによって違うと思います。 私は読み手に選ばれなかった人です。 評判が良いので買いました。 確かに、最初は官能小説?と思う描写ですが、読み進めると全く違います。 細かな表現力が素晴らしく、その情景が目に浮かぶようですし、うんうんと頷きながら共感もできます。 が!どんな形でもいいから、はっきりした結末がほしい私には、最終ページにたどり着いた時、えっ?終わり?って感じでした。 全編繋がっているようで繋がっていない…結局は何を言いたかったのかが全くわかりませんでした。 斉藤くんは、結局あんずのせいで腑抜け状態なままなのか…松永さんとは結局どういう関係なのか…田岡さんて一体… と、読み終えてから、グルグルモヤモヤしました。 | ||||
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R‐18文学賞にふさわしく、性描写がリアルで、コスプレ、引きこもり、ネット社会による暴露など多くの話題が盛り込まれていて楽しめた。 5つの短編集はどれもリンクしており、最初の物語に登場した人物たちのその後の様子が、別の物語でも描かれていたのもよかった。 個人的には「セイタカアワダチソウの空」が一番好きだった。大変な状況におかれた主人公が自分のことだけでもいっぱいなのに、友達や家族のことを大事にしながら精一杯生きていこうとがんばる様子は応援したくなった。 | ||||
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図書館から本が届いて、ちょっと読みはじめたら… 思った以上のキワドイ描写に「どうしよう…」と戸惑いました。 けれど、ここのとこ、どーも小説を手にしてもページが進まなくて挫折しまくりだったのに、なぜかこれは先に進みたくなって… この先に何かあるのでは!と読み進めました。 結論、読んで良かった! きちんとした書評が既にありますので、 下手に私がチープなことを書いてしまうと嘘臭くなりそうなんで、簡単な感想に留めておきますが… 最後、とにかく号泣。 でした。 一話進む度ウルウルして… 最後はもう声出して泣いてしまいました。 誰か死ぬとか、永遠の愛だとか、 そういうんじゃなくて、そういうんじゃないのに。 ただ全員がガムシャラに生きる姿に泣きました。 こんなの初めてです。 衝撃のデビュー作品。 次回作も楽しみにしています。 | ||||
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なんなんだ、このザワザワ感は。共感できるようで、なんか違うと感じる。自分の心の奥底になんかあるようで、つかめない感覚。そこをチロチロと触られているような。不快なのか、快いのか…。わからない。読むべきか、と言われれば、よむべきだ。面白いか、と問われれば、わからない。これは面白いという感覚ではない。なんなんだ。 | ||||
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ふがいない僕でも、「空を見た」。 決して「下をうつむかずに・・・」だ。 導入部がエロ満載で、聊かこの先が期待薄・・・、 と思うなかれ。 読み進めるうちに、ただの最先端素材を扱った どこにでもあるような作品ではないことに気付く。 登場人物は、現代でありがちな、現実逃避、自己責任 能力の欠如、向上心という言葉を知らない輩なのだが、 それでも「生きる」「生きていく」ためにもがき、 一筋の光明を導き出すために、それが非現実的であっても、 異常な選択であっても、前に進むためにあきらめない。 「性」から生み出される「生」への拘りも素晴らしい アクセントになっている。 改行を極力減らして、一気に作品の世界へ引きこまれる。 「そんな趣味、おれが望んだわけじゃないのに、余計な オプションつけるよな神さまって」 「おれは、本当にとんでもないやつだから、それ以外のところでは、 とんでもなくいいやつにならないとだめなんだ」 この二つの科白には、ヤラレた。 とてつもなく、想像力と着想力が秀逸な新人が現れた ものだ。 人心の奥深さを描くことにかけては、リアリティーが 半端ない。 既読の方は、蛇足だが、腐男塾の「同じ時代に生まれた 若者たち」というシングルを聞いてみてほしい。 ストレートで恥ずかしい曲なのだが、今作品に通ずる、 「生きている理由など、考えないで生きる」という 歌詞が、ズシリと心に響いた曲である。 人間、悩みや、どうにもならない葛藤、逃げ出したくなる 境遇が、えてしてあるものだが、とにもかくにも「生きる」 こと以上に大切なものはない・・・。 つべこべいろいろ言いようがあるけれど、素直に そう思った・・・。 | ||||
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「高校生の男の子が人妻と不倫」というきわどい内容紹介に惹かれ購入。 その内容紹介どおり、セックスシーンの描写が結構でてくるのですが、いえいえ、それは一つのオプション。 この本の骨になっている大きなテーマは、 ふつうに生きているように見える人たちが抱えているさまざまな問題(不妊、マザコン、いじめ、高齢化、貧困、性癖、夫婦関係など)が織りなす ヒューマンドラマ。 そんな日常のドラマが丁寧に描かれています。 何も問題を抱えず生きている人なんてほとんどいないでしょう。 だから、読んでいて、自分にも思い当たるフレーズに出会い、心にグサッと刺さったりしました。 (私は夫婦関係のことでしたが) 風景描写がとてもきれいで、きらきらした感じ。 場面が頭に浮かんできて、映画を観ているようでした。 ふつうに見える人たちの人間ドラマ+風景描写で読後は心にさわやかな風がふきました。 ただ、4つ星なのは、章ごとに登場人物の視点が変わるので、私はそこでいったん集中力がとぎれてしまい、物語に入っていた自分が現実の世界に戻ってしまい、おもしろさが少し落ちた気がしたので。 | ||||
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本屋大賞1位「謎解きは…」より、断然面白い。 ただ、今作品を1位にしてしまうと、読者が増えるわけで、やっぱり「R‐18大賞」受賞作という事もあり、高校生には刺激的です。 現在、高校生の人は大学生になったら読んでください。(こう書くと読みたくなるのが人間の心理だと思いますが) 視点が代わる連作短編集のなかには、秀作がいくつかあります。林真理子「みんなの秘密」、道尾秀介「光媒の花」等。 今作品は、それらに匹敵する出来だと思います。特に、「ミクマリ」は素晴らしい。 是非、期待して読んでみてください。 | ||||
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