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シンデレラの罠
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シンデレラの罠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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旧訳版は完全な「リドルストーリー」でモヤモヤしていたが、誤訳のためと知り、結末が、ハッキリ分かると評判の新訳版を購入。 結果、なるほど「真実」が分かる。 そして残酷な結末の意味も。 本作は、「私は、探偵で証人で被害者て犯人」という魅力的な設定が光る傑作である。 しかし、重要なのは「サスペンス小説」だと言う点。 そのためか、意外に評価の低いレビューが多くて残念だ。 どうも本格ミステリと勘違いして肩透かしを食らった方のレビューの様だ。 しかし、今やメトメールの様な騙しのテクニックが話題のサスペンスが流行している時代だ。 また謳い文句についても叙述トリックというより連城三紀彦の作品の様な「技巧」で成立しているので、この点も今の読者には受けるのでは無いか。 謎はシンプルで最後は、2択なので意外性は乏しいとも言えるが、後味の悪さは、どちらにしろキツイ。 嫌ミス好きにもお勧め。 という事で、今流行の超絶技巧サスペンス嫌ミスの原点と考えると、素晴らしい出来だ。 こうした傾向の作品が好きなミステリファンにお勧めだ。 なお解説は後で読むこと。 解説の「深読み」を、どう考えるかも面白い。 | ||||
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おフランスの優雅な空気を纏わせたかのようなやわらかな訳。訳が天才的。呼称や散りばめられた伏線も素晴らしい。好き。 | ||||
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各章は木で鼻をくくったような〈私は殺し(す)…〉という見出しがつけられているだけ、読みはじめるなり、ページをめくる手がとまらない。早く次の章が読みたくなる。旧訳ではこうはならなかっただろう。 半分近くまで読んだときに、これはアレだな思った。しかし、読みすすむうちに、謎が解けるばかりか、謎が深まるばかり。むむ、こういうタイプのサスペンスは初めてだぞ。 あなたはDoなの? それともMi(Me)なの? と思うことたびたび。でも、慌ててはいけない。必要なものは用意されているのだから。 | ||||
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今やストーリーを語るまでもない、ミステリ史的傑作であるが、 後書きにもあるように、旧訳版が不完全であった為、本来は無いトリックに穴が開いてしまった。 それが解消されただけでも奇跡だが、また完全版で再びジャプリゾの「罠」に酔いしれる至高の刻が再び訪れるとは… | ||||
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今だったらDNA鑑定で簡単に本人確認ができるので-----としても、本作の面白さにはゆるぎなし。 新訳を気に、映画のほうもソフト化熱烈希望。 | ||||
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わたしはだれ? 多感な年頃には一度くらい抱いたことのある素朴で、少しナルシストな疑問。 たぶんこの作品のテーマはここにある。 スリリングな展開にハラハラしながら読みました。オチは最初から予想がついていたけれど、だからといってこの作品の面白さが損なわれることはない。 記憶喪失ネタは使い古されているけれど、そういう作品にありがちなそこはかとなくロマンチックな雰囲気や倦怠感、甘ったれ、ご都合主義は全く見受けられない。 混乱し、苛立つヒロイン。 誰ひとり信用ならない登場人物。 自分さえ信じらないという暗闇の中を疾走していくスピード感が心地よい。 全員容疑者とも言える事件の結末は更なる混乱の始まりとも言えそうだわ。 そして、あの人物の意外な愛だけが、真実なんて1つもないようなこの作品における唯一の誠だということが、あまりに鮮烈で悲しかった。 ちょっと百合っぽいところが、古い小説なのに新しい印象も与えてくれる。 | ||||
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高校生の頃、望月芳郎訳を読んでチンプンカンプン、ストーリーどころかキャラクターさえ掴めず五里霧中となり、「人称をぼかすという安易な方法で無理やり1人4役をやったというだけの稀代の怪作」と評価してました。 通信簿で言えば1。 が、30年を経てこの新訳を読み、通信簿を5に書き換えることにしました。 実にすっきりとまやかしの世界を堪能できました。 訳文のせいか、様々な人生の苦労を経て、自分の中のセンサーが変質していたのか? | ||||
