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(短編集)
ふがいない僕は空を見た
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ふがいない僕は空を見たの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全183件 101~120 6/10ページ
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題名に惹かれて手に取ったものの、読了するまでに二週間くらいかかりました。 この本の良さが、私にはわからない。 最初の「ミクマリ」から、ドン引き。 でも、評価は高いのだから、中盤からよくなるかも……。 うーん、終盤は面白いに違いないと期待し読み進めましたが……。 相性が悪いというか、自分の琴線には触れない本でした。 | ||||
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かなり性描写が多い内容、と読む前にレビューを見ていたので 読んでみてそこまで・・・と、思ったのは私だけだろうか。 第一章は過激だったが、そこからは薄れていく。 著者が伝えたかったのは性に関してのなにかではなく、命についてであろう。 それぞれの登場人物の命に対する思いが語られていて、前半は性について後半は命について描かれている。 最初性に関してそれほど驚きがない内容だったために本を読む手を止めようとしたが 読み進めるうちに手が離せなくなった。 是非最後まで読んで著者の想いを味わってほしい。 | ||||
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最初は、率直な性の描写に抵抗を感じましたが、次章へと読み進めるうちに、性を切っ掛けとして生命や人生を伝えているのだという事がわかってきました。 主人公が変わる事で、一面性からだけではわからない、苦しみや愛が伝わってきました。 私も、バカな恋をした事のある人間として、母として、子供として。 感じるものはたくさんありました。 素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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本屋大賞2011、2位の作品。ずいぶんとえげつない描写が多くてエロ小説のようだが、全体的にはまずまずか。4章の「セイダカアワダチソウの空」が良かった。中高生が主役でトラブルを起こし、各章で異なる人物が各自の立場で描写をしていく形式は湊かなえの「告白」と似ている。 「告白」もそうだが、良くも悪くも男作家にはこのようなえげつない作品は書けないと思う。 | ||||
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予想通理かなりエッチっぽいとこらがありましたが、どんどんとのめり込むようにすぐに読みきってしまいました。 とてもおもしろい作品とおもいます。 | ||||
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これだけ話題になっていた本が文庫になれば読まずにはいられない。 1つめの『ミクマリ』が一番良かった。 絶望的としか思えない状況をなぜか清々しく、青春の甘さも感じさせながら描く文章はレベルが高いと思った。 でも読後に何かを得られたか、立ち止まって何かを考えたというとそういうわけでもない気がした。 そういう評価の仕方をしてしまう自分的には、その点で★3つ。 | ||||
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久しぶりに面白い本に出会えました。 前作よりもパワーアップした、ドライブ感のある展開で 一気に読んでしまいました。 読破後も余韻の残る素敵な作品です。 | ||||
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生きてりゃ皆それぞれ色々あるよなあ、と考えさせられる作品。次回作に期待。 | ||||
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久しぶりに本を読みました。 映画を見る前に原作を…、と思い購入。 本は読むとすぐに眠くなってしまうのですが、そんなことはなく、気がつけば読み終わっていました。 切ない気持ちにもなり…、どんな風に映画化されているか楽しみです。 | ||||
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性にフォーカスした五つの物語。それが全て連関して、最後には崇高とも思える、しかも地に足のついたラストへと昇華する。 いくつも賞を受賞したのがうなずける傑作です。 ただ、感情移入という点から言いますと、「八日目の蝉」と同様、あまりにも女性女性した視点で、男性である私にはいまひとつ入っていけませんでした。 文章や内容に感嘆しつつも、「感情移入」の点で星ひとつのマイナスとしました。 しかし、この窪さんという作家は大変な実力者であることは間違いなく、別の作品を読んでみたいと思いました。できれば性がからんでいないものが読みたい。性がからむと、男女差が大きく現れてしまいますから。男性が書いたポルノを女性が読まないように、女性側から見た性は、男性の生理とはやはり少し違うのです。 | ||||
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第二章では、ですます調の文体に、久しぶりに声を出して笑いながら小説を読んでしまった。 私が大学生の頃、東京都稲城市を一つの国家として、想像しながら遊んでいたことがあった。 是政駅に行くときは、パスポートが必要だ、なんていいながら。 多摩川の対岸で起こる出来事に、島田 雅彦さんの「彗星の住人―無限カノン」を思い出した。 | ||||
