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贖罪の街
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贖罪の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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よかったです | ||||
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よかった | ||||
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ストーリーは面白いのに、翻訳がちょっと酷い。勿体ない。 | ||||
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ボッシュ・シリーズ18弾。 ぶっちぎりで順番に読み続けてきたが、残りが少なくなってきたことが寂しい…。 『罪責の神々』でハラ―・シリーズは最後かと思わせられたが、ここでハラ―は出番たっぷり。 ボッシュとハラ―は異母兄弟でありながら後年になって知り合ったが、信頼し合いプライベートでも交流がある。だが、仕事となると対立する立場。今回ハラ―は停職中のボッシュに調査員を依頼したが、一旦は断るボッシュ。ハラ―は今回の容疑者は無実だと断言し、資料に目を通すうちに「ならば真犯人を探すことが本来の自分の使命」とボッシュは立ち上がる。 それでも度々自分はダークサイドに立ってしまったという思いは残り、一部だが元の同僚からも非難され、他の分署の警官たちも敵に回すことになってしまう。 内外に漂う葛藤の中でも信念を持ち、65歳になっても鋭い感性と知性、粘り強さ、経験知を基に懸命に足を運んで再調査することにより、態度だけはでかいクソ警官どもが見落としていることを解明し、犯人を追い詰めていくところが見どころ。やっぱりボッシュはすごい! 前作『燃える部屋』ラストで大方の読者はサミュエルズ次長警部補に怒り心頭だったと思うが、ハラ―を通して未だ係争中とのことで決着がついていないことが残念。ボッシュは高齢だしもう戻ることはないのかなと諦めの境地に入ってきた。でも組織人にならずともまだまだソロで活躍できるボッシュを、私を含めた中高年の読者は応援する!!! タイトルについては他のレビュアーからも意見があるが、私は原題のままの方がよかったのではないかと思う。これに関するあとがきの訳者の解説には同感できなかった(もちろん“裏切り”なんてもってのほか)。そして『贖罪』はむしろ前作『燃える部屋』の21年前の事件の重要参考人アナに当てはまる言葉だ。 | ||||
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評者が上巻を読み終えて書いたレビューで証拠となったDNAのトリックは予想通りであった。 二人の悪徳警官の冷酷な犯罪であるストーリーから終盤でボッシュが危うい銃撃場面に遭遇するのも予想通りであった。 内務監査官のナンシー・メンデルホーンに二度まで窮地を救われるボッシュ。 コナリーさんのサプライズは必ず事件収束近くに用意されているのもいつものことである。 異母弟のハラーが展開する法廷シーンがこのストーリーのハイライトであり、ボッシュは居心地地の悪い反対側にいることを二度としたくないと心に誓うが・・・。 65歳になったハリー・ボッシュ・シリーズもそろそろコナリーさんも限界と思っているのだろうが、さてさてどのようにこのシリーズを終えるか? とにかく次作『決別』を読みたいと思いながら本書を読み終えた。 | ||||
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新しくパートナーとなった新人刑事のメキシコ系女性刑事ルシア・ソトと二つの事件を解決したハリー・ボッシュを待ち受けていたのは、ボッシュを目に敵にしている上司のサミュエル警部補だった。 サミュエル警部補は、些細な部内規定違反でボッシュを停職処分にしてしまった。 刑事たち全員がボッシュの健闘を称えて手を叩いて見送るなか刑事部屋を去っていくシーンで『燃える部屋』は終えていた。 このストーリーの続編ともいえる本作『贖罪の街』の上巻を読み始めた。 ロス市警を退職したボッシュのもとに異母弟の刑事弁護士ミッキー・ハラーから捜査の依頼をされたが、警察官の天敵ともいえる刑事弁護士の捜査など論外と引き受けることを断る。 が、異母弟ハラーは、拘留されているレイプ殺人容疑者ダクァン・フォスターは無実だと信じているとボッシュを説得する。 