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ザ・ロイヤルファミリー



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ザ・ロイヤルファミリーの評価: 4.29/5点 レビュー 126件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全126件 1~20 1/7ページ
No.126:
(2pt)

勝たせないんかい!

この作品は、現実の厳しさを描こうとする意図自体は理解できる。しかし、その“現実主義”があまりに徹底されすぎて、読者が感情を託す余地がない。メインの馬が毎回2位に終わる展開は、敗北のリアリティというよりも、報われなさの連続による徒労感を生む。

現実がうまくいかないことなど、誰だって知っている。だからこそ、物語の中でまで同じ現実を突きつけられる意味がどこにあるのか疑問だ。この作品は“現実の厳しさ”を描くことに執着しすぎており、読者は救済のない世界に長時間付き合わされることになる。作品に没頭するという行為は、現実の痛みを共有することではなく、そこから何かを見出すことのはずだ。

とりわけ惜しいのが、第1部ラストの有馬記念前、早朝の東京競馬場のシーンである。隠し子を待つ場面は、長い物語の中で唯一、父と子の再会と和解が実現する可能性を感じさせる重要な転機だった。しかし、子は現れず、再会もなく、すべてが空振りに終わる。この一点で、物語全体の情動が宙吊りになってしまった。

読んでいて「来ないんかい!!」と思わず声に出た。そして続く有馬記念でも、散々引っ張っておいて2着。「勝たせないんかい!」と再び叫んだ。第2部の最後でも結局2着だと知り、そこで読むのをやめた。“昇華されないカタルシス”に疲れ果てたからだ。

現実を再現するだけなら、それはノンフィクションで十分だ。フィクションにしかできないのは、現実の中にも意味や希望を見いだすこと。そこを描かない限り、どれほど技巧を凝らしても、読者にとってはただの苦行に終わってしまう。

主人公像にも難がある。父親と他人であるワンマン社長を重ね、盲目的に従う姿は「成長」ではなく「依存」として映り、共感を阻む。奴隷根性のような心理描写を成立させるための背景説明が乏しく、読者はその行動を理解するよりも先に拒否感を抱いてしまう。

総じて、“現実の再現”にこだわるあまり、物語としての情感や報われる瞬間が犠牲になっている。せめて一度でいい、勝利の瞬間を描いてほしかった。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.125:
(5pt)

ただひたすらに推薦

ドラマになったことで目に入ったので、かなりミーハーな気持ちでよんだ。
失敗した。そんな気持ちで読んで良い作品ではなかった。
本を読んでいると、あ、そろそろこういう展開になるなとか、泣かせどこはここかな?見たい感じでああやっぱりと思って涙腺をくすぐられる気持ちよさがある。しかし、この作品にはそれがない。
自然な形で感情を揺さぶられる。
現に物語が二部制になっている。そこで切り替わるのか、同見せ場を切り替えるのか。そこのフォーカスする視点が他の作品とは一線を引いている。
ただ最後の台詞に救われる。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.124:
(5pt)

継承の物語

父から子へ引き継がれる血と想い。その神々しさが競馬を通じて描かれます。
競馬好きなら読んで欲しい一冊です。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.123:
(5pt)

早見和真さんの世界としては、また違った面白さ。

知らない世界だったけど、本当に面白かった。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.122:
(5pt)

何のために、走るのか?走るためだけに、生まれたのか?

ドラマ化され、馬主が佐藤浩市、秘書栗須が妻夫木聡で始まっている。妻夫木聡が父親の意志を継げなかったことで泣くシーンが心に刺さる。「勝つ覚悟があるのか」という牧場主の気持ちがなんとも言えない。それを受けて立つ山王耕造。一緒に夢を作ろうとロイヤルホープと名づけられる。

 本書は、競馬の物語。私は、競馬を一度もしたことがない。でも、なぜか、興味がある。むかしむかし、私の父親が競馬にのめり込んだ時期があったからだ。

 この物語は、父と子の物語だ。父親の想いをどう受け継ぐか?競馬の馬主というものがどんな存在なのかが、よくわかる。そして、時代が変化する中で、どう受け継ぐのか?

