夏日狂想
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窪さんの作品、僕は正直、アタリ・ハズレが大きいんだけど、これは珍しく、大当たりでも、大外れでもなく、淡々と、でもグイグイと読めた。3人のことはもちろん、3人が生きた時代を、改めて見てみたいと思った。 | ||||
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実際のモデルがいるだけにイメージが沸きやすい点はあるが、それを差し引いても登場人物達のリアルさが迫ってくる。 特に戦時中の描き方がの心情が訴えかける。 1代記ということで、1冊にまとめるにはやや一つづつのエピソードが希薄になり物足りない部分もあるが、結末まで終えるという点での満足感はある。 著者ならではの女性の視点でも描き方で、いつもの作風が好きな人にはぴったし。 | ||||
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この作品の主人公・礼子が、中原中也・小林秀雄との三角関係で知られる長谷川泰子を モデルとしていることは明らかだ。でもそれは、着想のヒントというだけであって、 完全に作者のオリジナルな人物像へ昇華されている。 あまりにも自分に正直なため常に誤解や反発を受け、それでも 自分の信じた道を進むしかなかった礼子。 「器量よし」として生まれた女性として享受するメリットも それゆえの女性が突き当たる壁も真正面から受け止め、 生涯にわたって自分の心を誰にも譲り渡さなかった礼子。 その不器用極まる、しかし潔い生き方を、作者は「書くことに魅せられた自らの生き方」に 重ね合わせて描いているように思えた。 礼子が好きになった相手は(男に限らず)、例外なく何かを表現するために生きている人たちだ。 表現することが自分をどう変えていくのか、周囲をどう変えていくのか、 いつも突き詰めて考え、その重さを認識しているからこそ、 その執筆活動は挫折と屈折を余儀なくされたのだ。 女性の一代記として、「ボヴァリー夫人」「テス」「ジェーン・エア」に連なる名作だとさえ思う。 | ||||
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