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(短編集)

ふがいない僕は空を見た



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【この小説が収録されている参考書籍】
ふがいない僕は空を見た
ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

ふがいない僕は空を見たの評価: 3.91/5点 レビュー 183件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全183件 61~80 4/10ページ
No.123:
(5pt)

初 窪美澄

登場人物の中で、主役が代わる内容の本(そういうのを何というかしりませんが)で、一気によみました。窪さんの他の作品にも興味がわきました。
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No.122:
(5pt)

稀有な作家ですね。傑作!

教科書で見た仏像。うつむきかげんの顔に影が差し、慈愛に満ちた表情でこちらを見おろしている。でも美術館で見たこの仏像は、横から眺めれば口元が笑顔ともとれた。後ろから見るとその光背は、釘で打ち付けられていて思わず笑いそうになった。物事の本質は、正面だけでなく、その側面、背面、斜に見ることにより浮き彫りとなる。
 今まで私たちが読んできた小説の多くは、主人公の視点を中心として描かれることが多かった。けれども、窪美澄の「ふがいない僕は空を見た」は、物語を一側面から描くだけではない。それぞれの登場人物の目を通して多角的に描き出している。それは美術館で見たあの仏像の様に、立体で見て初めて分かる真実だ。
しかし、それぞれの視点が一つの真実を浮かび上がらせてなければ、ただの小さな視点の寄せ集めになってしまう。
息子の視点から描き、その相手の変態?年上女性から描き、主人公に心を寄せる女学生から描き、主人公の友人の視点から描き、最後にそれを母親の視点から描いている。息子の視点と母親の視点。その両方から描いたら、ちょっと気持ち悪そうなものだが、それが全くないのである。全ての人物が愛おしい。あれ、これ以前にもどかで書いたような‥。いい作品というのは、どの人物も生き生きと魅力的に描かれているんです。
窪美澄さん、只者ではありません。最近本当にどの読む本も面白い!嬉しい限りてす。窪さんは、友人から教わったのですが、どんな口コミより信頼できますね。また楽しい作家が見つかった。
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No.121:
(1pt)

陰鬱かな

性描写な登場人物のキャラクター等、全般的に読んだ充実感を感じられなくて残念だったかな。
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No.120:
(5pt)

新潮文庫の100冊に載っていたため、買ってみました。

自分はどうあるべきかを考えさせられる名著だと思います。お気に入りです。
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No.119:
(3pt)

感動するかなって思って・・・。

感動する作品をネットで検索して買った本だが、思ったほど
感動しなかった。私が冷めているのだろうか?
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No.118:
(5pt)

いい意味で、作者の悪趣味さをとことん堪能できた。

恋愛や友情、親子愛という透けて見えそうな薄い皮の下に、
「SEX、妊娠、出産」という人間の本能に近い部分をどぎつくテーマに設置したのが見事。
薄皮の下から透ける、動物的なSEX、妊娠、出産が存在感を放つ。

ストーリーは単純な善悪の価値観で、物語を切り取っていないのが素晴らしい。
時には、どうしようもない悪人や罪人にも光を当てている。
バッドエンドの中に、ユーモアーや諧謔があるのもいい。
それがバッドエンドの悲しさに、より皮肉の色が濃く添えられる結果になっている。

登場人物に助産師という職業を持ってきたのも、ファインプレーだった。
不妊の婦女子のSEX、あるいは介護問題や
「2035年のオーガズム」で兄がはまる宗教にフリーSEXの考えがあるなど、
少し作りこみすぎの感じもあるが、
助産師という設定が各エピソードの隠し味になっている。

セイタカアワダチソウの空は、田岡の存在が秀逸だ。彼がいなければステレオタイプの物語に堕していた。
実際、彼の性癖が暴露されるまでは、わかりやすい不幸とわかりやすい家庭環境とわかりやすい街の民度の低さ
そして、そこに定番としていい人たちを配置する、かと思いきや、田岡の意外な正体。

また、タイトルのつけ方や文章内での固有名詞の使い方が抜群に上手い。
「まっくろな空がマグネシウムを燃やしたように明るくなった」など、素晴らしい。
難しくない言葉を組み合わせて、面白い表現をつくっている。

ただ、残念なのは「ミクマリ」と「花粉受粉」の短編のラストシーンの処理が同じこと。
その後の展開を考えると「ミクマリ」のオチは、バッドエンドに変更してもよかったのではないか。
出産のダイナミズムもオチで二回使うとインフレーションを起こす。
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No.117:
(5pt)

オススメ・・・かも笑

ひとの性の一面を見た
よくもわるくもひとのおこない。
読むか読まないかは、あなた次第です。
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No.116:
(4pt)

決して人には言えない内緒があるから、愛おしい人たち

最初の短編小説ミクマリにでてくる5人の登場人物を主人公にした、5編の短編小説。
物語間でちょっと登場人物のキャラが違うと思われるところがあった。しかし、非常に読みやすく引き込まれる文章であった。

一見まっとうな高校生だったり、主婦だったり、コンビニの店員が、他言できないような弱さや貧しさや情けなさを抱えている。コスプレで情事を楽しんでいたり、男児ロリコンだったり。社会に所属する人間は、そんな生きるに不必要な余計なことにいつも翻弄される。だからといって、否定されるものではない。

そんな矮小な人間でも、生きるべきだし、母親に産み落とされた時から、生きる宿命にある。どんなに人間が歪んでいても、青空までは歪んでいない。そんな力強く、人間への慈しみを感じる小説である。

「本当に伝えたいことはいつだってほんの少しで、しかも、大声でなくても言葉でなくても伝わる・・・」

作者の言いたいことは題名に凝縮していた。
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No.115:
(4pt)