 映画国宝の『その才能が、血筋を凌駕する』という血と芸の葛藤があったが、競馬の世界は、血が重視され、その父親を超えることができるのか?が問われる。乗り越えられないものの方が多いのだ。
そして、牧場を手伝う加奈子の息子翔平は、騎手をめざす。山王耕造の腹違いの耕一は、最年少の馬主となる。

 栗須は、税理士の父親の意志を継いで税理士になったが、父親から一緒にやろうと言われて、それに応えなかったことに、後悔をする。父親の想いが痛いほどわかるのだった。
 そして、馬主の山王耕造の父親らしさに惹かれて、栗須は、秘書をやり、馬主とは何かを考えながら、競走馬の幸せとは、競走馬の血統とはを考える。そして馬主の継承について考える。栗須は山王社長の豪快で、かつ繊細な笑顔に魅了され続けた。

 山王はいう「お前にはセリに出てくる馬の善し悪しがわかるのか? 結局、俺たちはカタログに書かれてある父馬の競走成績や、母馬の繁殖実績くらいしか見てないと思うんだよな。いずれにしても、俺には馬の本質なんてわかってない。
 
 だったらプロを信用するしかない。こいつなら信用できるっていう人間と一人でも多く知り合って、そいつが『この馬はきっと走ります』って覚悟を持って言ってくるなら、俺はそれに投資する。馬に出資するんじゃない。その人間への信頼に賭けるんだ」 この言葉が、この物語の核心でもある。

 競走馬のネーミングにはいくつかの厳格なルールがあるが、その最たるものは「カタカナで二~九文字に収める」ことだった。馬主は、年間所得が二年連続で1800万円以上、総資産9000万円以上でないとなることができない。
 馬主資格を持っている人って2500人くらいいる。その中で個人で一頭でも現役の馬を持てているのは、せいぜい500〜600人くらい。

 山王は、勝てず、稼げず、賞賛もされず。ケンカをして、人が離れ、インターネットでは罵詈雑言を浴びせられて。いったいどうして馬主になどなるのだろうという疑問は、膨らみこそすれ、解消することはなかったと栗須はおもう。

 山王は、繰り返し言う。「馬にではなく、人に賭ける」「だからいつも言ってるだろう。馬を見る力のない俺は、人間に賭けるしかないんだよ。それだけのことだ」
 そして、有馬記念に勝とうとするが、果たせない。そして、山王は歳をとり、老い、ガンで死に、それを受け継ぐ子がいた。そして、受け継いだゆえに悩む。

 クリスは、「馬は勝つという結果でしか未来を切り拓けない」と翔平に言う。競馬は結果が、はっきりしているから、余計熾烈なのだ。その競馬に賭ける人生に、自分の人生を投じる。人生はチャレンジであり、ギャンブルなのだ。

 競争馬の世界では、血統は「ブラッドスポーツ(血のスポーツ)」と呼ばれるほど重要視される。その理由は、競走能力や適性が遺伝によって受け継がれることが統計的に確認されている。競走馬の品種であるサラブレッドは、速く走る能力を追求して品種改良されてきた。現在の日本競馬界は、偉大な種牡馬サンデーサイレンス、そしてその直系のディープインパクトやキングカメハメハの血筋が非常に大きな影響力を持っている。ディープインパクトは、もう亡くなったが、子供だけでも1400頭を超えると言われる。子供達で競い合うのだ。

 何のために、走るのか?走るためだけに、生まれたのか?
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.121:
(5pt)

継承

ドラマとは違ってやっぱり中盤から後半はペースが上がり一気に読んでしまいました。

ドラマを見終わってからまた再度読みたいと思いました。
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4101206937
No.120:
(5pt)