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【内容(ネタバレ禁止!)】 記憶喪失の主人公からはじまるミステリー。 いったい、わたしは誰? 【ささった言葉】 わたしは本当に皆の言うように大金持ちの伯母から遺産を相続するというミなのか? 死んだ娘がミで、わたしはドなのではないか…? わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ。 【教訓】 すごい技巧を凝らしたプロットにただただ感心。 上記のキャッチは決してだてじゃない。 ただ(感想が書きづらいが)もっとスッキリ終わって欲しかった。 読者の想像に委ねて深い余韻を残す、というモヤモヤ系もありだとは思うが、やはり、自分はスッキリ系が好きだ。 それが分かっただけでも、読む価値はあった。 | ||||
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一気に読みきりました。 以前よりもわかりやすい翻訳で、楽しめました。 | ||||
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この作品のキャッチコピーに興味を持ち、旧訳で読んだが、余り良い印象は無かった。しかし、新訳の翻訳者が平岡経氏と知って。購入した。 現時点で未読であるが、末尾の訳者の解説を見る限り、期待できそうである。 | ||||
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新訳が発売される度に、どうしても買ってしまう。この不朽の名作に対して、こういった思いを持つファンは多い。ミステリの命である、トリックも結末も既に知らされているのに、である。かく言う自分もその一人であり、この作品のラストには、今でも跪いてしまう。これは昨今の日本のミステリの文壇が、似たような顔の読み易さばかりを強調した作家を揃えた事も原因に思える。 自分などは、相変わらず通勤やプライベートの合間を縫い、月に数十の作品を読む。しかし、なかなか満たされない思いがしているのは事実だ。ここAmazonのレビューも事あるごとに、或いは自分の読んだ本の感想と照らしながら、長い間遠くから拝読してきた。その目を持って言わせて頂くなら、自分は決して懐古趣味ではないし、この作品をもっともっと多くの方に読んでもらいたいと願う。 | ||||
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更に紛らわしいことによく似た女がいて、二人はある遺産相続に関わっていました。 そちらも火事で誰だかわからないように死んでいます。 この生き残った女性は誰でしょうか。 どうやら、その火事は遺産を奪うために仕掛けられた殺人事件みたいですが、 この女は犯人でしょうか?被害者でしょうか? 自分を取り戻すために事件を調べる女はどちらの真相に行き着くのでしょうか? ひょっとしたら記憶喪失というのは本当でしょうか? 全ては最初から知ったうえでの演技なのでしょうか? あなたがよく知っているあの小説。あの連続ドラマ。 あのアイデンティティの謎を扱ったハリウッド映画、 あの信用できない主人公を扱ったサスペンス。 数限りない物語は直接間接にこの小説にインスパイアされています。 あなたもこの罠にかかってみませんか。ガラスの靴を履いてみませんか。 | ||||
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Sebastien Japrisot: Piege pour Cendrillon 原書:1962年 創元推理文庫は子どもの頃よく読んだが、翻訳特有の読みづらさ(特にミステリーやSF)があった。 この本も、誤訳が多かったらしいが、今回の新訳はよい出来だという書評があったので購入。 冒頭の意識の混濁状態が「ジョニーは戦場へ行った (角川文庫)」に似ている。 現代ミステリーに毒されて?いるからか、ストーリー展開はともかく、結論は「読めて」しまう。逆に言えば、この古典トリックは多くのミステリー物に影響を与えた、ということだろう。ネット上で結論がわからないという質問が出ているが、ラストと「題名」で自ずと明らかである。(ただし、ミステリー界では最後の文章はでっちあげの疑いがある、と深読みしている。) 横溝正史の「夜歩く (角川文庫)」を読んだときは完全に騙された。と思って調べたら、「夜歩く」は1948年の作品だった! 逆にすばらしいぞ横溝正史! また、毛色は違うが、貴志祐介の「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)」へもヒントとなったネタかもしれない。登場人物「ミシェル・イゾラ」のスペルは「Michele Isola」である。 「アルジェリア帰還兵のフランス人」というキャラが出てくるが、すぐ連想したのは、1968年のアラン・ドロン&チャールズ・ブロンソン共演映画「さらば友よ(Adieu l'ami)さらば友よ [DVD]」。NHKドラマ「リミット〜刑事の現場2」でも演じられた、ブロンソンによる有名な「コインゲーム」。