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燃えつきた地図
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燃えつきた地図の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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| 『砂の女』『他人の顔』『箱男』などと並んで、本作は安部公房の代表作の一つであろう。 安部公房はご存知のように生前は「ノーベル文学賞」の有力候補としてあげられていた作家で、世界中で翻訳出版もされている。 主人公の私立探偵がある女性から依頼を受けて仕事を進めていくうちに、次第に「追う立場」から「追われる立場」のようなことになっていき、どんどん袋小路にはまり込んでいくというストーリーだ。 本書は「不条理」と「存在」が大きなテーマになっているように感じるのだが、読者も同様にそうした問いの只中に置かれるので、そういう意味ではかなり哲学的な問題意識を持って読むことも出来るし、逆にそれが面倒な読者には退屈な本になってしまう可能性があるかもしれない。 「不条理」や「存在」というと、カフカの諸著作を思い出すが、『燃えつきた地図』はカフカほど観念的ではない。 またアメリカにおいて『燃えつきた地図』は「ニューヨーク・タイムズ」の「外国文学ベスト5」に選ばれていることを考えても、小説の内容が極めて同時代的であるとして受け入れられていることがわかる。 本書の内容やテーマ性は現在も決して古びてはいないと思うし、世界中の人々に影響を与えている著作であることも間違いない。 私個人的には、安部公房の作品の中でも最も好きな作品だ。 | ||||
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