展開が見事

最初の章で、買って失敗したと感じたが、読み進める内にとんでもなく深い内容になっていく。
全ての登場人物の抱える、やっかいなモノに共感出来る作品。
出だしは官能小説にも関わらず、最後には暖かさと爽やかな後味が残ります。
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No.114:
(5pt)

上手いなぁ

格好をつけず、奇を衒わず、自分を捨てた一人称で物語る事がどれだけ難しいのか。それが分かる作品。
登場人物それぞれの視点から、少しだけ重なる物語が自然に無理なく描かれている。
どれも上手い。思わず呻った。
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」が素晴らしかった。普通でいる事がどれだけ特別な事なのか。
当たり前を当たり前にできない、不器用な登場人物たちに涙が零れた。
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No.113:
(5pt)

良い本です

とても良い本だと思います。
最高の本です!ぜひ読んでみてください。
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No.112:
(4pt)

コスプレ変態主婦をどう解釈するか

文庫版の解説は重松清氏であり、
非常に ”腑に落ちる” 解説をされています。

ベストセラー本という大衆性に反して、刺激あるR-18文学なので、
なかなか評価は別れる作品ですが、
解説のお陰さまで、物語のひとつの ”解釈” は良く分かった気がします。

しかし、解説でも特段取り上げられなかったのが、
コスプレ変態主婦 ”あずさ” さん。
短く説明すると、こんな感じなのですが、、
バトンを繋いでいく、登場人物たちの中で、
最も自暴自棄であり、「女による女のためのR-18文学大賞」に貢献している人物です。

彼女の存在が、この作品の評価を左右していると思うし、
深みがあるのか、ただのステレオタイプキャラを演じさせられているのか、
兎に角、読み手の解釈にも幅がある人物だと思います。

彼女が一人称視点で登場するのは、第二章「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」。
ネット上に晒される個人情報から名前が付けられていますが、
そもそも、この章の名前だけが、ちょっと普通じゃないし、
この章のみ、(〜です)など、ですます調で書かれています。

結果的に最も救われていない、あずささん。
でも一番正体が気になるのが、あずささん。
読後にもやもやさせてくれますよ。
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No.111:
(4pt)

予想と違った

R18のイメージで読み進めたが、予想と違った生命の賛歌が展開していた。
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No.110:
(5pt)

キレイごとじゃない人の内面が切ない

ホントは誰だってこうだよな、そんな気持ちでどんどんページを捲らずにいられず、
読み進めました。
ときどきすごく泣きたくなりながら。

誰だって多かれ少なかれ、心の中にドロドロした部分を抱えて、それでもちゃんと善人の部分もあって、
自分でわかっているから人を責められない、
そんな不器用な人たちが不器用に人生を生きていく、そんなお話。

でもホントはかなりリアル。本当はみんなそう。
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No.109:
(2pt)

読みやすいんだけど・・・

日常生活の環境やひとぞれぞれの考えや悩みや苦悩があるのはわかるけどなんか腑に落ちなくてスッキリしない感じで結局は物語を通じて何を伝えたかったのかイマイチピンとこない。
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No.108:
(5pt)

いまここにある、文学。

設定において、人物造型において、ストーリー展開において、出会ってよかった小説だと思った。
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No.107:
(5pt)

開始2ページで爆笑した。作者は、独自の言い回しと、心理描写と、情景描写と、そしてシリアスな笑いの、天才である。

中盤までは「性」に関する話が続き、それ以降は「生」の話へとシフトしていく。

よし、この小説のレビューの見出しは「交わる2つの性と生」で行こう。

そんなふうに考えていた矢先、映画版の動画を見たら、キャッチコピーに、「コスプレ男女の「性」と「生」」と書かれていた。考えることは誰しも同じである。

だが、このコピーは、ちょっと違う。実際には、コスプレ男女には「性」だけで、「生」の要素はほぼないといっていい(映画版は知らないが)。

タイトルの通り、この小説の登場人物は、実にふがいないキャラクターばかりだ。そんな彼、彼女らの成長物語も、テーマの一つ。(最終的に、ちっとも成長してなさそうなキャラも何名かいるが)

残念な点は、そんな彼、彼女らの未来が描かれなかったこと。あの主人公はあの後どうなったの?と、ほぼ不明。想像の余地もあるが、どうにも、この小説では、矛盾した箇所もあり、丸投げっぽく思える。

だが、今の所、後発の「よるのふくらみ」を超えて、作者の最高傑作だと思う。

気になる人は、まず最初の2ページまで読んで、自分に合うかを、チェックしてみよう。
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No.106:
(5pt)

登場人物すべてがいびつで、いとおしい

ちかくにいるひとそれぞれが、大きな秘密や事情を持って生きているのだとあらためて実感する

苦しいおもいを抱えながらも人生はただすすんでいく

時にはどうしようもない経験をただただ受け入れなければならないが、となりで支えてくれるひとも、けっこうたくさんいるのだ。

物語の中ではサブキャラのような存在であるものの、小児性愛の青年のことばに深く共感した。

驚くほど読みやすい短編の集まりであるが、心に響く描写の連続に、登場人物のみならず、作品全体に思わず愛を感じずにはいられない。

とくに、人生にモヤモヤとしたおもいを抱えているひとに、読んでもらいたい小説である。
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No.105:
(5pt)

楽しかった、切なかった

そこまで書く・・・?ってくらい描写が細かい。けどその細かさが読み終わった後の切なさを増幅させたように思う。
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No.104:
(1pt)

心地悪い

読み始めて、心地悪い感じです。好き嫌いはあるのかもしれませんが、全体的に、ロマンはないし面白さを求める読者には向かないと思いました。どちらかといえば、腐りかけたマグロを食べたような感じでしょうか?
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