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ザ・ロイヤルファミリー
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ザ・ロイヤルファミリーの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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| この作品は、現実の厳しさを描こうとする意図自体は理解できる。しかし、その“現実主義”があまりに徹底されすぎて、読者が感情を託す余地がない。メインの馬が毎回2位に終わる展開は、敗北のリアリティというよりも、報われなさの連続による徒労感を生む。 現実がうまくいかないことなど、誰だって知っている。だからこそ、物語の中でまで同じ現実を突きつけられる意味がどこにあるのか疑問だ。この作品は“現実の厳しさ”を描くことに執着しすぎており、読者は救済のない世界に長時間付き合わされることになる。作品に没頭するという行為は、現実の痛みを共有することではなく、そこから何かを見出すことのはずだ。 とりわけ惜しいのが、第1部ラストの有馬記念前、早朝の東京競馬場のシーンである。隠し子を待つ場面は、長い物語の中で唯一、父と子の再会と和解が実現する可能性を感じさせる重要な転機だった。しかし、子は現れず、再会もなく、すべてが空振りに終わる。この一点で、物語全体の情動が宙吊りになってしまった。 読んでいて「来ないんかい!!」と思わず声に出た。そして続く有馬記念でも、散々引っ張っておいて2着。「勝たせないんかい!」と再び叫んだ。第2部の最後でも結局2着だと知り、そこで読むのをやめた。“昇華されないカタルシス”に疲れ果てたからだ。 現実を再現するだけなら、それはノンフィクションで十分だ。フィクションにしかできないのは、現実の中にも意味や希望を見いだすこと。そこを描かない限り、どれほど技巧を凝らしても、読者にとってはただの苦行に終わってしまう。 主人公像にも難がある。父親と他人であるワンマン社長を重ね、盲目的に従う姿は「成長」ではなく「依存」として映り、共感を阻む。奴隷根性のような心理描写を成立させるための背景説明が乏しく、読者はその行動を理解するよりも先に拒否感を抱いてしまう。 総じて、“現実の再現”にこだわるあまり、物語としての情感や報われる瞬間が犠牲になっている。せめて一度でいい、勝利の瞬間を描いてほしかった。 | ||||
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| 競馬界を知っている方は思いが入り易いのかな?自分は知らない世界なので、なんとなく分からず読み終えた。 | ||||
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| ドラマ化をきっかけに読んでみました。 読みやすくはあるんですが、人物の魅力は全然伝わってきません。 どの人物も深みが一切ない。 ドラマではイザーニャが活躍するシーンなどありましたが、 原作では過去の話として少し語られる程度で寂しい。 それでも第一部はそれなりに楽しく読めましたが、 「継承」を描くという前提があるためか、 ホープの成績が「2着」ばかりでストレスが溜まります。 ありきたりでもいい、そんな上手くいくわけ…と思ってもいい、 スカッと有馬記念勝って終わりの方が感動出来た気がします。 私にとって第二部は完全に蛇足でした。 | ||||
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| 最後20ページくらいになって、ふと読み終わってしまうのかと思うと寂しいと言う感情になった。 読み始めは長いなぁって思ってたはずなのに、ラストになるともっと読んでいたいと思った。 久しぶりにいい本を読んだと思いました! | ||||
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モヤモヤしたまま終わったわ最後のであ、そうだったんだーとはなったけど。馬が興味なくて読んだ本だった全然脳汁出ないからずっとイライラして読んでた。 | ||||