もし、フォスターが無実なら真犯人が自由に街を闊歩しているのだと思うとボッシュの刑事魂に火がついてしまった。 著者コナリーは、巻頭からハリウッド分署風俗取締課刑事の悪徳警官2人エリスとロングを登場させ物語を始める。 このことを読者だけに知らせているが、もちろんボッシュの知るはずもないことである。 悪徳警官2人エリスとロングが事件にどのように絡んでいるのか? 容疑者フォスターのただ一人のアリバイ証人ジェームス・アレンを殺したのは? スイス高級時計オーデマ ピゲの謎や被害者の夫ヴィンセントの怪しい言動? 読者を物語の中へ引き込むプロット構成の緻密さに、毎度ながらコナリーならではの冴えを感じさせてくれる。 本書では、かっての仲間だった刑事たちと犬猿の仲の刑事弁護士の捜査員になったボッシュの罪悪感も読みどころであろう。 精液のDNAの謎にたいしては、ジェームス・アレンが一枚絡んでいることだけは評者に探偵できたのだが・・・。 果たして評者の推理が正解なのかどうか下巻を楽しみにしながら上巻を読み終えたのです。 | ||||
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ボッシュが通った道には死体が転がっている。 ボッシュの正義を遂行するためにこんなに人が死ぬなんてなんか本末転倒のような気がする。 若干サイコパスが入ってるだろ? ストーリーは星四つ。無駄に死人が出るので一つ星減らして3つ | ||||
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コナリー作品として、十分に読み応えがありました。 | ||||
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毎度ながら、コナリーのには、感心します。 1冊目の途中で若干中だるみする部分がありましたが、それを超えるとあとは、グングン面白くなって,読了 満足。 | ||||
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HBシリーズ⑱。警察ヘリをエアシップと呼ぶ21世紀の新しい警察小説。容疑者は勿論ゲイ、被害者はゲイパレードに許可を出すのが仕事だったロス市役所職員。連続殺人になり、勿論ゲイの被害者も発生する。アリバイを出すとゲイとばれるので、殺人犯の汚名を被ろうとする容疑者が泣かせる。コナリーはゲイネタが少ないのが欠点だったけど、本書は久々にゲイネタあって大満足。 | ||||
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前作でロス市警を追われたボッシュが、自分の腹違いの弟ミッキー・ハラーを代理人として市警を訴えながら、 一方でハラーが抱える未解決事件の調査員として自分の中で葛藤しながらも働くことになる。 今までの警察という後ろ盾を無くしたボッシュが、今までとは正反対の立場である訴追側から 弁護側に移っての行動と葛藤。コナリーは、そういった状況をこの作品のバックボーンにしながら、 いつものごとく巧みなストーリーメイキングをやってのける。私にとっては、ここ数年のHBシリーズでは 一番面白かった。ボッシュが何の手掛かりもないところから地道な捜査(と言っても刑事の立場 ではなく一介の調査員として)を重ねて真相に迫っていく展開は文句なくワクワクするし、 クライマックスとなるアクションもまさに手に汗握る緊迫感を楽しめる。そして、この作品では準主役の ハラーにも最後にお得意の法廷劇で存在感を存分に見せつけてくれる。面白さ満載なのだ。 ただ、次作も多分そうなんだろうと思うが、ボッシュがもう刑事として活躍することはないんだろうな という一抹の寂しさはいかんともしがたい。この作品の時点でボッシュも65歳、まあ、立場は ともかくこうして大活躍していくれることだけでも、コナリーには大感謝である。 | ||||
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星5つ! ですが、まず言っておきたいのは、「贖罪の街」という題名が、「罪責の神々」「転落の街」と紛らわしくて、12月の新発売だったのに、「もう読んだもんね~!」と、スルーしてしまいました。 変な邦題はつけないで欲しいです。年が明けてから気づいて、「新刊、出てんじゃん!」と叫んでしまいました。 で、「エコーパーク」から後は、いつまた面白くなるのかな、と半ば惰性で読み続けていた私。 新刊が出る度に、買って読んでは、「暗く聖なる夜」を読み返し、「ナイトホークス」をまた読み返し、 やっぱり「終結者たち」も読み直したり、で、また新刊を買い、「天使と罪の街」を読み返したり、 「ブラック・アイス」を読み直したり、という私。 