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燃えつきた地図
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燃えつきた地図の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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失踪と言わずさかんに蒸発といっていた時代の小説だなぁと思いながら読むこと三分の二。かなりイライラしてきたころ、いきなり話が展開し始める。昔読んだ作品も記憶には残らなかったがこれも同じ。独特の文体が当時は魅力的だったのかな。 | ||||
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中盤まで面白かったけど、最後は意味がよくわからなかった 結局捜索してた人見つけられなかったし これが安部公房の世界観なんだろうが、正直ついて行けなかった 描写は上手いのでグイグイ読ませられたけど ちゃんと結末を書いてほしかったな | ||||
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安部公房の作品は多分2作目だと思います。 以前に読んだ作品は、すね毛の毛穴からカイワレ大根が生えてくるようなものでした。 かなり難解だった記憶があります。(もう十数年前です) この作品は文章的に難しいことはありません。 ミステリーのように進んで行きます。 最後は・・・。 星新一の作品を長編にするとこんな感じになるのではないでしょうか。 | ||||
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ちょうど50年前の1967年に書かれた作品だが、今読むと若干の古臭さを感じる。 「都市の不安」「群衆の中の孤独」といったモチーフは、やや手垢がついたものに 感じられるし、「探偵が失踪者を追い続けるうちに、いつしか自己言及的なループに 迷い込む」という図式が、その後いささか濫用されたせいで(ポール・オースター等)、 かえって陳腐に見えてしまうのも事実である。(作中で取り上げられる風俗の多くが、 一周か二周遅れで新鮮に見えるほどには古び切っておらず、単に貧乏臭いだけに 見えてしまうせいもあるかもしれない。) まあ、それ自体は安部公房の責任ではないのだが、内容のほうも、それなりに 劇的な事件は起こるものの、全体としてどこか平板な印象を受けることは否定 できないし、読点が多く息の長い文章(セリフの前でも切らない)とも相俟って、 若干の冗長さと読みにくさを感じてしまった。文庫本で400頁とけっこう長いの だが、もう少し切り詰めて書けばキレのいい作品になったのにと惜しまれる。 | ||||
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大都会では、だれもが無名でいられることが可能。 新宿にしろ、梅田にしろ、異常なほどの人間の洪水に立てば、他者から自分を認知されることはまずない。 生活圏においても、職場・学校、自宅、買い物先、など鉄道の沿線によって結ばれた、点と線に限られた空間に限定され、 意味のある「面」として、生活圏が認知されるのは、少ない。 しかも、自分の意志で、ここが自分の居場所だと安心できる場所というのは、とても根拠が薄い。 たとえば、会社を辞め、自分のアパートを引き払ったら、自分が自分である確かな居場所はどこにあるのか? 気のある女性や、友人などを頼りにしても、煙たがられ、一定の距離間を踏み越えた付き合いは、相手が望まない。 果ては、トラックに轢かれた、野良猫の死骸に自分を重ね合わせるしかない。 1967年(昭和42年)の発表。 明治維新から、百年を迎えるころ、2月11日から一週間ほどの失踪人調査。 探偵は無名の「ぼく」。近代社会の大きな節目となるこの頃の、都市文化が執拗なまでに細かく描写されている。 一見、通俗的なミステリー小説のような本作。小道具の描写に大きく紙幅をさく安部公房の手法では、 冗長的な感は否めない。 社会の風俗が豊か過ぎて、情報過多で読者が思考停止に陥る危険すらある。 2014年の現代では、無尽蔵に雑多な情報が洪水のように溢れかえっているので、 言葉による価値ある情報の提供は、非常に困難を極める。 60年代発表の本作でも、終盤(田代君がべらべら話し出す)までは非常に退屈で、読書嫌いの「ぼく」は安部公房でなかったら、投げ出していたと思う。 | ||||
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ある女性に夫捜しを依頼された探偵の話だったのが、 それを舞台としていつのまにか観念的に。 そのまま探偵自身も何が何だったのかわからなくなり、 ふと、テーマがぼんやり脳裏に浮かび上がる。 正直よくわからない部分があったけれど、なぜか 物語の風景が今でも鮮明に頭に残っている。 | ||||
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結局何を理解すればよかったのか?そこが不明。内容は特に難しい話ではない。失踪者を探していた探偵がいつの間にか自分自身を見失い、結果的に失踪者になる、という話。自分の感ずるところでは、世の失踪者というのは、大体こんな感じで自分を見失い、自分の場所を見失う。そして失踪者になるんだよ、と言っているような気がするがどうか? もう一度読むとわかってくるかもしれないが、もう一度は読みたいと思わない話だった。 | ||||
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