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石の猿
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石の猿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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リンカーン・ライムシリーズ第4作となる本作品は、2001年発表。 中国から渡ってきた殺し屋「ゴースト」との闘いを描くサスペンス。 四肢麻痺という肉体的に絶対的に不利なリンカーン・ライム捜査官が、科学捜査を駆使して、凶悪犯を追いつめていく、その知能戦が読みどころの本シリーズ、今回は新趣向として、中国で暗躍する「蛇頭」を対決相手に持ってきたところなのだが、残念なことに、私としては「新趣向」ではありませんでした。 日本には、人気のハードボイルド「新宿鮫」シリーズがありますが、その読者である自分にとって、「蛇頭」はお馴染みさんで、「ああ、アメリカの小説にも登場していたのね」という感じでした。 2003年の邦訳版発刊後すぐに読んでいれば、印象は違ったのでしょうが…。 また、本作品は、アメリカへの密航船が、拿捕直前に爆発、「蛇頭」の殺し屋「ゴースト」が、爆発を生き延びて、米国に上陸した中国人密入国者の命を狙う…というものですが、当初から、ある「不自然さ」を感じていました。 それは、作品の中核に関することなので、述べることはできませんが、そのことが気にかかって、せっかくのサスペンスも上滑りな感じ。 しかも、その「不自然さ」がじつは真相の中核で、ラストでリンカーン・ライムが語る推理そのものでしたので…。 中途のサスペンスも、前3作ほどの緊迫感は見られず…となると、やはり評価は低めです。 500頁近い大作でも、長さは感じさせないことから、「面白い小説」であることは確か。 どうも、この著者は、ミステリとしてみた場合、自分とは違うものを求めているようです。 オススメできないかというとそういうことではなく、「エンタテインメント小説」として、上質な部類には入ると思うので、次作以降も読むと思いますが、低評価になる確率は相当高いですね。 | ||||
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読みやすいし、厚さを感じず一気に読んでしまうのではありますが・・・・ こいつが内通者だぞと思わせる人間はそうではないというのはわかっていますし 妙にサックスとの絡みが記述される”こいつ”はきっと何かある(もしや?)と構えて読んでしまいます 何よりどんでん返しが予定調和になってしまっているのが、失礼を承知で言えばマンネリです シリーズで読んでいる読者ではなく、これが初めてのディーバーのライムシリーズという人になら おすすめできると思います 天安門事件は遠い遠い出来事です、中国の資本主義化は、中国共産党流資本主義の導入によって 中国なりの成功がもたらされています そういう意味では巻末に明かされる事実は的を得ていたのでしょう しかし民主化はどこにいったのでしょう 中国人が求めていたのは民主主義ではなく資本主義だということでしょう 自分にはどうにも好きになれない国です この本が好きになれない理由はそこにあるのかもしれませんね | ||||
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<リンカーン・ライム>シリーズ第4弾。 ’03年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第5位、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。 今回の敵は、インターポールから指名手配されている、蛇頭の殺し屋‘ゴースト’。 中国からの不法移民を乗せた貨物船がロングアイランド沖で爆破され沈没する。‘ゴースト’の仕業だった。‘ゴースト’の次の狙いは、危機一髪で船から脱出した二組の家族の命だった。 冷酷無比な殺し屋‘ゴースト’は、チャイナタウンのつてをたどり、手下を使って彼らに迫る。一方、ライムも、例によって、このシリーズの特長である得意の証拠物件の科学捜査の結果、一覧表が埋ってゆくにしたがって、着実に彼らの足取りを追う。さらに‘ゴースト’を捕らえるべくそのアジトの特定も同時に進めてゆく。ライムが先か、‘ゴースト’が先か。ふたりの手に汗握る対決は、本書の最大の読みどころであり、まさに圧巻のひとことにつきる。 今回は『エンプティー・チェア』事件から、舞台は再びニューヨークに戻り、おなじみの<ライム>チームが活躍する。彼らの捜査活動に、密航者にまぎれて潜入捜査官としてやって来た異色の中国公安局刑事が加わり、ライムと親交を深めながら“いい味”を出しているのも興味深い。 また鑑識技術の腕をあげたアメリアが、水深30メートルに潜り、沈没船の捜索を行い、数々の証拠と共に生存者を発見するくだりは、本書のハイライトのひとつといっていいだろう。 ‘ゴースト’の正体、そしてラストでの大逆転と、ディーヴァーならではの“どんでん返し”も健在であるが、何よりも本書は、物語の随所にオリエンタルな趣向(歴史・思想・風水・習慣・格言・行動規範など・・・)が盛り込まれ、<ライム>シリーズのなかでも異彩を放っている。 | ||||