だけど、今回は、久しぶりにコナリー氏が逆転3ランホームランをかっ飛ばした感がありました。 以下、多少ネタバレになってしまいますが、この欄を読んでいる方なら許してくださるかな? まず、何が良いって、ボッシュが変な恋愛に走らないところ。 次に、ボッシュがこの事件に「かかずらって」いる間、良いタイミングで娘がキャンプに行ってしまい、 出番がほとんどないところ。 そして、最近むちゃくちゃに暴走しまくっていたボッシュが、警察を離れたことによって、 好き勝手な行動をしていても、「許容範囲だよね。」と思えてしまうので、こちらの気が散らないこと。 特に、前作までの傍若無人ぶりで、もう何人か数えるのも気の毒なほど、パートナーが偉い目にあっていたので、 (辞めたり、死んだり、怪我したり、降格させられそうになったり、等々ふんだりけったり)それがないだけでほんとに安心。 ということで、いつになく外野が静かなので、物語がすっきりしました。 レイチェル・ウォリングとか出てきませんし(彼女が嫌いなわけではありません)。 で、面白くなりました。 嬉しくなったので、大サービスで星5つにしてみました。 でも完璧、ってわけではありません。 やっぱり「暗く聖なる夜」みたいな、感動は、ねえ・・・・。 まあ、ボッシュシリーズは、一回あそこで終了していると思えばいいのか・・・。 結論。ボッシュものはもうやめようかな、と思っていた人も、これは読んだ方がいいです。 正月明けて仕事が始まったところで、夜更かしして一気読みすること間違い無しです。 眠いです。が、許せる眠さです。 | ||||
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Kindle版を待っています。 正月の楽しみにと思っていたけど、まだなのかなあ。 | ||||
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6月に読んだあの慟哭の前作「燃える部屋」から、わずか半年でハリー・ボッシュに会うことができました。翻訳出版が早いことを深く感謝します。「贖罪の街」(上/下)("The Crossing")、作者はマイクル・コナリー、講談社文庫を読了。 今回は、リンカーン弁護士、ミッキー・ハラーからの切なる要請から、ロス市警を退職せざるを得なくなったボッシュが、嫌々ながら弁護士側の調査員を務めることになります。巻頭からサスペンスを生み出す見事なオープニングですが、このオープニングはリンカーン弁護士シリーズを読み続けてきた読者にとっては一つの伏線をもたらします。撲殺された女性の犯人として元ギャングが逮捕され、ミッキーが弁護士として雇われ、無実を信じるミッキーはボッシュに協力を求めます。ボッシュが作成した時系列表に従えば、すべての発端はある人がある時計を購入したことに始まりますが、コナリーは、ある「依存症」の持つ真実、人間の持つ「悪しきもの」をそこでも浮彫にしてみせます。いつものようにストーリーは、ここまでですね(笑)少し、超えたかもしれません。お許しを。 今まで訴追側にいたボッシュの立場が反転し、弁護側に立つことで("The Crossing"してしまったことで)、彼自身に様々な葛藤が生まれます。過去のささやかな関係を解消し、親として娘マディの成長を見守りつつ、LAPDのバッジをかざすこともできず、自己の立場も曖昧なまま、かつての味方からの嘲り、軽蔑を受け止め、受け流しながら、(時に「ダークサイド」に堕ちつつある自分を虐めながらも)たとえどちらの側にいようとも「真実」を明らかにするという自らの使命を背負いながら、いつものように身体を張って、少しずつ事件のプルーフを収集していきます。 「燃える部屋」であの心震えるClap Handsをして見せたかつての相棒、ルシアも登場します。訴追側が「ライトサイド」であるならば、その「ライトサイド」のガーディアン・エンジェルは「ダークサイド」に現れたボッシュに少し驚きながらも、躊躇いなく何かを与えます。それは、たとえそのどちらの側にいようと「真実」に立ち向かうためには「良心」が必要なのだと言っているようにすら思えます。 今回、リンカーン弁護士、ミッキーはどうしたのでしょう?それもまた、話さないほうがいいのでしょうね(笑) ウィントン・マルサリスSextetの"The Majesty of The Blues"が聞こえても尚、強いサスペンスが持続します。マイクル・コナリーは、当代随一の強烈なサスペンス小説の担い手であるばかりでなく、常にBluesを感じさせるヒーローたちを造形してみせてくれます。 今回もまた読者にハート・ビートを強いるような緊張感とそこからの開放をもたらす見事なスリラーだと思います。 | ||||
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