ところが、調べてみたら、この本の著者が原作・脚本を書いていた! なんという因果か・・・。 (追記) 上記の「ミステリー界の深読み」について。 「深読み」について、まず翻訳者自身があとがきで書いている。そしてフランスの文学者等の「見解」も引用している。 しかし、著者はそんな「深読み」を一般読者には求めていない。最後の2ページ前まで揺り動かしてはいるが、「結論」は書かれている通りなのだ。 エキスパートたちは、可能性としてオーデコロンの名称自体が虚構であり作り物めいているとし、この部分が客観的叙述である保証はない、としている。そして「シンデレラ」という一語がラストと冒頭で一致していることを挙げている。 だが、大事なことを忘れている。ラストの2ページは「太文字」で書かれている(原作では大文字か斜体字?)。この「太文字」は本書を通して、ところどころに出てくるのだが、この意味は「客観的で現実に起きている事実または発言」を強調しているのである。「冒頭部分のシンデレラ」は「太文字」で書かれてはいない。 上記のような「深読み」こそ、著者が「エキスパートに対して仕掛けたトラップ(罠)」である、と私は断言する。 | ||||
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Sebastien Japrisot: Piege pour Cendrillon 原書:1962年 創元推理文庫は子どもの頃よく読んだが、翻訳特有の読みづらさ(特にミステリーやSF)があった。 この本も、誤訳が多かったらしいが、今回の新訳はよい出来だという書評があったので購入。 冒頭の意識の混濁状態が「ジョニーは戦場へ行った (角川文庫)」に似ている。 現代ミステリーに毒されて?いるからか、ストーリー展開はともかく、結論は「読めて」しまう。逆に言えば、この古典トリックは多くのミステリー物に影響を与えた、ということだろう。ネット上で結論がわからないという質問が出ているが、ラストと「題名」で自ずと明らかである。(ただし、ミステリー界では最後の文章はでっちあげの疑いがある、と深読みしている。) 横溝正史の「夜歩く (角川文庫)」を読んだときは完全に騙された。と思って調べたら、「夜歩く」は1948年の作品だった! 逆にすばらしいぞ横溝正史! また、毛色は違うが、貴志祐介の「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)」へもヒントとなったネタかもしれない。登場人物「ミシェル・イゾラ」のスペルは「Michele Isola」である。 「アルジェリア帰還兵のフランス人」というキャラが出てくるが、すぐ連想したのは、1968年のアラン・ドロン&チャールズ・ブロンソン共演映画「さらば友よ(Adieu l'ami)さらば友よ [DVD]」。NHKドラマ「リミット〜刑事の現場2」でも演じられた、ブロンソンによる有名な「コインゲーム」。ところが、調べてみたら、この本の著者が原作・脚本を書いていた! なんという因果か・・・。 (追記) 上記の「ミステリー界の深読み」について。 「深読み」について、まず翻訳者自身があとがきで書いている。そしてフランスの文学者等の「見解」も引用している。 しかし、著者はそんな「深読み」を一般読者には求めていない。最後の2ページ前まで揺り動かしてはいるが、「結論」は書かれている通りなのだ。 エキスパートたちは、可能性としてオーデコロンの名称自体が虚構であり作り物めいているとし、この部分が客観的叙述である保証はない、としている。そして「シンデレラ」という一語がラストと冒頭で一致していることを挙げている。 だが、大事なことを忘れている。ラストの2ページは「太文字」で書かれている(原作では大文字か斜体字?)。この「太文字」は本書を通して、ところどころに出てくるのだが、この意味は「客観的で現実に起きている事実または発言」を強調しているのである。「冒頭部分のシンデレラ」は「太文字」で書かれてはいない。 上記のような「深読み」こそ、著者が「エキスパートに対して仕掛けたトラップ(罠)」である、と私は断言する。 | ||||
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私は、この『シンデレラの罠』という小説が面白いと断じる《証人》です。 また私は、この作品でミステリー中毒に感染させられた《被害者》であります。 更に私は、この中毒でより面白いミステリーを探すようになった《探偵》でもあります。 そのうえ私は、こんなレビューを書いて中毒感染を広めようとしている《犯人》でもあるのです。 わたしは…いったい…だれなのでしょう…。 ※注・この小説を読むと、上記のような奇妙な言動に走るという、中毒症状がでる可能性があります。 | ||||