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四肢麻痺の科学分析官リンカーン・ライム。彼の超絶的な活躍を描くこのシリーズはあざといまでのどんでん返しの連続を続けていた。ミステリの反則ぎりぎりのアクロバット的な筋書きは、しかし今作では少し影を潜めつつある。今までのファンは物足りないと感じるのかもしれないが、その分読みやすくなっている。公私共のパートナーであるサックスの成長、異国の刑事との交流でライムの生き方が変化していく。ホームズはずっとホームズであってほしい、という願望が読者の物足りなさにあるのかもしれない。そして、ちょっと珍しい程のハッピーウェディング。映画化されるとしたらやはりゴーストはジェット・リー? | ||||
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リンカーン・ライムシリーズも第4段ともなると現場検証の方法などもネタがつきてくる頃でしょうが、今回サックスが未だかつでない「現場」検証に挑戦したり、より強烈な母性を見せ始める(The Empty Chairでもかいま見られましたが)など、まだまだシリーズが続いていく期待が持てます。リンカーンの方も、意外な人物の間で友情をはぐくんでいき、その友情がもたらした結末にほろっとさせられます。とは言え、やはり作品のパワーが落ちてきているのは事実。中国のドラゴン・ヘッドをめぐる本作では、中国の文化に関するうんちくが次々と出てきて作者の勉強には関心しますが、この作者の魅力であるどんでん返しにつぐどんでん返しの部分が弱いため、そのストーリー性の弱さを中国文化に関する豆知識ともの珍しさで補っているように感じられたのは残念です。とは言え、これまで本シリーズを楽しんできた人はやっぱりはずせないでしょうね。 | ||||
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蛇頭クワン・アン、通称ゴーストは世界で最も危険な犯罪者のひとり。彼に殺された人々、またレイプされた女性は数知れないほど。その名のとおり、巧みに正体をつかませぬゴーストを、車椅子捜査官リンカーン・ライムの叡知が追う! 捜査に協力することになるある中国人が非常に魅力的。縁起担ぎにウンチク、タオに漢方と中国人の描写が定型的すぎるきらいはあるけれども、ユーモラスな彼が素晴らしいから不問にしよう。そんな彼とライムの友情は爽やかで素敵なのに、ああ…!! 次から次へとめまぐるしく事件が起こり、スピーディな展開が楽しめる。その割に読後の満足度がそれほど高くないのは、主役のライムと相棒サックスの心情にあまり踏み込んで描写していないせいかも。ゴーストの生い立!ちや心理描写もサラッとすませて、あれよあれよと思う間にラストに突入してしまうので。 あと、読者はゴーストの設定に関して釈然としない思いを味わうと思うのだが、それはラストへの伏線であるので、ラストぎりぎりまで疑問をかかえつつ読まねばいけない。理由を明かされれば、変だと思ったらそういうことか、とは思うものの、そこまでの道程がスッキリしないのであった。 | ||||
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合格ラインギリギリクリアという感じの出来ではないでしょうか。個人的にはボーン・コレクターやコフィン・ダンサーの方が上。早川から出ているシリーズよりは面白いと思います。今回の敵役は蛇頭ということですが、読んだ感じではここに描かれる中国人社会というものが、何故か邦人の見た北朝鮮に似ている気がする。確かに中国からの密入国者は後を絶たないだろうけれど、今の彼等に政治的な色合いはあるんだろうか?脱北者ならわかるけれど。知人の中国人は本当に故国ではエリートさんだからだと思うが、ちょっと設定が苦しいか、認識が変かな。このシリーズの売りであるスピード感があるかというと、ちょと苦しい。加えて、中国モノをちょろっと読んでいる立場からいうと、端々に見られる表現は!読んで許せる範囲。中国の伝承をアメリカ人が理解して、更にそれを邦訳するのだから、痒いところをジャケットの上から掻こうとしているところはある。それはショウガナイ。ショウガナイがしかし「中国人」を表す記号として信仰や神などの文化を使っているような感じは拭えない。鑑識活動の細かな描写の面白さも、シリーズを重ねるにしたがって薄れてきているようで、残念。 | ||||
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