競馬への見方が変わる作品だと思う

ギャンブルという風に認知されている競馬に対しての認識が変わるような作品。
例え馬券を買わずとも競馬に興味が湧いた。
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4101206937
No.119:
(5pt)

おもしろい

おもしろかった
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4101206937
No.118:
(5pt)

最高の物語

競馬が好きで、ドラマ化がされるということで、先ずは原作をと手に取りましたが、次から次へとワクワクドキドキ,サクサク読んでしまいました‼️最高の物語でした❗
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4101206937
No.117:
(5pt)

これはなかなか、、、

今度こそ、今度こそと応援したくなる魅力的なキャラクターが多く登場し、最後の最後まで結末が予想しづらく、楽しめる作品
勝負は簡単に付かず、人間関係も中盤、終盤で最悪になるのに読んでいるこちらの目頭を突然熱くさせる
※私は3回くらい泣いた
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4101206937
No.116:
(4pt)

ドラマの展開に期待

原作とドラマは、スタートから違う展開ですが、今後ドラマがどの様に原作と擦り合わせていくのかはたまた、違うのかも楽しみです。
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4101206937
No.115:
(3pt)

面白かったけど

先が気になる位に面白かったけど、最後まで描いて欲しかったのが星の数です。
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4101206937
No.114:
(5pt)

素晴らしい

最後まで読者を引き付けて離しませんでした。久しぶりに競馬場に行きたくなりました。
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4101206937
No.113:
(5pt)

競馬ファン必読の一冊

ドラマと違うところは90年代の混乱から話が始まるところ。ドラマより競馬のシーンが多くて楽しめます。
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4101206937
No.112:
(5pt)

面白い上に熱かった。

ドラマになったということで読みました。ドラマだと改変もされているので、今の時期ならドラマの展開を読めずに見るために、ドラマ終了後がいいかもしれない。

それまで競馬に興味のなかった男クリスが、とある社長とであったことで、競馬の世界に触れ、その血の繋がりのドラマに魅せられていく人間ドラマという感じでしょうか。
あくまで人間の競馬を通してのドラマであり、競馬としては詳しく掘り下げたものではないです。
とはいえ、競馬に熱い想いをもつ人間の気持ちが伝わり、熱くなれました。
登場した馬たちも創作の馬たちで、実在する馬はほぼ出ません。
まあ実在する馬出してしまうと、二冠馬やら三冠馬とか派手な戦績の馬多数いて、ドラマ霞むでしょうから、創作の馬のほうが都合がよかったからでしょう。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.111:
(4pt)

原作

ドラマを知って購入。
ドラマとは大分違う設定だった。
ちょっと、出来過ぎだなぁと思うストーリーが多い気がした。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.110:
(5pt)

ドラマの前に読むべきか?

大変面白かったです。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.109:
(5pt)

人と馬の、燃えるような情熱を感じる物語を。

行け!行け!行け!
そして…
今まで競馬とは縁がなかったが、この物語にぞっこんハマってしまった。
競馬の深さを知ることに…
あの馬の走る姿がはっきりと見えてくる。
”すべての物語の真ん中にあいつがいてる”という。
人と馬の世代を超えた継承の物語はアツく…
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.108:
(5pt)

後で読むのが楽しみ^ - ^

TVドラマから、ハマってしまいました。
このパターンは、結構多くて。
先に作品読んでなくて良かった!と思っています。
ネタバレが嫌なので、少しずつ読み進めてます。
ドラマと並行して読む楽しみ^ - ^
リアルタイムに、有馬記念までワクワクしています。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937
No.107:
(5pt)

電車の中では、決して読まないで下さい

読んでいる途中で、突然泣かせる。
泣かせる場面が、本当に突然、チョクチョク出てくる。
題名からは、もっと軽いコメディタッチの内容だと思っていたが、「継承」という重いテーマを、競馬の世界を借りて描いた愛に溢れる作品。文句なく5つ星。
ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)Amazon書評・レビュー:ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)より
4101206937

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