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「シンデレラの罠」。私が初めて読んだサスペンス。以後すっかりサスペンスの虜。もう、3冊も同じタイトルの本を持っているのに、新訳出版と聞いて、早速手にいれてしまった。40年まえ、少し違っているかもしれないが、帯にあった魅力的な広告は、「私は被害者で、犯人で、証言者で、そのうえ探偵です」この4役は、どういうシチュエーションで生まれるのか。ミシェルとドミニカは、ともに遺産相続人候補。お互いが相手が遺産を受け取ると思っていた。そして、放火による火事。生き残ったのは、記憶喪失の女。私は、ミシェル?それともドムニカ?私は、犯人なのか、被害者なのか。この本は、丹念に読まなければならない。でないと、真相がわからなくなる。私は、何度も繰り返し読んだ。何度読んでも、この記憶医喪失のパリジェンヌに、惹かれる。セバスチャンジャプリゾのもう一冊の傑作は「新車の中の女」。こちらが新訳出版されたら、こちらも是非どうぞ。 | ||||
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火事で記憶喪失になった女性が次第に回復していくが、やがて不穏な状況に巻き込まれ・・・という粗筋のサスペンス。 この作品については有名な惹句の方がひとり歩きしてやがて「一人何役」がジャンルになるまでに至るが、小説を読むと若干ニュアンスが違うように思う。あの文章だと作為的に一人四役を演じているように読んでしまうけど、殺人の疑いのある状況に記憶喪失の状態の人が巻き込まれて結果として一人四役になってしまう、という展開なので。だから「一人四役のトリックを使った本格ミステリ」としてより「一人の女性が自分のアイデンティティを見失う悲痛なサスペンス」として読んだ方がいいと思うがどうでしょうか。このアイデンティティの不確定さはやがてクリストファー・プリースト「魔法」に受け継がれ頂点を極める、というメタフィクション的要素を内包しているようにも読める、短いながらも非常に濃密なサスペンス。 解説に詳述されているのであまり書かなくてもいいかもしれないけど最後も明確な解決が示されず読者を途方に暮れさせたまま終わる字義どうり不安定なサスペンスの傑作。次作の「新車の中の女」も傑作だと思うけど、これもやはり傑作、或は問題作として原著刊行から50年経っても古びてないどころか今読んでも新しい。この時代にこのようなメタフィクション的小説を書いていた尖鋭さにも驚く。とても金の為に書いたとは思えない。 それにしてもこの惹句は読者をそそる凄い文章だと思う。バリンジャー「赤毛の男の妻」と並んでミステリ史に残る名惹句だと思います。 蛇足ですがこの人の本名による処女作「不幸な出発」を新訳復刊してくれる奇特な出版社はないものか・・・ | ||||
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技巧を駆使した叙述トリックの歴史的傑作。 フランスミステリの存在感が今より重きを成していた元版翻訳当時はまさに轟々たるセンセーションを巻き起こした作品。 プロット自体はシンプルなものだがリドル・ストーリーめいた結末の微妙な余韻が素晴らしい。丹念に読めば主人公の正体が判る、伏線の絶妙さを楽しむべし。 個人的には、さらに華麗なテクニックが光る『新車の中の女』(浅丘ルリ子主演で連続ドラマ化されたのも懐かしい)の新訳も希望。 | ||||
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私は事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、そのうえ犯人でもある……という一人四役のミステリーが海外にあると、日本の著名な推理作家は聞いて驚いたが、そのトリックの中で「記憶喪失」を使っていると聞いて、「なんだ」と安心したというエピソードが残っています。その海外ミステリーが、本書です。(確か、驚いた作家は都筑道夫氏だったような) 記憶喪失という技を使っているとはいえ、事件をつづる、作家の筆致は上品で、その不思議な話には、どんどん引き込まれて行きます。 途中で、あっ、たぶんこんなトリックだなと思ったのですが、読み進むうちに、えっひょっとして違うのかと思ったり……最後の最後まで、真相がわからない、謎の仕掛け方も素晴らしいです。 世界のミステリー・ベスト100などを選ぶと、必ず入っている作品で、日本では折原一氏らの作風に影響を与えた作家と言われています。 二人の生まれも育ちも違う少女の運命をつづった本書を、どうぞ、じっくりお読みください。 | ||||
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私は「被害者であり、証言者でもあり、探偵でもあり、そして犯人でもある」という謳い文句で有名なS.ジャプリゾの代表作。この文句が本の帯に書いてあるので、読者の期待は作者がどうやってこの奇跡的状況を創り出すかに掛かる。 これを実現するには本来力技が必要なのだが、フランス風のしゃれた展開と巧みな伏線や人物造詣、及び妖しげな雰囲気作りによって、それ程抵抗なく物語に浸れる。 さすがに作品の狙いが狙いだけに、他の作品のようなエスプリの利いた話という訳には行かないが、とにもかくにも一人4役を実現させた作者の見事な手腕は評価できる。話のタネとしても一度は目を通しておきたい驚異の作品。 | ||||
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