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本作は窪美澄氏による山本周五郎賞受賞作。 全5編を通じ、斉藤君を中心とした「コスプレ・不倫」事件を共通の背景としていが、 5編とも主人公は異なり、それぞれが抱えたやっかいなことに向き合う様が描かれている。 最も印象に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」である。 主人公・セイタカの境遇は、周囲の同年代に比べて決して恵まれているとは言えない。 幼い頃に父を亡くし、一緒に暮らす祖母は痴呆、母はほとんど家に帰ることがない。 彼は生活のために複数のアルバイトをこなすしかない。 そんな彼にアルバイトの先輩である田岡が手を差し伸べるが、田岡も人には言えないやっかいごとを抱えていた……。 私自身にしろ他の読者にしろ、真にセイタカ少年に共感できる者は少ないだろう。 痴呆による徘徊を繰り返す祖母の面倒を見ながら、明日の米の心配をした経験がある者がどれほどいるか? 空腹でふらふらになったとき、友の母から差し入れられたおにぎりをむさぼり食べた経験がある者がどれほどいるか? 作者は決して「困窮する少年」を描きたかった訳ではないのだろう。 しかし、大人と子供の狭間ともいえる年頃、「ぼくは何かに守ってほしかった」という彼を思うと胸が痛くなった。 (そして現れたヒーローも決して完璧ではなかった) 本作5編を通じて、大団円はない。 幸せな結末も、不幸せな結末もない。 「それでも彼らは現実を受け止めた上で、彼らなりに前に向かうのだろう」と勝手に想像して、ふがいない読者は自らを納得させるしかないのかも知れない。 | ||||
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生臭い、泥臭い、なのにどこか爽やかな物語です。 大賞を幾つも取ってるだけに面白いのは確かです。 人の人生のようにスッキリしない、そんな感じがこの本の面白さでしょう。 高校生男子と主婦のコスプレ不倫変態セックスの場面から始まり リレー形式で主人公が変わり、回想しながら時間軸が未来へと進んで行くショートストーリの映画でも見る感じの小説です。 リレー形式で主人公が変わりますが、視点が変わると人物の印象ががらりと変わって驚きます。 人生の陰に隠された過去の傷が、彼(彼女)も人也ってのをよく表現されている思います。 高校生の子供から大人に成長していく、成長物語がテーマの一つ だと感じたのですが、高校生時代をキーワードとしてその後を繋いでいく感じは、この物語では重要な感じが致しました。 生きるって綺麗ごとだけじゃないし、男の性、女の性・・・性欲も物欲も人はあるのだし、間違え、傷つけ、傷ついても、それでも共に生きて行く、人の強さも描かれています。 おすすめの一冊です。読んで損はありません。 | ||||
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同じ出来事(少し時間のズレはあるが)を5人の主観による5つの短編。軽い気持ちで読み始め、最初の『ミクマリ』を読んだところで余りに理解不能だったのでやめようと一瞬思った。が、2つめから最後の5つめまでは意外と納得感があり面白かった。 | ||||
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「ミクマリ」を読み終わった時点で気分が悪くなり、後を読もうとも思わなかった。どうしてこんな作品が賞をもらえるのかわからない。 | ||||
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なんで人気あるんかな?で…読んでみた。納得した。案外キャ〜キャ〜いうひとたちも分かっているから騒いんでるだろ〜!内田篤人は熱き男でかっこいいけど…あたまのよさはやっとさんレベル♪是非とも未来のやっとさんに…希望♪ | ||||
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読了して、なんだか、いろんなものを肯定していい気持ちになった。 最初の2作は、引き込まれる一方で、主人公達の日常に、破綻の香りがして、緊張感を感じながら読んだ。 中一作を挟んで、少し希望を感じて、 最後の2作は、決してバラ色の物語ではないのだけれど、人生とか、生を、肯定してくれる気がする。 どの一章も、順調な人生を描いたものではないけれど、各章の終わりはなぜかいやな気持ちではなくて、 この本を読み終わって、肯定感を感じて、温かい気持ちになった。 | ||||
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私にはよく理解できなかった。 なぜエロチックな場面を挿れるのかが分からない。 | ||||
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とにかく面白かったです。設定に無理がなくて引き込まれるように最後まで読めました。群像劇の中には最終章で大団円にもって行く為に、失速するか無理するかで読み手の気持ちにブレーキがかかる作品がありますが、これは全くそんな事はなかったです。著者の力量を感じる作品でした。読後の感想は人によって評価が分かれるかも。私はとても面白かったですが。 | ||||
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5章からなる。 地方の町の15歳が3人(友達)&大人の女2人。それぞれ1人称で語られる。 助産婦をする母親の息子が20代の人妻と不倫し、怒った亭主が2人のコスプレプレイをネットに流してしまう。 その事件(?)を主軸にしている。 第3章くらいまで、本作に対する点は辛くて、星二つ半くらいかな、と思って読んでいた。 ところが最後の2章でぐんと点が高くなり、結果は星四つ(本当は三つ半。四捨五入したの)とあいなりました。 この作者は書き進むうちに作家として急速に成長していったのかもしれない。 前半で点が辛くなったのは、不倫する人妻のせい。 愚かな人間を描くとき、作家がその人間にどういうかたちで寄り添うかが、問題になると思う。 「マダムボヴァリーは私だ!」といったフローベールはいいお手本。 本作はとても悪いお手本。 人妻の一人称である第2章の登場人物は、夫も姑も全くいただけない。他の章の登場人物とはかなり異質である。 作者は第1章を短編小説として仕上げ、ネット上の小さな文学賞を受賞した。短編連作のような長い作品に仕上げる心づもりで第2章に手を染め、その時点では長編全体の色合いが自分の中でまだ見えてこない状態だったのかもしれない。 これでこの作品にたいする点が辛くなってしまった人は多いと思う。 登場人物の抱える苦悩は、あくまでも個人的なものであり、自己責任などとは程遠く、 他人の苦悩と響き合うわけではない。 引きこもってしまった息子を心配する母親も、息子の苦悩の深さは理解できないし、 理解できると思って、あるいは理解しなくてはいけないと思って、あがいたりはしない。 少年に対して性欲を抱く田岡という青年が出てくるが、彼にしてもこの衝動はどうしようもないものであり、この欲望を抱えたままどうにか生き続けるしかない。 人はそれぞれ自分の問題を抱え、人を思いやる心のゆとりに乏しく、安易に共鳴したり、寄り添ったりしない。 そのことが、この作品の美点になっている。 次作が楽しみな作家である。 | ||||
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