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| 日曜劇場でドラマ化されると知り、原作を読みました。馬主の動向や考え方について一通り網羅されており、ストーリーもそこそこ面白いと感じました。しかしどうしても納得できないのが、山王耕三が人材派遣会社の社長という設定です。 登場人物には特定のモデルがいないとのことですが、あのキャラクターに関しては、多くの方がある人物を思い浮かべているのではないでしょうか。かつてその会社の社員だった自分としては、あの社長が取締役会で競走馬育成事業を提案し、緊急動議で解任されたと聞いたとき、「ざまぁみろ」と思った記憶があります。 そういった背景を知らずに、あるいはあえて避けて、この題材を小説にしたことには強い違和感を覚えます。二重派遣の話題にも触れていますが、それを描く必要があったのか疑問です。特定の誰かを想起させる設定にするくらいなら、架空の“どこかの社長”という形でも十分だったのではないでしょうか。 また、登場する種牡馬や大手牧場についても、どれを指しているのかおおよその見当がつきます。それだけに、業界の表層だけをなぞったような描写に見えてしまい、深みやリアリティに欠ける印象を受けました。 | ||||
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| 競馬を扱った小説ということで読んでみましたが、とにかく長いと思いました。長い割には登場人物の心情描写が甘く、途中から斜め読みでレース結果ばかり追ってしまいました。色々盛り込みすぎなのかもしれません。特に後半の春夏秋冬がいらなかったかなと思います。 | ||||
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| 競走馬の世界、馬主という人種が何となく分った。主人公、女っ気無く忠誠尽くす馬主の秘書。つまらない人生に共感できない。響いたのは、甘えられる人が必要 という言葉。作中で優勝狙う馬が人に甘え成長し、甘える存在が不在で道を外れる息子、、、 競馬ファンにはたまらない挿話や描写。JRAがロビー活動で書かせた小説?と堪ぐってしまう。 | ||||
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| JRA馬事文化賞??を取った作品という事で購入しました。 内容としては、ある主人公がワンマン社長の秘書になって様々な出会い、別れというお話です。 主人公が思って見た感じの、いわば感想みたいな感じで進んで行きます。 正直内容はかなり浅いです。 そして一番気になったのが、血統、馬名等が空想で実在する馬達ではない事です。 多分あの馬だろうなあ?というのが分かりますが、登場する騎手、調教師含めてです。 内容自体は、難しくないので競馬に興味がない方には丁度良いかと思いますが、 言われるほど、感動はしなかったです。 | ||||
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| めちゃくちゃ読みやすい。 驚異のリーダビリティというのはよくわかる! その割に人物描写が浅いねん、、。残念。 | ||||
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| 平たく言うと、主人公がちびまる子ちゃんの「ヒデじい」で、花輪くんがお父さんから貰った競走馬でG1に挑戦するのをヒデじいが陰から見届けるという話。 で、筋立ては面白いと思うのだが、主人公が悪い意味で良い人過ぎて、人間味がなく、感情移入できなかった。 ・欲望がない ・女に対して積極性がない ・まったく立身出世しない ・いい人過ぎる(悪い意味で) モノローグで、社長の家族にまで「○○さま」と呼ぶような浮世離れした「いい人」で、まったく共感できない人物像だった。 奴隷根性が染みついているというか、飼いならされていて、己の欲望がなく、物語を動かすのが常に他者で、主人公は傍観者の狂言回し。 主人公は筋書きを追うためだけの存在で、その人の視点で物語が進むから、淡々としててなかなかに厳しい読書感だった。 主人公以外はよかったと思うだけに、惜しい作品だという感想。 せめてヒデじいが人間味を取り戻し、立身出世でもして花輪くんと馬主同士で対決するみたいな展開になれば面白かったのだが、所詮ヒデじいはヒデじいであり、漂白された優等生奴隷マインドで陰の立場のまま一生を終えるのだった。 フィクションの中だけでも爽快感味わいたい。 | ||||
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| 内容はつまらなくはないです。 レースの結果が登場人物の人生の選択やら現状やらを示唆するというのも、 まあありがちですが、全体を通して考え込まれたプロットだとは思いましたし、 そもそも競馬の物語は基本的にご都合主義にならざるを得ないのでそれも問題ないです。 ストーリーは章ごとに時間が大きく過ぎるので、人物の成長や老いを見られ刺激はあるのですが、 それを表現する文章の起伏が全くなくてだらだらと500ページ近く続くのがつらかったです。 最後まで読み切った達成感はありました。疲れた・・・ | ||||
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